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飼い主の帰りを予知する犬

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飼い主の帰りを予知する犬

2016.09.14 dog actually 藤田りか子



すでに10年以上も前になる古い話なのだが、イギリスの科学者ルパート・シェルドレーク氏が「飼い主の帰りを予知する犬の能力」というものを提唱し、随分話題になったことがある。
犬の中には飼い主が時間帯をどんなに変えて帰ろうと、必ず帰りを予知して飼い主を出迎えるすごい能力の持ち主がいるのだ。
シェルドレーク氏は、犬の予知する能力というのは、もしやテレパシーによるものではないか?とそんな大胆な説を立てたのだが、さて、あなたはどう解釈するか。
私は個人的な感情として、アニマル・コミュニケーターの言い分を信じるのにやや難しさを感じる者だし、当然犬のサイキック能力とくれば論外であった。
これ聞いた時にどう反応したらいいか迷ったものだ。
おまけに彼は一部の科学者からは「インチキ・サイエンティスト」とまで呼ばれている。
しかし頭から「非科学的!」と決め付けて、真実を探求しないのはよくない。
犬好きの我々にとって大事なことは、理由は何であろう犬の見せる面白い現象に気が付くことではないだろうか?
というわけで、テレパシー云々よりも、ここではシェルドレークの考察や彼の観察した犬の面白い現象についていくつかあげてみたい。
ちなみに、イヌのテレパシー能力を信じるシェルドレーク氏は、イギリスのケンブリッジ大で生物化学の博士号を取得した、正真正銘のサイエンティストである。
ウィキペティアにも彼の項目があるので参考にされたい。
シェルドレーク氏が一般の飼い主から集めた報告によると、予知能力のある多くの犬は飼い主が帰るごろになると、10分前位からあるいは1時間前から門や窓の側に行き、飼い主の帰りをじっと待ったり、あるいはそわそわし始めるそうだ。
またそういう愛犬の行動を見て、「あ、もうすぐお父さんが帰ってくるのね」と、夕食の支度のタイミングの目安にもしていた夫人もいたとか。
犬達が予知をするのは聴覚か嗅覚によるのではないか、というのはよく言われることだ。
何しろこれら犬の感覚は人間のものに比べると、比較にならないほど優れている。
それに犬みたいに床にゴロリと横になってみると、外の振動はよく聞こえる。
犬ほどの聴覚を持っていたら自分の飼い主の車の音ぐらいは聞き分けれそうである。
矛盾しているのは、全ての犬が鋭い聴覚と嗅覚を備えているのに、全ての犬が飼い主の帰りを予知できるわけではないこと。
たとえば我が家の犬のラッコ。
ボーイフレンドが家の前まで車をつけているのに、それでも気が付かないことがある。
人間の私の方が先に音を聞きつけていることはしょちゅうだ。
でも玄関を開ける音はさすがに聞こえるらしく、そうなるとはラッコは勢いよく走っていって彼を迎える。
しかし、ここにテレパシー説への一つの裏づけも見出せそうだ。
つまり我々が思うほどには、犬はいつも嗅覚や聴覚を使っているわけではない、ということ。
我が犬の耳はいたって正常だ。
トリーツの袋をバギバギと開けると、家の外にいても台所にやってくる。
鼻の性能とくればこれはもうピカイチで、ノーズワークでは試合でいくつもの頼もしい成果を見せている。
本気で嗅ごうと思えば、あるいは聞こうと思えば、ボーイフレンドがやってくるのを100m先ぐらいから予知できていただろう。
ここから察せられるのは、そもそも飼い主の帰りの予感とは、嗅覚や聴覚によって呼び覚まされるような物理的なものではない。
何かフィーリングっぽい全く別の感覚に頼るべきものなのでは?
その感覚を持つ犬なら、文字通りその予知をし、もたない我が家の犬はぼけーとしたまま・・・

嗅覚と聴覚による可能性はシェルドレーク氏も、最初からリストから外していたことだった。
電車に乗っている時点とか、帰ろうかな、とオフィスを出た瞬間に、愛犬がすでに窓へ走りよってその到来を待ちだす、という証言をしている飼い主もいたからだ。
電車に乗っている飼い主をどうやって家から嗅ぎ分けられるのか?
氏は予知能力があるとされるミックス犬を使って実験を通し特別な予知能力の存在を証明してみせた。
しかしこの結果に世間の科学者は納得を示すはずがなく懐疑的であった。
「特定の時間に帰ってくるからその習慣に犬が従っているだけ」と指摘する人もいた。
しかしシェルドレーク氏の実験では、帰宅の時間は不規則にしていた。
または、「家族が主の帰りの時間を知っていて、それがしぐさに出てそれを犬が読むから」ということも考えられるが、主の帰りを知らせていない場合でも、やはり犬はしっかり予知をした。
この実験から導き出されたシェルドレーク氏の考えを簡単にまとめると、犬は飼い主の感情に何か目に見えない糸のようなものでつながっている、だから「帰ろうかな」という意図だけでも、それがたとえ遠くにいても反応できる、ということなのだ。
何気なくふっと振り返ると誰かがじっとこちらを見つめていた、という経験は私たちにもよくある。
シェルドレーク氏は、そういう摩訶不思議な感覚と犬の予知能力は共通したものがあると考えているようだ。それを氏はテレパシーと呼んでいる。
もしテレパシーという言葉に躊躇を感じるのなら、少なくとも嗅覚や聴覚ではない、何か別の感覚に犬が頼ることがあると信じてみるのもいいだろう。
・・・とは言ってみたものの、私もやはりシェルドレーク氏の説には相変わらず懐疑的なのである。
でも、どうやって飼い主の帰りを予知する犬を説明できるのだろうか、と悶々としたままだ。

藤田りか子 プロフィール
犬ライター&馬ライター。
スウェーデンの森の中で犬1頭と馬3頭と暮らしつつ、世界の犬文化取材に奔走する。

はじめに
とにかく動物が好き!
海外生活ははや17年。
日本を飛び出したのは、欧米の「どこでも動物がいる」感覚が小さい頃から泣きたくなるほど羨ましかったから。
家の中にどでかい犬がいる感覚。
馬を裏庭で飼う感覚。
強い自然保護意識が社会のあちこちに見られる感覚。
ブログを通してみなさんとシェアしたいのは世界の犬文化。
都市だけではなく、地方の犬文化も注目です。
なんといっても犬とは、文化によってできあがった家畜動物。
その地方にこういう文化があるからこういう犬ができたというように、いわゆる自然生態と同じ例えができるのです。
ペットとしての犬も可愛いけれど、生態学的な意味でも、犬は非常に面白い生き物なんですよ。


藤田りか子さん セミナーの様子


飼い主なら知っておきたい犬の視力と色覚のこと

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飼い主なら知っておきたい犬の視力と色覚のこと

2016年9月21日(水) @DIME



人間とはちがう世界が広がっています。
犬の視力は犬種によって多少差がありますが、平均的には2~3mほどの視力しかないと言われています。
しかし視野はとても広く動くものを見るのが得意なので、静止したものは見えにくいものの、ボールやフリスビーなど動くものを目でしっかりととらえることが出来ます。
人間は視神経が120万本あるのに対し犬は17万本しかないため、犬は色の識別は得意ではありません。
カリフォルニア大学による犬の色覚に関する実験によると、犬は緑、黄、オレンジを「黄色」として、紫、青を「青色」として、そして赤に関しては「暗いグレー」に見えているという結果が出ています。
そのため、愛犬が楽しく遊べるよう、出来るだけおもちゃは赤色を避けてあげると良いでしょう。
視力はあまりよくない犬ですが、光に対する感受性は人の目の5~6倍もあるといわれています。
真っ暗な部屋の中でもぶつからずに歩いたり、夜の散歩中に人間が見えないような物を見えたりするのはこのためです。
この犬の目、逆に昼間の光や雪原などの光は非常に眩しく感じてしまうため、散歩の際などは強い光に注意するよう飼い主が気をつけてあげるといいでしょう。

文/大原絵理香

ペットを飼うと健康になれるワケ6つ

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癒し効果以外もアリ! ペットを飼うと健康になれるワケ6つ

2016年9月21日  woman excite  

「ペットを飼うと子どもの情操教育にいい」「ペットには癒し効果がある」という話は有名です。
動物と触れ合ったり一緒に生活したりすることは、情操教育や癒し効果以外にも、私たちにさまざまな健康効果を与えてくれます。
そこで今回は、犬や猫といったペットを飼うと健康になれる理由についてご紹介していきましょう。

(1)アレルギーになりにくい
欧米では、乳児のころからペットを2頭以上飼っている家庭に育った子どもは、ペットを飼っていない家庭の子どもに比べて、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の発症率が低い傾向があったという調査結果が出ています(参考文献より)。
また、ペットを2頭以上飼っている家庭で育った子どもは、花粉やカビなどに対しても反応しにくかったという調査結果も出ているそうです。

(2)心臓疾患のリスクが下がる
アメリカ『ミネソタ大学脳卒中研究所』のアドナン・クレシ博士の研究によると、猫を飼っている人の心臓発作リスクが約30%低下した ということです(1976〜1980年に実施された『第2回米国民健康栄養調査』より)。
また、アメリカ『カルフォルニア大学』ロサンゼルス校メディカルセンターのケイティ・コール氏が行った『犬と心疾患』に関する研究では、犬を飼っている人でも心臓発作のリスクが下がったという結果が出たとのこと。
さらに、心臓病とペット飼育の相関についての研究を行っているエリヤ・フリードマン博士によると、ペットを飼っている人はそうでない人に比べて、心筋梗塞の発作から1年後に生存している確率が3倍以上高かったとしています。

(3)犬を飼うとコレステロール値が下がる
犬の場合、毎日の散歩が日課となり、飼い主も必然的に体を動かすことになります。
この散歩の効果によって飼い主に運動習慣が身に付き、生活リズムも規則正しくなることで、コレステロール値が下がるんですね。
コレステロール値や中性脂肪が下がることは心臓にとっても良いため、前述した心疾患リスクが低下することにもつながるのでしょう。

(4)血圧が下がり安定する
獣医であるベッカー医師によると、身の回りに犬がいることで血圧が下がるとのこと。
ペットがストレスを軽減してくれることが理由です。
また、ある老人ホームで行われた実験によると、猫に触れることで血圧が下がったとのこと。
この効果を期待して、「アニマルセラピー」として日本の老人ホームでも猫を飼っているところがありますよね。

(5)猫が喉を鳴らす音で自然治癒力が上がる
猫がゴロゴロと喉を鳴らす音には、免疫力を上げて傷を癒す効果があります。
猫が骨折したときに他の動物に比べて3倍の速さで回復できるのは、このゴロゴロ音による振動が影響しているのだそうです。
これは猫同士だけではなく、ゴロゴロ音の振動によって人間の自然治癒力も上がるとのこと。
確かに、ゴロゴロと喉を鳴らしている猫と一緒に寝ているととても心地よく、癒されます。

(6)脳卒中のリスクが低下する
獣医であるベッカー医師によると、犬や猫を飼うことによって心臓血管系の健康を守る効果があるそう。
猫を飼っている人は、脳卒中のような心臓血管系のトラブルが40%低いと発言しています。

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いかがでしたか?意外なものもあったのではないでしょうか。

『猫にくっついていると精神的に安定する。私が悲しいときとかは猫が自分から寄って来て慰めてくれてるような気もする』(20代女性/会社員)
『犬のエサを決まった時間にあげないといけないので、自然に自分の生活リズムも整いました』(50代女性/主婦)
『犬を連れて散歩に行くことで、同じように犬を連れている人と話すようになったり、犬好きの方から声をかけられたりするようになって、社交的になれた気がします』(30代男性/会社員)
・・・というコメントもあるように、やはりペットを飼うことにはさまざまなメリットがあるようです。
とはいえ、安易な気持ちでペットを飼ってはいけません。
きちんと世話ができるか、ペットを飼える環境であるか、リスクを正しく理解し対処できるか、などを考慮してから考えてみてくださいね。

『幸福の国』の犬たち

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『幸福の国』の犬たち

2016.10.05 ガジェット通信BY: ガニング亜紀

数ヶ月前のこと。
何か調べ物をしていて偶然Public Radio Internationalという非営利団体のサイトの記事に行き当たった。
世界中から情報を集めて発信しジャーナリズムを通じて世界にポジティブなインパクトをいう団体だ。
行き当たったのはブータン王国が全国的に実施している野良犬の避妊去勢手術についての記事だった。
野良犬と言っても、日本や欧米の感覚の”野良犬”とブータンの街中あちこちで見かけられる犬たちはかなり違うもののようだ。
国民のほとんどが敬虔な仏教徒であるブータンの人々にとって「命あるものは皆心をかけられなくてはならない」という仏教の教えは深く浸透している。
だからブータンの人々は通りをうろつく犬たちにも心を配り世話をする。
ただし、犬を自分の敷地に入れて所有するのではなく、あくまでも同じ地域の中に住むコミュニティの一員として捉えている。
しかし2000年代中頃には、街中に住む犬たちの数は人々の手に余る数にまで増えてしまった。
犬たちの吠え声は観光客の眠りを妨げ、苦情も多く寄せられるようになった。
観光事業はブータン王国にとって重要な産業であるから、これは由々しき問題だ。
当時はさらに2008年の新国王戴冠式を控えて、それまでに路上の犬たちをなんとかしなくてはブータン政府は頭を抱えていた。
しかしこの国の政府に犬たちを殺処分しようという選択肢はなかった。
政府は大規模な保護施設を作り、そこで犬たちを飼育したが、環境に馴染めなかった犬たちの多くが命を落としてしまった。
さらに悪いことに、街の中で完全に生活のサイクルの一部として機能していた犬たちがいなくなったことでネズミの数が爆発的に増えてしまった。
頭を抱えたブータン政府はかねてから相談していたHumane Society International(HSI 国際動物保護協会)のアドバイスを受け、前代未聞の一大国家プロジェクトを実行に移した。
全国で約10万頭に登ろうかという犬たちに避妊去勢手術とワクチン接種を施す計画だ。
犬を傷つけないよう捕獲ネットで捕まえ、傷口を最小限に留める方法で避妊去勢手術を行う。
当初はブータン国内の獣医師だけでは手が足らずHISが派遣したインド人獣医師たちの手も借りていた。
手術とワクチン接種が済んだ犬は耳に目印のカットを入れて路上に戻され、元のように生活を続ける。
実際に犬の数が目に見えて減ってくるには5〜6年の時間がかかるが、不要な殺生をよしとしないブータン政府と国民はこの方法を受け入れ、2016年現在、路上の犬は自然な形で減少し秩序を保っている。

ブータン王国と言えば『国民総幸福量』という尺度を用いて国民の幸福感を測り、97%の国民が幸福を感じているということがよく知られている。
とは言え、ブータン国民の幸福は日本人の幸福とは多分少し違うだろう。
物質的に不便が多いであろうブータンの日常生活をそのまま日本や欧米諸国の価値観に当てはめることはできない。
けれど物質的な部分から離れたところにも幸せがあるという精神には学ぶところも多いし、尊重すべき点でもあるだろう。
この犬のプロジェクトの底に流れる精神も同様だ。
動物福祉とか動物保護というと、私たちはついヨーロッパやアメリカにばかり目を向けがちだ。
しかし物事を見る角度を変えてみることも時に必要ではないか。
犬という生き物がそこに居ることを認め、受け入れ、命を尊重するという仏教的な考え方には現代の日本人が改めて見直し、学ぶところがあると強く思うのだ。





・・・・・・
本当にそう思います。
経済的に豊かになった日本。
でも、大切なものをどこかへ置き忘れてきたように思えてなりません。
ブータンの人たちの生き物への接し方について、ecoライフスタイルさんより一部転載。

ブータンでは、どんな生物の命も大切にする
ブータンでは、どんな生物の命も大切にするそうです。
そう言うと、日本をはじめ、先進国なら大切にしていそうな気もしますが、よくよく考えると人間都合で考えていることが多く、偽善的ですよね^^;
ブータンではどうなのか?というと、おそらくチベット仏教的からくる思想だと思いますが、こんな価値観を持っているようです。

ハエ1匹殺生しない
例えば、お茶の中にハエが入る、ということがたまにありますよね^^;
日本人だと、それをお茶ごと捨てると思います。
ハエに対してもよく思いませんよね^^;
でもブータンの人は、お茶に溺れたハエを「助けなきゃ!」と思うそうです。
虫とはいえど、必要のない殺生はしないというのが大前提にあるようです。

ブータンには花束は存在しない
ブータンには、花束や生け花は存在しません。
「生け花」という字からわかるように、花といえど、咲いている間は生きているわけですね。
生きているものを切ってくるという概念はないので、生きた花も切れません。
鉢植えの花をプレゼントすることはあるそうです^^

ブータンに野良犬はいない
ブータンは山が多い国です。
当然、野生の犬はいると思うのですが、それを野良犬扱いはしないんだそうです。
皆で世話をするものと考えているので、地域や皆で餌をあげます。
"ペット"という概念とは違います。
生き物は共に助け合って、一緒に生きている、という感覚ですね。

鶴のために電気を我慢する
これは有名な話ですが、ある村に電気を通そうと、電柱を建てたり送電線を引いたりする計画が上がったのですが、この地域は、越冬のために鶴が来る地域。
なので、電線があると邪魔になるんですね。
その村の住民は、鶴が来なくなるんじゃないかと心配し、邪魔になるんなら、不便でも良いじゃないか!と、電気を通すのを我慢したんだそうです。
今は地中を通して電気が通るようになったのですが、不便でも価値観を大切にするのが凄いですね。


ブータン首都ティンプー(Thimphu)で、第4代国王の戴冠記念日を祝う文化行事に伝統衣装を着て向かう女子生徒(2013年6月2日撮影)。
(c)AFP/ROBERTO SCHMIDT

保護犬や保護猫、高齢者が引き取り

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保護犬や保護猫、高齢者が引き取り 「高齢ペットなら飼える」 一時預かりも

2016年10月6日(木) sippo(朝日新聞)


梶原由美子さんに引き取られたクリ

捨てられて保護される犬や猫。
高齢だったり病気を抱えていたりして新たな飼い主が見つかりにくい場合もあります。
「ペットがほしいけど最後まで飼えるか不安」というシニア層に、そういう犬や猫の「受け皿」になってもらおうという動きが広がっています。

横浜市の有料老人ホームで、高梨司郎さん(78)、玲子さん(73)夫妻は猫のみー(メス、推定7、8歳)と暮らす。ホームは「生活科学運営」(東京都港区)が運営し、ペット同居可だ。
飼い始めたのは3年前。
司郎さんの気持ちが沈むことが多くなったのがきっかけ。
動物愛護団体「ちばわん」の譲渡会で代表の扇田桂代さん(41)と知り合い、譲り受けた。
扇田さんは「人柄や緊急時に連絡が取れる人が周りにいるかなどを勘案して、譲渡を決めています」と言う。

横浜市の病院職員、梶原由美子さん(79)は、東京電力福島第一原発事故のあとに福島県川内村で保護されたクリ(オス、推定8歳)を動物保護団体「ニュータウン動物愛護会」から引き取り、育てている。
クリは保護した時から後ろ脚がまひしており、いまも梶原さんが1日2回、おむつ交換をしている。
梶原さんはクリ以前にも24匹の保護犬、保護猫を引き取り、みとってきた。
引き取るのはすべて高齢だったり、病気を抱えていたりする犬猫。
「高齢の子たちなら、自分でもまだ面倒が見られると思って」と話す。
ニュータウン動物愛護会では、犬猫の平均寿命を考え、子犬や子猫は60歳以下の人にしか譲渡しないが、高齢や病気がちの犬猫は高齢者にも譲渡している。
同団体の日向千絵代表は「高齢者の方は経済的、時間的に余裕のある方も少なくない。考慮のうえ、たとえば65歳の方には5歳以上の犬猫を譲渡するようにしています」。
動物愛護団体「日本動物福祉協会」でも、新しい飼い主が見つからない保護犬、保護猫を、一時的に預かってもらうボランティアとして高齢者世帯に期待する。
犬や猫にとっては保護施設で多頭飼育されること自体がストレスになることもある。
一方で、ペット本位の考え方ができる高齢者ほど、自身の健康や寿命を考慮して新たに犬猫を飼うことをためらう傾向がある。
このため、バックアップ体制を整えた上で、高齢者に一時預かりボランティアをしてもらう。
同協会調査員の町屋奈(ない)・獣医師は、「一時預かりボランティアという形でつながることが、双方にとって良い関係につながるのではないか」と話している。


みーと高梨司郎さん、玲子さん夫妻。「みーちゃんはわがままな孫です」

飼育放棄ペットの持ち込み増加
■飼育放棄など問題に
ペットと自らの余命を考えて新たに犬猫を飼育することをあきらめる高齢者がいる一方で、全国の自治体では、高齢者が亡くなったり入院したりなどで、犬猫を飼い続けられなくなったことによる持ち込みが増加し、問題になっている。
改正動物愛護法では、動物の所有者は「動物がその命を終えるまで適切に飼養(終生飼養)することに努めなければならない」と定められている。
東京都などは「高齢者による飼育放棄の増加傾向に強い問題意識を持っている」としている。
また、高齢者に犬猫を譲渡しない自治体や動物愛護団体も少なくない。
ほかにも、高齢者が中・大型の犬を制御できずに逃がしてしまったり、その犬が咬傷(こうしょう)事故を起こしたりする事例も全国で相次いでいる。

ペットとの別れの時、飼い主が最も後悔していることは?

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ペットとの別れの時、飼い主が最も後悔していることは?

2016年10月5日(水) @DIME

ペットとの別れはつらいことだが、ペット飼育者であれば誰しもに訪れる出来事である。
愛するペットを失った哀しみから、一定期間は体調や気持ちの面で不調が現れるケースも決して珍しいことではない。
「ハートのペット保険」でおなじみのアイペット損害保険は、ペット(犬・猫のことを指す)と別れた経験(死別、失踪、脱走等)を持つ544名を対象、に、「ペットとの別れに関する調査」を実施した。

■ペットとお別れした理由で最も多いものは「老衰」
ペットとの別れの理由で最も多い回答は「老衰」(43.6%)となり、続いて病気、事故となった。
10%以下では、突然死や失踪/脱走/行方不明といった回答が挙がっている。

■ペットとお別れした人に最も多い症状は、理由に関わらず「突然涙が止まらなくなる」
ペットと別れた後に不調の症状を感じたかを聞いたところ、全体の63.2%にあたる人(老衰でペットと別れた人を除く)が、「何らかの不調を感じた」と回答した。
現れた症状について具体的に聞くと、「突然悲しくなり、涙が止まらなくなる」という症状が他の回答と比べて圧倒的に多かった。
何気ない日常生活の中で、ペットのいない哀しみを実感し、涙してしまうことは特別なことではないのかもしれない。
その他には、「他の犬を見たりすると悲しくなり涙ぐんでしまうことがあった」や「暫くの間、口数が少なくなった(ふさぎこむ程ではない)」という回答が見られた。

■ペットとお別れした後に体に現れる不調は1か月未満で治まる人が最も多い
前問に続いて症状が続いた期間を聞いたところ、46.2%が「1か月未満」と回答。
1年以内に症状が治まった割合は、不調が現れた人のうち8割近くにのぼることも明らかになった。
一方で、2.9%が「まだ続いている」と回答している。

■ペットとお別れする前の向き合い方への後悔で最も多い回答は、犬・猫飼育者ともに「もっと一緒の時間を過ごせばよかった」
ペットとお別れする前の向き合い方について後悔していることの有無を聞いたところ、7割近くが「後悔をしている」と回答した。
犬・猫の飼い主別に後悔の内容をみたところ、ともに「もっと一緒の時間を過ごせばよかった」が最多。
以下、犬の飼い主が「後悔していることはない」「もっと健康管理に気を使えばよかった」と続いたが、猫の飼い主はこの順位が逆転した。
また、猫の飼い主が犬の飼い主の回答を上回った後悔の項目としては、健康管理や治療/手術に関するものが多いことがわかった。
猫の飼い主には心の準備に対する後悔が多いことから、愛猫との別れが飼い主にとって予期せぬタイミングだったこともうかがえる。
脱走対策に関する後悔は、犬と比べて完全室内飼育率が低い猫の飼育者に特徴的な回答だと言えるのかもしれない。

■ペットと過ごした日々を振り返って、「ペットを飼って良かった」と思う人は88.3%
最後に、ペットと過ごした日々を振り返って、ペットを飼って良かったと思うかを聞いたところ、9割近くの人が「良かった」を選択した。

新たなペットの迎え入れの有無に関わらず、ペットと一緒に過ごした時間は多くの飼い主にとってかけがえのない経験となっているようだ。
今回の調査では、ペットと別れた飼い主の半数以上に体調や気持ちの面で不調が現れることがわかった。
ペットとの別れは飼い主にとってつらい経験であり、周囲のサポートは重要なものだといえる。
別れを経験しても9割近くの飼い主が「ペットを飼って良かった」と回答していることや、ペットと別れる前の向き合い方に後悔している人は少なくないことから、今あるペットとの時間を大切にしたいものである。

【調査概要】
調査対象:15-69歳の犬猫飼育経験者
調査人数:544名
調査方法:インターネット調査によるアンケート調査(複数回答可)を実施
調査期間:2016年7月15日

犬猫引き取りビジネスが横行

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犬猫引き取りビジネスが横行 殺処分減少、法改正の裏で

2016年10月07日(金) 中日新聞

改正動物愛護法が2013年9月に施行され、自治体がペット店や繁殖業者で不要になった犬や猫の引き取りを拒否できるようになり殺処分は減った。
その一方で、行き場を失った命を引き取るビジネスが横行している。
悪質な引き取り業者が劣悪な環境で飼育したり、遺棄したりする事件が絶えない。
(立石智保)


餓死寸前の犬などが保護された三重県亀山市の犬舎の内部=アニマルサポートわんわんわん提供

環境省が3日、公表した2015年度に全国の自治体が引き取った犬、猫の数は13万6724匹で、同省が統計を取り始めた04年度以降、11年連続の減少となった。



虐待を受けた犬や猫の保護に取り組む日本動物福祉協会(東京)の獣医師調査員、町屋奈(ない)さんは「殺処分がゼロになっても、動物に対する福祉がゼロでは意味がない」と指摘する。
同協会は5月、犬や猫に十分な餌を与えず病気やけがを放置したとして、栃木県の引き取り業者を動物愛護法違反の疑いで県警に告発した。
協会の聞き取りに業者は「13年の法改正後、引き取りの仕事が忙しくなった」と話したという。
協会によると、14年に犬80匹を栃木県の山中などに遺棄したとして罰金の略式命令を受けた元ペット店員らは引き取り業にも関与。
町屋さんは「法改正を機に引き取りのビジネスが活発化した」と指摘する。
犬や猫は、5歳を過ぎると繁殖用としては価値が低くなるほか、飼い主は子犬、子猫を好むため、売れ残ると経営の負担になる。
名古屋市動物愛護センター(千種区)は年に10匹ほど、業者の遺棄が疑われる飼い主不明の犬、猫を保護している。
登録業者の月ごとの飼育数は毎年書面で報告を受ける。
ただ譲渡先などは記載項目に含まれておらず「数字のつじつまがあっていれば虚偽の報告を見抜くのは難しい」(担当者)のが実情だ。
協会の町屋さんは「大量生産、大量消費が大量廃棄を生み出している。殺処分だけでなく、いびつな流通構造の問題に目を向けて」と訴える。

◆飼育環境は劣悪
三重県亀山市の郊外。
生い茂った雑草や無造作に積み上げられた空の段ボール箱に埋もれるように、平屋の旧犬舎が立っている。
愛知、三重の両県のボランティアでつくる動物愛護団体「アニマルサポートわんわんわん」の女性(57)=津市=は「生きものを飼う環境ではない」と憤る。
2015年10月下旬、この犬舎を立ち入り調査した鈴鹿保健所に協力し、同団体はトイプードルやアメリカンショートヘアなど計31匹を保護した。
飼育ケージが三段に積み上げられ、上の犬や猫のふん尿が下のケージに垂れ流しに。保護された動物はあばら骨が浮き出るほど痩せこけ、餓死寸前だった。
31匹は獣医師が治療し、希望する人に引き取ってもらったが、別に9匹の死骸が見つかった。


やせ細った状態で保護されたトイプードル


三重県亀山市で保護されたスコティッシュフォールド

犬舎を運営していた60代の男性が営んでいたのは引き取りビジネスだ。
同団体によると、10年以上前から繁殖所を営んでいたが14年11月にいったん閉鎖。
その後、関西のペット店などで売れ残った犬や猫を一匹5千~1万円ほどで引き取るようになったという。
亀山署は、動物愛護法違反の疑いで男性を書類送検、津簡裁は4月に罰金10万円の略式命令を出した。
保健所によると、男性は販売の動物取扱事業者として登録する一方、引き取りに必要な譲受飼養業の登録をしていなかった。
昨年11月、保健所に廃業届を出した男性は先月下旬、「(引き取りは)もうやめた」と述べ、本紙の取材に応じなかった。
(立石智保)

<動物愛護法>
動物の虐待の防止や適切な管理を目的に1973(昭和48)年に議員立法で制定された。
2013年9月施行の改正で、都道府県などが業者から犬や猫の引き取りを求められた場合、拒否できると明文化されたほか、ペット販売時の対面説明や最期まで飼う義務などが盛り込まれた。

ペット墓地にハチ公像登場 米・ニュージャージー州

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ペット墓地にハチ公像登場 米・ニュージャージー州

2016年10月10日(月) TBS系(JNN)

忠犬ハチ公とその飼い主の像が、アメリカ・ニュージャージー州のペットの墓地に建てられ、除幕式が行われました。
「渋谷駅から1万キロ以上も離れたアメリカ・ニュージャージー州のペットの墓地です。
こちらに、飼い主と会って喜ぶハチ公の姿が登場しました」
(記者)

これは、ハチ公の死後80年にあたる去年3月、東京大学農学部のキャンパス内に建てられた像と全く同じものです。
ハチ公は、飼い主だった東大農学部の上野英三郎教授が、突然亡くなったあとも、毎日、渋谷駅前で上野教授の帰りを待ったと言われます。
渋谷のシンボル、ハチ公像とは異なり、ハチ公と飼い主が会ってお互いに喜ぶ姿を表現していますが、この像、ニュージャージー州のペットの墓地のオーナーが強く希望して、建設が実現したものです。
「こんなにいい話(ハチ公の物語)を今まで聞いたことがなかった。まさに、この墓地で大切にしている人間と動物の関係を表している」(墓地のオーナーデリック・クックさん)
「(アメリカ人はハチ公について)本当の事実を知らない方が多いんですよね。だから、これをきっかけに本当のハチ公と上野博士の話が知られるといいと思います」(像建設のプロデューサーマクドナルド由美さん)
人と動物との絆を描いたこの像が、ここを訪れるアメリカの人たちの心を癒すことになりそうです。



http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20161010-00000012-jnn-int



米ペット霊園にハチ公像登場 不思議な〝縁″が紡ぐ物語

2016年10月11日(火) Japan In-depth


ハチ公像 (C)井上麻衣子

ニュージャージー州のペット霊園に、忠犬ハチ公の銅像がお目見えした。
渋谷に鎮座する、ハチ公が独り静かに座っているあの銅像ではなく、飼い主の上野教授とハチ公がお互いの目を見つめ合い再会を喜ぶ瞬間を捉えた愛犬家なら誰でも、思わず微笑んでしまうような銅像である。
実はこの銅像、ハチ公の没後80周年を記念し、去年3月に東京大学に作られた銅像の複製だという。
集まった愛犬家たちからの拍手が鳴り響く中、誇らしげに銅像を見つめていたのは、この霊園のオーナー、デレク・クックさんと、日本人の文筆家、由美・マクドナルドさん。
この二人をつないだ不思議な縁が、日本が誇る忠犬ハチ公の物語をさらに紡いでいくことになる。
アメリカでハチ公は、割と知られている。
2009年にハリウッドが日本映画「ハチ公物語」をリメイク。
リチャード・ギア主演の映画「HACHI約束の犬」を制作し話題になったからである。
去年3月、東京大学の本郷キャンパスに、上野教授とハチ公が再会するシーンを再現した銅像が設置された際には、アメリカでもいくつかの新聞社が記事を掲載。
これがニュージャージー州のペット霊園のオーナーの目にとまったのだ。
「私がこの霊園を作ったのは、人間と動物の絆を記念として残すためでした。東京大学の銅像についての記事を読んだとき、これほどまでに人間と動物の絆を象徴した銅像はないと思い、なんとかして、うちの霊園にもまったく同じものを置かせてほしいと願ったんです」


マクドナルド由美さん (C)井上麻衣子

すぐさま東京大学の銅像を作る会に連絡したクック氏だが、当初大学側からよき返事は得られなかった。
しかし大学側の教授の一人が、去年アメリカで渋谷のハチ公についての小説を上梓した日本女性がいたことを思い出す。
「Reminiscence of Shibuya(追憶の渋谷)」を書いた文筆家、由美・マクドナルドさんだ。
1930年代、渋谷駅で上野教授を待つハチ公を毎日目撃していたという母の思い出話をまとめ、 去年、英語で本を出版した由美さん。
彼女にはハチ公物語という素晴らしい実話をもっと海外に広めたいという願いがあった。
東大の教授から、このニュージャージー州の霊園はハチ公銅像建設にふさわしい場所なのか調査を依頼された由美さんは、すぐさまこの霊園に魅了される。
82年の建設以来、5000匹のペットたちが眠るこの霊園は、東京ドームの7倍の敷地面積を誇る。
南北戦争以来戦没者を慰霊してきたアーリントン国立墓地をデザインした建築家ラルフ・ダマート氏がデザインしただけあって、それは美しい公園のような霊園である。


アビー・グレン・ペットメモリアルパーク (C)井上麻衣子

「心が穏やかになる綺麗な場所に誰もがニコッとできる彫刻はぴったり 」と感じたという由美さん。
当初、東京大学は、ハチ公と上野教授の銅像は、教授が教えていたキャンパスだけに設置する、東大唯一のものにしたいと考えていたというが、由美さんは夢中になって間を取り持つため奔走。
およそ1年かけて実現させた。
銅像は東京大学とまったく同じ複製だが、設置にあたっては建築家が30年代の渋谷をイメージして台座を設計。
竹と電灯、線路に囲まれた、まさに駅前で再会を喜び合う上野教授とハチ公が目に浮かぶような風景が演出された。
除幕式には、在ニューヨーク総領事・大使、高橋礼一郎夫妻も駆けつけた。
大の愛犬家という夫妻。
大使は、 フィリピンで飼い始め、ワシントン、そして最後はインドのデリーで17歳で亡くなった愛犬について思いを馳せた。
「柴犬の入った雑種犬で、丈夫な犬でいろんなところに連れて行きました。そしていろんな土地での暮らしの中で、我々の生活に潤いを与えてくれたんです。(犬と人間の絆は)国を超えるものがありますから日米交流が促進されると思います」


集まった秋田県愛犬家 (C)井上麻衣子

国を超える犬と人間の絆。
それは除幕式に集まった秋田犬愛好家たちのスピーチからも感じられた。
銅像を見ながら涙ぐんでいたのが、秋田犬を専門としたレスキュー団体、Big East Akita Rescueのジョアン・ディモン代表。
去年は95匹をレスキューし新しい飼い主を見つけたという、秋田犬の守り神のような女性だ。
アメリカで秋田犬のレスキュー団体があること自体驚きだと思ったのだが、現在全米に6つも専門団体があるという。
きっかけは、あのハリウッド映画だった。
「あの映画で、秋田犬は新種として人気に火がついて、飼い始める人が続出したの。賢くて、忠実で清潔な犬だけれど、体も大きいし、正しい飼い方ができず手放す人が増えてしまった。飼い主以外の人にはなかなかなつかないから普通のシェルターでは、飼育が難しい。そんな秋田犬がたくさん集まってきて毎日本当に忙しいんだけれど、きょうは本当に感無量です」
会場には彼女がレスキューして、新しい飼い主を見つけた秋田犬たちが多数集まっていた。
秋田犬独特のふさふさしたしっぽや、忠実で優しい目が大好きで、今とても幸せだという飼い主たち。
中には、自分の飼っている秋田犬を警察に同行する介護犬として、活躍させているという飼い主もいた。
秋田犬スパルタカスと飼い主のブラッド・コールさん。
幼い子どもたちを含む26人の命が奪われたサンディーフック銃乱射事件やボストン爆破テロ事件では、事件直後、人と話すことができないほど精神的ショックを受けた被害者や関係者たちの元にスパルタカスとともに通った。
彼らは、スパルタカスが傍にいるだけで、いやされたと語ったという。
「秋田犬というのは、その場にいるだけで、人の心を慰めることができる希有な存在です」
様々な犬種があふれるアメリカにおいて、特別な地位を得ている秋田犬。
そこには、ハチ公の物語も大きく影響しているだろう。
今後も世界にハチ公について伝えていきたいという由美さん。
小説にも書いたという、あるエピソードを話してくれた。
「ヘレン・ケラーもハチ公のファンで、渋谷の銅像を訪ねて触って、自分でも飼いたいと言ったそうなんです。そして秋田犬をプレゼントされてアメリカに連れて帰って飼っていたことが分かったんですけど、それがたまたま今私が住んでいるコネチカット州のウェストポートという町だったんです。不思議な縁でしょう。今イベントの話も進んでいるんですよ」
“かみかぜ”、“けんざん”と名付けられた秋田犬2匹は、他のどの犬よりもヘレン・ケラーの気持ちをわかってくれる犬だったという。
多くのアメリカ人たちの心を虜にした「ハチ公」。
没後80年を過ぎた今、さらにその存在が大きくなっているのは間違いない。


熊本地震半年 倒壊した自宅に愛犬残し・・・

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熊本地震半年 倒壊した自宅に愛犬残し・・・
 続く避難「元の場所に戻りたい」

2016年10月14日(金) 産経新聞


全壊した自宅に残していた愛犬をなでる尾方勝子さん(右)=熊本県益城町寺迫(写真:産経新聞)

前震の発生から14日で半年を迎えた熊本地震。
16日の本震と合わせ、2度にわたり最大震度7を記録した揺れで甚大な被害を受けた熊本県益城町(ましきまち)や同県南阿蘇村などでは、倒壊した家屋が今も無残な姿をさらし、多くの住民が避難生活を余儀なくされている。
地震の後も、阿蘇山の噴火などの自然災害に見舞われ、復興に向けた試練が続く被災地を歩いた。
(原川真太郎)

◆「まず解体撤去」
「この子を散歩させるのが、毎日の日課なんです」
益城町中心部の寺迫地区。尾方勝(かつ)子さん(72)は、本震で全壊した自宅に残してきた雑種の愛犬・チャコ(14歳)のリードを握り顔をほころばせた。
現在は夫の総一さん(75)とともに、熊本市内にアパートを借りて生活している。
子供は3人いるが、それぞれ熊本県内や福岡県で家族と暮らしており、「迷惑はかけられない」と、同居は考えていないという。
アパートで犬は飼えず、毎日朝晩、散歩と餌やりに自宅を訪れるのが唯一の息抜き。
「できれば元の場所に家を建て直したいけど、地震の影響で近くを走る国道のルートを変更するという話もある。正直、どうなるか分からないね」。
総一さんはため息をついた。
益城町は、町内の約1万戸のうち半数以上が全半壊した。
崩れた建物が当時のままの姿で無数に残り、傾いた電柱や崩れた石垣なども目につく。
一部で倒壊家屋の解体作業は始まっているが、尾方さん夫妻のように、生活再建のめどが立たない住民も多い。
同町議会の稲田忠則議長(67)は、「アンケートなどで8割以上の町民が『益城に残りたい』と言ってくれている。まずは被災家屋の解体撤去を一刻も早く進めたい。これからが本番だ」と打ち明けた。

◆友達と離れて・・・
山あいの集落に、付近の道路を行き来するトラックのエンジン音と、道路工事の音だけが響いていた。
土砂崩れや家屋の倒壊で多数の死者を出した南阿蘇村では今も山間部で通行止めの箇所が残る。
中でも立野地区は、国道の阿蘇大橋が崩落した影響で村中心部と寸断、今も断水が続く。
加えて6月には、大雨による土砂崩れが複数発生。
村は避難勧告を継続し、住んでいた約340世帯のほとんどが、村外での生活を余儀なくされている。
復旧のめどは立っていない。
自宅前の畑の草刈りで戻ってきていた女性(81)は、「地震で家は潰れずに済んだけど、近所の友達とも離ればなれになった。生まれてからずっと、ここで生きてきた。なんでこんなことになってしまったのか」と涙ぐんだ。

◆火山灰の片付け
車が通るたびに、白い粉塵(ふんじん)が舞う。
今月8日未明に爆発的な噴火が起きた阿蘇山の北側にある同県阿蘇市では、いまだに白い火山灰が街中に降り積もっていた。
小学生はマスク姿で登下校。
住民も、ほうきを手に片付けに追われていた。
コンビニエンスストアの駐車場で灰を片付けていた店員の井上愛さん(32)によると、噴火翌日の朝、駐車場には大きな噴石がいくつも転がっていたという。
「秋の観光シーズンなのに、地震の次は噴火。次は何が来るのかと不安になります」とこぼした。

一方、地震で天守の瓦が破損し多くの石垣が崩落、櫓(やぐら)も被害を受けた熊本城(熊本市中央区)は、大半の立ち入りは禁止ながら二の丸広場などへは入場でき、観光ボランティアガイドも活動を再開。
観光客や修学旅行の小中学生が数多く訪れていた。
大阪市福島区の主婦、相良智景(ちかげ)さん(51)は「予想以上に崩れていて驚いた。阪神大震災も知っているし、人ごとではない。早く復興してほしい」と、傷ついた「熊本のシンボル」に見入っていた。

保護した直後の猫が出産!

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保護した直後に猫が出産!
 「どうぶつドーナツ」屋さんの激動の1年半

2016年10月8日(土) sippo(朝日新聞)


みー

猫顔など人気の「どうぶつドーナツ」を開発・販売している「イクミママ」こと中尾育美さん(46)は、自宅でも猫たちと一緒に暮らしている。
その猫たちとの生活は、夫の中尾和善さん(43)とメス猫の不思議な出会いから始まった。

☆  ☆

「猫を拾っていってもいい?」
偶然1匹の猫と出会い、和善さんが妻の育美さんに急いで電話をしたのは、昨年3月のこと。
仕事で千葉県船橋市に行った時、幹線道路沿いの茂みに、ミャーミャー鳴く1匹のメス猫がいた。
目が合うと、猫は足元に寄りグルグル甘えてきた。
生後1年にも満たない感じで、人懐こかった。
「どうしたんだろう?」
通りかかった年配の女性が「捨て猫なの?」と言いながら歩いていった。
猫は後を追うように女性についていったが、“飼ってもらえない”と悟ったのか、くるっと向きを変えて、再び和善さんのほうに戻ってきた。
「『あなたしかいない』というような、切ない目で見られて(笑い)。近所の男性に聞くと、地域猫として可愛がられたようで、その人も飼えないと。『キャリー貸すけど、どうおにいさん?』といわれて心が決まりました」


まる

神奈川県の自宅には、「まる」という名の猫がいた。
ドーナツの仕事をするため京都から育美さんが上京した後に、保護した雌猫だ。
まるとの相性が気になったが、「運命的なもの」を感じて猫を連れ帰った。
こうして家族の一員となった猫は「みー」と名づけられた。
みーが、中尾家に騒動を巻き起こすとは、その時点では思いもしなかったという。

☆  ☆

異変が起きたのは、それから1ヶ月してから。
「ねえ、みーちゃん太ったんじゃない?」
「そうだねえ・・・え、まさか?」
動物病院で検査すると、お腹に赤ちゃんがいて、1週間後には生まれそうだという。
「家に来てすぐ病院で健診したんですが、その時には妊娠はわからなかったんです。出産には立ち会ったことがない。これは大変だ、と」と育美さんはいう。


出産前のみー

みーのお腹はあれよあれよという間に膨らみ、5月4日、和善さんの布団で子どもを生んだ。
「1匹産むと胎盤を舐めとり、また生んでは舐めて・・・誰に教わったわけでもないのに、母猫ぶりが神秘的で感動的でした。結局5匹も産んだんです」
子猫5匹の突然の大所帯。
知人に譲るつもりだったが、簡単な名前はつけた。
黒猫「くろ」、黒に髭模様の「ひげ」、さび柄の「さび」、はち割れの「はち」、先住まるに似ている「まるジュニア」・・・。
みーのおっぱいを飲んで子どもたちはスクスクと育っていった。
生後15日目には、いつもの場所から全員姿を消した。
みーがひそかに室内で“引越し”を敢行していたのだ。
和善さんは「どこや? でも出勤するんで、着替えなきゃ、と思って引き出しを開けたらパンツや靴下の上にぞろぞろ、そこにおったんかーい(笑)」と振り返る。


生後1か月の5匹

母猫みーと、夫妻の愛情をたっぷり受け、子猫の譲渡先は次々に決まっていった。
「くろとまるジュニアは、整体の先生に譲り、ひげはカメラマンに。いちばん小さいさびちゃんは我が家に残ると思っていたら、ドーナツ店のスタッフが『家にさび柄がいるので』といってリクエスト。なので、はちを残すことにしたんです」と育美さん。
唯一の気がかりは、さびだった。


生後11日のさび

体重の推移を記録していたが、さびはなかなか体重が増えず、小さいせいか、なにをするにも1テンポ遅れた。
それでも生後3カ月して全員が乳離れし、巣立ちの時を迎えた。
子猫を送り出すたびに、育美さんは号泣し、「そんなに泣いたら、皆ももらいにくいやろ」と和善さんが苦笑するほどだった。
特にさびについては、最初のころ家に残ると思いこみ、小さいので気にかけていただけに、別れはひとしおだった。
「いってらっしゃい、しあわせにね」

☆  ☆

ところが事態は一転する。
「様子が変なんです」
さびを送り出して5日後、里親となったスタッフから連絡が入った。
「食べないし、急にぐったりして」
急いで一緒に病院に連れていくと、「ひどい貧血、たぶんもうダメです」と獣医師から告げられた。
「それまで元気だったからビックリ。ウイルスの病気かもしれないので、ほかの猫と隔離するようにと言われ、とりあえず私の家に連れて帰り、別の部屋に寝かせました」
「もしかしたら家で看取ることになるの」と、混乱して茶の間でたたずんでいると、不思議なことが起きた。
茶の前にいたみーがニャーニャーと鳴いたら、その声を聞きつけ、ふらふらしながら、さびが歩いてきたのだ。
さっきまで立ち上がれないほど弱っていたのに。
「そ、そんなにお母さんと一緒にいたかったの」
育美さんの胸は震えた。
その夜のうちに、別の大きな病院に連れていくと、やはり貧血がひどく「危ない」という。
母猫みーからの輸血を勧められ、一泊入院して、母猫から娘猫へと血液が送られた。
そうして、消えそうだった命が、繋がった。
「輸血前は本当に危なくて、大阪に出張した夫に『さびちゃんが死にそう、帰ってきてー』といって戻ってもらったほど。本当によかったです」と育美さんは胸をなでおろす。
「原因はウイルスではなく不明。病院で調べても、どんな病気にもあてはまらないと先生が仰った。さびは、みーちゃんや家から離れて“絶望”して、死にかけたんではないか」と和善さんは振り返る。
スタッフの家に戻してまた具合が悪くなるのも心配で、結局さびは中尾家の子になった。
今ではすこぶる健康になったが、不思議なことに、まったくトイレを覚えないという。
たくさんの種類の猫砂を用意しているが、さびはどこでもジャーッ、布団やアンティークのカバンにもジョーッ。
だが、和善さんは微笑みながらいう。
「猫はキレイ好きと思っていたので、こんな子もおるんやな(笑い)。とにかく、みーちゃんとの出会いから、今まで(1年半)は濃かった。子育てに懸命だったみーちゃんも、今は自分が一番で、他の子より私を撫でてと僕にすりすり、それもまた可愛いくて」
みーをはじめ、はちも、さびも避妊をした。
整体の先生のところに婿入りした雄はマッチョ化して、くろが体重7.1㎏。
まるジュニアが6.2㎏。
ひげも元気だという。
猫騒動のさなかに、中尾家には、もうひとつ大きな出来事があった。
それは、京都から東京に呼び寄せた育美さんの母が、先住のまると(自分の部屋で)仲良く暮らし始めたことだ。
「母はもともと猫が苦手でしたが、まるとは相性があって。まるは後からきたみーちゃんを警戒していて、しかも子猫を生んだので、すごく戸惑っていた。でも母というパートナーを得て、毎晩一緒に寝ている。そんな姿をみて、つくづく良かったなあと」
波乱に満ちた猫との暮らし。
涙も笑いもすべてがきっと、どうぶつドーナツ作りの糧になっているのだろう。
(藤村かおり)

【写真特集】ドーナツ屋さんの親子猫

イクミママのどうぶつドーナツ! HP:http://ikumimama.com/

死去のタイ国王 動物愛護の救世主

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死去のタイ国王 引き取った野良犬の子 日本語に翻訳の絵本も

2016年10月15日 東京新聞 夕刊

【バンコク=山上隆之】
13日に死去したタイのプミポン国王は愛犬家としても知られた。
狂犬病の撲滅に向け、野良犬を捕獲処分するのではなく、予防措置や去勢手術を施すよう呼び掛けた。国王がかわいがっていた愛犬「トーンデーン」も野良犬の子。
公務の際に国王に寄り添う姿がたびたび報道された。
国王は1998年、捕らえられて処分されそうだった野良犬4匹を王宮に引き取り、そのうちの1匹が産んだ雌犬がトーンデーンだった。
タイ語で「赤銅」を意味する。
国王は2002年にトーンデーンに関する本を自ら執筆。
「人の言葉が分かる犬」「感謝する気持ちを忘れない犬」などのエピソードを紹介し、70万部のベストセラーになった。
トーンデーンは15年に死んだが、今でもタイ国民から敬称の「クン」付けで呼ばれることが多い。
トーンデーンの話は日本語にも翻訳され、子供向けの絵本「奇跡の名犬物語」(世界文化社)として出版されている。
翻訳したタイ政治社会論が専門の赤木攻(おさむ)・大阪外国語大名誉教授(72)は「国王は、野良犬でも立派な犬になることを強調されている。命を大切にして感謝の気持ちを忘れずに、という国民へのメッセージが込められている」と話す。









野良犬から王室へ「シンデレラ物語」 ~ 動物愛護の救世主

2010年1月6日(水) 読売新聞 国際面より

タイ国王の愛犬
タイ中部ホアヒンの小高い丘の上。
野良犬1600匹以上が暮らす保護センターの中央に、りりしい犬の石像が立つ。
11歳の雌の雑種犬「トーンデーン(タイ語で赤銅色の意)」。
野良犬から生まれてプミポン国王の愛犬になるというシンデレラストーリーが人々の心をつかみ、タイでは知らぬ者のない犬だ。
国王の提案で2003年に建てられたセンターには、「トーンデーンのような犬が欲しい」と訪れる人が絶えず、毎月10匹前後がもらわれていく。
保健省によると、野良犬の殺処分はトーンデーンが国王にもらわれた1998年頃から次第に行われなくなり、代わって、避妊や去勢などの措置が積極的に講じられるようになった。
センターのソムサック・カルナピタック所長(46)は、「トーンデーンは野良犬の救世主となり、国民に動物愛護の大切さを思い出させた」と話す。
国王は98年9月、バンコクの病院起工式に臨席した際、近所の住民が世話していた野良犬4匹が行政当局に処分されそうになっていることを聞かされ、処分中止を要請した。
末端の行政に介入するのは異例だったが、国王は同年12月、助けた野良犬の1匹が産んだ子犬を引き取り、体毛の色からトーンデーンと名付けた。
国王が02年に出版した著書「トーンデーン物語」は65万部のベストセラーになった。
同書によると、トーンデーンは、国王のそばにいる時はきちんと前脚をそろえて伏せ、国王の動きからは決して目を離さず、気遣う態度がひしひしと伝わってくるという。
国王が散歩中などに小休止する時は、近くに座って外側に顔を向け、まるで護衛兵のような姿勢をとり続ける。
忠義を示すエピソードは数限りない。
著書は漫画化され、トーンデーンの生い立ちを紹介する実写版DVDも飛ぶように売れた。
ココナツの実を前脚でしっかり押さえて歯できれいにむく特技や、レントゲン撮影の際は何も言われなくても自ら体の向きを変えるなど「相手の心を読む」能力。
それらをトーンデーンが持つことは、子供から大人まで、タイ人ならおなじみのストーリーだ。
トーンデーンを「普通の犬だが普通でないところがある」と言って愛する国王は、昨年9月から発熱などのため入院中だ。
トーンデーンは今、バンコクのチトラダ宮殿で「元気に国王の帰りを待っている」(王室関係者)という。
今年元日のタイ各紙は、入院前の国王がトーンデーンと納まった写真を一斉に掲載。
国民は、国王と愛犬の心の通い合いに改めて思いをはせていた。
(バンコク 田原徳容)

タイ王室と動物
プミポン国王が野良犬の保護事業に多額の寄付を行う一方、シリキット王妃が運営する財団では、ゾウ使いが飼育できなくなったゾウを買い取ってジャングルに戻す保護活動を続けている。
だが、都会で観光客相手に芸をさせられるゾウは今も多く見られるほか、野良犬保護施設前に大量の犬が袋詰めで放置される事件も後を絶たず、動物虐待が社会問題となっている。



奇跡の名犬物語
 ― 世界一賢いロイヤル・ドッグ トーンデーン



著者:プーミポン・アドゥンヤデート(タイ国王)
/赤木 攻【訳】/木村 修【絵】
出版社:世界文化社(2006/12発売)
サイズ B5判/ページ数 63p/高さ 23cm
価格:¥1,365

内容説明
国王が救った野良犬は世界一賢い犬だった。
忠誠心・がまん強さ・覚えのよさ・子犬の教育・礼儀作法。
タイ国王が自ら書いた話題の本。

著者紹介
プーミポン・アドゥンヤデート[プーミポン・アドゥンヤデート]
1927年生まれ。1946年6月に19歳の若さでチャクリー王朝第9代目の国王に即位。タイ国民から敬愛され、名君として絶大な支持を得ている。世界で最も在位の長い国王で、2006年6月には在位60周年記念祝賀式典が行われ、日本からは天皇皇后両陛下が出席した。幅広い分野に関心をもつ学者国王としても有名。大の愛犬家でもある。
赤木攻[アカギオサム]
1944年岡山県生まれ。前大阪外国語大学長(タイ政治社会論)。現在は、日本学生支援機構参与(東京国際交流館館長)。長年タイ国との親善に尽力し、日本タイ学会会長、日本タイクラブ代表などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

警察犬「アンズ」誕生の秘話

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かわいすぎる警察犬「アンズ」誕生の秘話とは?
 小さなトイプードルが大きな困難を越えて

2016年10月11日(火) 産経新聞


トイプードルのアンズ=茨城県茨城町上石崎(上村茉由撮影)(写真:産経新聞)

茨城県内初の小型警察犬「アンズ」(雌、3歳)が、警察犬になるまでの軌跡が子供向けの本になった。
飼い主で指導士の鈴木博房さん(66)が執筆し、タイトルは「警察犬になったアンズ 命を救われたトイプードルの物語」(岩崎書店)。
「かわいすぎる警察犬」を育てた鈴木さんが本に込めたメッセージとは-。
著者にインタビューし、警察犬アンズ誕生の秘密に迫る。
(水戸支局 丸山将、写真も)

「小さな体に秘められたエネルギーの大きさには、驚かされます」
茨城県東海村須和間の自宅で、鈴木さんは誇らしげにそう語り、腕の中では、アンズが幸せそうに甘えていた。
アンズをなでながら「こんな小さな犬が困難なことを成し遂げた。何事も前向きに頑張ることが大切なんだと伝えたいです」とも話した。
アンズが嘱託警察犬となったのは今年1月。
その後、10社を超える出版社から書籍化の申し出があった。
ほとんどは「サクセスストーリーを書いてほしい」という依頼だったが、岩崎書店(東京都文京区)の「子供向けの本にしたい」という考えに共感した。
鈴木さんとアンズの出会いは、平成25年3月に遡(さかのぼ)る。
県動物指導センター(笠間市日沢)に知人を訪ねたとき、たまたまとある場面に遭遇した。
当時の飼い主が「しつけ本の通りに動かない。バカな犬だ」と言って、殺処分を依頼していたのだ。
クレート(かご)の中で震えるトイプードル。
鈴木さんは引き取ることを決意した。
ただ、このときは「しっかりしつけをして、人に譲ろう」と思っていた。
著書には、引き取ってから、警察犬を目指すことになるまでの経緯や、小型犬のハンディを乗り越え、懸命に訓練を行い、才能を開花させていく様子がつづられている。
人が手を振り上げると、おびえる場面も描かれており、鈴木さんは、以前の飼い主から虐待を受けていたと推察する。
「引き取ってから約3年、多くの人に触れられ、愛されてきた。それでも、たった1人の暴力で負った心の傷は消えない」
引き取る前のアンズの過去に思いをはせると、温厚な人柄の鈴木さんも、その表情は自然と険しくなる。
本には「いじめや暴力は絶対にいけない」というメッセージも込めた。
今では立派な警察犬のアンズ。
ある日、鈴木さんは車の鍵をなくしてしまう。
一緒に飼っている警察犬のシェパードとアンズの訓練中のことだ。
アンズはすぐに発見した。
体高が低く、歩幅が狭いため、小物を見つけるのが大型犬より得意だったのだ。
すでに小さな遺留品がある事件現場に出動しており、警察犬には不向きとされていた体格が、逆に武器になっている。
今後は、ショッピングモールなど、人が多い場所での活躍も期待されている。
大型犬よりも目立たず、怖がる人が少ないのも強みだという。
「子供たちには、やりたいことがあったら『自分には向いていない』と思わず、挑戦してほしい。アンズに触れることで、『頑張る勇気』を持ってくれたら、何よりの幸せです」
こうも語る鈴木さんは動物愛護推進員として、子供たちがアンズと触れ合う場を作る活動にも取り組んでいる。


絵本「警察犬になったアンズ 命を救われたトイプードルの物語」





茨城県初の小型警察犬として犯罪捜査や行方不明者探索で活躍するアンズ。
殺処分寸前に著者に引き取られ、訓練を経て試験に合格!

著 者:鈴木 博房 著
出版社:岩崎書店
対象年齢:小学校中学年
出版年月日:2016/08/15
判型・ページ数:A5・144ページ
定 価:本体1,300円+税

犬猫の保険、じっくり比較して加入を

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犬猫の保険、じっくり比較して加入を
 「犬種、猫種でかかりやすい病気も」

2016年10月10日(月) sippo(朝日新聞)


動物病院は自由診療、診療費はバラバラ

動物病院で高額な診療費を請求されて驚いた――。
犬猫などのペットを飼うと、そんな経験をすることがあります。
というわけで、ペット保険について調べてみました。

人間と違い、動物病院での診療はすべて「自由診療」なので、ペットの診療費は飼い主が全額負担する。その額は2015年の平均で犬は5万7822円、猫は3万5749円(アニコム損害保険調べ)。
こうした負担の軽減を目指すのがペット保険だ。
各社が顧客獲得を目指して多様な商品を販売している。
ファイナンシャルプランナーで「FPユニオンLabo」代表の宮越肇さんに協力してもらい、主なペット保険のうち、診療費の7割まで補償する商品を比較してみた。


7割補償の主な保険の比較

まずは、損害保険会社が運営する商品と少額短期保険会社が運営する商品にわけられる。
少額短期の場合は破綻(はたん)した際に保険金が補償されないが、宮越さんは「1年更新の掛け捨てなのであまり影響はない」。
大きな違いは、1日あたりの支払い限度額や利用できる日数に限度がある商品(日額日数限度制)なのか、1年あたりの支払い限度額だけが設けられている商品(年間限度額制)なのか。
日額日数限度制の場合、たとえばアニコム損保の保険に加入して診療内容が通院のみだったとすると最大で20日分、年間で受け取れるのは計28万円だ。
一方、年間限度額制のペット&ファミリー少額短期保険は通院だけでも70万円まで受け取れる。
「アトピー性皮膚炎や内臓系疾患など入院や手術の必要がない持病を抱えている犬猫の飼い主にとっては、年間限度額制のほうが使いやすそう」と宮越さん。
保険金の請求方法の違いも重要だ。
一部の保険会社は動物病院と契約を結んでおり、契約病院の窓口で飼い主は診療費から保険金額を差し引いた分だけ支払えばいい。
一方で保険会社が病院とそうした契約を結んでいない場合は、後から郵送などで保険会社に保険金を請求する。
ほかにも商品ごとに大きな違いがある。
例えばau損保の「ペットの保険」には、月額保険料が安めで通院補償がないタイプがある。
また、ペットメディカルサポートの「PS保険」は車イス費用も補償されて年間限度額110万円。
だが原則、疾患ごとに限度日数がある。
例えば通院は20日。
契約1年目に、ある疾患の診療で10日通院すると、それ以降は、原因が同じ疾患の通院なら残り分の10日までしか補償されない。
使い切ると、原因が同じ疾患の通院は補償されなくなる。
「犬種や猫種によってかかりやすい疾患が異なる」(山根義久・動物臨床医学研究所理事長)ため、ペットにあわせた商品選びが大切だ。
日本ペットオーナーズクラブ社長の野川亮輔さんはこう指摘する。
「ペット購入時にペット店で加入をすすめられることもあるが、あわてないで。一緒に生活しながら、保険が必要かどうか、どういう商品が適切かを考えてほしい」

都内殺処分203匹をゼロ公約した小池知事

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都内殺処分203匹をゼロ公約した小池知事の本気度

2016年10月13日 経済プレミア  駅義則 / ジャーナリスト

築地市場移転問題で連日、トップニュースを飾っている小池百合子・東京都知事。
選挙期間中に「待機児童ゼロ」「満員電車ゼロ」など「七つのゼロ」を公約に掲げて当選した。
その一つが「ペット殺処分ゼロ」だ。


小池百合子・東京都知事=2016年10月7日、森田剛史撮影

当選から約1カ月後の8月26日、小池都知事は都内でのイベントで、2015年度の都内でのペット殺処分数が実質的に203匹まで減っているとして、20年の東京五輪までにこの数を「ゼロ」にする意向を示した。
都の殺処分数は比較的少ないほうだが、全国では年間約10万匹の犬や猫が、都道府県の施設や保健所で、引き取り手のないまま殺処分されている。
数は年々減っており、すでに神奈川県や熊本市で殺処分ゼロを達成した例もある。
ただ、それはあくまで行政が処分する数がゼロになるだけ。
問題解決というわけではないし、行政が目標達成にこだわって引き取りに消極的になれば、ひそかに捨てられる例が逆に増える可能性もある。
今回は「猫ブーム」の陰の部分、殺処分について報告する。


殺処分を待つ子猫たち=和歌山県の動物愛護センターで2015年8月28日、稲生陽撮影

飼い主の病気や死亡で飼えなくなったペット
戦後、国内では狂犬病が広がっていた。
1950年施行の狂犬病予防法に基づいて野犬狩りが行われ、殺処分されるのは猫より犬が圧倒的に多かった。
例えば74年度の全国殺処分数は犬115万9000匹に対し、猫は6万3000匹だった。
その後、野犬の減少や飼い犬登録が徹底され、2000年度は犬25万6000匹まで減り、猫は27万4000匹と比率が逆転した。
14年度は犬が2万2000匹、猫が8万匹で、8割近くを猫が占める。
現在は野良猫や野良犬は少なく、飼い主が何らかの理由で飼えなくなって自治体の施設に持ち込まれることが大半だ。
14年度に東京都が引き取り理由を調査したところ、「飼い主の高齢化」25%、「飼い主の病気」24%、「飼い主の死亡」18%で、こうした「飼い主の健康問題」が67%を占めた。
それ以外では引っ越しが17%、経済的理由が6%だった。
都は、引き取りについて「やむを得ないと判断した場合」(担当者)に限っているという。
行政は、ペットの飼い主に対して、その動物が命を終えるまで飼うことや、むやみに繁殖させることのないように不妊・去勢手術などをすることをパンフレット等で啓発している。
しかし、無責任な飼い主がいるのも事実だ。
筆者の周りでも、拾ってきた猫を不妊手術しないまま大量繁殖させてしまい、面倒を見きれなくなって捨てる例が相次いでいる。


餌を食べる野良猫=2015年9月19日、稲生陽撮影

殺処分の多くは幼い猫・・・
東京都によると、15年度に都の施設で収容した犬猫は1786匹。
このうち飼い主の元に戻ったのは254匹(犬236、猫18)。そして、引き取って飼い主を探すボランティア団体や個人に引き取られたのは716匹(犬234、猫482)だった。
引き取られずに残ってしまえば殺処分ということになる。
都の場合、83年度が殺処分のピークで5万6400匹だったが、15年度には816匹(犬24、猫792)まで減った。
この数字には、収容時にひどいケガや病気にかかっていて死なせる方がいいと判断されたケースや、収容前後で死んだ数も含まれ、それを差し引いた「実質的な殺処分」が、冒頭に紹介した203匹というわけだ。
小池都知事の「20年東京五輪までに殺処分ゼロ」宣言を受けて、都はこの実質処分203匹のうち犬は10匹、猫は193匹であることを公表した。
殺処分せざるを得なくなった理由を担当者に聞いたところ、「離乳前であったり、高齢のため引き取り手がなく、処分せざるをえなかった」とのことだった。
大半は24時間体制のケアを要し、職員の手にあまる幼齢の猫だったという。
殺処分の減少は、ボランティアの活動が支えている。
そのボランティアから「今の猫ブームに乗って飼い始めた飼い主が、何らかの事情で飼えなくなることも多いだろう。それを見越した行政の長期的な計画が必要では」との声が上がる。
一時的に「殺処分ゼロ」が達成されたとしても、それがゴールとは言えないのだ。

引退した乗用馬の飼育員

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<天職ですか>
引退した乗用馬の飼育員・半田佳織さん
 天寿まで穏やかな余生を

2016年10月17日(月) 中日新聞


「馬の穏やかな表情を見られるのが魅力」と語る半田佳織さん=三重県桑名市で

「落ち着いて」。
厳しい口調で手綱を引き寄せると、体重400キロを超えるサラブレッドがおとなしくなった。
「この子は26歳。人間でいえば、おじいさんです。でも元気でしょう」。
老馬の手綱を引いて、ゆっくりと牧場を歩く。
三重県桑名市の山麓にある牧場「平八郎ファーム」。
25頭の馬のうち10頭は、競馬や乗馬クラブを引退後、ここで余生を送っている。
乗用馬は、引退しても天寿を全うできることは少なく殺処分される。
養い続けるのに高い費用がかかるほか、引退馬を預かる牧場も限られているためだ。
一部に、引退後もかわいがりたいという馬主がおり、平八郎ファームは昨年から、引退馬を預かる養老牧場の事業を始めた。
半田さんは子どものころから馬が好きで、高校生の時には市内の乗馬クラブに所属。
卒業後はインストラクターの資格を取って、乗馬の魅力を伝えてきた。
結婚後、主婦として家庭を支えながら元競走馬を購入。
乗馬用に調教したことも。
ずっと引退した乗用馬の引き取り手がほとんどない現状が気になっていた。
そんなとき平八郎ファームが引退馬を預かる事業を始めたと耳にして、飛び込んだ。
馬の寝床として敷いてあるおがくずとふんを片付け、えさをきちんと食べているか確認する。
えさを食べていなければ体調に異変がある知らせだ。
「高齢の馬が多いので、細心の注意を払っています」。
その後は放牧地に出して散歩をさせたり、体を洗ったりする。
どの作業も馬のペースに合わせる。
ずっと人のために働いてきた馬だから、自由に過ごしてほしいとの思いから。
「目がとろんとした穏やかな表情が見られます。他ではこんな表情見られませんよ」
8月上旬、20歳の馬がふんをしなくなるなど体調が悪化し、3日後に死んだ。
人間では70代後半の高齢馬。
「この牧場では避けて通れないこと」と声を落とす。
それでもここに来られる馬は幸せ。
だからこう語りかける。
「来られて良かったね。長生きしろよ」
(文・写真 寺本康弘)


ネコノミクス活況の裏にあるもの

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<猫ブームの光と陰>
「子猫300万円!?」ネコノミクス活況の裏にあるもの

2016年10月11日 経済プレミア 駅義則 / ジャーナリスト

9月下旬、東京都内のペット店に入ってみた。
「マンチカン 100万円」という文字に目がくぎ付けになった。
マンチカンは足が短く、飼い猫として人気だ。
とはいえ値段に驚いていると、店員が「300万円の子もいますよ」と寄ってきた。「売れたんですか」と尋ねると「風邪気味なので管理センターに行っています」とのことだった。


京都市内の猫カフェで2016年6月15日、小松雄介撮影

空前の猫ブームと言われる。
犬のように散歩の必要がなく、日本の狭い住宅でも飼いやすいことから「猫派」が増えていると言われる。
ペット店で展示される猫の前には人だかり。
猫を放し飼いにして客が猫と触れあう「猫カフェ」があちこちに出現している。
売り手と買い手が価格を決めるのが経済の大原則だ。
300万円という値段も欲しがる人がいるゆえだ。
だが、命に値段がつき、思惑によって変動するのは商業主義の恐ろしいところだ。
「ブームで猫の販売数が急増しているため、10年後には間違いなく捨て猫が増える」と警鐘を鳴らす専門家もいる。
猫ブームの光と陰を、連載で報告する。

犬派vs猫派の構図
「猫ブーム」がもてはやされるようになったきっかけは、国内の猫の飼育数が犬に迫ってきたことがある。
ペットに関する統計を発表している業界団体、ペットフード協会の推計によると、昨年10月現在の飼育数は犬が991万匹に対し猫は987万匹とほぼ拮抗(きっこう)した。
2004年の推計では犬が1245万匹、猫が1036万匹だった。
不況の長期化などを背景として、飼育費の高い犬が減少し、猫がほぼ横ばいを続けているだけともいえる。しかし、「猫派」「犬派」といった一騎打ちの図式を好む日本人に「逆転が近い」とはやされた。
総務省の統計によると、日本の15歳未満人口は35年連続で減って1605万人(今年4月1日時点)。
もはや子どもの数より犬と猫の合計飼育数の方がずっと多い。



経済効果2兆3000億円?
そして「アベノミクス」にひっかけて、「ネコノミクス」の経済効果もはやされた。
関西大学の宮本勝浩名誉教授が2月に発表した論文「ネコノミクスの経済効果」は、昨年1年間の猫関連の経済効果が総額で2兆円超だった、と推定した。
算出根拠を紹介すると、猫1匹あたりの1年間の飼育コストを11万1424円と推定した。
これにはえさ代、おやつ代、トイレ費用、医療費、ペットホテルといった臨時費などが含まれる。それに推計飼育数987万匹をかけた。
これに猫関連の書籍やDVDなどの売上額30億円、猫を目玉としている観光地に落ちる40億円を加えて、「直接効果」を1兆1072億円と計算した。
関連商品の原材料の売り上げや、猫関連業界で働く従業員の消費増などの「波及効果」を加え、総額2兆3162億円という数字をはじき出した。
「年間2兆円超の経済効果」と言うと、たいしたものだと思いたくなるが、よく読めば、昨年の猫関連の商品やサービスの消費額を推計しただけ。
昨年の日本の国内総生産(GDP)約530兆円に比べればごく一部とも言える。

猫ブームで殺処分が増える可能性
面白い数字がある。
ペットフード協会の全国アンケートによると、猫の生涯飼育コストは平均で67万円。
平均寿命が15.43歳であることからすれば、年にすれば4万3400円強だ。
一方、宮本名誉教授の「ネコノミクス論文」によると年間飼育コストは11万円強。
さらに、ペット保険会社、アニコム損害保険が契約者に聞いた年間平均コストは17万1000円強。
発表主体によって、額は食い違っている。

さて、盛り上がる猫ブームだが、その陰で、飼えなくなって行政に持ち込まれた多くの犬や猫が殺処分されていることはあまり知られていない。
14年度も年間約10万匹の犬や猫が、都道府県の施設や市町村の保健所で二酸化炭素や薬物などで殺処分されている。
その8割近くが猫だ。
今の猫ブームで多くの猫が販売されているが、5年後、10年後に飼い主の何らかの事情で飼えなくなった猫が増え、殺処分が増えるのではないかと関係者は心配する。


殺処分される直前、プラスチックのゲージに入れられる子猫たち
 =和歌山県の動物愛護センターで2015年8月28日、桐生隠撮影

ペットに与えるフード

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フードが安いのは魅力!でも愛犬に与えるにあたって知っておくべきこと

2016/10/14 16:50 わんちゃんホンポ

愛犬がごはんを美味しそうにパクパク食べる姿・・・可愛いですよね。
食事は毎日のことなので、犬の食費だけでもけっこうかさみます。
もちろん安ければ安いほどありがたいことですが、果たして安全性は大丈夫なのでしょうか?

食事によって健康は大きく左右されます。
誰でも愛犬には元気で長生きしてもらいたいはずです。
現在愛犬に与えているフードの安全性を確かめてみてください。

ドッグフードを安くできる理由
世の中で販売されているドッグフードがここまで値段に差があるのはなぜでしょう?
値段を左右する最大の要因はもちろん原材料です。
お肉の種類は何なのか、どの部位を使っているのか・・・良い材料を使っていればもちろんお値段も上がりますし、安く手に入る材料ばっかり使っていればどれだけでも値段は下げられます。
専門家や愛犬家から言わせてみれば、ペットフード安全法は"ザル法"だと言われています。
原材料や原産国名(ただし、最終加工した国のみ)の表示が義務付けられましたが5%未満の原材料の表示義務はないそもそも罰則がない、この2つの理由からザル法だと言われています。
あってほしくはないですが、罰則がなければ偽装をする会社もいるんじゃないかと思ってしまいます。
恐ろしい・・・

安いドッグフードの共通点


安いドッグフードをオススメしない理由
穀物の割合が多い
長い間人と暮らしてきた犬は、人が与えるものを消化できるように消化器官も変化してきたため雑食とされることもありますが、本来は肉食動物です。
最も必要な栄養素は動物性タンパク質であり、穀物を消化吸収することは苦手です。
副産物(ミール)が多い
副産物とは、人用に食肉加工された際に出る廃棄する部分のことです。
鶏副産物だったら、内臓・頭・足・羽・骨などにあたります。
羽を集めてタンパク質として使用し、チキンミールや鶏副産物と表示されます。
もちろん栄養価は低いでしょうし、加工時に薬剤が使われているかもしれません。

表示されていない人工添加物があるかも
日本では加工時に使った添加物はすべて表示する義務がありますが、原材料自体に含まれる添加物は記載義務はありません。
加工品を使っていた場合の話ですね。

記載されがちなワード
実際に安く販売されているドッグフードによく記載されている表示だけども、意味をあまり知らないワードをご紹介します。
・副産物ミール:先ほども説明したとおり、人用に食肉加工された際に出る捨ててしまう部分のこと。
・動物性油脂:動物の脂肪をしぼって集めた油脂。「動物」と表示されているあたり、何の動物なのか気になります・・・
・酸化防止剤:発ガン性が認められるものや染色体異常を起こすものも使われる場合があります。

食べ続けると・・・?
胃腸が強くて何も引き起こさない犬ももちろんいるので一概には言えませんが、上記したようなドッグフードを食べ続けるとこんな恐れがあります。
・添加物などによって下痢や軟便が多くなる。
・ゆくゆくはガンになってしまう可能性がある穀物に含まれるトウモロコシや小麦粉にアレルギー反応を起こす。



猫の場合ですが・・・
うちで飼っている猫さんの場合のお話ですが、ブリーダーさんから譲っていただいたときに「うちではこれを食べさせていました」と某有名キャットフードA(動物病院などでも取り扱われるレベル)をいただきました。
最初の頃は環境も変わって不安なのに、ごはんまで変えたらストレスだろうなと思ってAを買い続けていました。
しかし、Aは相場でいったら少しお高め。
このままずっと与え続けていくことを考えると、お安いフードでよく食べてくれるものがあればそっちに切り替えたいなと思い、スーパーなどでも簡単に手に入る某有名キャットフードBに変えてみました。
すると、そのフードを与えた次の日から下痢まではいかないものの軟便続き。
Bが合わなかったのかと手軽に買えるキャットフードC・D・E…といろいろ試した結果、食い付きが良かったものもありましたが、結局どれも軟便は改善されませんでした。
それで元々食べていたAに戻したところ、コロコロした良いウンチにやっと戻ってくれました。
飼い主のエゴで、ペットにかわいそうな思いをさせてはいけないなと痛感しました。

愛犬に合ったドッグフードを!


この記事を書くにあたってお安いフードについていろいろ調べた結果、犬のことを考えてフードを選ぶならここを重視しようってポイントをまとめました。
・肉類の表記が最初にされている(最初に記載=最も含有量が多い)
・副産物、ミール、パウダーを使用していない
・添加物が含まれていない(または少ないもの)
・動物性油脂が含まれていない

愛犬のドッグフード選びは、犬の状態(胃腸の強さやライフステージ)、飼い主さんの経済状況などによって様々だと思います。
しかし、どの飼い主さんも「愛犬に元気で長生きしてほしい」という思いは同じなはずです。
食事は人間にとっても犬にとっても体を作る資本です!
愛犬に食べさせるごはん、あなたは今のままで大丈夫ですか?

鳥取地震、愛犬と車中泊

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<鳥取地震>被災地で続く車中泊 避難所避け愛犬と一緒

2016年10月22日(土) 毎日新聞


車内で夜を明かす高羅泰一さん、紀恵子さん夫妻。
震災で家の中が散乱し、片付けが終わるまで夜は自宅近くの駐車場に止めた軽乗用車内で寝泊まりする=鳥取県倉吉市で2016年10月22日、平川義之撮影

鳥取県で最大震度6弱を観測した21日の地震で、被災地では車中泊をする人も出ている。
倉吉市立図書館などが入る倉吉パークスクエアの駐車場に軽自動車を止める高羅泰一さん(88)と妻の紀恵子さん(81)夫妻は、6歳の愛犬「みみ」とともに地震の初日夜から車中泊を続けている。
自宅は屋根瓦と壁の一部が壊れたが、住むのには問題のない状態という。
しかし、十分に片付いていない屋内で揺れに遭うのは怖いと、夜は駐車場で過ごすことにした。
避難所は愛犬と一緒に入れないため、車での避難を選択したという。
泰一さんは「ここが一番安全。この子(みみ)もいるしね」と説明する。
紀恵子さんは「なんの気兼ねもなくいられるからいい」と話すが、夜は揺れ以外にも、他の車のライトが気になって何度も起きてしまったという。
【後藤由耶】

NHKアーカイブス「動物の命 向き合って~ヒトとイヌの絆を問う~」

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テレビ番組予告です。
NHK総合で1時間にわたり動物の命 人と犬の絆について放送があります。
皆さん、ぜひご覧ください! NHKアーカイブス「動物の命 向き合って~ヒトとイヌの絆を問う~」

10月30日(日) NHK総合 午後1時50分~ 午後2時55分


11月1日は「ワンワンワン」で犬の日とされる。
長く続くペットブームでもはや多くの人にとって家族の一員となった犬や猫などのペット。
しかし一方で、身勝手な飼い主などのせいで育てることを放棄される犬も後を絶たず、いまも殺処分される犬の数は年間およそ2万匹と言われる。
殺処分から犬を1匹でも救おうとする動物管理センターの活動や、老犬を家族として最期まで慈しむ家族を追った番組から、命と向き合うこと」を考える。

【出演】 動物愛護生物保全活動家・・・滝川クリステル
     東京農業大学獣医学部教授・・・太田光明
【キャスター】 森田美由紀

捨て犬7匹、警察犬めざし訓練中

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捨て犬7匹、警察犬めざし訓練中 雑種10歳、人間不信を乗り越え

2016年10月21日(金) sippo(朝日新聞)


訓練を続けている元捨て犬たち

かつて飼い主に捨てられた過去を持つ犬たちが、人助けができる警察犬や災害救助犬になることを目指している。
青森市浪岡にあるNPO法人「北東北捜索犬チーム」では、動物愛護センターから引き取られるなどした7匹が挑戦中。
人間の指示にきちんと服従したり、がれきから嗅覚(きゅうかく)を頼りに人を探し出したりする訓練に励んでいる。
雑種のメスのピコ(10)は4年前、飼い主の平田奈奈子さん(58)に引き取られた。
それまでは捨て犬として動物愛護センターで6年間保護されてきたが、なかなか職員になつかず、かみ付くこともあった。
センターでボランティアをしていた平田さんは「ピコが殺処分されるかもしれない」とのうわさを耳にし、引き取ることに決めた。
ピコの人間不信は根深かった。
散歩に出ると車に体当たりし、ジョギングしている人に飛びかかろうとする。
その一方で、食器の音に過敏に反応し、うずくまる。
一緒に寝ようと近づいてきたかと思えば、寝返りに驚いてほえる。
ピコが家族に慣れてくれるまで、1年はかかったという。
「北東北捜索犬チーム」は、2008年に理事長の岩本良二さん(66)が警察犬や災害救助犬の育成を目指して設立。
自宅敷地内に階段やジャンプ台、倒壊家屋を模した施設を備え、約20匹が訓練を積んでいる。
警察犬や災害救助犬になるには、都道府県警などが実施する試験に合格しなければならず、1~数年ごとに更新も必要だ。
ピコが災害救助犬になるための訓練を始めたのは3年半前。
「救助は人を助けたいという気持ちがないとできない。人を好きになって信じられるようになってほしかった」と平田さんは話す。
災害救助犬の活動を支援するNPO法人「災害救助犬ネットワーク」によると、試験を受けた犬の中で、災害救助犬として活躍できる犬は数%ほど。
人間でいえば50代後半にあたるピコは、広報活動などを担う災害救助犬の候補犬を目指している。
ピコは今も頭上でリードや手が揺れると驚き、前を歩こうとしないこともあるが、平田さんは「少しずつできることが増えてきた。表情も最初は怒っているような顔だったけど、やわらかくなった」と話す。
捜索犬チームの岩本さんが4年前に引き取った雑種のメス、ひらり(7)は、今年6月、警察犬の審査に合格した。
「ひらりも最初は無理だと言われていたが、高いところを歩けるなど他の犬にできないことができた。やってみないとわからない。もっと譲渡犬を受ける人が増えて欲しい」と話す。
県動物愛護センターによると、昨年度、県内でセンターに捕獲されたり引き取られたりした犬は574匹。
飼い主のもとに戻る犬もいる一方、272匹が殺処分された。
元捨て犬で、昨年と今年、警察犬の審査に合格した雑種のメス、シュウ(7)の飼い主、長持義之さん(56)は「この子たちは、灰になるために生まれてきたわけではない。捨て犬でも社会に貢献できる」と訴えている。

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