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ペットの救急車

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業界初!動物看護師による「ペットの救急車」を10月1日より東京23区内限定でサービス提供を開始します!

2016年9月12日(月) BIGLOBE(ドリームニュース)

株式会社CARE PETS(ケアペッツ)(東京都千代田区神田岩本町1-1岩本町ビル6階、代表取締役 藤田英明 http://www.carepets.tokyo/ )は、2016年10月1日より、動物看護師によるペット(主に犬・猫)向けの「ペットの救急車」のサービス提供を開始します。

【業界初のサービス内容】
「ペットの救急車」は、「ペットの様子がいつもと違う。どうしたらいいか分からない」等、緊急時に動物看護師がご自宅まで駆けつけ、必要があれば動物病院への搬送や付き添いなどを24時間365日提供する業界初のサービスです。
早朝や夜間帯、年末年始もサービスを提供しています。

【株式会社CARE PETS(ケアペッツ)とは】
高齢犬・高齢猫を対象に、動物看護師・動物介護士が、ご自宅に伺い、飼い主様に代わって訪問介護・看護・シッター事業を展開しております。
動物の体や病気、薬、ケアなど専門的な知識を持った動物看護師が介護・看護・シッティングにあたることで、加齢に伴う、健康上の管理やデリケートな対応が求められる排泄介助・食事介助等のケアを行います。
また、シッターサービスも動物看護師・動物介護士という有資格者のプロが行うので、これまで以上に安心してお預けいただいております。

【ペットの高齢化問題】
ペットを取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、昭和58年の犬の平均寿命が7.5歳だったのに対し、現在は14.17歳と2倍近くになっています。
「一般社団法人ペットフード協会」によれば、一般的にシニアと言われる7歳以上の犬が全体の55.3%、猫が47.4%を占め、犬・猫の高齢化率は50%近くまで進んでおります。

【エリアと価格】
エリア:東京23区内
価格 :緊急時の訪問 5,000円 (搬送料は別途10,000円)

<ペットの救急車>
24時間・365日、動物看護師が駆けつけます。
・いつもと様子が違う?
・食べ物を吐いてしまった、食べない
・苦しそうにしている
・どうしたらいいかわからない
夜間でも遠慮なくお電話ください。
TEL: 03-6206-8428 (緊急時:080-3490-2106 /東京都23区対応)

【お問い合わせ先】
株式会社CARE PETS 担当:石井英知
東京都千代田区神田岩本町1-1
岩本町ビル6階63号室
電話:03-6206-8496
メール:info@carepets.tokyo

ケアペッツのサイト http://www.carepets.tokyo/



ドイツやオランダではすでに走っている動物(野生動物含む)のための救急車。
日本でも、広がるといいですね!

オランダの動物専用救急車


チャリティー自動販売機登場

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ジュース飲んだら犬保護活動に寄付 チャリティー自動販売機登場

2016年9月10日(土) sippo(朝日新聞)


チャリティー自販機

広島県神石高原町のピースワンコ・ジャパンの保護施設に隣接する体験型観光パーク「神石高原ティアガルテン」に、先日、ピースワンコのシンボルカラーであるスカイブルーの自動販売機が設置された。
お茶やジュースなどを購入すると、売上の一部が殺処分ゼロを目指すピースワンコの活動に寄付される、いわゆる「寄付つき自販機」だ。
株式会社キリンビバックスのご協力で実現した。
この地域を担当する同社の営業マンが発案してくれた。
動物の殺処分のこと、災害救助犬のことをメディアで知って私たちの活動に関心を持ち、神石高原町の保護施設にも足を運んでくれた。
「いずれ犬が飼える家に住むようになれば、ピースワンコから保護犬を引き取りたい」と話すほど活動に共感した彼は、会社としてできることはないかと企画書を作り、社内で話を通してくれた。
自販機そのものが広告でもある。
「広島県の犬の殺処分0実現中!」の文字や、保護犬たちの写真をあしらったラッピングを施し、ドリンクを買うわずかな時間に活動を知ってもらえるように工夫した。
保護犬の里親さん、サポーター、お散歩ボランティアを募集していることもアピールした。
このチャリティ自販機、まだ少ないとはいえ、最近は街を歩いていて見かけることも珍しくなくなった。
チャリティの分野は、スポーツチームの支援、観光やまちづくりの支援、エコ活動支援などさまざまだ。
一般の人が手軽に社会に貢献できる手段として、少しずつ普及しつつある。
日本自動販売機工業会の2014年の調査によると、全国の自販機の設置台数は503万台(うち飲料が約半数)、年間売上は4兆9500億円余。
いずれもやや右肩下がりの傾向にあるが、コンビニ全店の総売上高が年間10兆円余というから、自販機の市場規模もかなりのものだ。
そのうちのコンマ何パーセントかでも寄付に回れば、NPOなどの公益団体の活動を大きく広げる力になる。
ピースワンコのチャリティ自販機の場合、ドリンク1本当たりの設置者の収入である30円のうち、5円以上を寄付に回していただくことになっている。
通常は電気代などの維持経費や利益を差し引いて寄付額を設定するが、今回設置していただいた広島市の福祉施設では、もうけを度外視し、30円全額を寄付していただけるという。
スカイブルーの自販機がどんどん増えれば、殺処分ゼロへの取り組みにもいっそう弾みがつく。
現在、設置先を募集中。
当面はキリンビバックスの営業エリアである中国・四国地方などに限られるが、関心のある方はお問い合わせいただきたい。
(大西健丞・ピースウインズ・ジャパン代表理事)

犬の展覧会2016

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「犬の展覧会2016」のご案内

毎年恒例、北海道犬をはじめいろんな犬種が40匹以上一堂に集まり展覧会が行われます。
こういう機会にしかなかなかお目にかかれません。
この日はワンちゃんとの楽しいひとときをぜひお過ごしください。
皆さまのお越しをお待ちしております。

1.開催日時   平成28年10月2日(日) 8:30~ (雨天決行)
2.開催場所   敦賀市松原運動場(気比の松原内)
3.主  催   日本ケネルクラブ(NKC)福井支部 ℡:0770-25-7876

≪昨年開催の様子≫






【お問い合わせ先】

日本ケネルクラブ(NKC)福井支部 支部長:今本 良彦

TEL・FAX 0770-25-7876


応援します!
 動物愛護ボランティア団体
「動物たちとの共生を推進する会」 代表:藤田 幸雄

絵本「78円の命」重刷

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猫や犬「78円の命」
 殺処分される動物の「価値」 小学生の作文原案で絵本

2016年9月19日(月) sippo(朝日新聞)


絵本「78円の命」

捨てられたペットが殺処分されている現実や、命の大切さをつづった愛知県豊橋市の高校1年、谷山千華さん(15)が小学生の時に書いた作文「78円の命」を元にした絵本が完成した。
インターネットの「クラウドファンディング」で出版資金を募ったメンバーらがこのほど、同市に絵本300冊を寄贈した。
原作者の谷山さんは「命の尊さを考えるきっかけにしてほしい」と話した。

「78円の命」は2012年、当時小学6年生だった谷山さんが夏休みの宿題で書いた。
近所でかわいがっていた捨て猫の産んだ子猫が、県動物保護管理センターに引き取られたと知ったのが発端だった。
インターネットで調べると、全国で1年間に20万匹(当時)が殺処分され、1匹につき78円の費用がかかるとあった。
「動物の命の価値が78円でしかないように思えて胸が張りさけそうになった」。
作文には、ペットが簡単に殺処分されてしまう現実への複雑な気持ちをつづった。


絵本「78円の命」を寄贈したプロジェクトチームのメンバーと原作者の谷山千華さん(左)

同年10月、豊橋市の小中学生が参加した「話し方大会」で、谷山さんが作文を朗読。
最優秀賞に選ばれた。
作文は20年から、県内全域で道徳の副教材に掲載されることが決まっている。

この作文を知った首都圏を中心に活動する若手の写真家や美術演出家ら3人が昨夏、絵本化に向けて「78円の命プロジェクト」を立ち上げた。
インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで協力を呼びかけたところ、3カ月間で国内外の540人から約400万円が集まった。
初版分の3千冊は、プロジェクトのホームページや豊橋市内の書店で1冊78円で販売。
ほぼ売り切れたため、10月中旬には3千冊を重刷し、780円で販売する予定だ。
寄贈した絵本は、市立小中学校や特別支援学校、図書館などに配布される。
メンバーの一人は「多くの支援のおかげで絵本をつくることができた。問題意識を共有し、将来、犬や猫の殺処分がなくなることを願っています」と話した。

野良猫毒殺

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「フンが迷惑、駆除できればと」“野良猫を毒殺“・・・札幌の会社員 書類送検

9月16日(金) 北海道文化放送

今年3月、札幌・白石区で猫が化学物質により中毒死した事件で、警察は39歳の男を動物愛護法違反の疑いで16日書類送検しました。
この事件は、札幌・白石区川下の住宅街で、今年3月、野良猫1匹が口から泡を吹いて死んでいるのが見つかったものです。
警察によりますと、猫を解剖した結果、有害な化学物質「エチレングリコール」で中毒死したことがわかりました。
警察は今年5月に出頭してきた、札幌・白石区に住む会社員の39歳の男を動物愛護法違反の疑いで16日書類送検しました。
調べに対し男は、「猫のフンで迷惑してた。猫が駆除できればと思ってやった」と話していて、エチレングリコールを購入し、えさに混ぜ数回にわたって猫に与えたということです。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160916-00010001-hokkaibunv-hok



“ふんで迷惑”猫に有害物質

2016年09月16日 NHK北海道

ことし3月、札幌市白石区で有害な化学物質を混ぜたエサを与えて野良猫を殺したとして、近所に住む39歳の会社員の男が「動物愛護管理法」違反の疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、札幌市白石区の39歳の会社員の男です。
警察によりますと、男はことし3月下旬、札幌市白石区の自宅の敷地内で、猫1匹に有害な化学物質のエチレングリコールを混ぜたエサを与えて殺したとして、動物愛護管理法違反の疑いがもたれています。
エチレングリコールは、主に車のラジエーター内を循環させる液体として使われていて、摂取すると吐き気やおう吐を引き起こす有害な化学物質です。
男は警察の調べに対して、「野良猫のふんに迷惑していた。自宅のまわりにおけば猫が近づかなくなると思ってやったが、死ぬとは思わなかった」などと供述し、容疑を認めているということです。
男の近所ではことし2月から3月にかけても不審な状態で死んでいる猫が5、6匹見つかっていて、警察はこの男が関わった疑いが強いとみています。

保護犬・猫写真展

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保護犬、保護猫もこんなにカワイイ!
 写真展「みんなイヌ、みんなネコ」

2016年9月21日(水) sippo(朝日新聞)


たくさんの写真が飾られた会場。ペット同伴で入場できる

動物愛護週間に合わせて9月20日、東京都渋谷区の「代官山T-SITE」で、sippo特別写真展「みんなイヌ、みんなネコ」の内覧会が開かれた。
21、22日には一般公開(入場無料)される。
展示されている約80点は、元野良や、愛護団体や自治体に保護されていた犬や猫の写真ばかり。
保護犬や保護猫を譲り受けて一緒に暮らすことが普通の選択肢になり、不幸な犬や猫が少しでも減れば、という願いが込められている。
ほとんどの写真は天井からつるす展示になっており、犬などペット連れでも入場できる。

愛犬ピピを抱き、保護犬について話す浜島直子さん

20日のプレス向け内覧会では、モデル・タレントで保護犬ピピと暮らす浜島直子さんと、朝日新聞の太田匡彦記者によるトークショーも行われた。
浜島さんは、ひざに愛犬ピピを抱きながら、「保護犬というと『かわいそう』というイメージがあるかもしれないが、そんなことはない。」屈託のない行動から無限のギフトをもらっている。一緒に暮らすと楽しく、日常の景色も変わってくる」と魅力を話した。
太田記者は「展示されている保護犬、保護猫の写真の裏には、飼い主のメッセージも添えられている。じっくりと表裏を見ていただきたい」と話した。

【写真特集】写真展の様子

救われていまや「共生」看板犬

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救われて、いまや「共生」看板犬 久喜のセシル(埼玉)

2016年9月21日 朝日新聞


近所の犬たちと一緒にドッグランで遊ぶセシル(中央)

ゴールデンレトリバーのセシルは雌の6歳。
飼い主に見放されて保健所に収容され、一度は人間不信に陥った。
だが動物保護団体を経て、今やペットと人が一緒に住む「ペット共生マンション」の看板犬になった。
県によると、保健所に持ち込まれ「処分」される犬の数は急速に減っているという。
20日から26日までは動物愛護週間だ。

セシルは久喜市吉羽1丁目で3年前から暮らす。
現在の飼い主は高塚(こうつか)文彦さん(51)。
脱サラ後、犬好きが高じて、ペットをしつけたり、預かったりする施設「OPPO」が入る「共生マンション」(15戸入居)を10年前から経営している。
妻の準子さん(52)も大の犬好きだ。
セシルとの出会いは偶然が重なった。
飼っていた黒のラブラドルレトリバーを亡くした直後。
動物保護団体のホームページを見ていた準子さんが、新たな飼い主を求めているセシルを見つけた。
愛犬を亡くした寂しさを癒やす「間抜けな顔」に気持ちが動いた。
しかし、実際のセシルは人にも、食べ物やおもちゃにも反応しない無表情な犬だった。
前の飼い主だった高齢男性に厄介もの扱いされ、保健所に持ち込まれた経歴を持っていた。
ストレスからか、尻の周囲や尾の毛がすべて抜けていた。
「私たちと暮らしてセシルは本当に幸せなのか。自問しながら接しました」と文彦さんは話す。
仲間の犬とマンションのドッグランで走り回れるといった恵まれた環境の中で、健康を取り戻し表情豊かな「笑う犬」になった。
しつけの訓練では、人の指示を理解する「上級者」という。

県動物指導センター(熊谷市)によると、県内の保健所に収容された犬は1985年の4万2千匹余りをピークに急速に減少し、2015年は1407匹。前年と比べても300匹減っている。
うち、942匹は迷い犬などで飼い主に返還されたり、セシルのように譲渡されたりしており、やむなく処分される犬は大きく減っている。
「放し飼い」の減少や室内犬の増加で迷い犬が減り、不妊手術の普及や野犬捕獲の徹底が背景にあるという。
収容された犬に対しては、新しい飼い主探しを進めるセンター認定の動物保護団体に預け、出会いの場を増やしている。
センターのホームページでも、様々な理由で動物を飼いきれなくなった飼い主の情報を掲載するなどして譲渡を後押ししている。
「子犬なら順番待ちになるほど譲渡がうまく進んでいる。今後は、昨年も子猫が1千匹以上処分された猫対策が課題」(大沢浩一次長)という。
(高橋町彰)

セラピー犬たちと触れ合える「人と犬との憩いの場所」

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セラピー犬たちと触れ合える「人と犬との憩いの場所」はモフモフ天国!
 最高に癒されてきた

2016年9月16日(金) ねとらぼ



目が見えない人や体が不自由な人の手助けをする盲導犬や介助犬、事件の解決を手助けする警察犬など、人間のために働いている犬は多くいます。
その中でも、まだあまりメジャーなイメージはない「セラピー犬」。
特殊な訓練を受け、人を癒してくれる犬です。
そんなセラピー犬と触れ合える場所があると耳にし、行ってみました。

新宿から小田急線に乗って約40分。
神奈川県大和市の大和駅から徒歩5分ほどの場所にNPO法人日本アニマルセラピー協会が母体となって運営している「一般社団法人 人と犬との憩いの場所」はあります。
利用料金は1時間1500円。
料金を払って中に入ると、6頭のかわいらしいワンコたちが元気良くお迎えしてくれました。
室内は、清潔で明るい雰囲気。
リビングのようにソファや座椅子があり、カーペットが敷かれている一角もあります。
この日いたのはゴールデンレトリーバーのレオ君とヨハン君にマロンちゃん、柴犬の優ちゃん、アメリカン・コッカー・スパニエルのマリリンちゃん、バーニーズマウンテンドッグの夢ちゃん。
お仕事に出ているワンコもいるので、日によってメンバーは違うそうです。
また、指名制度もあり、指名料(2000円~6000円)を払うと、セントバーナードやグレートデーン、ジャーマンシェパードといった犬種とも触れ合うことが可能です。
店内の案内やセラピー犬の説明をしてくれるのはアニマルセラピストさん。
「ソファに座ったり、寝転んだり、リラックスしてくださいね」と促され、座椅子にかけると、ワンコたちが寄ってきました。
みんな人懐っこくて積極的にぺったりとくっついてきてくれます。
セラピー犬と触れ合うのは初めてなのですが、どのワンコもとってもフレンドリーなのがうれしい。
まさに、モフモフ天国や!
人間にくっついてばかりかと思いきや、ワンコ同士で遊んでいる姿も見受けられました。
どの子も性格が違い、見ているだけで楽しい!
マリリンちゃんはちょこまかしていて好奇心旺盛で、思わず笑ってしまうようなお茶目な仕草もいっぱい。
筆者は柴犬の優ちゃんがお気に入りの子になりました。
少し気まぐれで猫のような性格にズキュンと胸を打ち抜かれたんです。
犬たちと触れ合っていると、アニマルセラピストさんから飲み物を勧められ、お茶をいただくことに。
この飲み物代も料金に含まれています。
「セラピー犬は介護施設や高齢者施設にホスピス、児童養護施設や学校といった場所を訪問して、人を癒す犬です。でも、そのような施設に入居していない方だと、セラピー犬と触れ合える機会はなかなかありません。そこで、猫カフェの犬版といった形で、セラピー犬と触れ合える場所を作りました。多くの方に犬が持っている癒すパワーを知ってもらいたいんです。犬の社会的地位が上昇すれば、犬の殺処分も防げると思います」と語るのは、人と犬との憩いの場所の理事長・風間詠子さん。
セラピー犬と普通の犬との違いは、どこを触られても怒らないことと、無駄ぼえしないこと、ほかの犬とケンカをしないように社会性が身に付いていること。
知的障害のある子どもなどは力の加減が分からず、強い力で犬をつかんでしまうこともあります。
しかし、セラピー犬たちはそのような事態でも決して怒ることはないようトレーニングされています。
トレーニング期間は犬によって違いますが、1~3年程訓練を受けたのち、セラピー犬としてデビューします。
セラピー犬の中には保護犬(飼い主がおらず、動物愛護団体などに保護された犬)もいます。
虐待を受けた子どもや非行に走っている子どもがセラピー犬と触れ合うと「僕も捨てられたんだけど、お前も捨てられたのか」と共感し合って、心の傷を癒す効果も。
この日、触れ合うことのできたゴールデンレトリーバーのヨハン君も、トルコの道端でゴミを食べて生きていたところを風間さんが保護し、日本に連れて帰ってきたワンコです。
日本に来た当初はトルコ語しか分からず、アニマルセラピストさんもトルコ語を勉強してヨハン君に接していたそうですが、今はきちんと日本語が分かる、バイリンガルワンコとなりました。
ヨハン君は保護犬ですが、日本アニマルセラピー協会で生まれて訓練を受けた子や、ブリーダーのもとからやってきた子などもいます。
高齢者や寝たきりの方がいる施設をセラピー犬が訪れると、普段はリハビリに積極的でない患者さんも、ワンコに触るために手を動かして、心の癒しだけでなく、リハビリのお手伝いにもつながるそうです。
また、犬を触ると、脳内から「幸せホルモン」とも言われるオキシトシンが分泌されます。
末期のがん患者がセラピー犬を触っている間はオキシトシンの作用により、痛みが軽減されるのだとか。
そしてオキシトシンはセラピー犬を触っている人間だけでなく、触られているセラピー犬でも分泌されるというので驚きです。
人間も犬もハッピーになれるんですね!
セラピー犬と触れ合う際は必ず、犬の扱いや性質をきちんと勉強したアニマルセラピストが間に入り、ワンコの名前や性格などを教えてくれます。
アニマルセラピストには3つの種類があり、AAA(Animal Assisted Activity:動物介在活動)は高齢者などに犬と触れ合うことで元気になってもらう活動、AAE(Animal Assisted Education:動物介在教育)は子どもたちに犬と触れ合ってもらい命の大切さなどを教える活動、AAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)はドクターと組んでペットロスやうつ病の人を癒す療法に携わります。
人と犬との憩いの場所ではこの3つとも対応しており、保護者が同行してきた知的障がい者の方や、ドクターに犬とのふれ合いを勧められたうつ病の方、子どもに情操教育をしたい保護者、そのほかカップルがデートコースとしてこの施設を訪れるそうです。
またアニマルセラピスト資格に興味を持つ人からの相談にも対応しています。
人と犬との憩いの場所は開設から4年弱。
今まで3000人以上が訪れています。
風間さんがセラピー犬と触れ合える場所を作ったのは、自身のペットロスが大きく関わっています。
4頭の犬を飼っていた風間さんですが、1頭が亡くなってしまい、その悲しみを癒してくれたのも、また犬たちだったとのこと。
「不思議な話ですが、ペットロスと末期のがん患者の思考のプロセスは同じなんです。最初は『なんで私ががんに!?』『なんでこの子が死んじゃうの!?』という怒りから始まり、その後『自分は今までどうやって生きてきたのだろう』『この犬は私に何をしてくれたのだろう』と、疑問がわき反省し、最後には『今までありがとう』という感謝で終わるんです。今後は、ペットロスを発症したり、ペットロスが原因でうつ病を患ってしまった方のケアも、セラピー犬を通じてしていけたらと思います」(風間さん)
病気でなくても、生きていると誰だって落ち込むことはあります。
そんなときは、ワンコたちと触れ合うと、再び前を向いて生きていけそうです。

一般社団法人 人と犬との憩いの場所
住所:神奈川県大和市中央4-6-27 キングビル1F
電話:046-260-8585

【写真】ワンちゃんに囲まれハーレム状態】


書籍「二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる」

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二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる」

2016年9月17日発売
本体 1,300円(税別)
セブン&アイ出版



迷子になった元保護犬の柴犬・すみれちゃん。
左の前あしと、後ろあしを失った瞬間から、運命は大きく変わりました。
二本あしのワンコが伝えてくれた「命」の重み、そして「生きることをあきらめない」こと――。

■編集部から
●すみれちゃんは、2016年4月9日、群馬県前橋市内の上毛電鉄線路内で、大けがをしているところを警察官に保護されました。
左の前あし、後ろあしが失われた状態で、電車にひかれたものとみられています。
●事故の日は土曜日で、市役所などとの連絡もつかず、飼い主もわからぬまま。
保護された警察署では、「拾得物」として、けがの治療もされず、ケージの中で水だけを与えられて2日間を過ごしました。
●月曜日、ようやく飼い主さんと連絡がついたとき、傷口にウジがわくほど状態は悪化していました。
飼い主さんは「安楽死」さえ考え始めるのでしたが・・・

※本文96ページ。カラー写真140点収載。
小学5年生以上で習う漢字には、ふりがながついています。

「SEKAI NO OWARI」の犬猫殺処分ゼロプロジェクト

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犬猫殺処分ゼロ 新曲に込めた思い(SEKAI NO OWARI)

2016年9月25日(日) 毎日新聞



動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」について語る人気バンド「SEKAI NO OWARI」。
(右から)Fukaseさん、DJ LOVEさん、Nakajinさん、Saoriさん=東京都渋谷区で2016年9月19日、内藤絵美撮影

◇支援プロジェクト「ブレーメン」発足
日本では飼い主らの身勝手な理由で約10万匹(2014年度)の犬と猫が殺処分されている。
この現状に関心を寄せた人気の4人組バンド「SEKAI NO OWARI」が今年7月、殺処分ゼロに向けた活動を支援するプロジェクト「ブレーメン」を発足させた。
彼らを駆り立てたものは何だったのか。
動物愛護週間(20~26日)に合わせ、話を聞いた。
【聞き手・池乗有衣】

--国内の殺処分の現状を知ったきっかけは何ですか?
Saoriさん
アフリカでは子供たちが飢餓で、シリアでは内戦でたくさんの人たちが亡くなっているのを知っているように、日本では飼えなくなった犬や猫が殺処分されているのは、知ってはいました。その中で、最初にFukaseが殺処分をゼロにする手伝いをしたいと言ってくれました。
Fukaseさん
友達がフェイスブックで殺処分ゼロを目指し活動する団体をシェアしていたのを見たのがきっかけです。最近、そういう動きを目にする機会が増えていたので、僕らにもできることがあるのか詳しく知りたいと、考え始めました。

--不幸な命を救う活動はハードルが高く捉えられがちですが、その一歩を踏み出せた理由は?
Fukaseさん
僕一人だったら「どうしよう」と思っているだけかもしれません。僕ら4人は一緒に住んでいて、「みんなでやろう」と話し合え、勇気を出せました。
Nakajinさん
殺処分ゼロの目標達成は、時間のかかることかもしれません。長く支援していくためには、たくさんの人の協力が必要です。僕らが殺処分の現状を発信することで、たくさんの人の目に触れる機会が増え、その手伝いができるのではないかと思いました。不安もいっぱいありますが、決意は固めたので自分たちのやれることをやりたいです。

--犬や猫が好きなのですね。
Saoriさん
好きだから助けるわけではありません。犬や猫をかわいいからと飼って、思ったよりかんだり、あっちこっちでおしっこをしたりするから飼えないと投げ出して、(動物愛護センターなどに連れて行って)殺してしまう。この人間が作ったシステムがいいとは思えません。このシステムを改善したいのであって、「犬や猫がかわいいから助けましょう」とは違う・・・。
DJ LOVEさん
好きや嫌いでは、それこそ犬や猫でも、この子はかわいくないから助けないみたいな感じになってしまいます。
Fukaseさん
倒れている人がいたときに、その人がかわいいから助けるのではなく、僕はおじさんでも手を差し伸べます。そこにあんまり理由はいりません。人が悲しんでいるのを見て自分も悲しくなるように、倒れている人がいれば理由なく手を差し伸べるっていうのは、みんなが持っている気持ちで、僕らが特別に持っているわけではありません。

--「ブレーメン」と名付けた理由は?
Fukaseさん
僕らのデザイナーの提案からです。年老いて殺されそうになっている動物が自分たちで生きていくグリム童話「ブレーメンの音楽隊」から取りました。覚えやすく、支援に参加しやすい名前が良かったので、「いいね」となりました。

--来月5日に発売するシングルCD収録曲「Hey Ho」の収益を、飼い主のいない動物の保護や譲渡活動の資金として援助されるそうですが、楽曲にはどんな思いを込めましたか?
Nakajinさん
Fukaseが「Hey Ho」の歌詞に書いたのですが、今は殺処分の現状にまだピンとこない人も当然います。そういう人でもこの楽曲は知っていて、何年か後にこの楽曲と殺処分ゼロに向けた活動が関連づいたとき、興味がわいてくるかもしれません。だから曲としては、老若男女誰もが聞いて、普通に音楽として長く楽しみ続けてもらえるものを心がけました。
Fukaseさん
犬や猫が殺処分されている現状を知ることイコール悲しまなければいけないことではないと思っています。悲しむことと、殺処分をなくしていこうという気持ちが必ずしもイコールではないからです。例えば、お医者さんは患者さんにあまり感情移入をしないようにしているといわれます。お医者さんがしなければいけないのは、人を助けることだから。殺処分ゼロに向けた活動は、ある程度の悲しみや嘆きが含まれるものかもしれませんが、僕らはみんなに悲しんでほしくてこの楽曲を作ったわけではないので、この楽曲をあんまり重く受け止めてほしくはないです。

--援助先に、広島県神石高原町で県内の犬の殺処分ゼロを目指し、殺処分対象となった犬を引き取り、譲渡に尽力する認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」を選んでいますが、その理由は?
Saoriさん
「広島で犬の殺処分ゼロに」というニュースを見て、PWJを知りました。そんなことできるんだと思って、4人でPWJの保護シェルターにも行きました。(殺処分ゼロに向けた事業「ピースワンコ・ジャパン」リーダーの)大西純子さんが、これから殺処分をなくしていくためには、子供たちに犬や猫がどういう生き物で、どういうふうに接するのかを教えるのが大切だと話してくれ、すごくいいなと思いました。
Fukaseさん
Saoriちゃん、僕らは思想を持たないでフラットな立場で活動していくことにしているのに、それは思想に賛同していることになってしまうので、ちょっと違うんじゃないかな。PWJは一番見えやすい形で結果を出そうとしていたからです。日本中の殺処分をなくすには、僕らだけではどうしようもない。PWJを基盤にして、いろんな動物愛護団体さんの協力も得なければならないと思います。ただ、それぞれの団体さんには、それぞれの考えや気持ちがあって、協力し合うのはすごく難しいことでもあります。僕らがその考えや気持ちを、これは正しいこれは正しくないと判断しては、団体さんに優劣をつけてしまうことになります。僕らの活動が嫌いな団体さんが現れては、意味がなくなってしまいます。

--今後の支援の方向性は?
Fukaseさん
この前、僕がある団体から表彰されたのですが、そこに「批判するより提案を」という言葉があって、僕はそれがすごくいいなと思いました。「それはだめだ」と言うとケンカになるから、「これはどうだろう」っていうふうに言葉を換えれば、目的のために議論ができます。この殺処分の問題は熱くなりすぎてはいけないと思います。僕らの立ち位置は、冷静に進めていくためにバランスを取ることではないかな。僕らのCDの収益金だけでは殺処分はなくせません。こうしたインタビューで僕らの思いを発信していくことによって、仲間を募るというのが重要になっていくのかなと考えています。

…………………………

ブレーメンのホームページ
https://bremen-project.net/mob/index.php?site=bp&ima=2609

2016年啓発ポスター・チラシ無料配布開始!(杉本彩さん)

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杉本彩さん主宰のEvaからです。

2016年啓発ポスター・チラシ無料配布開始!
今年もEva啓発ポスター作成しました!
2016年版啓発ポスター&チラシ無償配布開催いたします!

Evaは、昨年2015年からスタートした「動物たちにやさしい世界を」プロジェクトの活動の一環として、今年も新ポスターとチラシを新たに作成しました。
啓発ポスターの無償配布(送料はお申込み者様負担)を今年も開始いたします!
この啓発ポスターは、「ぼくたちはモノじゃない。いのちなんだ。」をキャッチコピーに、命を売るということは、売れ残りや不良在庫が必ず生じることをメッセージとしてデザインしました。
ペットショップがかねてより存在し、大企業が参入したことでビジネスが益々巨大化している日本では、ペットショップを見て、その流通の残酷さをなかなか想像しづらいのかもしれません。
しかし、いかに動物福祉に配慮されていないかを理解している人は、迷わず「NO」と言うでしょう。
最近ようやくNHKだけでなく民放でも、売れ残りや繁殖能力を失った犬や猫を、金を受取って受け皿となる「引取り屋」という商売について取り上げ、このビジネスの闇について報道するようになりました。
それにより生体展示販売の問題を理解する人もずいぶん増えたのではないでしょうか。
しかし、ペットショップのショーケースの前の人だかりを見ると、まだまだ広く知らせることの必要性を痛感します。
まだまだ数は少ないですが、テレビや雑誌などマスメディアが発信し始めたことを追い風にして、ペットショップが淘汰されるその時まで、この闇について1人でも多くの方に知っていただけるようチラシの配布に力をお貸しください。
ペットショップの子犬子猫の大量生産と大量販売には、例外なく、受け皿となる「引取り屋」の存在なしでは成立しません。
生体展示販売を認めることは、「引取り屋」の存在を認めるのと同じであることを知ってほしいのです。
このチラシの裏面には「引取り屋」を含めたペット流通の裏側のことが分かり易く書かれています。
どうかお手に取っていただき知ってください。
そして知らない方々に広めてください。
知ることの大切さを伝えてください。
ドッグカフェ、ペットグッズ店、トリミングサロン、動物病院はもちろんのこと、あらゆる店舗や飲食店、そして企業様の広報スペースに、また一軒家にお住まいの方でご自宅の壁に貼ることが可能な方に無償配布いたします。

※お申し込みをいただいたのに、ポスター・チラシの受け取り拒否や、また不在により当協会へ返送されるというケースが昨年ございました。
往復の送料が当協会負担になってしまいますので、予め必要数、確実に配達されるご住所をお申し込みいただき、必ずお引き取りいただけますよう宜しくお願いいたします。
またこちらに返送された場合、そのご住所には今後お送りいたしません。





2016年Eva啓発ポスター(67MB)

申込み期間 :2016年9月20日(火)~
発送予定日 :お申し込み確認後、順次発送いたします。
  ※相当数のお申込みが予想されます。現在主催イベントの準備のため発送は9月末から順次発送してまいります。
   事務局は少人数で運営しているため日数いただくことをご容赦下さい。
価格    :無償。送料のみ着払いでご負担ください。
A2ポスター :A2(420mm×594mm)20枚まで
A4チラシ  :A4(210x297mm)100枚まで
配送    :ヤマト運輸
着払い送料
※着払いの場合、荷受けされないまま保管期限を過ぎると、当方負担で荷物が返却されますので、お申込みいただいた際は、必ず荷受けくださいますようお願いいたします。

命、処分させない 石川ドッグレスキュー

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命、処分させない 石川ドッグレスキュー(石川)

2016年9月25日 朝日新聞


3カ月前まで野犬だった「そよ」を抱く石川ドッグレスキューの「預かりスタッフ」宮武珠世さん=金沢市弥生

26日までは動物愛護週間――殺処分の対象となる捨て犬などを県から引き取り、世話をしながら新たな飼い主を探すボランティア団体がある。
「石川ドッグレスキュー」(金沢市)。
犬たちの命を水際で守る砦(とりで)として活動を続けている。

代表を務める池田裕美子さん(38)=金沢市神谷内町=が2002年に1人で活動を始めた。
小学生のときに保健所で殺処分される犬の存在を知り、捨て犬と出会ったら、自分で世話をして里親を探すようになったという。
23歳で結婚後、自宅を改修。
家族の協力を得ながら本格的に保護活動を始めた。
賛同者が増えて、08年に名称を「石川ドッグレスキュー」とした。
現在は正会員13人のほか、約100人がボランティアスタッフとして活動を支える。
昨年度は50匹ほどを里親に渡した。
これまでに譲渡した犬は1700匹以上にのぼるという。
動物病院で検査を受けさせてから、「預かりスタッフ」と呼ぶメンバーが各家庭で世話をして里親が見つかるのを待つ。
その間のエサや治療にかかる費用はバザーや寄付金で賄っている。
里親希望者から連絡を受けたスタッフは、希望者の住まいや犬の飼育経験などを聞く。
その後、自宅で犬と過ごしてもらう「お試し期間」を経て、慎重に譲渡するという。
最近、飼い主から直接引き取りの相談を受けることが増えてきた。
池田さんは、犬を飼う前には立ち止まって考えてほしいと呼びかける。
「犬の寿命は10年以上です。その間に飼う側の生活も変化する。責任をもって飼育できるのか、少しでも不安があれば、目の前の犬がかわいくても『飼わない』ことも選択のひとつです」。
里親希望やボランティアの問い合わせは石川ドッグレスキューのホームページ(http://www.i-dog.net )から。
(須藤佳代子)

■里親の愛情 心開いたエリー
金沢市弥生の今浦厚さん(63)は2年前に石川ドッグレスキューを介して、アメリカンコッカースパニエルのエリーの里親となった。
富山県で犬の繁殖業者が廃業、保健所の依頼を受けた石川ドッグレスキューが保護した50匹のなかの一匹だ。
池田代表によると、積まれたケージで汚物に紛れた犬や息絶えた犬と一緒に放置されていたという。
レスキューの「預かりスタッフ」の一人、宮武珠世さん(42)と顔見知りだった今浦さん。
少しでも力になれたらと里親が見つかるまで一時的に預かるつもりだった。
自宅に来たばかりのエリーは、歩くことができず、触るとおびえた。
おなかは繁殖を繰り返させられたるんでいた。
「全く表情がなくて、食べることだけに執着し、後は隅っこでぽつんとしていた」。
そんな姿を見て、こう思った。
「よく頑張って生きていたな」。
目や皮膚、甲状腺に病気を抱えたエリーを動物病院に連れて行き、世話を続けた。
徐々にエリーは穏やかな表情を取り戻した。
毛につやがよみがえり、散歩に出かけ、寝る時も今浦さんにぴったりと寄り添うようになった。
結局、里親はなかなか見つからず、自分で引き取ることに決めた。
今浦さんは犬好きでエアデールテリアも飼育しているが、これまで飼ったのは全て血統書つき。
保護犬の里親になることは考えたことがなかった。
だが少しずつ、本来の姿を取り戻してゆくエリーを見ていて、気持ちが変わっていったという。
「生き物をモノとして扱う人がいることに怒りを感じる」。
エリーと出会い、ペットを取り巻く現状に目が向くようになったことも大きな変化だった。
犬を飼うには散歩をさせる時間の確保、もちろん経済的な負担もある。
だが、今浦さんは「小さな命を助け幸せにしてあげたい。各家庭に見合った方法で愛情を込めて飼うことが一番大切です」。
今浦さんに頭をいとおしそうになでられて、エリーはうれしそうに尾を振り、目を細めた。

映画「ホワイト・ゴッド」

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映画「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」

劇場公開日 2015年11月21日

解説
ハンガリーの首都ブタペストを舞台に、雑種犬だけに重税を課す悪法によって飼い主の少女と引き離された犬ハーゲンと、人間に虐げられ保護施設に入れられた犬たちが起こす反乱を描いた異色ドラマ。

雑種犬に重税が課されるようになった街。
13歳の少女リリは、可愛がっていた愛犬ハーゲンを父親に捨てられてしまい、必死でハーゲンを探す。
一方、安住の地を求めて街中をさまよっていたハーゲンは、やがて人間に虐げられてきた保護施設の犬たちを従え、人間たちに反乱を起こす。
第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、同部門グランプリとパルムドッグ賞をダブル受賞した。

原 題  Feher Isten
製作年  2014年
製作国  ハンガリー・ドイツ・スウェーデン合作
上映時間 119分











先日、DVDを借りて観ました。
この映画は、私たち人間に何を語ろうとしているのか・・・
衝撃的な映画、ハラハラ・ドキドキ、また目をそむけたくなるショッキングな場面もありますが、自然と見入ってしまいます。
なんと言っていいか、ほんとうにすごい映画です。
こんな映画がよく製作できたなと驚嘆します。
単なる身勝手により動物を粗末にし不幸にする人間にはいつか天罰があるということを物語っています。
日本でもどれだけの犬・猫が殺処分されてきたことか、過去を振り返ってみると非常に膨大な数なのです。
また、環境破壊によりどれだけ多くの種類の動物が絶滅したか、現在も絶滅危惧種が多くいます。
我々人間は今一度過去・現在の状況を認識し、不幸な動物たちが無くなるために自ら何をしなければならないのか悟りの心を持たなければなりません。
この映画はそれらも含め私たち人間に語りかけています。
(Fujita)

「動物あいごパネル&ミニ写真展」を終えて

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平成28年9月20日(火)~25日(日)の1週間、げんでんふれあいギャラリーにて、「動物あいごパネル&ミニ写真展」を開催しました。

テーマは「動物たちにぬくもりを!」、サブテーマとして「里親さん!ありがとう」、「街で出会った動物たち」、「敦賀市内学童たちの動物愛護ポスター」、「不幸な動物たちはなぜ発生するのか?・・・不幸な動物たちを無くすには・・・」、そして「写真撮影」その他パネル・写真を総数200点余り展示しました。












RCNさん、福井新聞社さん、中日新聞社さんの取材があり、RCNでの放送、新聞記事掲載がありました。

《2016年9月21日(水) 福井新聞 掲載》



  

《2016年9月24日(土) 中日新聞・日刊県民福井 掲載》

メディアが取り上げてくれることは、動物愛護というものを人々に広く認識していただける機会になり、不幸な動物たちが無くなるための貴重な場だと思います。
これはげんでんふれあいギャラリーの係の方がメディアへの開催通知をしていただいているからで、ほんとうに感謝の気持ちです。
RCN・新聞社の方のインタビューは例年以上にかなり内容が掘り下げられ所要時間も長くとても有意義でした。
そしてインタビューの中では「動物愛護の心が撮影した写真の中に生かされていますね」と言われました。
また、来場者の中にも同様のことをおっしゃる方がおられ、とてもうれしく感じました。
私は、写真撮影においては単に風景だけでなく、被写体に動物がいればまず1番に動物、2番目に人、そして3番目バックに風景、「動物・人・風景」をモットーに撮影しています。
皆さま、どうもありがとうございました。

動物愛護ボランティア団体「動物たちとの共生を推進する会」代表:藤田 幸雄

大好き・私の夢5

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日刊県民福井に定期的に掲載されている「大好き・私の夢」。
福井県内小学生たちの動物によせる思いをピックアップしました。
およそここ1年間に掲載されたものです。



【大好き編・3】










次回に続く


ペット扱う業者への規制、なお不十分

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ペット扱う業者への規制、なお不十分 改正動物愛護法3年

2016/09/27 朝日新聞


栃木県矢板市内の引き取り屋で飼育されている犬=動物愛護団体提供

改正された動物愛護法が、2013年9月に施行されてから3年。
改正の焦点は、繁殖業者やペットショップなど動物取扱業者の規制強化だったが、いまも不十分だという指摘がある。
改正後のペット業界に何が起きているのか。

■引き取り拒否可能 行き場失う犬猫
今年5月、栃木県矢板市で犬猫を引き取るビジネスをしていた業者が、動物愛護法違反の疑いで県警に刑事告発された。
経営者の男性は容疑を否認しているが、告発した動物愛護団体は、犬猫19匹を劣悪な環境に置くなど虐待していたと指摘。
県警は8月に家宅捜索し、売買記録などを押収した。
経営者から事情を聴いており、近く書類送検する方針という。

法改正で、殺処分の減少を目指す自治体は、業者などからの犬猫の引き取りを拒否できるようになった。一方で繁殖業のあり方などには規制がかからず、不要になったり売れ残ったりした犬猫などは行き場を失った。
これらが引き取り業者に流れたと見られている。
同法は、議員立法で12年8月に改正された。
当時与党だった民主党は動物取扱業者の規制強化を目指したが、与野党協議の末、後退したことが背景にある。
たとえば、幼すぎる子犬や子猫を8週齢(生後56~62日)まで生まれた環境から離さない「8週齢規制」は欧米諸国では一般的だ。
改正法は「56日」と日数を入れたが、付則で「別に法律で定める日」まで「49日」と読み替えられた。


栃木県矢板市内の引き取り屋で飼育されている犬=動物愛護団体提供

また、動物取扱業者が犬猫を飼育する際に入れるケージなどの大きさを具体的に定める規制、繁殖現場などで従業員1人あたりの飼育上限数を定める基準、繁殖用めす犬やめす猫の繁殖回数の制限など、主要な規制の多くが先送りされた。
このため、動物取扱業者の課題の多くがそのまま残され、改正後も数々の問題を発生させる要因となった(表参照)。
法の網の目をくぐるようなビジネスも活発化し、引き取り屋のほかにも犬猫の「販売代行業」などまで登場している。

■動物販売 対面説明が義務づけられたが
改正法では、ペットのインターネット販売を規制するため、動物を販売する際には、その動物を購入者に直接見せ(現物確認)、さらに購入者と対面した状態で書面などでその動物の情報を提供すること(対面説明)が義務付けられた。
だが、消費者から遠く離れた繁殖業者から空輸などされた子犬や子猫の現物確認と対面説明を代行する業者まで現れている。
こうした状況を、ペット業界側も問題視している。
全国で約100店を展開するペットショップチェーン大手AHBの川口雅章社長は「悪質な業者は市場から退場しつつあり、それはいいことだ。一方で引き取り屋や代行業などの存在は大きな問題だと認識している。このような業者を利用する業界関係者がいることもおかしい」と話す。
同じく業界大手コジマの小島章義会長も「特に繁殖の現場でグレーな部分が解消されていない。(コジマの)販売頭数は前年比プラスで推移しているが、(社会問題化している現状では)生体販売からの撤退も含めた大きな方向転換を中期的に検討せざるを得ないかもしれない」という。
栃木県の引き取り屋の事件など、監視・指導する立場の自治体側が、問題を見過ごしたり、放置したりしている事例も少なくない。
法を実効性あるものとするため、各自治体で人材と財源の充実をはかる必要性も指摘される。
環境省の則久雅司・動物愛護管理室長はいう。
「段階的に強化されてきた動物愛護法によって業者のふるい分けが起き、総じて良くはなってきているとは思う。ただ、経過措置になっている規制もあり、飼養施設規制や繁殖制限措置など検討しないといけない事項もある。今後も情報収集に努めたい」
5年に1度、見直すように定められている動物愛護法。
来夏にも、見直し作業が始まる。
(太田匡彦)

■改正動物愛護法を巡るおもな出来事
2012年 8月  改正動物愛護法が可決、成立
2013年 9月  改正動物愛護法が施行
2014年10月  栃木県内で犬の大量遺棄事件が発生
2015年 1月  群馬県高崎市動物愛護センターに繁殖業者が虚偽通報をして複数の犬を引き取らせ、偽計業務妨害の疑いで同県警が逮捕
      4月  従業員数や規模に見合う以上の動物を飼育したなどとして東京都が昭島市のペット店に1カ月の業務停止命令
2016年 3月  札幌市議会で「8週齢規制」を努力義務化する「市動物愛護管理条例案」が可決、成立
      4月  東京都が、不衛生な環境で猫を飼育しているなどとして墨田区の猫カフェに1カ月間の業務停止命令
      5月  栃木県の「引き取り屋」が動愛法違反(虐待)の疑いで同県警に刑事告発される
      6月  環境省が猫カフェなどに午後10時までの夜間営業を認める規制緩和を実施
      7月  兵庫県姫路市が市内の動物保護団体に対し施設管理のあり方などについて改善指導
      9月  埼玉県三郷市が「8週齢規制」の努力義務化を盛り込んだ「市動物愛護条例」制定を目指しパブリックコメントを実施

犬と人間の深い絆

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【犬と人間】深い絆が生まれるのはいくつもの共通点が存在するからだった!

2016/9/24 わんちゃんホンポ



人と犬の信頼関係
今、家庭で飼育することができるペットは大幅な多様化が進んでいます。
ペットショップでも、犬や猫をはじめ、爬虫類、両生類、鳥類、ウサギ、猿、亀・・・などなど、様々な種類の動物が展示されています。
その多様化したペットの中でも、犬は最も人と相性の良いペットの1つだといわれています。
なぜなら、人と犬の関係は、長い時間をかけて深い信頼関係をつくってきた間柄であるからです。
歴史を振り返ってみると、様々な説がありますが、人と犬の関係の始まりは1万年以上も前からだといわれています。
その始まりは、犬の祖先であるオオカミが人間の群れに近づいたことから始まりました。
当時の人間の群れが生活して出た廃棄物は、不猟によって食糧難に陥っていたオオカミにとって、食料として魅力的に感じていたと思われます。
そこから「人間の近くで過ごしていれば食料にありつける」と学習したオオカミの群れは、人間の近くで生活するようになりました。
反対に人間側も、オオカミの優れた危険察知能力に気付き、オオカミの近くにいればいち早く危険を回避できると知りました。
そこから「オオカミの近くにいれば安全に生活できる」と学習していきました。
こうして1万年前という大昔に、お互いに利害が一致する関係を手に入れたことから、犬には「人と共存すべき」、反対に人にも「犬と共存すべき」という互いを必要とするDNAが組み込まれたといわれています。
だからこそ、犬と人間は他の動物にはみられない深い信頼関係を築くことができる間柄なのです。



人と犬の共通点
人と犬がここまで絆を深められる関係になった理由は、お互いに多くの共通点があるからだといわれています。
その共通点をいくつかご紹介します。
・群れで生活している!
犬も人も、単独ではなく群れの中の1人として生活する性質を持っています。
群れを作るということは、他者とのコミュニケーションを取ることを楽しむということ。
こういった点が、犬と人間が絆を深める要因となりました。
・感情を共有できる!
犬を飼ったことがある人なら誰もが経験していることだと思いますが、飼い主が喜んでいると、犬も同じように嬉しそうに尻尾をぶんぶん振って寄ってくることがあると思います。
その反対に、飼い主が悲しそうにしていると、そっと寄り添ってくることがあると思います。
これは、人同士が喜びや悲しみといった感情を共有できるように、人と犬も感情を共有できるからなのです。
・お互いに信頼し合うことができる!
犬には、恐怖を求めた時に飼い主に助けを求める性質があることが過去の研究で判明しています。
これは、他の犬にはみられない性質だといわれています。
またその他にも、犬にいろいろな人のニオイを嗅がせ、人によってどのような反応の違いがみられるか、という研究が行われています。
結果では、犬の脳の喜びを司る部分が、飼い主の声を聞いたときに一番活性化したといいます。
また、人間への研究でも、同じような結果が出ています。
被験者に対して「愛犬の写真」と「自分の子ども」の写真を交互に見せたところ、被験者の脳は同じ部分が活性化したといいます。
このことから、人間にとって愛犬は自分の子どもと同じぐらい大切な家族だと認識しているということが分かります。
この二つの研究から、犬も人間もお互いを大切な存在だと認識しあっている関係と分かります。



まとめ
犬と人間は、1万年以上という長い時間をかけて絆を深めてきました。
縄文時代の遺跡からは、犬の骨が丁寧に埋葬されているのが発見されていますし、海外でも、中世ヨーロッパの絵画には犬が描かれている物が多くあります。
それだけ、犬の存在は人間にとって大切な存在だったのです。
また、その犬と人間の信頼関係の強さは、科学的にも立証されています。
犬と人は、他の動物同士ではみられない唯一の、切っても切れない関係なのです。

不況のベネズエラで捨て犬激増

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不況のベネズエラで捨て犬激増、ペットフードは「高級品」

2016年10月4日(火) CNN

やせ細った犬たちが餌を求めてごみの中からわずかな食べ残しをあさる。
汚れてあばら骨や骨盤が浮き出たみすぼらしい姿。そんな捨て犬の群れが、南米ベネズエラの首都カラカスをはじめ、全土で増え続けている。

不況が続いて経済が制御不能に陥ったベネズエラでは、自分たちの生計さえ苦しくなって、ペットを手放す人が後を絶たない。
ドッグフードは最も安いものでさえ、1袋の値段が最低賃金の3分の1にもなる。
極端なインフラの影響でペットフードはぜいたく品になり、購入できる人は減る一方だ。
保護団体によると、この1年で捨てられたペットは50%増え、その多くは野良犬になった。
施設に保護された犬の多くは飢えてやせ細り、「容器をどれだけ餌で満たしてもまだ足りない」と職員は話す。
国民は食料や医薬品の極端な品薄に見舞われ、犯罪は激増、マドゥロ大統領の辞任を求める大規模デモが続く。
食品を買うために長時間行列に並んでも、何も手に入らないこともある。
国内産のドッグフードやキャットフードは店頭から姿を消し、外国産のフードは極端に値段が高い。
1.5キロ入りのドッグフード1袋の値段は約1万5000~2万ボリバル(約15万~20万円)と、ベネズエラの月額最低賃金にほぼ等しい。
飼い主はやむなく、ペットを置き去りにしたり、ペットショップや動物病院の前に捨てて行くようになった。
首都カラカスにあるペットショップの店員は、「一部は保護施設が引き取って里親を探してくれているけれど、捨て犬や捨て猫があまりに多すぎる」と肩を落とした。

ゴミ山の横にいたゴールデン・レトリーバー

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連載/ペットゥモロー通信
保護犬と暮らす
ゴミ山の横にいたゴールデン・レトリーバー

2016.09.24 @DIME



人であっても犬であっても恵まれた環境で生活できるものもいれば、そうでないものもいる。
同じ命であるはずなのに、どうしてそんな“格差”が生まれてしまうのだろう。

3年半前のこと、Dさんは時々車である場所を通る度に、気になるものを目にしていた。
料理店の敷地内一角に積み上げられたゴミの山の横に犬がいる。
フェンスの角に屋根代わりの板を渡してあるだけで犬小屋らしきものもない。
その犬の横にはクーラーの室外機があり、「真夏にはそうとう暑いだろうに・・・熱中症になりはしないか・・・」と心配で、Dさんは車を停めて、「お前、大丈夫?」と犬に話しかけることもあった。
そんなDさんに、犬は目を三角にし、怖そうな形相で吠えついてくる。
それでも営業時間だけ犬を連れてきて、仕事が済めば自宅に連れて帰っているのだろうとDさんは思っていた。
ところが、それからしばらくして、雨が降りしきる夜間に同じ場所を通りかかったDさんは、真っ暗な中、びしょ濡れになってただ立ち尽くしている犬の姿を見つけた。
犬はずっとここに置かれていたのだ。
板を渡したくらいでは、雨を凌ぐこともできない。
地面もびしょ濡れで、寝る場所さえなかったのだろう。
その様子にたまらず、Dさんは帰宅した後、ご主人と息子さんに相談した。
Dさんのご家族は、大の動物好き一家である。
話を知った息子さんは、早速翌日そのお店まで行き、犬のことを尋ねた。
それによると、子犬の頃はオーナーが室内で可愛がっていたということだが、その後に結婚した奥さんは動物が苦手で、結局外に出されることになったと。
食器代わりの洗面器にフードは入れられていたものの、散歩はたまにだったらしい。
Dさんは保護活動をしている知人に連絡をとって改めて相談。
それから10日ほどかけて、犬を保護できないものかと努力を始めた。
犬の様子を見かねて、食事の残りを与える近所の人もいたという。
散歩中の犬が通りかかるとものすごく吠えるそうで、なかなか散歩には行かせてもらえないストレスを吠えることで発散していたのか。
オーナーがお店に顔を出す日は限られていることから、そのタイミングに合わせてDさんは自分の電話番号を教えた。
すると、すぐにオーナーから電話があった。
「誰かもらってくれる人がいませんかね?」
どうやら犬をもてあましていたようだ。
Dさんはすぐに犬を引き取りに行き、作成した誓約書にサインをしてもらい、自宅へと連れ帰った。
オーナーに狂犬病予防注射や各種感染症のワクチンについて尋ねると、「それって飲み薬ですか?」という返事だったとか。
病気の予防もまともにはしてもらえてなかったということだろう。
「車に乗せる時、何の躊躇もせず、迷わず乗り込んだんですよ」というDさんの話を聞くと、その犬にとってこれまでの飼い主には未練がないということなのかと考えたくもなる。


最初の頃はオモチャもどうしていいかわからい様子だった/©DM

「おそらくブラッシングもシャンプーもしてもらったことがなかったのだろうと思うんです。シャンプーしようにも全身の毛がフェルト状になっていてブラシも入らなくて。仕方なく3人がかりでハサミを使い、毛をカットしたんですが、主人が間違って皮膚まで切ってしまって・・・。血がたらたら出ているのに、それでもニコニコ笑っていたんですよ、このコ」
自分がかまってもらえているということが嬉しかったのか、そのまま傷の処置のために向かった動物病院でも「とてもいいコだ」と言われたそうだ。
「ドッグランに連れて行ってもうまく走れなかったんです。ウサギみたいにぴょんぴょん妙な走り方をして。2年半の間、狭い場所でずっと独りぼっちでしたから、たぶん、ちゃんと走ったことがなかったのかもしれませんね。それに、オモチャを与えても遊んだことがなかったのか、どうしたらいいのかわからないようでした」
実は、当時Dさんのお宅にはすでに犬が5頭(男のコ4頭、女のコ1頭)いたため、当初は保護した犬に里親を見つけるつもりでいた。
しかし、去勢手術をしていない成犬のオス犬ながら、先住犬たちに対して粗暴に振る舞うでもなく、「ボクは新米です」というような態度で、一歩引いた位置から初めての犬同士のつきあいをしようとしている。
先住犬たちもすんなりと受け入れ、その様子を見るにつけ、だんだんに情が湧いたDさんは自分のコとして引き取ることを決めたのだった。
その犬の生活はがらりと変わった。
仲間もでき、自分専用の温かいベッドがあり、室内犬となった彼はゆっくりテラスで日光浴を楽しむこともできる。
毎日散歩にも行くことができ、時々犬専用のプールにも連れて行ってもらえる。
散歩友達からは、「走るのが上手になったねぇ」と言ってもらえるようにもなった。
何より、毎日撫でてくれる家族がいる。


ボールをくわえたままスイミング。ゴールデンらしい楽しみを知ることもできたゴン/©DM

ある日の散歩中、偶然、前の飼い主と遭遇したそうだ。
名前を呼び、「オスワリ」と言う前の飼い主に対して、当の犬はそれを完全無視。Dさんのご主人が続いて「オスワリ」と言うと、すぐさま綺麗に座ってみせたという。
「この時に、やっとうちのコになったと実感しました」


「子守だってできるようになったよ」/©DM

Dさんは続けてこうもおっしゃる。
「いつだったか、出先で幼犬を連れたご夫婦が、ドッグトレーナーと思われる人と散歩のトレーニングをしているのを見かけたことがあります。そのコはご夫婦を交互に見上げ、しっぽをふりふりしながら嬉しそうに歩いていました。ほんとうならこのコにもそういう時期があったはずのに・・・と思うと、急いで家に帰ってぎゅっと抱きしめてあげたくなったものです」
ゴールデン・レトリーバー、名前はゴン。
今では幸せな第二の犬生を送っている。
奇しくも、取材をさせていただいた日は、ゴンの6歳の誕生日だった。
ハッピー・バースデー、ゴン!


「ボク、今が一番幸せ!」とでも言っていそうなゴンの笑顔/©DM

文/犬塚 凛(ペットゥモロー編集部

ペットと入居できる特養ホーム・・・背景と効用は?

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ペットと入居できる特養ホーム・・・背景と効用は?
 「家族と同じ・・・最期まで一緒に」

2016年10月2日(日) 産経新聞


居室でリラックスする沢田富與子さんと愛猫の佑介=神奈川県横須賀市の特別養護老人ホーム「さくらの里 山科」(写真:産経新聞)

犬や猫をはじめとするペットは大切な「家族」。
だが、高齢になると自身で世話ができなくなり、飼い続けられなくなることに不安を抱く人は少なくない。
「最期のときまで一緒に過ごす」。
そんな思いがかなえられる数少ない老人ホームを訪ねた。
(戸谷真美)

■世話代はゼロ
扉を開けると、茶色の中型犬が尻尾を振りながら近づいてきた。
テーブルやテレビが置かれた共有スペース。
入所者たちのかたわらで、3匹の犬が歩き回ったり、お座りしていたり。
犬たちについて職員と話す人もいれば、言葉は発せなくても目を細める人もいる。
神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホーム「さくらの里 山科」。
平成24年に開所した4階建てのホームの2階部分が、犬や猫と一緒に入所できるスペースだ。
現在は40人が計15匹の犬や猫と暮らす。
若山三千彦施設長は「泣く泣く手放したペットのことを悔やみながら、人生の最期のときを過ごす人がたくさんいた。そういう人を少しでも減らしたかった」。
犬と猫は別々のユニットで暮らしており、給餌やトイレ、散歩などの世話は、職員や地域のボランティアが行う。
ペットと一緒に入所する人は、餌代やペットの医療費などを実費で負担するが、ペットの世話代はかからない。
また、飼い主に先立たれても、ペットは終生ホームで生活できる。
「職員の負担は大きいが『それでもやりたい』という人に支えられている」(若山施設長)という。
入所者自身の基本サービス費(要介護5で月額2万8057円)や、公的な基準で定められている食費や居住費(3万3600円~13万1400円)は、ペットのいない入所者と変わらない。

■「安心感」で回復
「この子はすぐにここに慣れた。私も安心したし、ずいぶん元気になったんですよ」。
愛猫の佑介(オス10歳)と暮らす沢田富與子さん(73)は穏やかに笑った。
1人暮らしだった沢田さんは10年前、生まれたばかりで捨てられようとしていた佑介を引き取って育て始めた。
だが、しばらくして脊柱管狭窄症(背骨を通る脊柱管が骨の変形などで狭くなって神経を圧迫し、腰痛や手足のしびれなどをともなう病気)が悪化。
歩くことができなくなり、入院が増え、佑介と過ごせない日々が続いた。
食欲がなくなり、体重は一時30キロ台前半にまで落ちた。
「一時は佑介と一緒にすべてを終わりにしよう、とまで思った」という沢田さん。
めいの紹介で同ホームを知り、入所したのは3年前の秋だ。
「今は外に出かけることもできるようになった。佑介といつも一緒にいられることが何よりうれしい」
千葉県に住む男性は、数カ月かけて同を見つけた。
末期がんで余命宣告を受けていたが、病院やホスピスでは、愛犬のポメラニアン、チロ(オス)と離ればなれになってしまっただろう。
男性は入所後に亡くなったが、チロは今でも同ホームの犬として、大切にされている。

■機能回復も
犬や猫がいるユニットで暮らす入所者は、もともと動物好きだったり、飼っていた人も多い。
若山施設長によると、認知症が進み、家族の顔や名前さえわからなくなった人が、犬の名前を覚えて呼ぶうちに家族のことを思い出したり、手を動かせなかった人が犬や猫をなでようと必死に動かして、手を使えるようになったりしたケースもある。
同ホームには入所者に先立たれた高齢ペットや生まれつきの障害があって飼い主が見つからず、保健所から保護した犬や猫もいる。
こうしたペットたちの向こう1年間の医療費に充てようとネットのクラウドファンディサイト「READYFOR」を通じて寄付を募り、目標額を達成した。
若山施設長は言う。
「介護が必要になっても、ペットを飼ったり、旅行をしたり、普通の生活をする権利はある。本人ができなくなってしまったことを補うことが、介護だと思う」

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日本ペットフード協会の平成27年全国犬猫飼育実態調査によると、50代の人の犬の飼育率は17.5%、猫も11.5%で、いずれも20~70代のなかで最も高かった。
60代は犬が15.6%、猫が10.9%。70代も犬が10.7%、猫が7.0%だった。
一方、飼い犬や飼い猫の平均寿命はそれぞれ14.85歳、15.75歳と延びており、最後まで飼えないことに不安を感じる人は多いとみられる。
また、「あったらいいと思う飼育サービス」(複数回答)では「高齢で飼育不可能な場合の受け入れ施設提供」が26.7%で、「旅行中や外出中の世話代行」などに続き4位だった。

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