December 7, 2015, 10:55 pm
老いた犬や猫を引き取るホーム 元飼い主の思い、寄り添う猫
2015年12月3日(木) sippo(朝日新聞)
ホームに預けられて仲良くなったトラとてつ
入院や施設入居などで、わが子同然の犬や猫と共に暮らせなくなってしまう高齢者。
そんなニーズに応えるように、ペットを生涯預かるという施設が各地にできている。
都会の片隅で、40代の夫婦が始めた老犬老猫ホームを訪ねてみた。
東京都大田区の京急蒲田駅から徒歩15分ほどの住宅地に、「東京ペットホーム」の本館がある。
看板もなく、一見ふつうの2階建ての住宅だが、事情で飼育できなくなった犬や猫を生涯預かる施設だ。
本館の定員は猫10匹、犬5匹。
専門的には「譲り受け飼養業者」という。
「建物にはあえて看板を掲げなかったんです。動物たちが安易に遺棄されないように」
そう話すのはホームの代表社員の渡部帝さん(46)。
渡部さんは昨年6月、ペット介護士の肩書をもつ妻・まいこさんとホームを立ち上げた。
それまで同じ場所で工務店を営んでいたが、3人の子供の成長を待って、「ずっとやりたかった」新事業に挑んだ。
「老いや病気でペットを手放さなければいけない飼い主さんが増えているのに、ペットの多くが高齢で、新たな飼い主さんが見つかりにくい。その先が保健所だけというのは悲しすぎて」
ペットも高齢化し、20歳まで生きる猫も少なくない。
長寿は素晴らしいことだが、それゆえに飼い続けられなくなる事態も起こる。
広い猫部屋にアパート
東京ペットホームの猫部屋は約40平方メートルで、1匹ずつにケージを用意。
渡部さんは工務店を営んでいただけあり、天井までの3階建てにケージを重ねたアパートも、キャットステップも、猫柱も、すべて手作りした。
窓辺から屋外を眺めることもでき、猫は居心地が良さそうだ。
ただ、飼育の費用はどうしているのか。
「事業として成り立たせるには生活費や医療費を飼い主さんに出してもらうことが必要で、そうでないと(ホームが立ち行かなくなったら)動物たちが不幸になりますからね」
渡部夫妻が出した答は、預かるペットの年齢と平均寿命を照らし合わせて飼育費を割り出すことだった。
例えば8歳の猫なら、平均18歳まで生きるとすれば、10年分の生活費がかかる。
世話代(食費、人件費込み)で、1カ月約4万円×12カ月×10年=480万円。
入居した後、病気になって治療を受ける場合、治療費は元飼い主が別途支払う。
基本的に入居費は前払いだが、相談にも応じる。
「お預かり時点で17~18歳のペットは約1年分だけ頂きます。また、若いペットが病気等で早く亡くなった場合は差額を返金いたします」
飼い主が途中で亡くなるような事態も考えて、ペットの所有権はホームが持つ。
だが、面会はいつでもでき、自宅や施設への出張して面会もする。
ペットの写真は随時フェイスブックに掲載しており、写真と近況を飼い主にメールして連絡をとりあう。
だが中には、ペットに里心がつくと可哀想だからと、断腸の思いで「二度と会わない」選択をする人もいる。
老夫婦からの便り
渡部さんははがきの束を保管していた。
てつ(21)という高齢猫を飼っていた80代の夫妻から届いたものだ。
「てつがすっかり元気になり、うれしいです」「送っていただいた写真に毎日話しかけています。あの子が前足をピンと伸ばして人に抱かれるのは安心して身を委ねている証拠。大事にしていただきありがたい」
夫妻はペット不可の高齢者用マンションに住むことになり、インターネットでこのペットホームを探したのだという。
「てつ君は昨年夏、20歳で体調を崩して、えさを食べられなくなった。飼い主さんは猫の寿命だと考えて家で看取ろうとしたのですが、いよいよ自分たちが高齢者マンションに入るタイミングだと察して、マンションに予約を入れたそうです」
夫妻は昔からたくさんの猫を飼っていたが、60代からは将来を考えて新たな猫を飼わなかった。
最後に残ったのが、てつだったのだ。
ところが、高齢者マンションに入居を申し込んだ後に、てつが回復。
キャンセルすると、いつまた入れるかわからず、自分たちも衰弱している・・・苦渋の決断だった。
てつにとっても、別れはつらかっただろう。
それでも新しい環境になじむのは早く、初日から食事をしたという。
この10月、ペットホームで無事に21歳を迎えた。
動作は鈍く窓辺にも登れないが、獣医さんも驚くほど健康だという。
渡部さんは、元気のもとは、「友達かも」という。
友達は、てつより1カ月早く入居した雄猫のトラ(19)。
トラにはてんかんの持病があって投薬が欠かせない。
元飼い主の70代女性は自身も体調がすぐれず、飼い続けられずホームに預けることにしたという。
老猫同士より添い合う
高齢の飼い主から預けられた高齢の猫同士。
2匹は気が合った。
相性のよさに気付いたのは、まいこさんだ。
「もともと夜寝る時は隣あったケージに、鍵を閉めずに入れていたのですが、ある朝、トラがてつの部屋で一緒に寝ていた。間違えたのかなと思ったら、翌日もまた朝になると一緒に寝ている。これは一緒にいたいんだな(笑い)と」
今は2匹のケージを一緒にしている。
互いに頼り合っている感じがすると、まいこさんはいう。
「トラはてんかんの薬でぼーっとして表情がわかりにくいですが、自分からてつに寄っていく。てつは、生きてるか?みたいに、トラを優しくなでたりしています」
今、ホームには他に8匹の猫がいるが、てつとトラは特に人懐こく、ホームに見学にきた人を癒しているという。
「年をとったペットは飼い易いのだと、この子たちが教えてくれる。一緒にいられる時間は短いかもしれないけれど、大人の猫を飼いたいと感じる人が増えるといいなと思っています」
一方、ホームでは、老犬は5匹預かっている。
散歩は1匹ずつ、毎日3~4回。
9月から高橋あゆみさんが「動物のために働きたい」と会社勤めをやめて、スタッフとして加わり、よりきめ細かなケアができるようになった。
12月には近くに2号館を開設する予定で、高橋さんがそこの店長になる。
2号館は犬が18匹、猫が12匹まで入居できる。
「2号館は外観をペットホテル風にします。愛情をかけてもらったペットにとって、居心地のいい第二のおうちにできたらなあ」
そういって、渡部夫妻と高橋さんは明るく笑った。
希望者は事前に面談が必要で、緊急性のあるケースから預かっていくという。
犬を散歩に連れ出す渡部帝さんと高橋さん
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December 8, 2015, 11:04 pm
長渕剛、愛犬レオ死す「一緒に死のうと思った」
2015年12月4日(金) スポーツ報知
「レオは不思議な何かを持っていた気がする。いつも吸い寄せられるように人が集まってきた」と長渕剛(2013年撮影)
シンガー・ソングライターの長渕剛(59)が、このほどスポーツ報知のインタビューに応じ、11月26日に11歳で天国へ旅立った愛犬レオについて語った。
東日本大震災や今夏の富士山オールナイトライブなど、音楽人生の激動期を共に駆け抜けた「戦友」。
喪失感は強く、「一緒に死のうと思った」と胸中を吐露した。
信頼、敬意、絆。
“2人”の思い出が次から次へとあふれてくる。
(関野 亨)
レオはホワイト・スイス・シェパードのオス。
ハンガリーで生まれ、ロシアを経由して2004年、生後4か月で長渕の元にやってきた。
「大きな犬を飼いたいと、書物を調べたんですね。人間に忠実なシェパードは昔、軍用犬だった。戦場で銃弾を体に巻き付けて仲間に届ける。その映像を見て、心が底冷えした。さらに調べると、茶色ではなく白は目立つから役に立たないとされて、殺されてしまう。レオの先祖はそんな運命を持つ。いたたまれなかった。至急、ホワイト・スイス・シェパードを呼び寄せようって」
「白き獅子」をイメージして「レオ」と名付けた。
「外国犬は生後4か月たたないと日本に入れないそうで」ロシアで2か月を過ごしたが、現地で世話をする人には「レオ」と呼ぶように頼んだ。
待ちに待った対面。
しかしレオは、母犬と早くに引き離された影響からか、おびえ、震えていた。
「隅っこの暗いところからじっと人間を見ているような。これじゃあ仲良くなるのは無理かなって」。
そんな考えは、やがて180度変わった。
「信頼を回復する訓練を始めたら、分かった。人間の考えや動きは、犬にとっては“真っ逆さま”の大間違い。僕らが訓練させられたわけです。白いものは無垢(むく)。無垢な魂を持った生き物が、人間界より過酷な運命を背負い、こちらに迫ってくる。犬も命懸け、こちらも命を懸けようって」
忘れられない出来事がある。
レオとミュージックビデオで共演した時のことだ。
海岸での撮影。
海は荒れ、波が高い。
「僕が飛び込むと、後からレオも波に突っ込んでいく。何回も何回も。溺れて死のうとも、『私も行きます。岸に戻るのなら一緒に戻ります』って僕と会話する。その時、ずっと自問自答してきた、人の先頭に立つ意味を教えられた。命令を出す僕には、命にかかわる非常に大きな責任があるんだと」
別れは突然やってきた。
レオは何の前触れもなく自宅で倒れ、11月26日午前9時50分、病院で息を引き取った。
脾臓(ひぞう)に腫瘍ができており、その影響で動脈が破裂したという。
長渕ら家族5人が見送り、27日に荼毘(だび)に付した。
「一緒に死のうと思ったんです。レオを運び込んだ焼き場に、僕も入りたいって。父と母が亡くなった時にも感じたことのない、初めての気持ちだった」。
そう言って十字架のペンダントをギュッと握りしめた。
レオが首につけていたものと似たデザイン。
「この中に骨と毛が入っている。こうでもしないと生きていけない。これが僕の祈りの対象になっていきます」
気高く、雄々しく生きた11年。
ライブに出演したり、「レオ」と題した曲になったり、ファンにも愛された。
04年、故郷・鹿児島の桜島オールナイトライブが終わった後、レオは導かれるようにやって来て、震災復興活動、そして今年8月の富士山ライブを見届け、星になった。
「音楽人生の激動期を、追従してくれた戦友です。スパーンと断ち切るように逝ってしまった。彼はこう言いたかったと思う。『これからお前は何をしなきゃいけないか、分かってるな』と。愛情なんて生やさしいモンじゃない、厳しさを感じるんですね」
長渕はいま59歳。
38年の音楽人生。
富士山10万人オールナイトライブを命懸けで成功させたが、レオは立ち止まることを許さない。
「次の目標は何だ?って考えたとき、『死』です。歌えなくなったときが僕の死。必ず死ぬ、『必死』という言葉の重さが分かった。何を歌うか、どういう形でパフォーマンスをしていくか。フォーカスを絞り込んで、死にざまというものを考えていかなければいけない」
都内スタジオで1時間のインタビュー。
長渕は泣くことも取り乱すことも一切なかった。
目標が定まったことで何かの境地に達したのだろうか。
こんなに優しく、りりしい顔は初めて見た。
◆レオ
2004年8月6日生まれ。
鼻先から尻尾の先まで真っすぐの状態で約2メートル。
死亡時の体重は43キロだった。
妻で元女優の長渕悦子さん(60)によると04年当時、日本に入ってきたのは2頭目。
長渕家には、レオの息子アエラ(犬種は同じ、9歳)と、ホワイト・シェパードのオスのPAO(パオ、1歳7か月)がいる。
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December 9, 2015, 11:19 pm
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December 10, 2015, 1:12 pm
杉本 彩 さんのブログより
クリスマスにペットを買わないで!
2015-12-08 テーマ:動物愛護
毎年この時季のクリスマス商戦・・・、企業は多くの利益を上げようと必死にアピールを始めます。
そんな中、鞄や靴、アクセサリーや洋服と同じように、ペットの命までがクリスマス商戦に利用されイベントに浮かれた消費者に、衝動買いを促そうと躍起になってクリスマスセールを始めます。
犬や猫をはじめとした動物は、人の家族であり、大切なパートナー、商品棚に陳列されている物とはちがいます。
心臓の鼓動があり、体温があり、感情があり、心があり、知能もある、まぎれもない『いのち』なのです。
商品棚(ショーケース)に展示され、ペット業界のいう商品価値の高い小さくて幼い間に、誰彼かまわず抱っこさせて売ってしまえ・・・
そんな日本の市場の異常に、一刻も早く多くの人々が気づいてくれるよう公益財団法人動物環境・福祉協会Evaでは、再び、啓発のチラシとポスターを無料配布しています。
(送料のみ着払いでご負担ください。)
団体様、個人のボランティア様の啓発活動に、または友人知人に何かを伝えたいと思っておられる方にこのチラシをご利用いただければ嬉しく思います。
チラシ裏面には、ペットの生産・流通の問題について説明していますので皆さんの活動の一助になればと思います。
お申し込みはこちらから
http://www.eva.or.jp/nopetshop_poster
犬や猫は、通常、数週間で大きくなってしまいます。
本来、ペット業界のいう商品価値のある期間は非常に短く、受注ではなく、無計画に生産され売れ残った子たちのその後の悲劇を想像してみてください。
また、ショーケースの中にいる子犬や子猫の、生後日数と体の大きさが健康的であるのかを考え、成長速度や発育状況に問題がある場合、なぜそのようなことになっているかも冷静に想像してみてください。
「生後3ヶ月なのに、明らかに小さいな」
子犬や子猫についてよくご存知の人は、そう感じたことがありませんか?
また、よくわからない人でも「生後3ヶ月のわりには、なんだか小さいなぁと思ってたんです」
そんなふうに感じたことはありませんか?
売り手の戦略を考えてみれば、その背景にあるやり方が子犬や子猫にどんな負担を強いているか、容易に想像できるはずです。
『いのち』は『物』ではありません!
『在庫』、『売れ残り』、『欠陥品』、『不良品』
犬や猫が、このような意識で取り引きされ、販売されている現実に声をあげ、行動してください!
どうかよろしくお願いいたします。
ペットの生産・流通を描いたアニメーション動画「しあわせなおかいもの?」をご覧ください。
http://www.eva.or.jp/nopetshop_movie
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December 11, 2015, 1:01 pm
「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」に出席しました~高井たかし議員
2015年12月4日 高井たかし議員のFBから
「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」に出席しました。
9月29日朝日新聞の記事(「犬猫2万匹流通過程で死ぬ」「環境省推計の33倍以上」)を執筆した太田記者と環境省からそれぞれヒアリングを行いました。
都道府県に報告されているデータを朝日新聞が独自に集計した結果、2014年度に国内で流通した犬猫の数は75万匹で、その約3%にあたる2万3千匹が流通過程で死んでいたことがわかりました。
その原因は、劣悪な環境で飼育するペットショップがあとを絶たないこと。それを取り締まる法律や体制が不備であること(大半が年1回予告した上で立ち入り検査を行っている程度)。
そして、最大の原因は、現在、生後45日で犬猫を販売できるが、45日はちょうど離乳前後の免疫が低下する不安定な時期であり、本来法律で決められた56日(8週齢)まで販売を禁止すべきです。
そもそもペットショップでの店頭販売自体なくなりつつあるのが世界の趨勢であり、欧米では飼育環境の基準も明確に定められており(犬舎の大きさは体長の2倍以上。日当たりや断熱の確保など)、日本でも飼養施設・飼養管理の基準の明確化が必要です。
太田記者によると、犬猫の繁殖業者に対する「繁殖セミナー」なるものが頻繁に開かれており、「蛍光灯などを使い、繁殖用の猫になるべく光をあてつづけることで、年3回の繁殖が可能になる」などと推奨しているらしく、最近では「マンションの1室で繁殖させている業者が少なくない」とのこと。
我が国では、ブリーダーから直接販売される犬猫は25%に過ぎず、70%以上がペットショップから販売されているという実態があります。
これらの問題を環境省に問い質しても、「地方自治体の事務なので、我々はお願いしかできません。」という回答しか返ってきません。
こうした問題を解決するためには、動物愛護法を改正するしかありません。
3年後に控える法改正に向けて、今度こそ、万全の準備をしてのぞまなければなりません。
一人でも多くの国民の皆さんに声を挙げていただき、国会議員を動かしていただきたいと願います。
もちろん私も、この問題を理解する国会議員を増やすために全力を尽くします。
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December 12, 2015, 12:59 am
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December 13, 2015, 1:45 am
あとは任せたニャン ネコの名誉駅長引退へ 福島
2015年12月10日 朝日新聞
名誉駅長を退く「ばす」(右)と、駅長に就く「らぶ」=会津鉄道提供
芦ノ牧温泉駅(福島県会津若松市)の人気ネコ「ばす」が、名誉駅長から退くことになった。
会津鉄道が10日、発表した。
24日付で駅長見習いの「らぶ」が駅長に昇格する。
同社によると、ばすは2008年にホームで客を出迎えたり、見送ったりする名誉駅長に任命された。
推定17歳で人間なら100歳ぐらい。
最近は駅舎でじっとしていることが増えた。
代わりに、昨夏から駅に住み着いたらぶ(1歳)がホームで愛敬を振りまいていた。
ばすは今後、「芦ノ牧温泉初代ご長寿あっぱれ名誉駅長」として駅舎のストーブのそばで丸くなり、らぶを温かく見守るという。
(池田拓哉)
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December 14, 2015, 1:56 am
夢は「カピバラ」楽園 いしかわ動物園の新谷さん(石川)
2015年12月12日 朝日新聞
【動画】大きなお風呂に改造するなど「カピバラの楽園」にするのが夢=比名祥子撮影
http://www.asahi.com/articles/ASHDB3RKHHDBPJLB002.html
カピバラ(左)担当の新谷純弘さん=能美市徳山町
9匹の大家族がコケ色(フン色?)の湯船にひしめく「カピバラ湯(カピバラ沼?)」。
しかし、人間がどう思おうと、これが「ありのままの」カピバラだ。
飼育員の新谷純弘さん(42)は言う。
「お湯の中は、熱帯にすむ彼らにとって冬の園で一番快適な場所。フンをすれば外敵からも身を隠せ、より居心地がいいんでしょう」
園が能美市に移転する前、まだ卯辰山にあった頃からカピバラを世話してきた。
「あの頃は二十数匹飼育しており大変でした。無理にケージに入れようとして指をかまれ、3針縫ったことも」。
笑顔で傷痕を見せてくれた。
聞けば人一倍けがが多いのだという。
たとえば、ゾウのエサ用の草を切ろうとカマで過って自分の左手をたたき、骨まで見える大けがをした。
仕事中、トゲが付いた杭にぶつかり頭から大流血したことも。
「おっちょこちょいなんです。小さい頃はよくドブにはまってました」と笑いながら振り返る。
高校で農業、短大で畜産を学び、職に悩んでいた時、飼育員の募集に出会った。
「畜産にとって動物は経済動物。悩みがあった。でも園では、動物の幸せ、お客さんの幸せを考えるのが仕事。毎日、新鮮で楽しいです」
「新・カピバラ湯」への壮大な夢もある。
「3倍に敷地を広げて、一面に牧草を生やし池をつくる。お風呂は10匹は余裕で入れる掛け流し」。
目指すのは、まさに「カピバラの楽園」だ。
(比名祥子)
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新谷純弘(しんや・よしひろ)
ふれあいひろばゾーン全般、主にカピバラとペンギン担当。珠洲市出身。「カピバラは体の大きさの割に体重が重く、さわるとやわらかいお肉がたっぷり。50年ほど前は、食用で日本に輸入されていたらしいです」
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December 15, 2015, 2:06 am
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December 16, 2015, 2:54 am
野良犬で人嫌いだった「もか吉」ボランティア犬に 成長物語が書籍化
2015年12月6日(日) 朝日新聞
介護施設への訪問セラピー中、通所者のひざの上でくつろぐ「もか吉」と飼い主の吉増江梨子さん(左)=和歌山市平尾
介護施設でお年寄りとまったりしたり、防犯パトロールで地域の安全を見守ったり。
和歌山のボランティア犬「もか吉(きち)」(オス、4歳)の生い立ちが、1冊の本になった。
拾われたころは病弱で人嫌いだった子犬が、地域で活躍するようになるまでの物語を、ジャーナリストの江川紹子さん(57)が、温かみのある文章でつづっている。
防犯パトロール犬の黄色いバンダナを巻いた「もか吉」=和歌山市太田
野良犬のもか吉は、母犬や2匹のきょうだいと暮らしていたが、母犬が出かけている間は街中の側溝に隠れて過ごしていた。
ところがある日、母犬が帰ってこなくなって約1週間放置され、弱って逃げることもできずにいたところを、2011年6月、元動物病院看護師の吉増(よします)江梨子さん(35)=和歌山市福島=の知人が見つけ、連絡を受けた吉増さんが保護した。
当時は生後2カ月ほど。
全身に付いたダニやノミに血を吸われ、抱き上げた吉増さんの手を1回かむとぐったりしてしまうほどの貧血状態だった。
「駆除薬が効くのを待っていたら死んでしまう」。
吉増さんが自宅で一匹ずつピンセットで取り除き、一命を取り留めた。
吉増さんの長女が、かつて飼おうとしていた猫につけようと思っていた名前「もか」にちなんで、もか吉と名づけられた。
その後もドッグフードは受け付けず、食物アレルギーで米や芋しか食べられなかったため、毎日芋がゆを炊いたり、散歩中にすれ違う人にお願いして、おやつをあげてもらって人に慣れさせたりした。
動物病院が開設する、日中に飼い主から預けられ、しつけの先生がいる「犬の幼稚園」にも通って、介抱を続けた。
半年後には、動物と触れ合うことで心を癒やす「セラピー」を施すため、先生と一緒に老人ホームを訪ねられるほどおっとりとした性格を取り戻した。
「どこに行っても大丈夫」と先生からお墨付きを得ると、県と市が小学校で開く動物愛護教室に参加するための審査を12年7月に受け、ボランティア犬としてデビュー。
今では、目印の黄色いバンダナを首にまき、散歩中に登下校中の小学生を見守る防犯パトロールに毎日出動する。
週に4回は高齢者の福祉施設のセラピーや小学校の愛護教室にも出かけ、大忙しだ。
今年11月中旬、もか吉と吉増さんが、訪問セラピーのため、市内の介護施設に出かけるのに記者が同行した。
車いすに座った90代の女性は、もか吉をひざに乗せてもらい、にっこり。
「16キロもあるから重いでしょ?」と吉増さんが声をかけても、「かまわんよ」と優しく抱き寄せて離さない。
もか吉もリラックスした様子で女性の手をぺろり。
「じゃあ、もっと抱っこしてもらえるように、体力つけてもらわんとね」と吉増さんが笑うと、女性も「うん、うん」と目を細めてうなずいていた。
こうした活動を13年10月にあった日本動物病院協会の活動報告会で知った江川さんが、本の出版を提案。
今年5月から本格的な取材を始め、活動現場や吉増さんともか吉が一緒によく行く地元の居酒屋も訪れた。
「働く犬は色々いるけど、特殊技能を持たない犬が家族から地域へ活動を広げ、地域のワンちゃんとして生きていることに、人間と動物の新しい関わり方があるように感じた」と江川さん。
「もかちゃんの活動を知ってもらうことで地域と動物の関わり方を考えるヒントになれば」と話す。
吉増さんは「ワンちゃんを飼っている人たちに読んでもらい、どんどん地域に参加する犬と飼い主が増えてくれたら」と期待する。
「もか吉、ボランティア犬になる。」(集英社インターナショナル)は、136ページ、1400円(税抜き)。
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December 17, 2015, 3:05 am
トイプードル、茨城県警の警察犬に 殺処分寸前で保護
2015年12月8日 朝日新聞
来年の嘱託警察犬に選ばれたトイプードルのアンズ=水戸市中河内町
来年の茨城県警の嘱託警察犬に挑戦していたトイプードルのアンズ(メス、2歳)が合格した。
県警が小型犬を嘱託警察犬にするのは初めて。
1年間、遺留品や行方不明者の捜索に加わる。
嘱託警察犬は、日本警察犬協会が警察犬に適すると指定した大型7犬種から選ばれていたが、体の大きさにとらわれず優秀な犬を選ぼうと、県警は今年の審査会から全犬種の参加を認めた。
10月末の審査会に小型犬は3頭が出場し、アンズだけが合格した。
アンズは生まれて間もない2013年8月、飼育放棄された。
殺処分されそうになったが、県動物愛護推進員の鈴木博房さん(65)=東海村=が引き取った。
アンズは自宅で警察犬の訓練をする4頭のシェパードと仲良くなり、ともに訓練を重ねた。
大型犬と比べて体力は劣るが、体高が低く歩幅が小さいため、シェパードが見落としがちな小銭やコンタクトレンズを見つけられる強みがある。
鈴木さんは「真っ先に訓練をしたがるほど仕事好きなので警察犬に向いていると思う。物おじしない性格と小型犬の特徴をいかし、きっと活躍してくれる」と期待している。
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December 18, 2015, 3:49 am
人気マンガ「猫よん。」実写化、チンとクロが“歌手”デビューも
Written by Narinari.com編集部
実話を基にした、猫好きの、猫好きによる、猫好きのための人気コミック「猫なんかよんでもこない。」(通称:猫よん。)。
その実写映画化作品が、2016年1月30日より全国公開される。
それに先駆け、本物の猫たち総勢56匹で結成された気ままなグループ“にゃあにゃあず”に、本作から2匹の猫・チンとクロも参加することが決定した。
本作は主演に風間俊介、ヒロインに松岡茉優、さらにはつるの剛士、市川実和子らを迎え、“猫好き”山本透監督がメガホンを執った作品。
不器用な男・ミツオと、愛猫チンとクロとの日常をとぼけたセリフと柔らかなタッチで描いた、すべての猫好きが胸キュンすること間違いなしの実写映画だ。
してこのたび、配信シングルでデビューが決まっている、自由気ままな猫のグループ“にゃあにゃあず”にチンとクロが参加。
オリジナルの一曲「ニャンダフル・ワールド」を歌い上げる。
なお、「ニャンダフル・ワールド」は世界に向けても発信。
北米3か国を除く251の国と地域で配信される。
http://www.universal-music.co.jp/nya-nya-s
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December 19, 2015, 4:02 am
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December 20, 2015, 4:48 am
15匹の猫がの~んびり “猫神社”梅宮大社に行ってみた
2015年12月9日(水) ねとらぼ
子宝・安産祈願や酒造りで知られる京都の梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、「猫神社」としても注目を集め、神社の境内や庭園で過ごす猫を見ようと多くの猫好きが訪れている。
自身も猫が大好きという宮司さんに、猫神社と呼ばれるようになるまでのいきさつを聞いてみた。
梅宮大社があるのは京都市右京区、阪急嵐山線沿線。
子宝・安産祈願の神様として木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)、 酒造りの神様として大山祗神(オオヤマツミ)などを祀(まつ)っている。
奈良時代から京都の人々の信仰を集め、また2月は梅、5月はカキツバタ、6月にはアジサイ、11月は紅葉が見事な庭園もあり、年間通して参拝者の姿が絶えない。
その梅宮大社に新しい魅力が加わった。
宮司の橋本さんが飼っている15匹の猫たちである。
取材当日も境内でゆったりと過ごす猫たちに「かわいい」と声をあげる女性グループも見られ、猫が好きな人にとっての名所となっている様子が伝わってきた。
●最初は猫が飼えなかった
宮司の橋本さんは子どものころから猫が好きで、昔から神社に野良猫が入ってくることもあったのだが、両親が猫嫌いで飼わせてもらえなかった。
36年前に父親から宮司を継いだときも、神社には野良猫がおり、かわいいと思ったが、神社に悪さをするといけないので追い払っていたという。
しかし14年前、父親が亡くなり、母親も体調を崩し、妻が介護に疲れていたころ、橋本さんはペットショップでシャム猫のような雑種のオス猫と出会った。
妻の気を紛らわすのにいいと思い、家族に相談せずに飼うことに。
母親の目の届かないところに段ボールで小屋を作り、布団をしいて住まわせたという。
連れ帰った当初は驚いていた妻も、よく懐く子猫をすぐにかわいがるようになった。
それから半年後、神社の物置で野良猫が子猫を生んでいるのを発見。
親猫やほとんどの子猫は逃げてしまったが、1匹だけ成長の遅い白いメス猫が逃げ遅れていた。
橋本さんは一時的に保護するが、親猫は助けに来ず子猫は衰弱し始めた。
さらに、子猫の鳴き声に母親が気付いてしまう。
そこで、先に飼っていたオス猫の小屋で子猫を飼うことにした。
はじめは2匹が仲良く共存できるか心配だったそうだが、なんとオス猫は子猫の毛づくろいするなど親猫のように世話をしたのだった。
「ミー」と名付けられた子猫はすくすく成長した。
●増えていく猫
梅宮大社では、飼っている猫の全てに生後1年ぐらいで避妊手術をしている。
しかしミーを病院に連れていくと、医師から「病気だから避妊手術をすると死んでしまうかもしれない」と言われ、避妊を断念したという。
ミーは次々と子猫を生み、3年前に行方不明になるまで約10年間で60匹ほど生んだそうだ。
サバトラ、耳や顔が黒いシャム猫のような猫、ブルーグレーのロシアンブルーのような猫、ペルシャ猫のように長い毛の猫や、オッドアイの猫などさまざまな子猫が生まれた。
橋本さんは毎回出産のたびにどんな猫が生まれるのか楽しみでもあった。
「子宝と安産の神社だから、子猫がたくさん生まれるのはいいこと」
生まれた猫はほとんどペットショップや希望者に譲った。
しかしミーの子と、ミーの子が避妊手術をする前に妊娠し生んだ猫、さらにどこからかやってきて居ついた猫や神社に捨てられた猫で最大19匹になったことも。
現在、梅宮大社にいる15匹の猫の中で、10匹がミーの子孫である。
そして猫に囲まれた生活をするうちに、いつの間にか母親まで猫好きになり、猫をなでられるようになったそうだ。
●猫神社ブームの陰で
梅宮大社に来る参拝者の中には、猫が嫌いな人もいる。
橋本さんは猫のフンや吐いたものをすぐ片づけるほか、猫がマーキングしたところには消臭スプレーで匂いを消すなどの対策をしている。
筆者も境内や庭をぐるりと回ったが、全く臭いは分からなかった。
神社で猫を飼うようになってからも、参拝者が減ったということはないという。
テレビやネット、鉄道会社のPRなどで取り上げられ猫神社として有名になった梅宮大社だが、橋本さんはマナーの悪い猫マニアに悩んでいる。
寝ている猫をカメラで接写して起こす、勝手にエサをやる、無理やり猫を抱きあげようとする参拝者がいるそうだ。
自分本位な関わり方は猫のストレスや病気につながるだけではなく、猫が反撃して引っかいたりするなどトラブルが発生する可能性があり、橋本さんは不安を感じている。
「近づき過ぎずに自然な姿を見てほしい」、猫を心から愛する橋本さんは願っている。
梅宮大社 京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
阪急嵐山線「松尾大社駅」より徒歩約10分
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December 21, 2015, 5:16 am
「ペットロス」から立ち直りたい・・・必要な心構えは?
2015年 12月5日(土) SUUMOジャーナル
(写真: iStock / thinkstock)
家族同然に大切に思っていたペットを亡くすことで陥ってしまう「ペットロス」。
その愛情が深ければ深いほど喪失感は大きく、なかには長期化・重症化する人もいるようです。
ペットを失った悲しみを、飼い主はどう乗り切ればいいのでしょうか?
ペットロスの飼い主の心理をよく知る、にほんまつ動物病院の二本松昭宏院長に話を聞きました。
■やり場のない思いを獣医師にぶつける飼い主も・・・
これまで、ペットの最期を飼い主とともに看取ってきた二本松院長。
ペットロスに陥ってしまう辛いケースも、数多く目の当たりにしてきたといいます。
「なかには、めまいや拒食など体調を悪くする人や、『飼っていたワンコを思い出してしまってつらいから、犬の事を直視できない』という人、治療をしていた獣医師に怒りをぶつける人もいます。例えば、生前に腫瘍などの治らない病気を患っていた場合は、ある程度心の準備もできます。しかし、交通事故などで亡くなってしまったときは、突然過ぎて受け入れられないという可能性が高く、怒りや後悔の感情を長く引きずってしまう傾向にあると思います」(二本松院長、以下同)
さらに、毎日ほとんどの時間をペットの世話に費やしていた人ほど依存度が高くなり、亡くなったことを受け入れるまでにかなりの日数が必要になるとのこと。
■ペットロスから立ち直るために必要なこと
では、ペットロスを重症化させないためにも、飼い主はどのような心構えが必要なのでしょうか?
「最も重要なのは『怒り』や『後悔』といった感情を持たないように努めることです。こうしたマイナスの感情は棘のように心に突き刺さり、喪失感から前に進むことを邪魔してしまいます。『もっと何かしてあげられたんじゃないか』とか、『動物病院のせいで死んでしまったんじゃないか』というところで止まってしまうと、本人にとっても亡くなったペットにとっても不幸です。ペットにとって一番大切なのは、飼い主と幸せに暮らせたかどうかです。ペットを失ったつらさが大きければ大きいほど、それだけ愛情を持って育てていたということ。普段から依存し過ぎずに、ペットの視点に立った幸せを考えてみましょう」
ペットロスから立ち直るためには、逆に「感謝の心」を持つことが大事だといいます。
「ペットが自分と一緒にいてくれたことに感謝をする、『ありがとう』という気持ちを持つことです。結局は時間が解決してくれるのを待つしかありませんが、喪失感から早く立ち直るためにも、『いい思い出にしよう』と気持ちを切り替える努力をすることが必要です」
愛情を注いだペットの死は、胸が締め付けられるようなつらさを伴うもの。
前向きな気持ちを持つのはなかなか難しいかもしれませんが、まずはペットに感謝するところから始めてみるといいかもしれません。
(取材協力:・にほんまつ動物病院)
末吉陽子(やじろべえ)
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December 22, 2015, 5:47 am
ねことじいちゃん (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
ばあさんに先だたれ、猫のタマと二人暮らしの大吉じいちゃん。ともに白髪の生えるまで、きっと一緒でずっと一緒。
ひとりと一匹が繰り広げる、毎日がいとおしくなる四季折々の彩りをお届けします。
ほのぼのでちょっとせつない。
じいちゃんとタマがとっても可愛いです。名古屋弁?もいい感じ。
絵も上手で、カラーページが淡いタッチで綺麗です。
著作者:ねこまき(ミューズワーク)
単行本: 175ページ
販売価格:1,080円(税込)
出版社: KADOKAWA/メディアファクトリー
発売日: 2015/8/7
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December 23, 2015, 6:22 am
猫カフェが売上金を寄付 動物愛護センターの新設を求める
2015年12月22日(火) sippo(朝日新聞)
「もりねこ」猫店長のミケ(もりねこ提供)
県の施設に委託
盛岡市内の里親募集型の保護猫カフェ「もりねこ」が、動物愛護センター設立に向けて様々な活動を展開している。
これまでに約3万人分の署名を集めて、請願書とともに盛岡市議会に提出。
さらに、12月24日までの8営業日分の売り上げ全額を市に寄付することにした。
盛岡市は、2008年4月に中核市になり、動物愛護法にかかわる事務も担当するようになったが、引き取った犬や猫を収容するための施設を持っていない。
そのため岩手県に保管業務を委託しているが、「県の施設も老朽化が著しく、収容された動物が快適に過ごせる環境ではない。譲渡や啓発のための施設にもなっていない」(もりねこの工藤幸枝店長)という。
市議会は賛成、でも予算なし
そこで工藤さんたちは、「盛岡市動物愛護センター」の設立を求めて署名活動を行い、3万筆超の署名とともに請願書を市議会10月定例会に提出。
請願は全会一致で採択された。
ただ、特別に予算がつくなどしたわけではない。
センター設立に向けた動きはまだ始まったばかりという。
「どこに、どんな規模のものを建てるのかという基本的なことから検討していかないといけない。そのために他の中核市の取り組み状況などを調査する必要があるが、その予算もまだないのが現状です」(盛岡市生活衛生課)
そのため「もりねこ」では、12月17日から24日までの8営業日分の売り上げ全額を、盛岡市に寄付することにした。
「もりねこ」の利用料は1人30分あたり600円から。
普段の利用者数をもとに目標金額は30万円とした。
「寄付金は、他の自治体のセンターの調査費など動物愛護センター設立のために使ってもらいたい。また、既存の県の施設に収容された動物たちのための消耗品にもあててもらえたら」と工藤さんは話している。
以 上
猫カフェもりねこ
ホームページ:http://morinekocafe.wix.com/morineko
猫の保護と里親探し★
もりねこにいる猫たちは、捨て猫やのら猫など、もともとおうちがなかったり、事情があっておうちがなくなってしまった猫たち。
被災地や保健所からの引取りもしています。
そんな猫たちに新しい安心して暮らせるおうちを探すのももりねこの大事なお仕事なのです!!
保護された猫たちは風邪や病気、栄養失調など、元気そうに見えても弱っている子ばかりです。
そんな保護猫たちをもりねこでしっかりケアして元気な状態にしてから新しい飼い主さんを探しています。
条件が合う方には猫をお譲りしています。
もりねこから新しい家族をお迎えしませんか??
ブログ:http://ameblo.jp/morinekocafe/
You Tubeの動画もあります。
いわての旬の人
猫カフェ「もりねこ」店長・工藤幸枝さん /岩手
2015年9月10日 毎日新聞 地方版
「もりねこ」店長・工藤幸枝さん
「救える命」を救う 工藤幸枝さん(30)
愛くるしい仕草と可愛らしい表情を見せる飼い猫が飼い主に捨てられるなどして、殺処分される件数が後を絶たない。
そんな中、工藤幸枝さん(30)は盛岡市菜園で猫と触れ合える猫カフェ「もりねこ」を営みながら、猫の保護活動に力を入れている。
【二村祐士朗】
−−猫カフェを開店したきっかけは?
猫との触れ合いを売り物にして、お客さんに来てもらう猫カフェと違い、収益を使って猫を保護したいと思いました。
札幌市で約3カ月間、猫カフェのスタッフとして働いた経験などを生かし、昨年1月末に盛岡で店をオープンさせました。
店内には、生後2カ月〜10歳の雑種約20匹がいますが、保健所から引き取ったり、路上で保護したりした猫たちです。
収益をその猫たちの医療費や餌代に充て、里親が見つかるまで管理します。
−−取り組みの実績は?
昨年1月から今月9日までに、盛岡市保健所や住民から158匹を引き取りました。
うち126匹の里親が見つかり、残りは店で飼ったり、ボランティアに一時的に預かったりしてもらっています。
昨年度、県内にある10の保健所で保護された猫で、引き取り手が見つかったのは180匹なので、取り組みの成果を実感しました。
ただ、殺処分された猫も1088匹に上り、歯がゆさも残ります。
−−全ての命を救うのは難しい面もある。
確かに猫は子どもをたくさん産みますし、殺処分の数をゼロにすることは困難です。
ただ、店に寄せられる相談から「救える命もたくさんある」と感じることが多々あります。
最も多い相談は、「野良猫がなついて餌を与えていたら、数が増えて養いきれなくなった」というものです。
人間の都合で猫が振り回されている現実を痛感します。
−−やりがいは?
里親になりたいと言ってくれる人たちの存在は心の支えです。
昨年春、認知症になった女性が飼っていた12歳の猫を引き取ってくれた若い女性がいました。
猫では高齢になるので強い警戒心を持っていましたが、女性が「この子を幸せにしたい」と努力してくれ、一緒に寝ている写真を送ってくれました。
「もっと頑張ろう」と勇気をもらいました。
−−今後の活動は?
現在、盛岡市で新たな保護施設の設置に向けた署名活動をしています。
今後も市と連携し、捨てられた動物をどうするのか、地域の課題として市民の方々に一緒になって考えてもらえるような活動をしていくつもりです。
■人物略歴
くどう・さちえ
北海道小樽市出身。2011年から盛岡市に移り、今は夫と2匹のオス猫と暮らす。幼少時から大の猫好き。「甘えたいときだけ甘える、自由気ままな性格が自分と似ている」という。猫カフェの営業時間は午前11時〜午後7時。定休日は水曜。30分600円〜。問い合わせは同カフェ(電話019・613・7773)。
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December 24, 2015, 6:25 am
元保護犬「柴田部長」人気です ポチ袋のモデルに(京都)
2015年12月21日 朝日新聞
【動画】和紙小物店の商品モデルになった犬「柴田部長」=森泉萌香撮影
http://digital.asahi.com/articles/ASHDK5HQ1HDKPLZB00M.html?rm=403
ほほえんでいるような表情の柴田部長=東山区高台寺下河原町
かつて保護犬だったシバイヌが、和紙小物店「和詩倶楽部」(本社・中京区)の商品モデルになった。
その名も「柴田部長」。
「部長」の写真をプリントしたポチ袋に人気が集まり、売り上げは急増。
田中秀典社長(43)は「ポチ袋の愛らしさが、動物愛護を考えるきっかけになれば」と話す。
「広報部長の柴田すばるです」。
社員で飼い主の女性(36)が、柴田部長に代わって名刺をくれた。
部長は推定10歳のオスで人間で言えば退職間近の年齢だが、リードを離せばどこまでも走り出すほどやんちゃ。
大好物の煮干しを目にすれば写真撮影はお手の物。
カメラ目線や笑顔を見せて愛嬌(あいきょう)を振りまく。
柴田部長が商品モデルを務める商品は、ポチ袋やレターセットなど十数種類。
5年ほど前、ポチ袋のデザインに悩んでいた田中社長が、社員が時々会社に連れてくる柴田部長を見て、「『ポチ』袋だけに犬をモデルにしてみよう」と思いついたことがきっかけだ。
販売するとシバイヌ人気もあって評判になった。
店や会社に顔を出せば、「給与」としてクッキーや煮干しが渡されるようになり、社員からの呼称はいつしか「柴田君」から「柴田部長」に変わった。
SNSに写真を投稿すると話題になり、ハワイや台湾からの観光客も店を訪れるようになった。
そんな柴田部長もかつては、放浪しているところを保護された捨て犬だった。
女性は8年ほど前、保護団体から柴田部長を譲り受けた。
「かみ癖も夜鳴きもなく、人なつこくてきれいな犬なのに、保護されなければ処分されていた。保護犬であっても、生き生きと活躍できることを伝えたい」と話す。
ポチ袋は3枚入り300円から。
京都東山・高台寺店(東山区高台寺下河原町)、柳小路店(中京区新京極通四条上ル)のほか、インターネットでも注文可能。
問い合わせは同社(075・231・4577)。
(森泉萌香)
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December 25, 2015, 6:28 am
咬傷事故のドーベルマンの再出発(名古屋市)
今年5月、名古屋市守山区で、近所の住宅からドーベルマン2匹が逃げ出し、うち1匹が歩いていた女性やごみ収集中の市の職員ら計4人に相次いでかみつき、頭や脚に軽傷を負わせた事故。
ドーベルマンのその後について、ニュースで報じられていました。
ドーベルマンはなぜ人を襲った?! 松尾晴美が解説。
You Tube:https://www.youtube.com/watch?v=YUiGeXpX4NM
あれから半年、ドーベルマンは殺処分されることなく、ボランテイア保護活動をしている高橋さんというトレーナーの方が名乗り出てトレーニングしてくださり、素晴らしい犬に生まれ変わり、新しい飼い主さんも見つかったそうです。
光り輝くようにと、「ヒカル」と名付けられ、現在高橋さんと共に来年の警察犬試験に向けて訓練中だそうです。
元の飼い主さんの元で暮らしていたとき、ドーベルマンは2匹とも檻の中に閉じ込められ、ほとんど外に出たことがなかったため、逃げ出してパニック状態になったのでは、とのこと。
高橋さんはこうおっしゃっています。
「前の飼い主にも愛情はありましたし虐待は一切ありません。ただ、犬の本能やドーベルマンに必要とされる【しつけの知識】が不足していました。これは飼っている飼い主さん全てに当てはまることです。問題行動とされる事が起きる要因は、飼い主側にある事が殆どです。なので販売側にも、しつけの知識や各犬種の知識をもっと持つことが今後の日本のペット業界の課題だと思っています。」
また、「犬を飼おうとする時は、必ず、その犬の本能や特性、成犬になった時の大きさをきちんと調べてわかった上で飼ってほしい」ともおっしゃっています。
その通りですね。本当に「飼い主次第」だと思います。
千葉県松戸市で起きた、紀州犬の射殺事件。
あのミリオン君も、ほとんど外に出してもらえず、虐待同然の飼い方をされていて、たまたま逃げ出した後に通行人に噛みつき、警官に射殺されました。
このような事故は二度と起きてほしくない。
他にも、事故につながるような飼い方をしている飼い主さんは少なからずいるのでは・・・
ヒカルくん、心あるトレーナーさんに救われて本当によかった。
新しい飼い主さんに、愛情たっぷりもらって幸せになってほしいですね。
※記事元:わんにゃん幸せ応援団さんのFBより
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December 26, 2015, 6:55 am
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