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動物園に捨て猫

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動物園に捨て猫「今日も保健所へ」 写真投稿で論争勃発

2016年6月11日(土)  朝日新聞デジタル


子猫が入れられていたとみられる段ボール箱=宇都宮動物園のフェイスブックから

「もうやめて朝から残念です」「今日も保健所へ行くことに」――。
宇都宮動物園(栃木県)の公式フェイスブック(FB)に載った書き込みと段ボール箱の写真が、ネット上で論争を巻き起こしている。
動物園によると、箱の中には子猫がいた。
この捨て猫は幸運にも引き取り手が見つかったが、動物園側は今回の件をきっかけに捨て猫や捨て犬が増えることを危惧している。

発端は7日朝。
動物園前に置かれた段ボール箱から、子猫の鳴き声が漏れているのをスタッフが見つけた。
「この箱の中身、想像できますか。他の動物を守るためにはここでは保護できません」とFBに書き込んだ。
すると、「捨てるなら飼わないでほしい」「本当に身勝手」「動物園は飼えなくなった動物を捨てる場所ではない」といったコメントが相次いだ。
一方で「保健所に連れていくなら、殺処分されてしまうんじゃないんですか」「動物園の人なのに、保健所に行くって……」「箱を開けて、引き取る方の募集をするべきです」と、動物園への疑問や批判もあり、投稿から4日間で約700件の反応があった。
宇都宮動物園によると、10日までに苦情の電話はなく、「引き取ってもいいですよ」というメールが1件だけだったが、動物園側の不安はぬぐい去れたわけではない。
これまでも同じように子猫や子犬が捨てられていたことがある。
2014年には雄の捨て猫「さんた」が「園長」に就任した例外はあるが、通常は飼育する動物への感染を防ぐため保健所に届けることになる。
「飼えなくなったが、どこに持って行ったらいいか」という問い合わせの電話も少なくないという。
荒井賢治園長は「ペットを飼う場合は小さなうちに不妊・去勢手術をして頭数を増やさず、一生面倒を見ることが本当の愛情ではないでしょうか」と話している。
(佐藤太郎)


迷い犬・猫が熊本地震で急増

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迷い犬・猫が、熊本地震で急増
 愛護センター多数保護 犬や猫を捜し続ける飼い主も

2016年6月15日(水) sippo(朝日新聞)


熊本市動物愛護センターで飼い主を待つ犬たち

熊本の一連の地震による混乱で、多くの飼い主とペットの犬や猫が離ればなれになった。
被災地の保健所は、保護したペットが慣れない環境でストレスを感じていることを心配。
一方の飼い主たちは、ネットや手製のポスターなどで懸命に「家族」を捜している。

熊本市動物愛護センターでは前震翌日の4月15日から5月25日までに計84匹の犬を保護し、57匹は飼い主に返還できた。
普段の犬の保護は月30匹程度。
人慣れしている犬が多く、多くが震災による「迷い犬」とみられるという。
被害がひどかった益城町を管轄する県御船保健所は同期間中に15匹を保護。
地震前の月平均(7匹ほど)の約2倍で、このうち9匹を飼い主に渡した。


飼い主を待つ雑種犬のスフレ

慣れない環境はストレス
熊本市のセンターに保護された3~5歳とみられるオスの雑種犬は、4月15日に同市西区田崎本町で発見された。
革製の赤い首輪がついていた。
名前が分からなかったため、職員らが「スフレ」と名付けた。
1匹ごとに区分けされた個室にいて、世話をする女性職員を見ると、しっぽを振って近寄る。
だが保護された直後は他の犬の鳴き声などにおびえ、個室の隅で動かなくなったり、遠ぼえしたりすることもあった。
4月末から腹水がたまる症状が出て、検査や投薬をしている。
村上睦子所長(56)は「慣れない環境は犬にとって大きなストレス。元の家や飼い主の所へ一刻も早く戻るのがいい」と話す。
同センターでは、犬がいなくなった場所や種類、特徴などを記した「不明届」を受け付け、保護した犬と照合をしている。
ホームページに保護情報を公開したり、発見した場所付近で同じ犬種を飼っている人に電話をかけたりして、飼い主を捜している。
飼い主が現れなくても殺処分はしない方針という。


猫のりんを捜し続けているあすなろ社の村田憲昭さん(左)

どこかで生きていると信じて
一方の飼い主は、行方不明のペットを捜し続けている。
益城町広崎で花店「あすなろ社」を営む村田憲昭さん(46)は、店で飼っていた雑種猫のりん(2歳、オス)の帰りを待つ。
2年前に引き取った。
食欲旺盛で、蛇口から出る水を触って遊ぶのが好き。長いしっぽが特徴だ。
4月16日未明の本震で店の柱は傾き、窓ガラスや玄関の戸は壊れた。
急な避難でりんを連れ出せなかった。
1週間後に店に戻ったが、りんの姿はなかった。
すぐにフェイスブックやツイッターで情報の提供を呼びかけたが、有力な手がかりはないままだ。
余震を警戒し、今も別の場所に避難している村田さん。
店の周りに、かご状の捕獲用具四つを置き、毎朝確認している。
「どこかで生きていると信じている」。
梅雨入りで、今後、暑さも増し、心配は募るばかりだ。
同町広崎の会社員、宮本安一さん(59)が飼っていたシバイヌのハナ(15~16歳、メス)も行方不明。
自宅の庭で放して飼っていたが、4月末ごろ、家の片付けや修理で人が出入りするうちに扉が開きっぱなしになり、外に出たらしい。
宮本さんは自宅周辺の散歩コースをほぼ毎日回り、保健所にも問い合わせたが行方は分からない。
避難所などに自作のポスター25枚を貼り、情報提供を待つ。
夢の中に庭でほえるハナが現れて目を覚ます時がある。
庭をみるが、ハナの姿はない。
「1カ月経ってもあきらめられない。早く帰ってきて欲しい」

子猫3匹、神社に置き去り

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子猫3匹、神社に置き去り NGOが警察に告発 長野

2016年6月17日(金) 朝日新聞デジタル


保護された子猫。ご飯もしっかり食べて元気になってきたという

長野県千曲市の神社の境内で今月3日ごろ、子猫3匹が段ボール箱に入れられて遺棄されているのが見つかり、環境NGO「ライフ・インヴェスティゲーション・エージェンシー(LIA)」は14日、動物愛護法違反(愛護動物の遺棄)容疑で千曲署に告発した。
同署は同日付で告発状を受理した。

矢吹蓮代表(42)によると、子猫はいずれも生後1カ月未満。
保護した際、大量の目やにで目が開かない状態で、自力でほとんど動けず、発熱していたという。
矢吹代表は「1日発見が遅れたら、3匹とも確実に死んでいた」と話す。
子猫は現在、このNGOの施設で保護されている。食事もとれており、元気に走り回っているという。
県内では4月にも、長野市の山中で20匹以上の猫が遺棄されているのが見つかっている。
矢吹代表は「小さな命を軽視していると思われる行為が多くて憤りを感じる。飼い主は責任を持って動物と接して欲しい」と訴えた。
保護施設では、子猫の他にも犬や鳥などの引き取り手を探している。
問い合わせは同団体(090・1115・5988)へ。

衰弱の捨て猫、城東署員らが世話 里親も見つかる(東京)

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衰弱の捨て猫、城東署員らが世話 里親も見つかる(東京)

2016年6月15日 朝日新聞




署に保護された猫の赤ちゃん2匹。署員の世話のおかげで、体は2倍ほど大きくなった=江東区北砂2丁目の城東署

生まれたばかりで保護された捨て猫の里親がこのほど決まり、2匹が一緒に引き取られることになった。

城東警察署(江東区)の署員たちが交代で見守り、女性刑事の家族が世話を続けていた。
衰弱しきっていた子猫もすくすく育ち、署員たちは元気な旅立ちを待ち望んでいる。

猫の赤ちゃんが見つかったのは、5月27日午後4時半ごろ。
江東区亀戸4丁目の路上の植え込みで、黒と茶の3匹が白いポリ袋の中に入っていた。
通りかかった女子中学生が猫の鳴き声に気づき、学校側が署に通報した。
署が保護したとき、3匹は羊水にまみれて目も開かなかった。
手のひらほどの小さな体をブルブル震わせ、か細い声で「ミャー、ミャー」と鳴いていた。
警務課の倉島寛佳さん(20)は「このままじゃ死んじゃう。何とか助けてあげたいと思った」と振り返る。
倉島さんらはドライヤー2、3台を使い、猫を丁寧に温めた。
常備している動物用ミルクをスポイトで少しずつ飲ませると、落ち着いたように震えと鳴き声がやんだ。
コピー用紙の空き箱の段ボールに、カイロとタオル、切った毛布を入れて3匹を寝かせた。
翌日以降も世話を続けた。
段ボールを受付に置き、3時間おきにミルクをあげた。
24時間態勢で3日間、延べ約30人の署員が手伝い、4日目から刑事組織犯罪対策課の高岡歩さん(29)が引き取った。
ひとり暮らしのため実家の家族に預け、自らも週1回ほど帰って面倒を見たという。
3匹のうち1匹は死んでしまった。
だが今月初め、高岡さんの部署の上司を通じて2匹の里親が決まった。
「さみしいけど、2匹にはこれから幸せに育ってほしいです」と高岡さん。
もう少し元気になったら、里親の元で育てられる予定だ。
窪田数夫副署長(54)は「今回はたまたま助かったが、動物を捨てることは虐待。飼い主は責任を持って育ててほしい」と話す。
(八角健太)

猫バンバンで救われた猫

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猫バンバンで救われた猫、すっかり大きくご立派に

2016年06月08日 猫ジャーナル


出典: http://nekojournal.net

立派な御御足毛づくろいを披露しております。
ときおり、ブルッと身震いする朝になったりする梅雨の時期ですし、リマインダーとして探してきました。
昨冬に猫界隈を駆け巡った「猫バンバン」によって助かった猫のその後の一事例であります。
オスの白猫の名は、ハク君。
2年前の2014年に、飼い主さんの車のエンジンルームで発見され、そのまま保護され飼い猫となったそうです。
青空の下、悠々自適な顔で毛づくろいをしている姿とともに、保護時の、ちっちゃいころの様子も映像に収められています。
そこはかとない肌寒さを感じる梅雨の朝にも、ぜひ猫バンバンをお忘れなく。

YouTube
猫バンバンで助かった子猫! 〜 今はのんびりと暮らす白猫 〜【猫バンバンプロジェクト】

中越地震で3匹の子犬守り抜いた母犬マリ死ぬ

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中越地震で3匹の子犬守り抜いた母犬マリ死ぬ
 ・・・映画「マリと子犬の物語」モデル

2016年6月12日(日) スポーツ報知


06年10月23日付で、奇跡の母犬マリの映画化を報じる本紙

2004年に発生した新潟県中越地震で、人間が全員避難した被災地で3匹の子犬を守り抜き、後に映画「マリと子犬の物語」のモデルにもなった母犬のマリが10日午後6時20分ごろ、新潟県長岡市内の飼い主の五十嵐豊さん(51)宅で死んだ。
15歳だった。

五十嵐さんによると、今年5月ごろから体調が悪くなり、散歩の距離も短くなった。
10日夕方に苦しそうな鳴き声になり、次第に動けなくなった。
家族が見守る中で息を引き取った。
五十嵐さんの自宅敷地内にお墓を建てて、供養するという。
五十嵐さんは「地震の後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような状態になり、おびえて側溝や溝をまたぐこともできなくなった」と話した。

04年10月23日、新潟県中越地震が発生。
死者68人、約5000人の負傷者を出す大惨事となった。
マリは、被害が大きかった山古志村(現・長岡市)の五十嵐さん宅で飼われていたが、たんすの下敷きになった飼い主の頬を何度もなめて勇気づけた。
餌もほとんどない中、生まれたばかりの子犬3匹を守り抜き、発生から16日後にやせ細った姿で救出された。

震災から2年後には絵本「山古志村のマリと三匹の子犬」(文藝春秋)として出版が決定。
08年には絵本をもとに映画「マリと子犬の物語」(東宝)として公開された。
14年12月に、マリをかわいがっていた祖父の高繁さん(享年80)が死去。
次第にマリも元気がなくなっていったという。



シベリアンハスキーと幼女

盲目のヤギに常に寄り添うけなげなヤギ


女優・名取裕子さん 愛犬は大切な家族、生涯を全うさせてあげたい

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女優・名取裕子さん 愛犬は大切な家族、生涯を全うさせてあげたい

2016年6月28日(火) sippo(朝日新聞)

名取裕子さんと愛犬

この4年間、毎日かかさず、1日3回つけているメモがある。
今年7月で18歳になるジジ(メス、写真左)の「日誌」だ。
既に目が見えず、耳は聞こえず、歯も悪くなっていて、椎間板(ついかんばん)ヘルニアや心臓病など様々な疾患を抱えている。
そのためわずかな変化も見逃さないよう、朝昼晩何を食べたのか、薬は何を飲んだのか、どんな症状が現れているか、すべてを記しているという。

名取裕子さんはこう話す。
「体調が変化したとき、その前になにが起きていたのかがわかっていれば、原因や対処法がわかります。いろいろな病気を持っているのですが、この子にはまだまだ長生きしてほしい。だから、完璧な介護をしてあげたいと思っています」
ほかにも毎日、コットンを使って歯磨きをしてあげるなど、愛犬たちの健康管理には絶対に手を抜かない。
アレルギー体質のココ(メス、9歳、写真右)については、フードの管理も徹底している。
「この子たちは私の大事な家族です。言葉を話せないのだから、私がしっかり見てあげないといけない。飼い主の責務として、命を守っていきたい」

ジジはドッグショーで50もの賞を取った

犬は人間の鏡
名取さんといえば、芸能界でも有名な愛犬家だ。
子どものころからずっと、犬や猫に囲まれてきた。
テレビに映る「名犬ラッシー」にあこがれて育ち、当時の夢は「犬と一緒に寝ること」だったと振り返る。

中学生のころ、飼っていたフク(クーちゃん)という名前の犬が、急に倒れた。
名取さんはフクを抱え、ためていたお年玉を握りしめ、「クーちゃんを助けて下さい!」と動物病院に駆け込んだ。
獣医師は中学生にも優しく対応し、手術をしてくれた。
それから40年以上がたった現在も、名取さんはその獣医師のいる病院に通っている。
いまは息子さんと一緒に、ジジとココの主治医となって見守ってくれているという。
そんな名取さんにとって思い入れの深い犬がブブ。
ジジの母犬で、2012年6月に17歳で亡くなった。
ブブを飼い始めたのは、名取さんが37歳のとき。
そのころからいまに至るまで、ドラマの撮影で長く京都にいることが多く、撮影の際には東映京都撮影所のそばに「ペット可マンション」を借り、ブブと一緒に過ごしてきた。
「ブブほど東京と京都を往復した犬はないと思います。京都では『犬好きのドライバーさん』を指名して移動用の車を手配してくれていたので、その方にもすごくかわいがってもらっていました。そのせいもあってか、京都が大好きな子でした」
頭がよく、人なつこい犬だった。
ロケ現場に連れて行くと、弁当が入っている段ボール箱に首を突っ込み、じっと弁当箱を見ている。
でも絶対に手を出そうとはしない。
名取さんが地方ロケに行くために荷造りをしていると、「ああ行っちゃうのか」とすぐに察する。
姿が見えなくて探すと、荷造りしたスーツケースの上で寝ていたりする。
「そこで寝ていれば、連れていってもらえると思うんでしょうね。『犬知恵』が働く、やることなすことが本当にかわいい子でした」
いまブブは、京都市右京区の「西寿寺」に建てた墓に眠っている。
高台にある墓地からは、ブブが大好きだった京都の街がよく見え、撮影所も近い。
ブブを迎えた3年後に生まれたジジと、友人宅で生まれて譲り受けたココを連れて時々、お墓参りに訪れているという。
母犬ブブと一緒に暮らしていた娘のジジは、控えめで我慢強い性格に育った。
ドッグショーで50もの賞を獲得した「自慢の娘」でもある。
一方で子犬の時に譲り受けたココは、わがまま放題で「悪魔のよう(笑)」。
自己主張が強く、ジジにちょっかいを出し、「悪さ」ばかりしているという。
「犬は飼い主の鏡です。だから『バカ犬』がいるとしたら、それは犬ではなく飼い主がダメだということなんです。犬に人間の側の都合を押しつけるのではなく、いいことをしたらほめてあげて、それぞれの犬らしい性格を伸ばしてあげたいと思っています」
だから名取さんは、「犬生」をまっとうできるような環境を用意してあげたいと考える。
一方でペットの虐待や遺棄、ペットショップにまつわる生体販売の問題など、様々な課題が人間社会のほうにはある。
「犬は飼い主を選べない。でも犬は、命を大切にするという当たり前のことを人間に教えてくれます。犬や猫などのペットにまつわるすべての関係者が、しっかりと命に向き合ってほしいと思います」

保護の犬猫、譲渡へ拠点 宮崎に来春愛護センター

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保護の犬猫、譲渡へ拠点 宮崎に来春愛護センター

2016年7月5日 朝日新聞


老犬に寄り添う山下由美さん=国富町



犬や猫の引き取りから治療、譲渡を一貫して行う「動物愛護センター」が宮崎市に計画されている。
県内初となる施設が設置される背景には、動物愛護団体の長年の努力があった。
宮崎市清武町木原の木原地区ふれあい広場で1日、みやざき動物愛護センター(仮称)の地鎮祭があった。
戸敷正市長は「センターがようやく実現する。動物に愛を与える施設になれば」と期待を込めた。
市によると、動物愛護センターは市政90周年事業の一つとして企画された。
鉄骨平屋(床面積約1184平方メートル)で保護室や検疫室、譲渡室に加え、診察室や手術室なども用意。市議会6月定例会に提案された工事費用案は約3億円で、2017年4月の開設をめざしている。
県内の動物保護管理所との違いは「生かして譲渡する」のを目的に病気やけがの治療を行うことだ。
動物愛護教室を開き、被災動物の受け入れなども行う。
県の乳肉衛生担当の下村高司副主幹は「譲渡の呼びかけや、一時預かりなど行政では出来ないところは動物保護団体の努力のおかげで成り立っている。センターの運営に関しても知恵を借りたい」と話す。

■実情発信10年 手応え
国富町の古びた一軒家。
高い木の柵で囲われた庭では、犬たちが元気に走り回っていた。
「いのちのはうす保護家」では、殺処分対象の犬や猫を引き取って世話をし、譲渡先を探す。
病気の老犬などを介護しながら看取(みと)る「ホスピス」もある。




山下由美代表(46)は「動物愛護について宮崎は遅れていると言われてきたが、だんだん意識が変わってきた」と話す。
山下さんが保護活動に関わるきっかけは、10年ほど前に見た動物愛護を訴える写真展。
ガス室で殺処分された犬の目が忘れられなかった。
「現実を知ることがつらかったんです。でも、逃げてはだめだと思いました」
県の中央保護管理所にも足を運んだ。
刑務所のような高いブロック塀には、動物が投げ込まれないように有刺鉄線が張り巡らされていた。
所内は薄暗く、コンクリ―トの冷たさと、じめじめと湿度を感じた。
檻(おり)の中の犬たちの目からは敵意やおびえが見てとれた。
引き取り手が見つからない場合は、殺処分される。
実情を伝えようと、06年からブログで収容された犬の紹介を始めた。
ある母犬の話が注目を集めた。
3匹の子犬を抱えた母犬は、人が近寄る度に威嚇。
だが日が経つにつれて自らの運命を悟り、職員に歩み寄るようになった。
のちに「奇跡の母子犬」として出版され、堺雅人さん主演で映画「ひまわりと子犬の7日間」として公開された。
自分でも保護活動をしようと、09年から現在の活動を始めた。
生目の杜運動公園近くの土地を借り、コンテナを置いて柵を作った。
水も電気もなく、ポリタンクの水を運んで世話した。
その後、国富町の一軒家を借り、24時間態勢での世話が可能になった。
今、犬30匹、猫27匹を保護する。
動物は急には死なない。
食べなくなり、歩かなくなり、だんだんと息が荒くなり、倒れていく。
そばに付き添い、名前を呼びかけながら最後を看取っている。
山下さんは「宮崎で制度や施設の改善を訴え続けてきた。宮崎が変わり始めたのは、やっぱり『ひまわり』の存在が大きかった」と話した。
(土舘聡一)

動物たちの未来のために http://plaza.rakuten.co.jp/xinunekox/

いのちのはうす保護家 http://hogoya.miyachan.cc/

【予告】NHK 目撃!日本列島「“老犬ホスピス” いのちを看取る」

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昨日のブログに載せました「いのちのはうす保護家」代表:山下由美さんの活動がNHKで放送されます。
みなさん!ぜひご覧ください!

【予告】NHK
 目撃!日本列島「“老犬ホスピス” いのちを看取(みと)る」

2016年7月16日(土) 午前11時30分~ 午前11時54分









殺処分される犬猫は年間10万匹以上。
宮崎県のボランティア団体では、殺処分直前の老犬を引き取り、最期まで看取(みと)る活動をしている。
老犬に寄り添う現場に密着する。

家族同然にかわいがられる犬や猫。
一方で、保健所に持ち込まれるなどして殺処分される犬猫は年間10万匹以上にのぼる。
宮崎県国富町にある「いのちのはうす保護家」では、殺処分されるはずだった老犬を引き取り、最期までみとる活動をしている。
代表の山下由美さんは「飼い主に見放されても、せめて暖かい布団の上で最期を迎えてほしい」と2年前から活動をはじめた。
老犬に寄り添う山下さんの姿を通して、命について考える。

住民で管理する「地域猫」が広まらない理由

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住民で管理する「地域猫」が広まらない理由

2016年7月9日(土) DIME



地域猫とは、特定の飼い主ではなく、その地域に住む人々が共同で管理している猫のこと。

1997年に神奈川県横浜市磯子区の住民たちが野良猫たちを共同で世話をして、野良猫を増やさないようにする運動が始まりで、その後全国に地域猫運動・地域猫制度として普及しました。
この地域猫運動ですが、現実にはさまざまな問題点もありなかなか普及していません。

まずは社会問題にもなっている野良猫の話をしましょう。
野良猫による被害は大まかには以下になります。

●猫の排泄物(臭いと園芸に対する害)
庭などに排泄物をされるとかなり匂いがきついですね。
また、猫は糞を土に埋めます。
そのため、砂や柔らかい土の上で排便をします。
ですが、現代ではコンクリートやアスファルトの場所が多いため、公園の砂場や花壇、畑、芝生で排泄をします。
さらに糞に砂をかけようとするため、せっかく育てた草花を駄目にしてしまいます。

●雄猫のスプレー行為
雄猫は壁などに尿を飛ばして、縄張りつけをします。
この時のスプレーは通常時の尿より強烈に匂います。
そして一度スプレーされた場所には別の雄が来てその上にスプレー付けをしていきます。
そのため、スプレーされたら最後、その場所はどんどん臭くなっていきます。

●発情期の鳴き声
猫の発情期の鳴き声は、赤ちゃんの泣き声に似た奇妙な鳴き声をします。
それも、そのほとんどが真夜中です。
また、雌猫をめぐって雄同士の喧嘩も活発になります。

●ゴミ置き場が荒される
満足に餌が摂れない猫は、ゴミあさりをします。
餌付けなどで人間の食べ物を覚えるとさらに荒らされやすくなります。
家に入り込まれる、車のボンネットなどに足跡や傷がつくなどなど、他にも色々あるでしょう。
みなさんもこういった被害の経験があるのではないでしょうか?

では、なぜ野良猫はへらないのでしょうか。
どうすれば減らすことができるのでしょうか?

「地域猫」とは地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている、特定の飼い主のいない猫とされています。
「地域猫活動」とはその地域にあった方法で、飼育管理者を明確にすることです。
飼育する対象の猫を把握すること。
地域のルール(エサやふん尿の管理、不妊去勢手術の徹底、周辺美化など)に基づいて飼育管理することです。
その目的は、地域住民と飼い主のいない猫との共生をめざし、不妊去勢手術を行ったり、新しい飼い主を探して飼い猫にしていくことで、将来的に飼い主のいない猫をなくしていくことになります。
これを実施するためには、いわゆる野良猫による被害の現状を十分認識し、野良猫を排除するのではなく、地域住民が飼育管理することで、野良猫によるトラブルをなくすための試みであることを活動を行う人のみならずその地域の方たちにも理解していただく必要があります。

地域猫活動のながれとしては
1 活動グループの結成
2 活動地域の猫の現状の把握・対象猫の特定
3 活動ルールと計画を作成
4 地域住民に説明、同意を得る
5 地域への活動の周知を行う
6 猫の捕獲、不妊去勢手術の実施、猫のリターン
7 飼育管理の実施・継続
となります。

市や区をあげて地域猫の推進をしているところもあれば、大学などでサークルを設けて活動を行っているところなどもあるようです。

<地域猫活動の問題点>
地域猫制度は、野良猫を減らすのに成功しているという話もありますが、失敗しているという話も聞きます。
一体、実際はどっちなのでしょうか?
理論上は、特定の野良猫のすべての個体に不妊去勢手術を行い、他地域から猫の流入がなければいずれは野良猫はゼロになります。
しかし理論通りにはいきません。
磯子区の第一号、汐見台地域猫は、活動開始10年後には猫の数は1.5倍に増えました。
結局、いろいろな問題が浮上するのです。

★野良猫が増えないよう不妊・去勢手術を行う
全ての猫を捕まえて不妊・去勢手術を行なうのは不可能です。
地域猫では、餌場を決めて餌を与えるため、餌を求めて他の地域から猫が入ってきますが、閉鎖された空間ではないので流入を防ぐことはできません。
また、地域猫を行なっているため、餌に不自由しないと安易にそこに捨てに来ることがあります。

★餌を与える場所を定め、給餌行為で他人に迷惑を掛けないようにする
これは、お腹をすかせてゴミを漁らないようにするためといわれています。
ですが、餌やりは猫を増やす要因になっています。
「個体管理をした猫以外には給餌しない」とのルールを課したとしても、現実には集まってきた猫に無分別に給餌することになってしまいます。
それに餌を与えることで栄養が行き届くようになり、その分寿命が延びます。
それは結局のところ、繁殖回数を増やすことになります。

★放置された猫の糞を掃除する
餌場の周りの公共の場所はちゃんと清掃されるようですが、他人の敷地内は勝手に入れないため、基本ほったらかし状態です。
定期的に餌を与えることにより、糞などの被害が発生するような場所に自ずと集中することになります。

残念なことに、「地域猫」というものを、エサやりという批判をかわす手段として正当性を主張する目的で利用する人、自分では世話できないから住民に押し付けている人が多く存在しています。
単にエサだけを与える、手術のみしている、周辺地域住民の理解を得ていないといったものは、猫好きの自己満足、地域への押し付けと言われてもしかたがないのではないでしょうか。
「勝手な解釈の地域猫」の広がりによって誤解が生じ、「真の地域猫」を目指している人達への風当たりも強く、影響が出ています。
もともと地域猫活動は、欧米で先行していました。
米国やヨーロッパ諸国の自治体の多くで地域猫を制度化しています。
しかし磯子区汐見台地域猫と同様、理論通りに野良猫は減らず、近年では地域猫の見直し機運が高まっています。
地域猫運動が野良猫減少に役立っているのかどうか、統計上の結論は出ていません。
また、問題点もたくさん浮上してきており、地域猫運動の広まりの足かせになっていることも現状です。
どうすればもっとより良い効果的な地域猫運動になっていけるのかは、行政も含めた議論が必要と思います。
現状では何もやらないよりまずはやってみる、ということだと思いますが、やはり統計を含めた調査をボランティアに頼らず行い、国や市町村などの行政が中心となるべきでしょう。
いいお手本に広島のふるさと納税制度もあるんですから。

文/林 文明(はやしふみあき) @DIME編集部

真夏のお散歩(「温もりのメッセージ」さんより)

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温もりのメッセージさんより
http://ameblo.jp/ma-mii1020/

真夏のお散歩

2016-07-06 18:20:56
テーマ:動物問題・動物愛護

暑さも本格的になって参りました。
熱中症で病院に搬送されたり、命を落とす方が今年は昨年の同時期と比べ増えているそうです。
そんな猛暑の中、愛犬の熱中症対策は充分と言えるでしょうか。
室温調整、お散歩時間、冷却グッズの使用、水分補給など。
また車中に愛犬を残して離れたりしないことも大切です。
また、日中のお散歩で高温になったアスファルトの上を歩かされ、肉球を大やけどしてしまった事例も過去に聞いたことがあります。
真夏のアスファルトの表面は50~60度にも達すると言われており、大変危険です。
自分の手や裸足で直接アスファルトを触ってみてください。
もし熱いと感じるならば、お散歩はできません。
犬の多くは暑さに弱く、人間同様に熱中症で命を落とす危険があります。
どうか愛犬を熱中症から守ってあげてください。




「温もりのメッセージ」さんについては、以前当ブログにてご紹介したことがあります。
私はたびたび「温もりのメッセージ」さんのブログを拝見させていただいております。
心打たれるといいますか、心が和むといいますか、非常に落ち着いたメッセージなんです。
この「真夏のお散歩」についても、私はこの真夏時にいつも無知(?)なる飼い主に出会います。
炎天下の中、犬を散歩させている飼い主・・・たびたび見受けます。
飼い主自身も暑いでしょうが、犬は飼い主以上に過酷な状況にいるのです。
注意できる場所では犬はどれだけ過酷な状況にあるのか説明して改めるよう指導したりしていますが、このような飼い主にはつい腹立たしくなり強い口調になってしまいます。
真夏の炎天下での犬の散歩に限らず、いろんな面でレベルの低い飼い主が潜在的に多くいるのは確かです。
ペットにとって優しい心ある飼い方とは何か・・・「温もりのメッセージ」さんのブログを是非ご覧いただき拡散をお願いします。
(Fujita)

イリオモテヤマネコ絶滅の恐れも

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イリオモテヤマネコ「絶滅の恐れも」 事故死急増(沖縄)

2016年7月10日 沖縄タイムス


イリオモテヤマネコ

【西表島=竹富】
環境省西表自然保護官事務所は7日、国の特別天然記念物イリオモテヤマネコの雄の子ネコ1匹が交通事故死したと発表した。
今年6件目で、過去最多だった2013年の1年間の件数に半年間で並んだ。
環境省と竹富町は6月、事故多発警報を出していた。
同事務所は「このままでは絶滅の恐れが高い」と危機感を募らせ、法定速度順守と安全運転を呼び掛けている。

事故は6日午後9時45分ごろ、竹富町上原の県道215号で発生。
地域住民が発見した時には既に事故車両は走り去っていた。
子ネコは頭蓋骨骨折などを負い、発見時に死んでいた。

ヤマネコの推定生息数は08年度調査で約100匹。
環境省によると、4~8月は子育て時期で、雌や子ネコの活動が活発。
事故は夕方~夜間が多く、今年は3月に胎児2匹を妊娠中の母ネコ、6月には子育て中の母ネコが事故死した。
相原百合自然保護官は「事故は運転手の意識で防げる」とし、法定速度順守と生物に配慮した安全運転を呼び掛けた上で「早めの連絡で助かる命もある。事故の状況が分かれば、それに応じた対策もできる」と早期の情報提供を求めた。

連絡先は環境省西表野生生物保護センター、電話0980(85)5581。

猫の「のどゴロゴロ」には飼い主に伝えたい思いが詰まっている

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【猫のふしぎ】猫の「のどゴロゴロ」には飼い主に伝えたい思いが詰まっている

2016年 7月8日(金)  サライ.jp


大好きな父さんのポケットにすっぽり入って、ご機嫌、ゴロゴロなわさびちゃんちのつゆちゃん

猫がゴロゴロと喉を鳴らしていると、気持ちよさそうだな、幸せそうだな、満足なんだな、と思いますよね。
猫は、咽頭筋を早く収縮させることであのゴロゴロ音を出しています。
どんなタイミングでゴロゴロいっているかというと、例えば、おっぱいを飲んでいる、あるいは成長してからでもおっぱいを飲んでいた頃を思い出しているかのように手をふみふみ、もみもみしたり、口をちゅぱちゅぱさせたりして、おっぱいを飲むような仕草をしている時。
ご主人の膝の上で丸くなっている時。
大好きな飼い主さんになでなでしてもらっている時にも、猫はゴロゴロと喉を鳴らします。
愛猫が膝にのってきて、ゴロゴロと喉を鳴らし始めると、作業中であっても到底抗うことなんてできません。
つい、愛猫をなでなでしながら、自分も気持ちよくリラックスしてしまうという人も多いのではないでしょうか。
猫のゴロゴロは、幸せのサイン。
それは疑いもないことのように思えます。
猫のゴロゴロは、専門用語で「ソーシャルソリシティテーション」といいます。
「社交上の、あるいは社会的な勧誘、懇願」を意味します。
音を出すことによって、相手の注意を惹くための行動といわれています。
上記のように、飼い主さんと一緒にいてゴロゴロと喉を鳴らすのは、「ボクは幸せだよ、満ち足りているよ」と、飼い主さんに伝えたくて音を出すのですね。
ソーシャルソリシティテーションは、ソーシャル、つまり社会的行動ですから、相手あってこその行動です。
だから、日だまりで気持ちよさそうにうたた寝していたとしても、ひとりきりでいる場合は喉を鳴らしません。
気持ちを伝えたい相手がいて初めて、ゴロゴロと音を出して知らせるんですね。
甘え行動の一種でもあります。
でも実は、このソーシャルソリシティテーションのゴロゴロは、幸せモードの時だけに出す音ではありません。
瀕死の状態の猫も、ゴロゴロと喉を鳴らすことがあるのです。
この場合は、「ボク、すごく苦しい・・・助けて・・・」と訴えていると考えられています。
こういう場合でもやはり、ひとりきりでいたらゴロゴロとはいいません。
それに、他の人や猫がいたとしても、助けて欲しいと思える相手でなければ、ゴロゴロとはいわないでしょう。
助けを求めたい、信頼している相手が側にいる時に出す音によるサインの一種なのです。
闘病中の飼い猫が、最後の力を振り絞ってゴロゴロと喉を鳴らす様子を見たことがある人もいるかもしれません。
それは、大好きなあなたに甘えたいという気持ちとともに、あなたを頼って、切実に助けて欲しいと訴えている、ということなのでしょう。
そんな時にできる最善のことは、一緒にいてあげること、なのかもしれません。

指導/入交眞巳(いりまじり・まみ)
日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業後、米国に学び、ジョージア大学付属獣医教育病院獣医行動科レジデント課程を修了。日本ではただひとり、アメリカ獣医行動学専門医の資格を持つ。北里大学獣医学部講師を経て、現在は日本獣医生命科学大学獣医学部で講師を勤める傍ら、同動物医療センターの行動診療科で診察をしている。

■わさびちゃんファミリー(わさびちゃんち)
カラスに襲われて瀕死の子猫「わさびちゃん」を救助した北海道在住の若い夫妻。ふたりの献身的な介護と深い愛情で次第に元気になっていったわさびちゃんの姿は、ネット界で話題に。その後、突然その短い生涯を終えた子猫わさびちゃんの感動の実話をつづった『ありがとう!わさびちゃん』(小学館刊)と、わさびちゃん亡き後、夫妻が保護した子猫の「一味ちゃん」の物語『わさびちゃんちの一味ちゃん』(小学館刊)は、日本中の愛猫家の心を震わせ、これまでにも多くの不幸な猫の保護活動に大きく貢献している。


購入した人気の子猫は、重い先天性疾患だった!

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ショップで一目惚れ 購入した人気の子猫は、重い先天性疾患だった!

2016年7月10日(日) sippo(朝日新聞)


お気に入りの椅子に座る冬子

猫種によって、かかりやすい病気や生まれ持った体質がある。
ペットショップに残っていた「人気種の猫」を家族に迎えた後、その子の病気に気付いたら--
飼い主は何を思い、どんな行動を取れるのか。
爆発的な猫ブームの影にある、ある男性と家族と猫との、切ない物語をお届けする。

「あっ、可愛い子だなって・・・一目ぼれでした」
スコティッシュフォールドの冬子(雌・1歳10カ月)との出会いを、東京都内で母と2人暮らしの清志さん(47)が振り返る。
1年7カ月ほど前の2014年11月13日、大手ペットショップで「見初めた」。
「入り口すぐのケージに、きょとんとした表情で入っていました。目が丸くて、青味がかったグレーと白の毛がすごくきれいで」
ケージには「ブルータビー&ホワイト(生後3カ月)、12万9600円」と掲げられていた。
店員の女性に声をかけられた。
「お嫁入りが決まらず、少しお安くなっています。抱いてみますか?」
それで抱っこしたのが、運のツキだった。
「目と目が合ったら、もう手放せない感じで」
スコティッシュフォールドはイギリス原産の猫で、垂れ耳が特徴だ。
アニコム損害保険の人気品種ランキングでも8年連続1位と、大人気の猫種だ。
ちなみに2位はアメリカン・ショートヘアで、3位がマンチカンだった(2016年2月発表)。
清志さんがこの店に来たのは、4年前にここから迎えたアメリカン・ショートヘアのルビー(4歳、雌)用のフードを買うためだった。
他の子に心が揺れてしまうとは、思いもよらなかった。
「衝動買いはよくないけれど、猫の誕生日を見てあれ?と思った。店に行く1週間前に亡くなった、同居していた父と同じ、8月14日生まれ。これは運命だな、特別な猫だなって」
母と2人きりになった家は寂しく感じたし、ルビーの遊び相手も欲しいと思っていた。
うちの子にします!
清志さんが決めると、女性店員は「猫ちゃんよかったね」と言い、すぐに準備を始めた。
販売契約書、健康診断証明書、健康カルテ(健康手帳)、マイクロチップ登録証、一度目のワクチンの証明書・・・たくさんの資料が清志さんの前に用意された。
「この子、少しひざの関節がゆるいですが、生活には支障がない程度です」
店員はそう言うと、販売契約書の備考欄の特記事項に「左右ひざゆるみ ご説明済み」と記した。
ルビーも購入時にひざが少し悪いといわれていたが、成長とともに治ったので特に気にしなかった。
店員は、さらに契約書の生体(成熟時)の大きさの目安欄に、体重4~8キロ、平均寿命10年~15年と書き込んだ。
10年は短いのでは?と清志さんは思ったが、平均だからな、と気にしなかった。
「健康手帳には毎日の健康状態がチェックされていました。鼻水とせきに対する処置(風邪薬)が2回施されていて、あとは手書きで『削痩』と書いてありました」
たしかに少し体が細く痩せていたが、見かけは健康そうだ。
「見ての通り、元気ですよ」と店員もほほ笑んだ。
生体の契約と同時に「安心ケアパック」への加入が課された。
引き渡しから1年以内に病気や事故やけがで死亡した場合、獣医師による診断書を提出すると、代わりの犬猫が提供される、といった内容の保証だ。
この料金と契約金(生体の価格)、またずっと店で食べていたというベビー用プレミアムフードや、すでに打ってあるワクチン費用などを合わせて、支払総額は16万2051円になった。
会社員の清志さんはそれを翌1月にボーナスで払うことにした。
迷ったのは健康保険への加入だった。
「結構な支払額になったし、その日に加入しなくてもいいかと思ってしまって。それも運のツキですね。店員さんにはその月のうちに、2度目のワクチンを打つようにいわれました」
幼猫はワクチンを2度打つことで、免疫がより確実になるとされている。
すべての手続きを終え、スコの子猫はタクシーで清志さんのマンションに向かった。
その車中、清志さんは名前を決めた。
「胸元の毛が雪のように白い。季節もこれから冬だし、冬子にしようと。『冬子のブルース』という増井山太志郎の曲をラジオで聞いて気に入っていたんです(笑い)。遠くにいる女性を思う歌ですが、冬子、冬子~ってフレーズが耳から離れなくてね」
昭和歌謡が大好きな清志さんならではの命名だった。


ペットショップで渡された「健康手帳」の中の初回健診欄

冬子を見るや否や、清志さんの母親は「まあちびちゃんね」と気に入った。
先住猫のルビーは最初こそ警戒したが、もともと穏やかな性質。
冬子もおとなしいので、1日2日でお互いに慣れたようだった。
こうして冬子は、家族になった。
その月末、清志さんはペットショップの店員に言われた通り、動物病院にワクチンを受けさせに行った。
ルビーも診てもらっている、近所のかかりつけ獣医師だ。
先生は検診しながら、にこやかに言った。
「もう可愛くって、思わず買っちゃったんですね?」
だが、聴診器を冬子の胸元に当てた先生の手がふと止まり、顔が曇った。
「なんですか?」清志さんの笑顔も凍りつく。
「うーーん、心雑音が聞こえる。気になるので調べてみますか」
循環器を得意とする先生だったため、急きょ、超音波検査をすることになった。
冬子の体に装置を当てると・・・
「心臓の血液が逆流している。心臓弁膜症の可能性がありますね、先天性の」
心臓弁膜症は、心臓の弁に欠陥があり、血液を送り出す能力が落ちる病気だ。
「えーー、どうなるんですか? 治らないんですか?」
「まだ小さいのでなんとも。今後まめに、検査をしていきましょう」
検査費は1万6800円。
清志さんは支払うと、ため息をついた。
なんでだよ、生活は始まったばかりなのに。
ペットショップにも報告をしよう。
でも店側は本当に知らなかったのだろうか?--いろいろな思いが巡る。
冬子よぉ。
1キロほどの小さな体を抱いて、清志さんは家路を急いだ。

【写真特集】病気をかかえて生きる冬子

「勉強できない理由はこれ・・・」拡散動画

故たま駅長の活躍が児童書に

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故たま駅長の活躍が児童書に 貴志駅でサイン会(和歌山)

2016年7月16日 朝日新聞


児童書「ねこの駅長たま」にサインする小嶋社長(右)と見守るニタマ=紀の川市貴志川町神戸の和歌山電鉄貴志駅





去年6月に死んだ和歌山電鉄の「たま名誉永久駅長」の活躍をつづった児童書「ねこの駅長たま びんぼう電車をすくったねこ」(角川つばさ文庫)が15日発売され、紀の川市貴志川町神戸の貴志駅で出版を記念したサイン会が開かれた。
この本は、2007年にたまを駅長に任命、“二人三脚”で廃線寸前だった貴志川線の経営再建に取り組んだ小嶋光信社長(71)が執筆。
駅で生まれた生い立ちから駅長デビュー、映画出演などで世界的なブームを巻き起こしていく様子などを「たまになりきって」書いた小嶋社長が、集まったファンにサインした本を手渡した。
小嶋社長は「子どもたちに、どんなに難しい状況でも、みんなで力を合わせれば道は開けるということを伝えたい」と話す。
「ねこの駅長たま」は新書判、160ページ、税込み670円。
全国の有名書店で販売される。
(白木琢歩)

犬を飼育する専門家を育成する学校 ピースワンコが今秋開校

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犬を飼育する専門家を育成する学校 ピースワンコが今秋開校

2016年7月16日(土) sippo(朝日新聞)



犬を飼うのに必要な知識とは
ピースワンコ・ジャパン事業に携わるスタッフは、保護や譲渡の頭数増に対応して増え続けている。
現在、広島県神石高原町の本拠地と、広島、湘南の譲渡センターを合わせ、約35人。
事業主体のピースウィンズ・ジャパンは、紛争地の難民支援から日本の過疎地のまちづくりまで幅広く取り組む団体だが、そのなかでもワンコグループは断トツの「最大勢力」になった。
スタッフの多くは、専門学校や大学で犬の飼育やトレーニングについて学んだ経歴を持つ。
しかし、たとえば私たちが手本にするドイツの飼い主テストを受けさせてみると、基礎知識の不足や、動物福祉についての考え方の違いが目に付くことも少なくない。
それは個人だけの問題ではなく、学校の教育内容そのものに海外の研究成果を含む最新の知見が反映されていないことも、一因ではないかと思う。
殺処分ゼロの実現にも、他のあらゆる事業と同じく、優秀な人材こそが何より大切である。
そこで私たちはこの秋、欧米の著名なトレーナーや獣医師を含む講師陣から専門的な知識を学べる「ピースワンコPRODOGスクール」を開校することにした。
現在、10月に入学する第1期生を募っている。


ピースワンコPRODOGスクールの学生募集チラシ

スクールは、ドイツのプロドッグスクールとの提携による世界水準の教育内容が最大の特徴だ。
スウェーデン、ドイツ、米国からも特別講師を招き、犬種、解剖学、生理学、トレーニング理論、栄養学といった犬に関する基礎知識をみっちり学んでもらう。
これらは犬にかかわるすべての人が知っておくべきだが、人に対して警戒心が強く、病気を抱えていることも多い保護犬を扱うとなれば、なおさら重要だ。
また、シェルターワークに必要な保護・譲渡についての考え方のほか、NPOなどの組織運営や、広報・コミュニケーションの手法などの教育にも力を入れる。
実習の場はもちろん、ピースワンコの保護施設。
半年間のカリキュラムの終盤には、希望によりドイツへの短期留学もできる。
優秀な人はぜひ修了後にピースワンコのスタッフとしても活躍してもらいたいと考えている。
6月下旬に東京、大阪、福岡などで開いた説明会には、約30人にご参加いただいた。
資料請求や問い合わせ、さらに神石高原の施設を見学に来る方も多く、より高い専門性を身につけたいという強い意欲を感じる。
願書の受け付けと並行し、10月の開校に向けて学生寮の準備などを急ピッチで進めている。
このスクールが、殺処分ゼロを支える人材を育て、日本の動物福祉の水準向上にも貢献する場となるようにしたい。

犬に口移しでエサをわける優しいインコ

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