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炎天下の中、車内に取り残された犬救出

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炎天下の中、車内に取り残された犬
 これを見てもまだ愛犬を車の中に放置しますか?

2016年7月15日 Spotlight

スペイン、バスク州アラバ県の基礎自治体「ラグアルディア」で撮影された・・・警察による車内に放置された犬の救出劇。
これが現在、海外を中心に話題となっているので紹介したいと思います。
50℃を軽く越えると言われている真夏の車内に取り残された一匹の犬。
住民がすぐに警察に通報し、駆け付けた警察官が車の所有者を全力で探したそうなのですが、どこを探しても所有者は見つかりません。
その間も、見る見るうちに弱っていく犬。
一刻の猶予も許されないこの状況・・・
ここで警察、窓ガラスを割ることを決意します。


専用の道具で窓ガラスを叩き割る警察官



なお、「窓ガラスが割れた直後、凄い熱風を肌に感じた」と警察官は語っていたそうですが、そんなコメントを裏付けるかのように、虚ろな表情を浮かべ、窓から顔を出した1匹のピットブル。


そして、ドアが開いているにも関わらず、地獄から1秒でも早く立ち去りたいのか、ガラスの破片が残る窓から、最後の力を振り絞ってピットブル。脱出を試みます。
なりふり構わない・・・ピットブルの姿。
これが車内の地獄っぷり・・・物語っていますよね。



車から脱出出来たものの・・・
歩く力も残っていないピットブル。
あと5分遅れていたら・・・きっとこのピットブルは亡くなっていたことでしょう。



警察官から水を貰い

浴びるように水を飲むピットブル

では、警察の迅速な対応によって救われた・・・感動の救出劇。
動画にてご覧下さい!

YouTube https://www.youtube.com/watch?v=7fOPwCwUbLM

これを見てもまだ、愛犬を車の中に放置しますか?
ご存知ない方も多いかもしれませんが、エアコン停止から、わずか15分ほどで熱中症指数が危険レベルに達する・・・炎天下の車内。
ちょっとだけ!
これがいかに危険か、この動画を見て理解して頂けたのではないでしょうか?
これだけ騒がれているにも関わらず、毎年必ず起きる・・・悲しすぎる悲劇。
もし、心当たりがあるのであれば、二度と放置しないよう心がけて下さいね。
真夏の車内放置はペットを殺しているのと同じなのですから。
日本では少し前に、テレビの人気犬と兄弟たちがエアコンの切れた車内に取り残され、死亡するという事故がありましたね・・・
アメリカでも、警察犬や麻薬探知犬が「うっかり」車内に取り残され、死亡する事故が相次いでいます。
アメリカでは、法律は州によって違いますが、車中に残した犬が熱中症で死亡したケースで飼い主が軽犯罪に問われ、名前や顔写真が公表される場合もあります。

犬の虐待で逮捕された男に60年の懲役刑/車中に2時間犬を置き忘れた罪で捕まる~米国日本との差

また、テネシー州やフロリダ州は、気温の高い日に車中に残された人または動物に差し迫った危険がある場合、車を壊して救出することを許可しています。

★参考過去記事・リンク
放置ペット救出のための車破壊、法律で免責に米テネシー州
【ビデオ】真夏には厳禁!車内にペットを放置する危険性を獣医師が身をもって警告
熱中症で犬猫を死なせないための知識


北極のベルーガ、北海道でひとりぼっち 遊び相手は漁師

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北極のベルーガ、北海道でひとりぼっち 遊び相手は漁師

2016年7月16日 朝日新聞


小型カメラをみつめるベルーガ=16日、北海道網走市の能取湖、中山由美撮影

北極圏の海に生息する希少動物のベルーガ(スロイルカ)が、北海道の湖にすみついている。
群れからはぐれた子どものメスで、一人の漁師になついて遊びに来る。
野生のベルーガが人になつくのは非常に珍しいという。
見物人に追い回されたり、けがをしたりしないようにと、地元の人たちも動き始めた。







北海道網走市の能取(のとろ)湖。
オホーツク海とつながる海水の湖で、ホタテ稚貝を養殖している石垣洋一さん(55)が船を出すと、水中を白い姿がまっしぐらに迫ってくる。
船の下をくぐって反対側に頭を出し、プシュッと水しぶきを飛ばした。
「仕事していると、いつも寄って来て遊ぶんだ」
お気に入りはホタテのかごをたぐるかぎ状の道具。
くわえようとしてじゃれる。
開けた口の中に、はえ始めた歯がのぞく。



体長は3メートル足らずでまだ小さい。
ベルーガは北緯50度以北の北極圏周辺の海に群れですむ。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。
若い個体は群れとはぐれてしまうこともある。
サハリン周辺にも生息し、国内では北海道の知床や標津の沖などで目撃例がある。
石垣さんが最初に姿を見たのは2年前の春。
昨秋からは船に近づき、遊ぶようになった。
冬は湖面が凍り、船を出せない。
4月、湖へ出ると、待ち構えていたように寄ってきた。
だが、背中には傷が見えた。
どこかの船のスクリューで切ったようだ。
「守ってやりたい」。
今月15日、漁協など地元の関係者に協力を呼びかけ始めた。
研究者らも巻き込んで「能取湖の自然環境を見守る会」(http://atelier-orca.wix.com/lake-notoro )もつくった。
石垣さんは今、がんの治療中だ。
「明日もまた会いたい、絶対会えるぞと思うと勇気がわく。このいとおしい存在を大切にしたい」
(中山由美)

【動画】 https://www.youtube.com/watch?v=lzzHmc1LbVI

秋田犬が海外で大人気!しかし人気の影には偽物も・・・

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秋田犬が海外で大人気!しかし人気の影には偽物も・・・

2016/7/17 わんちゃんホンポ





公益社団法人「秋田犬保存会」の海外にある12支部の会員総数が、昨年510人になったそうです。
この数はここ10年間で8倍以上も増えており、このことからも秋田犬の海外での人気がわかりますね。
さらに、秋田犬保存会が血統書のために戸籍として管理している犬籍の登録数も、1267頭と約30倍になっているそうです。
この秋田犬ブームのきっかけは、忠犬ハチ公をモデルとした映画を見て、感動したことだと言われています。
そしてアメリカでは、秋田犬について情報を発信したり、守っている団体があります。

秋田犬保存会ロサンゼルス支部
アメリカのロサンゼルスにある『秋田犬保存会』の支部の会員数は、2015年には99人と、2005年に31人だった頃から3倍以上に増えました。
ロサンゼルス支部は、1960年代後半に活動を開始したアメリカで唯一の支部で、海外の秋田犬保存会の中で最も古い歴史を持ちます。
主な活動として、アメリカ中の会員の親睦のため、各地でのピクニックやバーベキュー、会員限定SNSでの秋田犬の飼い方などをアドバイスするなどしてきました。
登録されている秋田犬の交配は、秋田犬保存会で登録している犬同士と決められており、産まれた子犬も必ず登録することを義務づけるなどの、支部独特のルールがあり血統を重視した内容になっています。

ジャパニーズ・アキタ・クラブ・オブ・アメリカ(JACA)
秋田犬保存会ロサンゼルス支部と連携して活動を行うジャパニーズ・アキタ・クラブ・オブ・アメリカ(JACA)という団体があります。
活動目的は、アメリカで品種固定された「アメリカン・アキタ」との交雑を防ぐ、アメリカン・ケネル・クラブでアメリカン・アキタと秋田犬を別品種として登録してもらうことです。
この団体では、WEB上で情報発信をしたり、品評会で日本の秋田犬を実際に見てもらう活動などを定期的に行っています。

秋田犬の偽物も登場!?
そんな海外での秋田犬ブームの中、中国では雑種の犬が秋田犬として売られているケースが発生しているそうです。
中国では、秋田犬は富裕層が飼う犬で、血統書付きだと秋田犬の子犬1匹で約3万元、日本円で約50万円もの値が付いています。
繁殖のための犬ともなるとそれ以上の値段になるとか。
日本よりもかなり高額な値段で秋田犬は販売されているようです。
ここ10年間の中国では、中産階級でのペットブームが本格化しており、約1億5000万匹ものペットが飼われています。
そのうち62%は犬で、20%は猫です。
中国のペット市場の成長率は20%台と伸びており、将来的には150億元、日本円で2550億円の規模になるといわれています。

中国の秋田犬保存会支部
実は12ある秋田犬保存会の海外支部のうち、5つは中国にあります。
いずれも2013年以降に発足しており、さらに新規設立するための申請がいくつか本部まできているそうです。
2015年12月20日に行われた、中国国家クラブの第1回展覧会では、出展希望者が60人を超え、想定の2倍の数になりました。
日本国内の展覧会に比べ、若い年代が多く、ブリーダーや富裕層がほとんどで高価な秋田犬を購入できる客層が集まりました。
中国での秋田犬ブームにより、偽造血統書や雑種の子犬を秋田犬として販売する事件が起きていますが、この秋田犬保存会に登録されている秋田犬はさらに高値が付きます。
また、繁殖する際も支部のバックボーンがあるだけで付加価値となるため、中国支部での運営に対して、各中国支部の代表への説明会を開く予定のようです。

まとめ
秋田犬のみならず日本犬の海外でのブームの理由は、忠犬ハチ公のような忠誠心を魅力に思う人が増えてきたことが大きな理由のようです。
日本犬は、洋犬に比べ最初の飼い主のことをずっと忘れず、新しい飼い主になつきにくいといわれています。
そんな飼い主想いなところが日本犬の最大の魅力ですね。
しかし、ブームには必ず終わりがあります。
ブームを過ぎたときの犬たちの運命は残酷なものが多いです。
まずブームになった犬種は大量に繁殖され、たくさんの子犬がペットショップに並びます。
そこでブームが終わってしまったらどうなるでしょう?
たくさんの売れ残ってしまった子犬たちは、一体どうなるのでしょう?
ブームが過ぎるとまた別のブームが起きます。
売れ残った子犬を保健所へ連れていき、ペットショップの空いたケージには新たなブームの子犬が並ぶ、この連鎖の繰り返しです。
犬猫の里親サイトを見ても、ブームが過ぎた犬種の掲載が目立ちます。
今も根強い人気のあるトイプードル、爆発的なブーム時に里親掲載サイトには姿が見えなかったはずです。
ですが、ブームが過ぎると突然掲載の数が増えているのが現実です。
犬はおもちゃじゃない!ブームが過ぎたとしても生きています!
どうか一過性の流行りに惑わされないで欲しいです。
自分に合った飼い方のできる子、家庭環境に合った子を探して家族として迎え入れて欲しいと思います。



「かわいい」の裏側で・・・野良猫問題

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「かわいい」の裏側で 被害者だらけの野良猫問題、餌をやる人が悪いのか・・・

2016/07/20 BuzzFeed News Reporter:井指啓吾(Keigo Isashi)

敷地内での排泄、マーキング、発情期の鳴き声・・・
見ている分には可愛い野良猫だが、実際、猫が暮らす地域では、様々なトラブルが発生している。
問題の原因の一つは、野良猫の多くが避妊去勢手術を受けないまま繁殖していることだ。
これを防ぐために、周辺住民が野良猫を飼育管理する「地域猫」活動に取り組む自治体もある。
しかし、猫の殺処分数ゼロを達成した東京都千代田区や神奈川県などのケースがある一方、成果の見えない自治体も多い。
そんな中和歌山県は、トラブルの増加を受けて「県動物愛護管理条例」を改正。
2017年4月から、京都市などに続いて“野良猫への餌やり”を規制している。
この条例では、繁殖の可能性がない不妊去勢手術済みの野良猫に限り、排せつ物を適正に処理し、周辺住民に事情を説明すれば、餌を与えられる。
ルールを守らず、勧告や命令で改善しない場合には、5万円以下の過料が科せられる。
条例の改正とは別に、県は今年度から、地域住民が野良猫に不妊去勢手術を受けさせる、いわゆる「地域猫」の取り組みに助成を開始する。
実施計画を知事が認定すれば、不妊去勢手術費用などを県が負担する。
県担当者はBuzzFeed Newsの取材に対して、「何も考えずに餌やりをしている人に、考えを改めてもらうのが大きな目標。野良猫との関わり方を見直して、猫と人とが共生できる社会を目指したい」と話した。

「餌やり」規制は効果的?
餌やり規制で、野良猫の繁殖を抑えられるのか。
京都市では、2015年7月に餌やりを規制する条例を施行。
その後1年が経ったが、効果を確かめるのに十分なデータはまだ揃っていない。
市担当者はBuzzFeed Newsの取材に対して、野良猫の数を正確に把握するのは難しいため、現状、市民からの苦情件数などの推移で条例の効果を確かめていると説明。
しかし、条例ができたことで「新たな苦情が掘り起こされた面もある」とし、客観的なデータを得るにはまだ時間がかかる、と話している。
現状、「不適切な餌やり」の指導のために、市長が勧告や命令を出した事例はないという。

専門家の意見は
まだ明確な効果が見えない餌やり規制。
専門家はどう考えているのか。
野良猫問題に取り組む「THEペット法塾」代表の植田勝博弁護士が、BuzzFeed Newsの取材に応じた。
植田氏は餌やり規制に反対の立場だ。
「野良猫の繁殖を抑えるために必要なのは、避妊去勢手術。餌やりを条例で禁止・規制することは、猫を飢えさせる虐待行為です」と話し、規制は、動物愛護法に違反するとの考えを示している。

どうしたら問題は解決するの?
結局、野良猫問題はどうすれば解決するのか。
植田氏は、餌やり規制の代案として、「不妊去勢手術の徹底」「里親探し」を示す。
「助成金を出すなどして、野良猫でも飼い猫でも不妊去勢手術がしやすい社会にしなければなりません」
「家庭猫にしやすい幼猫や成猫は、里親を探す。愛玩動物である猫は、本来、人と暮らすことが望まれます。給餌はもちろん、病気予防や治療をして愛情を注いでくれる飼い主が必要です」
実際、猫の殺処分数ゼロの千代田区では、一般社団法人と連携することで、野良猫を保護して避妊手術や治療をした後、里親を探す取り組みをしている。
ただ、千代田区の担当者は「自治体によって、面積やボランティア基盤などの状況が異なります。すべての自治体で運用できるかはわかりません」とBuzzFeed Newsに話す。
成果の出た取り組みだが、すべての自治体に応用するのはハードルが高そうだ。
植田氏は、野良猫の増加を防ぐために、「捨てさせない」ことも大事だと説く。
「新たな遺棄防止策が必要。警察が捜査、目撃情報の収集を徹底し、遺棄犯罪を許さない社会を目指す。『遺棄を目撃したら通報を』と警察や行政の電話番号記載看板を設置し、誰もが、遺棄が刑事犯罪だと認識して通報する社会になれば、野良猫問題の解決につながります」

餌を与える人が受ける誤解
賛否が分かれる野良猫への餌やり。
その裏側には、餌を与える人と、それに反発する人の、こんな構図がある。
野良猫に餌を与える人の中には、計画を立てて、自費で不妊去勢手術をしている人も多くいる。
しかし、駆除を主張する人にとっては、餌をやっている人は加害者のように感じる。
結果的に、すべての人に利益になるであろう「野良猫をゼロにする活動」に協力するどころか、被害を主張して責任を求め、対策が進まない。
こうした現状を憂い、植田氏はこう語った。
「猫も、その猫の空腹に同情し餌を与える人も、猫を捨てた人の被害者です。責任を負うべきは、捨てられた猫でもなく、餌を与える人でもない。捨てた人に責任を負わせられない以上、野良猫問題は、社会全体で担うべきことなのです」

“本業”はトラック運転手 捨て猫や野良猫の命救う活動

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“本業”はトラック運転手 捨て猫や野良猫の命救う活動 動物愛護団体代表

2016年7月23日(土) 西日本新聞


猫ハウスでは病気や高齢の猫も飼育。
「命の尊さはみんな一緒。飼う際は最期まで責任を持って」と話す甲斐めぐみさん

安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」ならぬ“猫特需”を意味する「ネコノミクス」との新語も生まれるほどの昨今の猫ブーム。
愛くるしい瞳、もふもふした体、ひょうひょうとした性格・・・。
そんな猫を求める人でペットショップはにぎわい、書店には写真集などがずらりと並ぶ。
その裏側で、多くの捨て猫や野良猫の命が殺処分によって消えている。
「人間の都合で、尊い命を奪わないでほしい」。
ペット飼育のマナー啓発や譲渡をあっせんする動物愛護団体「ハッピーボイス」の代表を務める甲斐めぐみさん(44)は、警鐘を鳴らす。
ハッピーボイスは2011年2月設立。
拠点は佐賀市金立町の甲斐さんの実家庭にある3棟のプレハブだ。
総額350万円のローンを組んで建てた冷暖房完備の「猫ハウス」には新たな飼い主を待つ約100匹の猫が常時、暮らしている。
夏は2万5千円、冬は3万5千円の光熱費のほか、えさ代や病院代など、毎月多額の費用が掛かる。
寄付もあるが、ほとんどを自身で負担している。
“本業”は20年前から続けるトラック運転手。
ハッピーボイスの活動のため4年前、深夜に働ける運送会社に転職した。
夜8時から早朝まで動きっぱなしの激務。
「動物病院は昼しか開いてないし・・・。給料も良いし一石二鳥です」と笑うが、稼ぎの8割も、私生活も猫にささげる日々だ。

「不幸な思いをさせてしまった償いなんです」
原点は苦い経験にある。
小学3年の時、捨て犬を拾い、初めて世話をした。
「かわいくてしょうがなかった」。
それ以来、捨て猫や犬を見つけては家に連れて帰った。
当時は不妊や去勢の手術の知識もなく、繁殖力の強い猫は急激に増えた。
1回の出産で生まれる子猫は4~6匹。
1年間に3回妊娠することもある。
家中に猫があふれ、知らないうちに死んだ猫が何匹もいた。
「不幸な思いをさせてしまった償いなんです」
捨て猫が増えるのは「飼い猫が子猫を産んだが育てられない」「野良猫に餌をあげたら子猫を産んでしまった」という理由がほとんどだという。
「負の連鎖を断ち切るためには、手術が唯一の方法。正しい知識で、世話をしてほしい」と訴える。
だからこそ、野良猫に不妊・去勢手術をし、地域で飼う「地域猫」の取り組みに力を入れる。
それは少しずつだが、実を結び始めた。
県の統計では、2012年度は2090匹の猫が殺処分されたが、15年度は826匹に減少。
「まだまだ道半ば。活動をやめる時は、殺処分される猫がいなくなった時です」
ハッピーボイスは26、27日、佐賀市内で飼い主がいない猫への不妊・去勢手術を格安で行う。

現役最年長の警察犬「バロン号」引退 京都府警

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現役最年長の警察犬「バロン号」引退 京都府警

2016年7月23日(土) 京都新聞


京都府警幹部からねぎらいの言葉をうけるバロン号(京都市上京区・府警本部)

京都府警の警察犬で現役最年長の「バロン号」が22日、引退した。
京都市上京区の府警本部では府警幹部らが功績をたたえ、賞状を贈った。
シェパードの雄で、2006年に採用された。
出動件数は995件。
09年に伏見区で発生した空き巣事件では、容疑者が捨てたマスクや服を見つけ、早期解決に貢献した。
行方不明者の捜索やテロの警戒などでも活躍した。
現在12歳で、ヒトの年齢にすると80歳手前。
足腰が衰えたという。
バロンを指導した鑑識課の鈴木聡巡査長(35)は「10年間、お疲れさん」とねぎらった。

熊本の被災ペット、収容限界に 東京で譲渡会も

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熊本の被災ペット、収容限界に 東京で譲渡会も

2016年7月23日(土) 朝日新聞デジタル


熊本県動物管理センターに収容された子犬たち。行き先が決まった犬も=3日、熊本市東区

熊本地震発生から3カ月がすぎた。
熊本県動物管理センターは地震以降、特別措置として殺処分機を止め、飼い主とはぐれるなどした犬猫の引き取り手を探している。
すでに収容限度を超えているが、譲渡はあまり進んでいない。

熊本市は政令指定都市として「殺処分ゼロ」に独自に取り組んでいるが、熊本県では従来通り犬猫を殺処分してきた。
だが地震発生後、飼い主とはぐれたとみられる犬猫が数多く保護されたため、最初の震度7を記録した4月14日の翌日から殺処分機を止めた。
県は7月1日までに犬328匹、猫462匹を保護。
飼い主を探すなどしてきたが、同日現在でも同センターには犬48匹、猫74匹、各保健所にも犬が計81匹、猫が計45匹保護されている。
同センターの石原貢一所長によるとセンターでは犬40匹、猫30匹程度の収容が限界という。
熊本県では狂犬病予防法に基づいて犬は3日間保管した後、飼い主が名乗り出ない場合は殺処分できるが、「地震で不幸にも迷子となり、飼い主が見つからない子たちを何とか助けたい」(石原貢一所長)という思いで、のべ300人以上のボランティアらと犬猫の面倒を見てきた。
打開策は新たな飼い主への譲渡。
だが、個人譲渡会でも成犬・成猫は多くが残ってしまう。
県内の登録動物愛護団体には既に犬約100匹、猫約300匹を渡しており余力は少ない。
今後、被災者の生活再建が進むと、転居などに伴い飼育を断念するケースが出てくることも想定される。
石原所長は「殺処分機を再び動かすような事態は望まないが、いつまで今の形で続けられるかはわからない」と話す。
県外の団体への譲渡は、飼育管理状況が把握できないため、県は認めていない。
状況を打開しようと、5月以降、東京都渋谷区などで動物シェルターを運営する一般社団法人「ランコントレ・ミグノン」が地元の動物愛護団体と連携を始めた。
いったん県内の団体に譲渡された犬猫をミグノンが引き取る形で、間接的に団体譲渡を実現。
これまでに熊本県から犬30匹、猫46匹を連れてきた。
ミグノンでは毎月第2日曜と第4土曜に東京・北参道のシェルターでの譲渡会で新しい飼い主を探しており、次回は23日に開催する。
問い合わせはメール(info@rencontrer-mignon.org)へ。
(太田匡彦)

【写真】熊本県動物管理センターに収容され、新たな飼い主を待つ子猫たち。数匹は譲渡会で行き先が決まった=3日、熊本市東区

行方不明の認知症男性を発見した警察犬に感謝状

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行方不明の認知症男性を発見した警察犬に感謝状

2016年7月22日(金) TBS系(JNN)

自宅から行方不明になった認知症の男性を発見したとして、警察犬に感謝状が贈られました。
千葉県警が感謝状を贈ったのは、嘱託警察犬のチェリー号です。
チェリー号は今月3日、千葉市で自宅から行方不明になった認知症の70代男性を350メートルほど離れた歩道で発見し、捜索活動に貢献しました。
男性にけがはなかったということです。
「(男性は)足が痛くてあまり動けなかった。匂いをたどって発見した」(チェリー号のハンドラー)
チェリー号には感謝状の他に、副賞としてドッグフード1袋が贈られました。



http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160722-00000020-jnn-soci


猫の暑さ対策

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【猫のふしぎ】
猫だって暑いのはイヤ!猛暑の夏だから知っておきたい「猫の暑さ対策」

2016年7月15日(金) サライ.jp

空前の猫ブームといわれる昨今。
でも、猫の生活や行動パターンについては、意外と知られていないことが多いようです。
人間や犬の行動に当てはめて考えて、まったく違う解釈をしてしまっていることも少なくありません。
昔から猫を飼っているから猫の性格や習性を熟知していると思っていても、じつは勘違いしていたということが結構あるようです。
そこで、動物行動学の専門医・入交眞巳先生(日本獣医師生命科学大学)にお話を伺いながら、猫との暮らしで目の当たりにする行動や習性について、専門的な研究に基づいた猫の真相に迫っていきます。

■人間が暑ければ、猫だって暑いと思っている
毎日暑いですね。
梅雨開け以前から30度を超える日があったりして、暑い日が続いていますね。
今年は日本のみならず、世界的な猛暑になるのだとか。
人間も暑さでぐったりですが、寒がりといわる猫たちだって、こんな暑さはつらいと思います。
猫(イエネコ)のご先祖様はアフリカ出身のリビアヤマネコといわれていますから、遺伝的に暑さには強い生き物です。
猫の平均体温は38度~39度くらいで、自分の体温に外気の温度が近くなればなるほど、暑いと感じるようになります。
一般的には、気温が30度くらいになると、猫も暑いと感じ始めるようです。
人間なら水を飲んだり氷を食べたり、部屋のクーラーを入れたりして体温を下げるとか、塩分とるなどして熱中症を避ける工夫をすることができますが、人間が「暑い!」と思うような時には、飼い猫の管理もしっかりしてあげないといけないですね。
人間の寒い暑いは、猫の適温を考える上である程度の基準になるかと思います。
「暑い!」と感じている時、猫はパンティングといって、舌を出してハァハァと激しく呼吸をします。
でも、それは既にかなり危ない状況と思った方がいいです。
犬はよくパンティングをして体温調整をしますが、猫は普段は肉球などから汗を蒸発させて体温調整しますので、あまりパンティングをしません。
猫が犬のようにパンティングをしていたら、それは肉球での体温調整では間に合わないくらい暑いと感じている、ということです。
猫のパンティングを見たら、まずは涼しい場所に連れて行ってあげて下さい。
体を冷やすことが第一ですが、猫に水をかけるわけにもいきませんから、とにかく涼しい場所に避難させて下さい。
それでも収まらない、ストレスからか食欲もない、水も飲まないといった状態でしたら、獣医さんに連れて行って、点滴を打ってもらうなりした方が良いでしょう。
人間の子供だって同じですよね。
熱があると思ったら、まずは頭や脇に氷枕などを入れて冷やし、それから病院へ行きます。
それと同じで、猫も、パンティングしていたら、何よりまず涼しい場所へ。
それから必要であれば動物病院に行く支度をして下さい。
でも、「パンティングをしたら暑いんだな」では本当は遅いのです。
そこまで待つのではなく、事前回避することが大事です。
人間が暑いなと思ったら、猫も当然暑いのだと思った方がいいでしょう。
動物病院に行くと高いからといって連れていかない人もいますが、まずいなと思ったらやはり動物病院へ連れて行くべきです。
それが飼い主さんの責任ですし、獣医さんの診察料が高いから連れていかないという人は、動物を飼わない方がいいと思います。

■猫自身が逃げられない構造は危険
猫(イエネコ)は野生動物ではなく、人間と暮らす動物(家畜)ですから、人間が暮らせる温度で大丈夫なはずです。
みなさんよくご存知のように、猫は寒い冬には家の中で一番暖かい場所を知っているし、暑い夏には家の中で一番涼しい場所を探してそこでじっとしていたりします。
玄関の冷たい床の上にいたり、普段あまり日がささない廊下の隅の方にいたり。
暑くなってくると、出してあげた氷を舐める猫もいますね。
暑い夏、エアコンをガンガンきかせて室内を冷たくしたい人もいるかと思いますが、猫は寒いと感じたら、自分から布団に潜ったりして暖かい所に避難し、自分で体温調整をします。
でも、エアコンの下に置いたケージに閉じ込めるなど、寒くても逃げ場がない、なんて状態ですと、当然ながら風邪をひいてしまいます。
動物病院などに車で連れて行って、途中でちょっと買い物を、なんていって猫を車の中に閉じ込めておくとか、仕事などで家を出る際、家の中が密閉された状態で、なおかつ猫をケージに入れておくなどする場合も要注意です。
暑い時でも寒い時でも、猫が逃げられない状況を作ってしまうのは危険です。
猫自身が暑いとか寒いとか思っても、逃げられない状況に置かれていたら、猫は体温調整ができなくなってしまいます。
家の構造にもよりますので一概にはいえませんが、窓の外に木があって木陰ができるような家でしたら少し窓を開けておくとか(もちろん、泥棒さんに入られないような窓や環境という前提です)、直射日光が入って室温がかなり高くなるようなマンションのお宅などでしたらカーテンを閉じて28度など高めに設定したクーラーを弱風でつけておくとか、エアコンのタイマーを活用するとかいった方法もあるでしょう。
何より、猫が自分の意志で場所選びができるようにしてあげることが大事です。
犬や猫が体を冷やすことができるクールシートなども市販されていますので、そういったものも上手に活用するといいかと思います。
涼しい場所にクールシートを置いておけば、猫は暑くなったらその上に乗って体を冷やすでしょう。
ただ、クールシートは、少ない空気を集めて冷やすものですので、室内の空気そのものが暑ければ、商品自体が冷えません。
密閉された部屋や車内に閉じ込めておいて、クールシートを1枚置いておいても意味がありません。
とにかく、人間の赤ちゃんや高齢者が家や車の中にいる場合、どうするか。
それと同じだと思って下さい。
猫も大切な家族の一員です。
しっかりと様子を見て、暑い夏でも猫が快適に過ごせるよう工夫をしてあげて下さいね。

指導/入交眞巳(いりまじり・まみ)
日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業後、米国に学び、ジョージア大学付属獣医教育病院獣医行動科レジデント課程を修了。日本ではただひとり、アメリカ獣医行動学専門医の資格を持つ。北里大学獣医学部講師を経て、現在は日本獣医生命科学大学獣医学部で講師を勤める傍ら、同動物医療センターの行動診療科で診察をしている。

子犬はいたずらが仕事 留守番させる時は犬の目線で片付けを

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子犬はいたずらが仕事 留守番させる時は犬の目線で片付けを

2016年7月28日(木) sippo(朝日新聞)


留守の間にいたずら

飼い主が「いたずら」と呼ぶものは、ほとんどが子犬にとって正常な探索行動です。
子犬がいろいろなものをかむことはごく自然な行動で、「子犬はかむのが仕事」と言っても過言ではありません。
いたずらをやめさせるためには、まずエネルギーのはけ口が必要です。
犬が、人のようにテレビを見たり、本や新聞を読んだりすることはありません。
子犬が静かにしているのは眠っているときか、何かをかんでいるときかのどちらかだけです。
子犬が妙に静かにしているなと思ったら、子犬を探してみてください。
きっと眠っているか、何かをかんでいることでしょう。
特に日中、子犬がひとりで留守番するような日は、しっかりといたずら対策をしておく必要があります。
まず外出前に長めの散歩に行き、おもちゃでしっかり遊んで疲れさせておく必要があります。
さらに留守番中にすることを与えることも大切。
たとえばビジーバディ(フードを入れて転がすと少しずつ出てくるおもちゃ)やコング(食べ物を詰めることができるおもちゃ)、犬用のガムなど暇つぶしになるものを置いて出かけるようにしましょう。


コングに夢中のフクちゃん

また、かまれて困るものや危険なものは届かないところに移動する必要もあります。
家具など移動できないものにはビターアップル(リンゴの皮から抽出した苦み成分からできたしつけ製品)などをかけておくといいです。
そして、部屋から出ていく前に一度座って、子犬の目線になり、部屋中を見渡してみましょう。
かじったら危険なものが犬に届きそうな場所にないかを確認するのです。
コード類も抜き、届かない場所に置くか家具などの後ろに隠していたずらできないようにしましょう。
帰ってきた時に何かいたずらをしたのを発見したとしても、その時点で叱っても子犬には理解できません。
留守番の時間が長すぎたこと、自分の環境整備が甘かったことを反省し、子犬には何も言わずに片づけてくさだい。
そして片づける前に携帯で写真を撮っておくことをおすすめします。
写真を撮っておけば、後に笑い話の種にできるからです。
さいわい子犬の破壊行動は、成長とともに落ち着いてくる場合がほとんどです。

子犬を拾った時に注意すべきこと

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子犬を拾った時に注意すべきこと

2016年7月27日(水) @DIME



Dr.林のわんこの処方箋 わんこの入手方法〈拾った場合の注意点〉

犬でも猫でも、生まれたばかりだと、ただの毛むくじゃらのネズミのような感じなので、動物の赤ちゃんを見たことがない人だったら、犬と猫を間違えてしまうかもしれない。
大抵は大きさとか鳴き方で分かるのだが、小型犬の赤ちゃんだったら、見た目は猫とたいして変わらないので、要注意です。
もし不安だったら、お腹の所を見て下さい。
もし、おへそと肛門の間におちんちんがあったら、それは間違いなく男の子のワンちゃんです。
ちなみに猫ちゃんのおちんちんは肛門の近くにあるんです。
玉たまは、生まれたての頃は、まだお腹の中にあって、生後、徐々に肛門近くの袋の中に下りてくるのですが猫は生後間もなくだったら、オスメスの見分けがなかなかつきません。
肛門と陰部の距離で見分けるんですが、心配だったらお近くの動物病院へどうぞ。
もし、犬と猫を間違えて飼っていたら、気付いたときのショックが大きい、というよりも色々困ったことが出てくる。
例を挙げると、食事の問題。
生まれてすぐに母親から離された動物は、当然、母乳を飲めない訳だから、人間の手でミルクをあげないといけない。
牛乳で育てようと思われる方も多いと思うが、牛乳には、乳糖と呼ばれる糖分が入っていて、大抵のワンちゃん猫ちゃんはそれを栄養分として分解して利用することができず、下痢をしてしまう。
その事実は、成長しても変わらないし、牛乳を温めたり、薄めたりしても変わらないので、要注意である。
時々、乳糖を分解できる子もいるが、やめておいたほうが無難である。
子犬や子猫が下痢をすると、急激に脱水状態になり、下手をすると死んでしまうこともあるからである。
では、どうすれば良いか?
含まれる乳糖が少ない牛乳を与える。
う~ん、そんな牛乳も市販されているが、一番良いのは、ペットショップなどで売っている犬猫用の液体ミルクか粉ミルクである。
それらをお湯で溶いて、人肌程度まで冷して、哺乳びん(当然、犬猫用)で与える。
最初はうまく飲めない子もいるので、うまくいかないならスポイトなどで与える。
これを2~3時間おきに行うのです。
1日くらいならまだいいけど、それが離乳するまで続くのです。
少なくとも2~3週間はかかるので、それまでは、栄養ドリンク片手に、目を血走らせながら頑張るしかないですね。

■ミルクには犬用猫用がある
一人でやるのは大変だけど、家族とか友達に協力してもらえれば、頑張れると思います。
このミルクにはちゃんと犬用、猫用の区別があります。
赤ちゃん用だから、どちらにしろ栄養タップリの飲み物なんじゃないの?と思われるかもしれないが、微妙に成分が異なっているのです。
犬と猫が要求する栄養分で、一番大きな違いは、タンパク質です。
ワンちゃんは雑食性の強い肉食、猫ちゃんは純粋な肉食、ということで、猫ちゃんのほうがワンちゃんよりも2倍近く、多くのタンパク質を必要とするのです。
だから、犬に猫用ミルクをあげるのはまだ良いけれど猫に犬用ミルクをあげるのはちょっと問題があるのです。
犬用ミルクにはタウリンも入っていないし、猫に犬用ミルクを与えると栄養不足、ミネラル不足になってしまうのです。
このように、動物を拾った時は、その後育てるのも大変だけれど、まずは生きていてもらうことが先決。
捨てられてから時間が経っていると、子犬の場合、かなり衰弱している可能性があるのです。
ミルクを飲んでいないというのもあるし、子犬だと体温調節を上手くできないので、低体温のショック状態にあることもある。
だから保護したらなるべく早く、ペットヒーターやカイロなどで保温してあげないといけないけれど、やはりすぐに動物病院に連れて行くべきでしょう。
また、病気の管理も大変である。
まずは伝染病。赤ちゃんは当然だが、成犬でもワクチンをうっていなければ、伝染病にかかる可能性も高いので、早めにワクチン接種を行った方が良いでしょう。
また、すでに伝染病にかかっている可能性もあるので、きちんと健康診断してから、できれば保護して1週間くらい何か変わった症状がないことを確認してから、ワクチンをうったほうが良いでしょう。
ノア動物病院では、子犬のワクチン接種は、生後2ヶ月目で1回、その後、1ヶ月おきに合計3回を推奨しています(2016年現在)。
ワクチンは病院によって打つタイミングが違うので近所の動物病院で確認してください。

■寄生虫に注意
あとは、外部寄生虫、及び、消化管内寄生虫に注意しましょう。
外部寄生虫としては、耳ダニ、ノミ、マダニ、疥癬、また、虫ではないが皮膚にカビの感染などが見られることがあります。
消化管内寄生虫としては、回虫、鉤虫、鞭虫、条虫、コクシジウムなどが見られることがあり、いずれも動物病院での身体検査、皮膚をひっかいてとれた物を顕微鏡でみる検査、糞便検査などで、分かる場合が多いので、保護した後は、なるべく早めに健康診断を受けた方が良いでしょう。
その子の親がかかっていた病気や、成犬だったらその子の生活環境など、分からないことだらけなので、動物病院でも、電話相談だけだとあまりアドバイスできないことが多いのですが、連れて行けばそれなりの検査はできるのです。
例えば、河原に生後半年位のワンちゃんが捨てられていたとしましょう。
保護した後、軟便が続いている。
それだけの情報では、動物病院も何の病気なのか分からないし、病気かどうかも分からないのです。
ただのストレスかもしれないですが、病院に連れて行って糞便検査をしたら、マンソン裂頭条虫の虫卵が出る、ということもあるのです。
これは、カエルやヘビを食べるもしくは接触することでうつることの多い、消化管内寄生虫の一種。
何が感染しているかわかれば、駆虫薬を出すこともできるし、その子が今まで、河原でカエルとかを食べて生きてきた、ということも分かるんです。
確かに動物病院に行くとお金がかかるというイメージはあると思いますが、検査しないとわからない病気もあるので、気軽に相談してみてください。

教訓:
1.生まれたばかりの犬の世話は手間と時間を惜しまない!
2.拾った場合は、子犬でも成犬でも、早めに健康診断を受けるべし!
3.拾った場合は、特に寄生虫に注意すべし!

文/林 文明(はやしふみあき)

犬からの癒やし 長く見つめ合うと、「幸せホルモン」が増える

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犬からの癒やし 長く見つめ合うと、「幸せホルモン」が増える

sippo(朝日新聞)

愛らしい目で見つめられると・・・
最近ちょっと話題になっているオキシトシンというホルモンをご存じですか?
オキシトシンは脳の視床下部で作られて下垂体から分泌されるホルモンです。
出産時に子宮を収縮させ分娩(ぶんべん)をうながしたり、乳腺の筋線維を収縮させて乳汁分泌をうながしたりする作用を持つことから、女性の出産・育児に必須なホルモンとして考えられていました。
ところがオキシトシンの遺伝子が欠損しているマウス(こうしたマウスはオキシトシンを作ることができません)では、いずれもほかのマウスに対する個体識認能力(社会的記憶)が低下しており、さらには攻撃性が増したり、母性行動が低下したりするなど、様々な“社会行動”の障害を示すことが明らかにされました。
オキシトシンが中枢(脳)に働き母性をはじめ、他のマウスとの絆を深めているというのです。
また、男女を問わず信頼感の形成にも一役買っているようです。
鼻腔(びくう)内にオキシトシンのスプレーによる投与を受けた男性は、誰が聞いてもウソだと見抜ける詐欺話にやすやすとのってしまうこともわかっています。
こうしたことからオキシトシンは「幸せホルモン」「信頼ホルモン」「絆ホルモン」「思いやりホルモン」「癒やしホルモン」などとも呼ばれ、脳内で働く物質としても注目されるようになりました。
犬が飼い主を見つめ、飼い主がそれに応じてハグしてやったり触れ合あったりすることで、お互いの体内でオキシトシンが増えるという研究結果が昨年、日本の研究チームにより学術雑誌「サイエンス」に発表されました。
30組の犬と飼い主に実験室で30分間過ごしてもらい、この前後で、犬と飼い主のそれぞれの尿中に含まれるオキシトシンの変化を調べるという実験です。
注目したのは飼い主と犬の見つめ合うアイコンタクトにかけた時間とボディータッチの時間です。
犬によく見つめられた飼い主8人は、見つめられる時間が短かった22人と比べてオキシトシンの濃度が大きく上昇し、飼い主の犬に対するボディータッチの時間が長いほど、犬のオキシトシンの濃度は上がっていたというのです。
哺乳中の母子が見つめ合い、やさしく声かけすることによりオキシトシンを互いに高め合うことはわかっていましたが、異種の動物間でこのような関係が確認されたのは初めてです。
いつも癒やしを与えてくれる愛犬と飼い主の良好な関係を幸せホルモンであるオキシトシンが取り持っていたとは、何だかワクワクする発見ですね。
日頃からアイコンタクトを大切にして私たちは愛犬にオキシトシンの分泌を促してもらうと同時に、十分触れ合うことにより愛犬のオキシトシンの分泌も促してあげる。
これがコンパニオンアニマルから癒やしをもらう極意ですね。
(安田動物病院院長・安田和雄)

殺処分ゼロの盲点(杉本彩さん)

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「殺処分ゼロ」の盲点

2016年7月30日(土) 杉本彩さんのブログより

人間の都合による無益で身勝手な動物の殺処分は、絶対にあってはならない。
だから、「殺処分ゼロ」をめざすことは、当たり前のことである。
そこに反論する人はほとんどいないだろうし、「殺処分ゼロ」を発信することにはなんのリスクもない。
むしろ、この発信には誰にとってもメリットしかないと言えるだろう。
だから、政治家の選挙の公約として利用されやすいことは確かである。
ゆえに、私たち動物愛護の発展を願う有権者は冷静にならなければならないと思う。
「殺処分ゼロ」を公約として上げている候補者が、ゼロにするために必要なこと、問題の本質を理解して公約としているのか・・・そこが注意すべき点である。
まず、ゼロをめざすためには、無責任な飼育放棄をさせてはいけない。
現状の、乱繁殖による大量の動物の生産と供給、そして無責任な販売は、消費者である飼い主の飼育放棄の大きな要因となっている。
だから、安易で無責任なペットの購入をうながす現状のペットビジネスへの規制はマストなのだ。
それを踏まえて「殺処分ゼロ」という公約を立てているのか・・・。
ペット生体販売の業界や、その風下にいて利益を得ている業界や企業から献金を受けていないのか、ペット業界と密接な関係ではないか、ということを、私たちはしっかり見て判断しなければならない。
昨今は、ペット生体販売の業界までもが「殺処分ゼロ」と発信しているのだ。
しかし、この言葉の裏側には、政治家も業界もそれぞれの思惑があることを考えなければならない。
政治家が、業界との密接な関係があるかぎり、ここに積極的にメスを入れるとは思えない。
それよりも、「殺処分ゼロ」がたとえ公約になかったとしても、動物の命の尊厳について理解してくれるであろう人間性と、業界と無関係であることを重視したいと思う。
もちろん、公約が「殺処分ゼロ」という当たり障りのないぼんやりした表現でなく、「殺処分の行政業務を廃止します!」なら話しは別。
両者は似てまったく非なるものである。
「廃止」なら迷わず拍手を送るだろう。
そして、「廃止」という英断のできる政治家なら、間違いなく業界への規制を行うはず。
供給の蛇口が緩みっぱなしでは大変なことになるでしょうから。
また、私たちのめざすべきものは、「殺処分ゼロ」ではなく、「無責任な飼育放棄ゼロ」の社会だということも忘れてはいけない。
それがゼロに繋がるのだ。
最近では、「殺処分ゼロを達成した」という自治体も少しずつ現れてきているが、「殺処分ゼロ」が問題解決のゴールなわけではない。
数字だけで単純に評価するのはとても危険である。
・行政が引き取りを拒否すれば殺処分はゼロ
・積極的な殺処分をせず、どんな不適切な環境であろうと生かしておけば殺処分はゼロ
・動物愛護団体が受け皿になって引き取れば殺処分はゼロ
また、行政の数字にカウントされない流通過程での処分や衰弱死の数字があることも忘れてはいけない。
これでは、ゼロを達成したからと言って、その都道府県の動物愛護や福祉が改善し向上したとは言えない。
問題の根本の解決にはなっていないのだ。
このことについて、24年間ロサンゼルスに住み動物病院で仕事をされていた西山獣医師が、とても的を射た発信をしておられますので、是非ご一読ください!

https://www.facebook.com/dryukonishiyama/posts/4




杉本彩さんのお言葉にはいつも深みがあります。
「殺処分ゼロ」という言葉がよく使われている社会になりましたが、決して表面的なものであってはならないのです。
「殺処分ゼロ」ではなく、「無責任な飼育放棄ゼロ」の社会だということ・・・
私たち動物愛護ボランティア活動を行う者は常にこれを肝に銘じて活動することが本来の目標達成につながっていくのです。
(Fuita)

受刑者が介助犬を育成、猫の里親探し

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犬、そして猫が生きる力をくれた 受刑者が介助犬を育成、猫の里親探し

2016年8月2日(火) sippo(朝日新聞)


犬も猫もいる受刑者の居室(c)大塚敦子

私はこの20年、刑務所や少年院などで動物を介在したさまざまな矯正プログラムを見てきた。
犬や猫、馬などの動物は、罪を犯した人の更生を助ける大きな力を持っていると実感している。

初めて取材に行ったのは、アメリカ・ワシントン州の最重警備女子刑務所の「プリズン・ペット・パートナーシップ」(以下PPP)。
アメリカの刑務所では、犯罪をした人たちが介助犬など人を助ける犬を訓練するプログラムがさかんにおこなわれているが、その草分けとなったのがPPPだ。
アニマル・シェルターに保護された犬を受刑者が介助犬やセラピー犬に育て上げ、障害のある人に届けるというこの試みは、1982年以来30年以上にわたって一般市民の強い支持を得てきた。
PPPの特徴は、受刑者、障害者、犬の三者すべてが恩恵を受ける“ウィンウィン”プログラムであることだ。
この刑務所に収容されているのは、殺人などの重い罪を犯し、長期刑を科されている受刑者が多いが、介助犬の訓練は、そんな彼女たちに社会に貢献する機会を与える。
障害のある人は介助犬を得ることによって、より自立した生活をすることができる。
そして、引き取り手が見つからなければ安楽死させられたかもしれない犬は、再び生きるチャンスを与えられる。
この画期的なプログラムを自分の目で見たい!と意気込んで取材に出かけたのが1996年。
最初は雑誌に記事を書くための一度きりの訪問のつもりが、その後3年近く通い、『犬が生きる力をくれた』(岩波書店、1999年)にまとめることになった。
その後も数年おきに訪問し、保護された猫を受刑者が世話して引き取り手を探すなど、新たに始まった活動も見てきた。
なぜ、これほど長く関わることになったのだろうか。


介助犬候補の犬にドアの開閉を教える受刑者(c)大塚敦子

それは、自分とは何の接点もないと思っていた女性受刑者たちの物語を聞くうちに、多くの女性が抱えている普遍的な問題が次々と浮かび上がってきて、とても人ごととは思えなくなったからだ。
自己肯定感に乏しく、アルコールやドラッグを乱用して自身を粗末に扱う人たちや、人を信頼できず、傷つくのがこわくて心を閉ざす人たち。
性的虐待やDVの被害者も非常に多い。
そんな女性たちの心を開くうえで、動物たちの力はとても大きいと感じる。
人間には心を閉ざしていても、与えられた愛情をけっして裏切らず、ありのままの自分を見てくれる犬や猫に対してなら開けるという人も少なからずいるからだ。
自分と同じように虐待やネグレクトを経験した動物たちに再び人を信じることを教えることは、まさに彼女たち自身の癒やしの過程とも重なる。
このたび『犬、そして猫が生きる力をくれた―介助犬と人びとの新しい物語』として、前著を大幅に加筆し、書き下ろした。
犬や猫との絆が人の生き直しを助ける可能性について、ぜひ多くの人に知ってもらいたいと願っている。
(フォトジャーナリスト・大塚敦子)

【写真特集】刑務所で犬や猫と暮らす

飼い主を起こしにきたワンコ


熱中症

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夏真っ盛り!猛暑が続いています。
愛犬との散歩は早朝お日様が出る前に行きましょう。
とても分かりやすいイラストがありました。

中国からアメリカに渡った犬・・・実はあと少しで食べられてしまう寸前だった!

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中国からアメリカに渡った犬・・・実はあと少しで食べられてしまう寸前だった!

2016年8月1日 ツナヨシ

近年、犬を食用とすることに関して多くの人々が嫌悪感を示し、世界中で抗議活動が起こっているのは皆さんもすでにご存知の通りです。
中国で食べられる寸前の運命にあったある犬は、ある女性に救出された後、アメリカへ渡りました。

ある女性の行動が1匹の犬の命を救った

新しい家族に可愛がられ、幼い少女と楽しく遊ぶティガーを見て、誰がかつて彼を待ち受けていた運命を想像することが出来るでしょう?
ティガーは元々北京で食用になる運命でした。ある女性は、毎日ティガーを見掛けては胸を痛めていました。
ティガーは狭い檻に入れられていたのです。
そこである日、その女性が持ち主に犬のことを尋ねると、もうすぐ犬を屠殺場に送ることになっているとの返事が。
それを聞いた彼女は直ちにお金を払って犬を譲ってもらい、自宅に連れて帰りました。
当初は犬をシェルターに連れて行こうと考えていたその女性。
しかし、彼女の娘が犬をとても気に入っていました。
幼い子供と一緒にいても我慢強いティガーに気付いた女性は、自身で彼に新しい家族を見つけることに決めました。

食用の犬猫を救う保護団体の存在

ティガーを救った女性は、犬を連れてアメリカへ渡りました。
彼女がサンフランシスコにいる友人を訪ねていたさいにティガーの話を聞いた友人は、ある保護団体を彼女に紹介します。
その保護団体の名前は、Duo Duo Project。
Duo Duo Projectは、中国の犬猫の食用文化を廃止し、救出した動物に新しい家族を見付けることを目的に設立された動物保護団体です。
ジェニー・セヒックは中国への出張からアメリカに帰って来て以来、Duo Duo Projectの活動を見守って来た一人です。
彼女はある日、トラックの荷台に犬猫が押し込まれた状態で運送されている光景を目撃したのです。
後に、彼らが生きたまま皮を剥がれたり、窯で茹でられることに衝撃を受けました。
彼女はその日以来、アメリカへ帰ったら『この受け入れ難い食習慣』をどうにか終わらせるために、絶対に何か行動を起こしたいと思うようになりました。

運命の家族が見つかった!


ジェニーはDuo Duo Projectに問い合わせ、中国で保護されて里親を募集している犬がいないかどうかを尋ねました。
そこで彼女に送られて来たのが、ティガーの写真だったのです。
ティガーを見た途端、一目惚れしてしまったジェニーさん。
ティガーは自分たち家族に不可欠の存在に違いないと確信したそう。
ティガーは若い犬だったにも関わらず、非常に落ち着いていたのでジェニーさん一家を驚かせました。
ティガーは見た目が実年齢より老けて見えたそうです。
その理由は、彼が痩せていて、筋肉もあまり付いていなかったから。
背中にはコブだけでなく、深い傷の跡もありました。
狭過ぎる檻の中に長期に渡って閉じ込められていたのは明らかでした。

幼い少女はティガーの大の親友になった


セヒック家には3歳になるスローンという少女がいます。
スローンは動物が大好きで、ティガーは彼女にとって初めての愛犬でした。
最初ティガーは少しシャイだったものの、今ではふたりは大の仲良しです。
ティガーは彼女と共に遊び、彼女が一人で遊ぶときは常にそばで見守っています。

犬肉祭りに代表されるように、中国では食用として命を終える犬たちがたくさんいるのは、すでに皆さんがご存知の通りです。
そんな中、最終的にアメリカで新しい家族に出会えたティガーは、非常にラッキーな犬だと言えます。
出会いは縁だと言えば、そこまでなのかも知れません。
しかし、犬を愛して止まない者としては、すべての犬に幸せになって欲しいと願わずにはいられません。
なぜなら、純血種・雑種・年齢問わず、彼らには幸せに暮らす権利があるのですから。

悲惨な戦争 多くの人間も動物も犠牲になった

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第二次世界大戦での犠牲者数

犠牲者数が多かった上位5国
1.ソ連 2000万人(軍人1500万人以上、民間人500万人)
2.中国 1000万人(軍人130万人、民間人800万人以上・・・日本軍が穀倉地帯を破壊ないしは占拠した為、大量餓死が発生)
3.ポーランド 540万人(軍人40万人、民間人500万人・・・民間ユダヤ人のホロコーストが発生)
4.ドイツ 530万人(軍人280万人、民間人250万人)
5.日本 290万人(軍人210万人、民間人80万人)

【全世界合計(推定)】 5300万人(軍人2300万人、民間人3000万人)

日本の死者はおよそ290万人ですが、犬・猫・馬などの動物たちも多くが戦争の犠牲となり亡くなっていきました。
しかしその数は全く不明です。

今日は、まだ戦後70年です。
愚かな戦争に巻き込まれ犠牲となった多くの動物たちに追悼の意を込め、昨年の記事を掲載します。


戦後70年 猫供出逃れ抱いて逃げたが・・・(北海道)

2015/08/09 sippo(朝日新聞)


猫との思い出を語る飛野涼子さん=北海道新ひだか町

飛野涼子さん(75)=北海道新ひだか町
両親は戦時中、旧静内町(現新ひだか町)で畑を耕し、ジャガイモやトウモロコシ、大豆などを作って自給自足の生活をしていました。
近くの漁村から魚を売りに来る人がいたので、野菜と交換してもらっていました。
我が家には、たくさんの動物が暮らしていました。
家畜の馬や牛、ヤギ、ニワトリ。
犬や猫もいました。
犬や猫はペットではありません。
当時、学齢前だった私も家の手伝いをしたように、犬や猫にも「仕事」がありました。
犬は番犬、ニワトリを狙うキツネを見張ります。
猫はネズミ捕りに大活躍しました。
ネズミを捕ると、必ず母に見せにくるんです。
母が「えらいね」とほめると、隅のほうに移動して獲物を満足そうに食べていました。
猫の世話は、私と1歳下の妹の役目。
世話といっても、残飯のエサを与えるぐらいです。
我が家には2匹いて、白い猫の「シロ」とトラ猫の「トラ」。
私はシロの担当でした。
トラは家の柱を伝って天井まで登るような活発な猫でしたが、シロはおとなしくてやさしい性格でした。
寒い冬の晩は、シロが布団の中の足元にそっと入ってきて、いつも一緒に丸まって寝ました。
湯たんぽ代わりです。
昭和18年(1943年)の夏ぐらいだったでしょうか。
役場から「猫を供出するように」と、はがきが届いたのです。
あらかじめ、供出の日時が指定されていたので、妹と相談して猫を抱いて逃げることにしました。
私が4歳で、妹が3歳だったと思います。
家から歩いて10分ほどの林の中に隠れました。
シロもトラも事情が分かっていないので、逃げたくて暴れます。
2時間は身を潜めていました。
抱っこし続けるのも一苦労で、顔や腕をひっかかれて傷だらけになりました。
母には言っていませんでしたが、私たちが猫を抱いて逃げたことを知っていたと思います。
猫を連れていくために来た役場の人にはうまくとぼけてくれたようで、作戦は見事に成功しました。
2回目に供出通告があったときにも、同じようにして免れました。
でも、3回目は、事前の通告がありませんでした。
突然、役場の人が来て、シロとトラを連れて行ってしまったのです。
私も妹も、連れていかれるところは見ていません。
「シベリアの兵隊さんの帽子やオーバーの内側に猫の皮を張る」と大人たちから聞かされました。
悲しかったけれど、あっけない幕切れでした。
その後、父が宝物にしていた馬も供出で取られ、翌年には父が出征しました。
父は戦後、無事に復員してくれました。
でも、供出した猫と馬は戻ってくるはずもありません。
戦時中の貧しい時代。
猫も馬も、私たちの家族の一員でした。
戦争は、家族を引き裂きました。
戦争だから仕方ない、と当時は考えたかもしれません。
でも、平凡な人たちの生活がぐちゃぐちゃにされるのが戦争だと、いまでは実感できます。
(滝沢隆史)

戦時下の動物の供出
馬や犬が軍用として出陣したほか、猫やハト、ウサギなども供出の対象になった。
戦中や戦後の国民の暮らしにかかわる展示をしている国立博物館「昭和館」(東京都千代田区)によると、ハトは伝令用の軍用バトとして、猫・ウサギは防寒用の毛皮や食肉などに使うため、ともに飼育が奨励されたという。
犬も毛皮などに使用されたことがあったとされる。




<戦後70年>動物殺処分愚かな時代

2015年08月15日 読売新聞



◇天王寺動物園 剥製を展示
太平洋戦争中に犠牲になった猛獣の剥製などを展示する「戦時中の動物園展」が、大阪市天王寺動物園のレクチャールームで開かれている。
動物園で起きた悲劇を知り、平和を考える内容。
(中谷圭佑)

100年前に開園した同園にも戦争は暗い影を落とした。
餌不足や栄養失調でキリンやゾウなどが次々に死んだ。
戦局が悪化し、「空襲で逃げ出すと危険」として1943年9月からは、猛獣の殺処分がやむを得ず行われ、ライオンやトラなど10種26頭が犠牲になった。
会場には猛獣の剥製や、戦意高揚のプロパガンダに使われた軍服姿のチンパンジーの「リタ」(雌)の写真なども並ぶ。
同園の榊原安昭獣医師は「飼育員はどんな思いだっただろうか。戦争の愚かさと平和の大切さを感じてほしい」と話す。

人間のみならず、多くの動物たちも戦争の犠牲になりました。
ほんとうに愚かな時代でした。
もう二度と、過ちが繰り返されませんように。
無垢な尊い命が奪われることがありませんように。
失われたすべての命に合掌。


★書籍


その日、さよ子がかわいがっていた2頭のシェパード犬が“出征”した。
兵隊とともに戦うため、軍用犬として戦地へむかうのだ。
昭和17年、戦争のさなか―。
さよ子は、軍用犬にならずにすむ柴犬を飼いはじめた。
しかし“供出命令”が、ふたたび愛犬をうばう。
「お国のために役立てる」という理由で、むりやりに集められた犬たちは、どこへ行ってしまったのだろう・・・。




太平洋戦争時、「軍犬」として犬も戦場に送られていた。
戦争によって引き離されてしまった太一とアルマ・・・。
しかし、戦場で再会を果たし再認識する真の“友情"を描く感動物語。


上記2つの書籍はテレビドラマにもなり、DVDも出ています。
まだご覧になっておられない方は是非観てください。





警察犬が犯人捜索中に熱中症で死亡

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警察犬が犯人捜索中に熱中症で死亡・・・他人事ではない熱中症の恐怖
犯人追跡中に熱中症で殉職した警察犬「モージョ」

2016/7/30 わんちゃんホンポ

 

7月19日アメリカのテキサス州アーリントン市で、重罪犯を追っていた警察犬の「モージョ」が熱中症によって死亡するというニュースが報道されました。
亡くなったモージョは、アーリントン市警察本部のベルジアン・シェパードの雄の警察犬です。
彼は、2010年の2歳のときにアーリントン市警察に配属され、凶悪犯の逮捕や麻薬や証拠品の捜索などに貢献してきました。
7月19日、モージョは逃亡中の重罪犯捜索のため出勤し、モージョの担当の警察官と同僚の警察犬の仲間と共に犯人の行方を追っていました。
しかし、捜索してから1時間が経った時、急にモージョはあえいだりよだれを垂らしたりするなどの症状が出始め、そのまま倒れてしまいました。
すぐに相棒の警察官が病院に運びましたが、そのまま死亡してしまったそうです。
モージョの倒れた日のアーリントン市は、35~36度まで気温が上昇していました。
アーリントン市警察はモージョの死亡について公表し、モージョの喪失は大きな痛手であると、悲しみの内容を伝えたそうです。

これは決して他人事ではない!
猛暑の中で活動すれば、人でも犬でもほんの短時間でも熱中症になる可能性があります。
人であれば服や帽子などで体温調整することもできますし、自ら水分を補給したり近くの人に不調を訴えることができますが、犬はどちらもできません。
だからこそ犬が「暑い」と訴えているサインを、飼い主は絶対に見逃してはいけないのです。

どんなときに犬は熱中症になる?
もし下記に当てはまることを夏の季節にしているのであれば、愛犬を守るために今すぐやめてください。
犬は暑さにとても弱いので、少しだけという甘い考えでも熱中症になってしまうかもしれません。
蒸し暑い中で車に置き去り閉め切った部屋で留守番炎天下の下で散歩蒸し暑い日に屋外で過ごす人は汗によって体温調整を行いますが、犬の汗腺はおもに肉球にしかないため、うまく体温調整ができません。
そのため、舌を出してハァハァするなどの速く浅い呼吸によって、体温を調整します。
しかし、呼吸での体温調整は人のように効率の良いものではないので、犬は高温多湿に弱く、水分を十分に取れない場面では熱中症になりやすいのです。

熱中症の症状
熱中症になると体温が急激に上がってしまうため、口を大きく開けて苦しそうな荒い呼吸をしだします。
その他にも、よだれを大量に出す、嘔吐、下痢、一時的に倒れることもあります。
さらに悪化すると、筋肉のふるえ、意識が遠のき名前を呼んでも反応しなくなります。
その後、完全に意識がなくなったり、全身のけいれんが起こったり、吐血や血尿などが起こることもあります。
また、熱中症になりやすい犬種として、シーズーやパグなどの短頭種やハスキーなどの北国原産の犬、肥満気味な犬や子犬、老犬などがなりやすいといわれています。

熱中症の応急処置
体を冷やし十分な水分補給を!
熱中症のような症状が出たらすぐに涼しい場所に移動して、水をたくさん飲ませてあげましょう。
それと同時に冷水をかけるなどして、体温を下げさせることも大切です。
体温が39度まで下がったら冷やすのを止め、すぐに病院へ連れていきます。
もし意識がないほど症状が悪化している場合は、体温を下げさせながらすぐに病院へ連れていきましょう。
意識がなかったとしても何もせずに病院へ運ぶだけではなく、体を冷やすという応急処置を必ず行うことが大切です。

熱中症にならないためには?
留守番は室温が上がらないように!
風通しを良くしたり、エアコンを使用したりして、留守中も室温が高くならないようにすることが大切です。
ケージで留守番をする犬は、窓際の暑い場所やエアコンの風が直接当たる場所は避けるようにしましょう。
また、留守にする前に、飲み水が十分にあるか確認することも忘れずに。
車内に置き去りはダメ!
夏の車内はサウナ状態です。
少しの間だけだとしても、絶対に置き去りにしてはいけません!
外に出る用事がある場合は、必ず愛犬も連れていき日陰などの涼しい場所で待つようにしましょう。
散歩は早朝か夜に!
日中の散歩は熱中症の危険だけでなく、コンクリートの熱によって肉球を傷つけることがあります。
飼い主がコンクリートに5秒触ることができれば、愛犬を歩かせても大丈夫と言われています。
また、夏場の散歩は早朝や夜でも、普段より短くしてあげると愛犬への負担も少なくなります。

まとめ
アメリカで起きた警察犬の事件、猛暑の中で犬が活動すれば熱中症になることを、なぜ誰も気づかなかったのでしょうか。
以前も警察犬が車中に取り残され熱中症で死亡した記事を紹介したのですが、警察犬だけでなく犬に対しての配慮が欠けているように感じられて、毎回悲しい気持ちになります。
同じ生き物でも、人と犬では異なる部分がたくさんあるのに、それを理解しない人が犬と共に行動する資格はありません。
大事な存在であるならば、犬や猫やうさぎなど、共に過ごす動物のことを学ばなくてはいけないと私は思います。
犬たちは日々、飼い主が教えることを一生懸命に学んでいるはずです。
犬が人のことを学んでいるのに、人が犬のことを学ばないのはなぜでしょう。
死んでしまった警察犬の命を無駄にせず、どうすれば熱中症を防げたのか学び、その知識を次の警察犬へ生かされることを切に願います。
もちろん、私たち飼い主も今回のような悲しいことが起こらないように、十分に気を付けていきましょう。

極悪少年と捨てられた犬

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