江戸川、北区でも猫死骸=動物愛護法違反容疑で捜査―警視庁
2015年7月8日(水) 時事通信
東京都江戸川区と北区で、目をえぐられるなどした計7匹の猫の死骸が見つかっていたことが8日、警視庁への取材で分かった。
同庁は動物愛護法違反などの疑いで捜査している。
小岩署によると、8日正午ごろ、江戸川区篠崎町の路上で「猫が死んでいる」と通行人から110番があった。署員が駆け付けたところ、口から血を流すなどした4匹の死骸を発見。
いずれも子猫とみられるという。
3日夜にも、北区田端新町のコインパーキングで通りがかりの男女が猫の死骸を発見し、交番に届け出ていた。
滝野川署によると、死骸は3匹で、うち1匹は目がえぐられていた。
北区は現場付近の防犯パトロール活動を強化している。
今月2日には隣接する板橋区で首を切断されたとみられる子猫の死骸が見つかったほか、4月には練馬区でも首のない猫の死骸が見つかっており、警視庁が調べている。
猫の死骸相次ぐ
三重県 猫の写真展650余点展示
三重)猫の写真650余点、四日市で展示
2015年7月9日 朝日新聞
猫独特の表情やしぐさがあふれる会場=四日市市文化会館
「ねこ写真100人展」が8日、四日市市安島2丁目の市文化会館で始まった。
三重、愛知、岐阜のアマチュアカメラマンら90人が650余点を展示している。
愛くるしい表情や、跳躍した瞬間の姿など、猫の独特な世界が広がっている。
12日まで、無料。
2年に1度のペースで開き、今年で3回目。
実行委員会代表の山口政宣さん(67)は「被写体を探し、こちらを向かせる努力をするなど、猫には撮影の基本が詰まっている」。
毎年、多くの野良猫が殺処分されており、地域と猫の共存について考えてほしいという願いも込めているという。
和歌山電鉄の人気に貢献し、6月下旬に死んだ「たま」の追悼コーナーもあり、今年5月に撮影した1枚も飾られている。
安心して任せられるペットシッターの選び方
誰でもいいワケじゃない!安心して任せられる「ペットシッター」の選び方
2015年6月28日 WooRis
ペットは家族の一員といってもいい大切な存在。
でも、家族旅行の際に一緒に連れて行くわけにもなかなかいきませんよね。
ペットのためにずっと家にいるわけにもいきませんが、知らない人に頼むのも不安・・・!
だからこそ、家族旅行などの留守中にペットの世話を安心して任せられる人の存在は大切です。
そこで今回は、海外の情報サイト『Safe Bee』の記事を参考に、筆者の経験もまじえて、留守中に大切なペットの世話をしてくれる、“信頼できるペットシッター”の選び方をご紹介しましょう。
■信頼できる会社を紹介してもらう
面識のない人に、大事なペットの世話を任せるのはやはり心配なもの。
友人や家族が留守中にペットシッターを利用したことがあり、もし満足のいくケアを受けられた場合は、その会社を紹介してもらいましょう。
「留守中事故があったら・・・」という心配を和らげるために、1日1回は連絡を取ったり、写真を送ってもらったりすれば安心ですね。
■ペットの扱いに慣れている人を探す
「やっぱり、顔見知りの友人に頼みたい」という場合、その人自身も犬や猫などのペットを飼っていて、扱いに慣れた人を見つけましょう。
散歩の仕方やしつけの仕方などがさっぱりわからないという“ペット初心者”に世話を頼むのは、双方にとって危険度がアップします。
■業者の場合、免許や保険の有無を確認
あなたが頼もうとしている会社は、ビジネス免許や非常時の保険などをきちんと持つ、しっかりと経営されている会社でしょうか?
これらを持たず、いい加減に経営している業者に大切なペットを任せるのは危険。
責任の所在もはっきりしないので、絶対にやめましょう。
■日頃からペット仲間と交遊を深める
同じペットを持つ同士とサークルなどで出会い、世話が必要な際は交代でお互いのペットを預かるなどすれば、持ちつ持たれつの良い関係ができます。
オーナー同士が顔見知りという安心感や、ペット連れで会ったことがあるのは大きな利点。
あとは留守中の連絡を密にとることを忘れずに!
以上、旅行中にペットのお世話を頼むペットシッターの選び方をお伝えしましたが、いかがでしたか?
いずれのケースでもポイントとなるのは、世話をしてくれる人に細かい指示書を残し、なるべく疑問のないようにしておくこと。
そして連絡先を伝え、毎日1度はあなたから連絡するのも大事です。
何かあったら、すぐコミュニケーションがとれるようにしておけば安心です。
福井県 犬猫殺処分ゼロに
飼い主の責任考える
飼い主の責任を考える田中麗奈&リップ、アロエ
2015年1月21日 sippo編集部
(写真 岡田晃奈)
20歳の時に始めた犬との暮らし。
2匹の「家族」とともに年を重ねてきた。
気づけなかった病気。
深まった絆。
改めて思う。
飼い主の責任の重さ。
「飼い主としての責任が、どんどん大きくなっているなと感じます」
田中麗奈さんと一緒にスタジオにやってきた、リップ(メス、14歳)とアロエ(メス、11歳)。
2匹とも、活発で機敏な性格が特徴とされるチワワ。
でも、以前と比べるとずいぶんゆっくり歩くようになったリップたち。
その姿を見て、田中さんは、表情を引き締めた。
リップとは、一緒に暮らし始めてもう14年になる。
アロエが加わってから数えても11年。
地元・福岡から上京し、忙しい日々を送る田中さんのそばに常にいてくれた、小さな「家族」だ。
楽しい時間を共有しながら、ともに年を重ねてきた。
「リップを飼い始めたころは私も20歳。私も彼女たちも元気いっぱいでした。おもちゃを買ってあげて、いろんなところに散歩に行って。いま振り返ると、そういう楽しいことばかりに気が向いていました。でも2匹とも年を取り、病気もするようになった。飼い主として真剣に考えてあげなきゃいけないことが、増えてきたと思うんです」
2年ほど前、リップが心臓に病気を抱えていることがわかった。
普段から通っていた動物病院では発見が遅れ、別の動物病院で初めて症状があることが判明したのだ。
心臓に、血液が逆流してしまう病気だった。
■リップの投薬治療を早めに始めていれば
「年を取ったので健康診断を受けようと思っていたんですが、受けられていませんでした。たまたま別の動物病院にかかる機会があり、そこでは健康診断を勧められました」
田中さんはそう振り返る。
「獣医師の先生から『10歳を超えたのにまだ健康診断を受けていないんですか?』と言われちゃいました。それで健康診断をしてみたら、病気が見つかったんです。自分も年を取って、年齢にあった健康法を心がけていた。それなのに、リップのことは気づいてあげられなかった・・・。犬も人間と一緒で、年に1度は健康診断を受けるべきだとつくづく思いました」
リップの病気は、早めに投薬治療を始めていれば、症状の悪化が抑えられた病気。
それだけに後悔がある。
基本的に完治が見込めないため、いまは薬と療養食で症状を抑えている。
「この子たちの健康管理ができるのは私だけ。かわいいとか癒やされるとか、そういうことだけじゃダメなんです。命を預かっているんだという意識と覚悟が絶対に必要です」
ただ病気とその治療を通じて、リップとの絆はより深まったと感じている。
病気が見つかった前後、リップからは「ああ、私もうダメかも」という雰囲気が漂っていたという。
ところが治療を始めると、それまで以上に明るくなった。
「なんとなく『麗奈ちゃんのために長生きするよ』って思ってくれてる気がするんです。私を1人にさせるわけにはいかないという危機感が、リップにはあったように感じました」
リップは、アロエにとってはお姉さん的存在でもある。
リップは冒険心や好奇心が旺盛で、人なつこく、ちょっと無鉄砲なところもある。
一方のアロエは人見知りで甘えん坊、少し頑固な性格だ。
アロエを迎えた当初こそリップも警戒気味だったが、すぐに仲良くなり、アロエの「しつけ」までするようになった。
例えば荷物の配達などで人が訪ねて来ると、人見知りのアロエは吠(ほ)えかかろうとする。
それをリップが体でストップをかけ、吠えるのをやめさせるのだ。
「リップは、アロちゃんにとってお姉さん。頑固なアロちゃんは自分の場所って決めたところから動かなかったりする。そういう場合、リップは優しく譲ってあげます。リップが心臓を悪くして入院した時は、アロちゃんも落ち込んでいました」
■それぞれの「役割」が定着してきた
長く一緒に暮らしているうちに、1人と2匹の間にはそれぞれの「役割」が定着してきた気がする。
田中さんにとってリップは、いつも見守ってくれる「お母さん」のような存在。
「リップはすごく私のことをわかってくれる。しゃべることができたらどんな助言をしてくれるんだろうって、いつも想像してます。たぶん、こういう癖があるけど直したほうがいいんじゃない?とか言ってくれる(笑)。家の中のことも私より詳しそう」
対するアロエはやはり「子ども」。
時々、何を考えているのかぼんやりしていることがあり、そんな姿を見ると、思わず抱きしめたくなる。
「ずっと赤ちゃんぽいところがあるんです。ぼんやりしているのに、時々はしゃいだりする。そういう時は本当にうれしくなります。この子には私しかいないんだ、って強く思わせるのが、アロちゃんです」
田中さんといえば、2008年に公開された映画「犬と私の10の約束」で主人公あかり役を演じたことが、犬好きの間では特に強く記憶に残っている。
飼い主に対して犬が望む約束事をまとめた「犬の十戒」をモチーフにした映画だ。
犬と飼い主の関係はどうあるべきか――。
この映画への出演は、そのことを考える大きなきっかけにもなった。
そしていまも、リップとアロエと過ごす時間を大切にしながら、日々を過ごしている。
「最近、動物を虐待するような事件のニュースを目にすることが多いですよね。なんでそんなことをする人がいるのか、本当に信じられません。犬や動物は言葉がしゃべれないから、もどかしいところもあります。でも絶対に、犬と人間はお互いにわかりあえていて、お互いの存在を必要としている。犬って、私たち人間にとってそんな大切な存在だと思うんです」
田中さんは来年1月から放送される連続テレビドラマ「美しき罠~残花繚乱~」(TBS、毎週木曜午後9時から)で主演する。
その撮影に入ると、2匹の留守番は普段より少し長めになる。
毎日、部屋の温度に気をつけ、空気が循環しているかを確認し、お水をたっぷり準備して、家を出る。
そして帰宅すると、2匹は全力で田中さんを迎えてくれる。
ドラマのテーマが男女の愛憎劇なだけに、より「家族」の大切さが実感できる瞬間だ。
◇田中麗奈(たなか・れな)
1980年福岡県生まれ。98年に放送されたCM「なっちゃん」で人気を集める。「夕凪の街桜の国」「犬と私の10の約束」「源氏物語 千年の謎」「夢売るふたり」など数々の映画に出演。2015年1月からTBSとNHKBSプレミアムで、主演を務める連続テレビドラマがそれぞれ始まる。
この記事は『sippo』(2014年12月発行)に掲載されたものです。
内容は取材当時のものになります。
高架下に子猫
高架下に子猫、20人が1時間半かけ救出 東京・世田谷
2015年06月29日 朝日新聞
橋脚の排水管から顔を出す猫=29日午後3時13分、東京都世田谷区玉川、藤原学思撮影
高架下の橋脚上(高さ9・4メートル)から鳴き声がする。
見上げてみると、いたのは子猫。
自力で下りられずに右往左往する子猫を、29日、大人たち約20人が1時間半かけて救出した。
子猫がいたのは、東京都世田谷区玉川の国道246号の高架下。
住民らによると、少なくとも27日夜にはいた。
28日に消防が助けようとしたがうまくいかず、29日、国土交通省職員や消防士、造園会社社員らが集まって救出作戦が始まった。
造園会社の高所作業車で2人が橋脚上に上がり、地上ではシートやネットを張って落下に備えた。
おびえた子猫は逃げ回り、難航したが、最後は2人がかりで何とか助け出した。
なぜ、こんな所に?
「カラスがくわえて運んだ」「誰かのいたずらか」との声も出たが、真相はわかっていない。
地上で餌を与えられ、落ち着きを取り戻した子猫。
国交省には「引き取りたい」との申し出があったという。
(藤原学思)
家族の肖像 作家:森村誠一さん
(家族の肖像)作家・森村誠一さん チビクロ 君の命も未来も守る
2015年7月9日 朝日新聞
作家の森村誠一さん=麻生健撮影
チビクロはとっても人見知り。森村夫妻以外では、逃げ出してしまう。写真は森村さん提供。(推定6歳)
うちの場合は歴代、家に寄りつく野良猫からお気に入りを1匹選んで、家の中で遊ばせてる。
野良猫は自らの意思で私の家にくる。
そこが好き。
1991年に東京都内のいまの自宅に引っ越すと、次々と野良猫が来た。
「この家は猫好き」ってわかるんだね。
お気に入りはチビクロって名付けた6歳ぐらいのメスで、6年前からのつきあい。
自己PRがとにかくうまい。
腹ばいになったポーズは「背中をなでろ」。
ドアを開けろ、腹減ったとねだってくる。
スズメやトカゲをくわえてくるのは、プレゼントのつもりかな。
わがままだけど、私の書斎がある2階には決して上がってこない。
自分の領分じゃないってわきまえてる。
一緒に遊ぶと執筆の疲れも吹っ飛びますよ。
猫と森村家には悲しい話がある。
45年、終戦の前日の8月14日深夜、日本最後の空襲といわれる熊谷空襲(埼玉県)があって、当時12歳の私は逃げ惑った。
コゾという飼い猫を見失った。
「コゾがいない」と火の海へ戻ろうとする妹を、おやじが鬼のような顔をして引きずりながら逃げた。
翌日、コゾを探して自宅近くに行くと、川が遺体で埋まっていた。
煙に巻かれたようで、生きているみたいにきれい。
その光景は忘れられない。
焼け跡のバラックで待ち続けたが、コゾは戻ってこなかった。
うちに来る猫にコゾって名前は付けられない。
悲しくて。
いま日本は戦争をする国に進もうとしている。
けれどいつか来た道を二度と踏んではならない。
そう思う私にとって、猫とあの戦争は未来を破壊しないための原体験です。
(文・足立耕作 写真・麻生健)
もりむら・せいいち
1933年生まれ。埼玉県熊谷市出身。社会派ミステリーで知られる。代表作に「人間の証明」「悪魔の飽食」など。「猫型の宇宙」など猫が登場する作品も多数。
大型犬に噛まれ女性死亡
女性が犬にかまれ死亡か 北海道遠軽町、飼い主を聴取
2015年07月14日共同通信
女性が死亡しているのが見つかった現場付近を警戒する警察官=14日夜、北海道遠軽町
14日午後3時15分ごろ、北海道遠軽町丸瀬布上武利の一般住宅に設けられた犬の飼育スペースで、女性が死亡しているのを警察官が見つけた。
遠軽署によると、発見時、現場近くには大型犬4匹がおり、女性の腕や胸には犬にかまれたような痕が複数あった。
同署などによると、千葉県南房総市の50代の女性とみられ、この家に1人で住む50代の知人男性を訪問していた可能性がある。
女性が発見された際、男性は自宅にいなかった。
同署は犬の飼い主でもある男性を北見市で見つけ、事情を聴いている。
飼育スペースは10メートル四方以上の広さで、周囲は高さ2メートルのフェンスで囲まれていた。
クマ追い払う犬”にかまれ・・・北海道・遠軽・女性が死亡
2015年07月15日(水) 日本テレビ【news every】
ドッグランに全裸の女性の遺体 犬にかまれたか 北海道・遠軽町(15/07/15)(再生)
犬の飼育小屋に女性遺体・特別訓練“熊対策犬”が襲撃か?
北海道にある犬の飼育施設で女性の遺体が発見された。
遺体には犬にかまれたような傷が残されていた。
この施設で飼われていたのは熊に対抗するための特別な訓練をうけた犬だったことがわかった。
警察はきょう飼育施設の現場検証を行った。
死亡した女性は犬の飼い主の知人で千葉県在住のブリーダーとみられる。
女性は紋別空港でレンタカーを借りて近くの山荘に宿泊しながら犬の世話をしていた。
飼い主の男性は警察に対し、留守中の犬の世話を女性に頼んでいたと説明している。
オオカミ犬に襲われ?女性死亡
2015年07月15日(水) テレビ朝日【スーパーチャンネル】
北海道遠軽町にある住宅の前に設置された柵の中で女性が倒れているのが見つかった。
柵の中では4頭のオオカミ犬が放し飼いにされていた。
女性は既に死亡し、一部の骨が見えた状態だった。
女性は千葉県の住人とみられ、11日にレンタカーを借りたが返却予定日になっても戻らなかった。
住人で犬の飼い主の男性は警察に「自分が出張中、犬のえさやりを頼んでいた」と説明。
警察によると女性はブリーダーのような仕事をしていた。
警察は女性が犬に噛まれたとみて捜査している。
猫返し神社
猫返し神社:家出猫の帰宅祈願 山下洋輔さんが演奏奉納も
2015年06月22日 毎日新聞
猫返し絵馬の前に立つ宮崎宮司=阿豆佐味天神社で
狛犬ならぬ狛猫=阿豆佐味天神社で
お参りすれば、家出した猫が戻ってくる−−。
「猫返し神社」とも呼ばれる東京都立川市砂川町にある阿豆佐味天(あずさみてん)神社には、全国各地から愛猫家が「帰宅祈願」に訪れ、奉納される絵馬は年間約1000枚にも上る。
調べてみると、事の起こりは同市に住むジャズピアニスト、山下洋輔さん(73)の「ニャンとも」不思議な体験だった。
【賀川智子】
「あの夏にミオがいなくなったんです」。
新宿のビルの会議室で、山下さんは振り返った。
愛する白猫が姿を消したのは、30年ほど前、神奈川県葉山町から立川市に転居した直後だった。
炎天下、汗を滴らせながら探し続け、電柱に張り紙もした。
17日目。
家から2キロほどの同神社にも「隠れているのでは」と足を伸ばしたが、いなかった。
それでも「帰って来ますように」と祈った。
翌日、勝手口から「ミャオ」とか細い声がした。
白毛がすっかり灰色に汚れたミオがうずくまっていた。
「あの声を聞いた時ほどうれしいことはなかったねえ」。
山下さんの顔がほころんだ。
この体験をエッセーに書くと、愛猫家が次々と参拝し、宮司の宮崎洋さん(71)も仰天する事態に。思い当たったのが、境内にある養蚕の神様を祭る「蚕影(こかげ)神社」のことだった。
養蚕では、蚕を食べるネズミを捕ってくれるからと、猫を大切にしてきた歴史がある。
「つながった」と納得した。
12年前には、息子で祢宜の慎(まこと)さん(43)がデザインした三毛猫が振り返る「猫返し絵馬」を制作し、さらに蚕影神社前にミオがモデルの「狛猫(こまねこ)」も置くとまた参拝者が増えた。
境内で奉納された絵馬を見た。
「1日も早くクーが見つかりますように」「たまちゃーん、かえっておいで〜」−−。
一枚一枚に、飼い主の切なる願いがこめられていて、猫のイラストや写真を付けたものも。
郵送されてくる絵馬も今年で200枚を超えた。
郵送して猫が帰ってきた長崎県の飼い主が「お礼参り」に来たこともあったという。
山下さんは10年ほど前にミオとは別の猫が戻って来た時、感謝を込めて神社でピアノ演奏を奉納した。
「僕が『言いふらしっぺ』だから、遠いところからお礼の手紙があったりすると聞くとうれしい」。
ちなみに宮司の愛猫ナナ(13歳)は、日々浴びる「猫返し」パワーゆえか、一度も家出したことがないそうだ。
前足が1本しかない野良犬
5月下旬、三重県にお住いの女性の方から「水晶浜に前足が1本しかない犬がいます。私たちは駐車場に車を停め、車から降りて歩いていたところ、距離を置いてついてきました。首輪をしていないし野良犬ではないかと思います。何とか保護したりできないでしょうか」というお電話でした。
全く面識のない方で、お知り合いの方がこの方面におりこちらへ来られ、インターネット上で当会のことを知り電話されたということでした。
保護することは難しいけれど、このワンちゃんの件が気になり、確認しに現場へ行くことを決め、丹生の美浜原子力PR館まで行き戻るというコースが日課になり6回、しかしこのワンちゃんは見当たりませんでした。
この敦賀半島は、5年ほど前まで多くの野良犬がおり、数多く保健所に捕獲・収容され殺処分されていました。
海水浴シーズン以外は人影も少なく、特に夜は静まり返り、犬や猫を捨てやすい環境にある地域なのです。
7回目、同じように美浜原子力PR館へ行き戻りかけた途中、車のバックミラーに後ろから走ってくる犬の姿が見えました。
車を道の路肩に止めたところ、その犬は車を通り過ぎ10メートルほど離れた場所に立ち止りました。
確認したところ、聞いていた前足が1本しかないワンちゃんでした。
7回目でやっと例のワンちゃんに会えました!!
しばらくして水晶浜の方に向けて走っていきました。
車で後を追いましたが、走るのが早く見失いました。
そして、水晶浜の駐車場に車を停め、歩いてワンちゃんを探しました。
駐車場をうろうろしているのを見つけました。
呼んでも近寄ってきません。
そしてまたしばらくしてからダイヤ浜の方に向けて走っていきました。
探すのに結構時間を要しましたが、道路から奥に入った空き地で他のワンちゃんと一緒にいるところを見つけました。
このワンちゃんたちの詳細を知りたくて、地域の住民の方数人にお聞きしました。
前足が1本しかないワンちゃんは、10年近くここに住み着いているとのこと。
えっ!10年も生きているの?
野良犬・野良猫はせいぜい5年ほどの寿命、聞いて驚きました。
行動範囲が比較的広く、丹生~水晶浜~菅浜、のあたりを行ったり来たりしているらしいのです。
数年前は多くの野良犬がいたそうで、大半捕獲・収容され殺処分され、この地域に残ったのはこの2匹だそうです。
人に危害を及ぼすことは全くなく賢い犬で、餌をあげている人もいるようだと言っておりました。
野良として生きることは大変だと思います。
10年間懸命に生きている姿には心を打たれました。
このようなワンちゃんにしたのは人間です。
人間が捨てた結果が不幸な犬や猫を生み出すのです。
人間としての重罪というものを認識してほしい。
この現状を多くの方々に知ってもらいたいという思いでブログに載せました。
お電話いただいた三重県の方、ブログ見てくれてますか?
いるまねこの会:不幸な猫を増やさない
いるまねこの会:不幸な猫を増やさない
避妊去勢手術費用を補助 カレンダー作製し販売/埼玉
2015年06月17日 毎日新聞
「さくらねこ」キャンペーンで基金を創設した猫写真家の平林佳代子さん(左から2人目)ら
◇収益金で基金設立 動物病院も紹介
愛猫家でつくる「いるまねこの会」(松村郁美会長)は、猫の写真でつくったカレンダーの収益金で基金を設立し、101匹のネコの避妊去勢手術費用を補助するユニークな「101匹いるま さくらねこキャンペーン」を実施している。
猫カレンダーには、同市在住の猫写真家、平林佳代子さん(56)が、撮りためた13枚の猫の写真を使用。
A3判大の見開きで1000部を作製した。
会員の新井千恵子さん(74)らが1部1000円で販売。
720部を売り上げ、実費を除いた収益金50万5000円で「いるまねこカレンダー基金」を設立した。
この基金を活用して飼い猫でも野良猫でも1匹につき5000円の避妊去勢手術費を101匹に補助する。
趣旨に賛同した獣医師らの協力で、補助金に実費1000円を加えた計6000円で避妊去勢手術ができる動物病院も紹介する。
同会は、不幸な猫を増やさないため▽捕獲(TRAP)▽避妊去勢手術済みの目印として耳先をV字にカットする(NEUTER)▽元に戻す(RETURN)−−のTNR活動を行っている。
耳先をサクラの花びらの形にカットし手術をしたことが一目で分かる猫を「さくらねこ」と呼ぶ。
手術した猫は元の場所に戻され繁殖することなく地域で一生を過ごす。
同会によると、猫は年2回出産し1回平均5匹を産む。
行政に持ち込まれる飼い主不明の約8割が生まれて間もない子猫。
国内で年間約10万匹近くが殺処分されているという。
基金の補助対象者は市民や市内の事業所、自治会だが、補助対象の猫は市内と市に隣接する地区に生息する猫にまで範囲を広げ、捕獲用トラップの貸し出しも行っている。
補助は来年3月までの間で101匹に達した時点で終了する。
問い合わせはキャンペーン事務局(電話090・9156・4471)。
【海老名富夫】
福井県動物愛護行政においての質疑応答
最終更新日 2015年7月15日
福井県 第387回定例会(6月) 予算決算特別委員会(2日目)
自民党県政会 田村康夫 委員
福井県動物愛護行政についての質疑・応答(約30分)
7月15日(水)に、予算決算特別委員会において、田村議員(鯖江市選出)より県の動物愛護行政について、およそ30分にわたり福井県動物愛護行政についての質疑、知事・動物愛護部署責任者等からの応答がありました。
これをきっかけに福井県の動物愛護向上につながれば一歩前進、と願っております。
動画をご覧ください。
http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/gikai/2015071503.html
皆様、拡散をお願いします!
公園に猫の死骸 神戸・東京
公園にネコの切断死骸 10日にも付近で別の1匹 神戸
2015年7月18日 産経ニュース
18日午後2時40分ごろ、神戸市西区森友の公園で、頭部と胴体が切り離されたネコの死骸を近くの男児が発見し、兵庫県警神戸西署に通報した。
首をちぎられたとみられ、同署が動物愛護法違反容疑で調べている。
同署によると、ネコは生後約半年の雌で、体長約30センチ。
頭部と胴体は約5メートル離れていたという。
同区では今月10日にも、県立総合リハビリテーションセンターの中庭で頭部と胴体が切り離されたネコの死骸が発見されており、同署が関連を調べている。
2015/07/18 産経新聞
猟奇的な手口に、周辺住民は計り知れない不安を抱えている。
東京都内で今年4月以降、猫の不審な死骸が次々と見つかり、あるときは首をはねられ、またあるときは目をえぐられて、無残な姿で息絶えているのだ。
その数は少なくとも7月15日現在7件。
猫殺しといえば、先日手記を出版し物議を醸した「元少年A」も、作中でその行為に触れている。
誰が何のためにこんな蛮行に走っているのか。
「えぇ、知ってます。この辺りで、あんなことが起こるなんて・・・」
西武池袋線江古田駅から徒歩5分の練馬区立旭丘小学校。
校舎前の路地を歩いていた女性は、そう言って顔をゆがめた。
理由は4月9日午前、校庭の倉庫前で見つかった1匹の猫の死骸にある。
「死骸は頭と胴体が完全に2つに分かれた状態だった。発見したのが子供たちではなく職員だったことがせめてもの救い。こうした不審な死に方をしている動物が校内で見つかるのは初めてで、学校側としては民間警備員を配置するなどの対策をとった」(練馬区教育委員会の担当者)
この一件を皮切りに、4月中だけで練馬区と板橋区で同様に首が切断された猫やハトの死骸が発見された。
一度は沈静化したかと思われたが、7月に入り何者かが再び、殺害を再開。
3日に北区田端新町のコインパーキングで見つかった3匹の子猫は、目がえぐられ、後ろ脚が折れているような状態だったという。
江戸川区篠崎町では8日、一度に4匹の子猫の死骸が路上に置かれていた。
近所の女性(80)は「道のすみの壁に向かって脚を伸ばした状態で、約50センチ間隔で置かれていました。4匹とも三毛猫で、おそらくきょうだい。若い女性が通報したそうで、すぐに警察がやってきて規制線を張るなど大騒ぎになっていました」と振り返る。
現場は都営新宿線篠崎駅から徒歩約10分の閑静な住宅街。
死骸がそこにあるのは、誰かがあえて持ってきた以外に考えられない。
前出の女性は「私が午前中に買い物から帰ってきたときにはまだなかった。置かれたのは午前11時から12時の間のはず」と推測。
白昼の犯行だったわけだ。
こうした猫殺しで真っ先に思い浮かぶのが、神戸連続児童殺傷事件の加害男性だ。
男性が「元少年A」名義で出版した手記「絶歌」(太田出版)には、カッターナイフで目を切り裂き、コンクリートブロックを猫の顔の上に置いて上から何度も踏みつけるなどの残虐なシーンが記されている。
その行為は倒錯した性衝動によるもので、その最中に射精したともつづっていた。
衝動はエスカレートし、ついには「自分と同じ“人間”を壊してみたい」と思うようになったという。
帝京科学大学アニマルサイエンス学科准教授で動物虐待に詳しい精神科医の横山章光氏は「今回のケースは神戸連続児童の事件とは別の動機があるのだと思う」とした上でこう分析する。
「人目につく場所に死骸が置かれていたことを考えると、『誰かを怖がらせたい』という、自分の自己顕示欲を満たすための犯行なのではないか。単独犯だとすると広範囲で死骸が見つかっていることから、自動車を使える成人である可能性が高い。海外の研究では、猫の虐待を行う人間は、配偶者へのDV(ドメスティック・バイオレンス)や子供を虐待する男性が大半という結果が出ている」
警視庁は発見された死骸から動物愛護法違反容疑を視野に捜査を進めている。
危害の対象が人間に及ばないことを願うばかりだ。
野良猫無料で不妊手術 愛媛県獣医師会
野良猫、無料で不妊手術 県獣医師会 子猫増やさず殺処分減らす/愛媛県
2015/07/20 朝日新聞・朝日新聞デジタル|更新|
愛媛県動物愛護センターで飼育され、新たな飼い主が決まるのを待つ猫=松山市東川町
愛媛県獣医師会は2013年10月、無料で野良猫の不妊手術をする事業を始めた。
飼い主の責任をより明確にした改正動物愛護管理法が9月に施行され、飼い猫や飼い犬の殺処分の減少が見込まれるが、法から漏れる野良猫の殺処分を減らすのが目的だ。
日本獣医師会によると、全国55の地方獣医師会のうち5カ所ほどで実施の先進的な取り組みという。
県獣医師会の無料不妊手術は、手術ができる生後おおむね6カ月以降の雌の野良猫が対象。
猫を殺さず生殖能力をなくすことで、飼い主のいない子猫を増やさないようにする。
手術に合わせ、人獣共通感染症につながる寄生虫の予防や手術経験を示す耳の印も施す。
術後の猫は地域が清掃や餌やりに責任を持つ「地域猫」として天寿を全うすることを期待している。
県獣医師会の寺町光博会長によると、街の野良猫は大小便やごみを散らかす問題があり、病気が人に感染した例もある。
一方で、かわいらしさから餌を与えるだけの人もいて、街に猫が増える一因という。
無料不妊手術は、今年度100匹(200万円分)を予定。
猫は年に10匹ほどの子を産むので、手術で年間最大千匹の子猫を減らせると見込む。
県内で昨年度殺処分された猫は3988匹だったが、多くが野良の子猫だという。
8日までで、すでに21の個人・団体から77匹の希望が出ており、県獣医師会の戒能豪常務理事は「関心の高さに驚いている」と話す。
希望者は、県獣医師会が用意する申込書に必要事項を書き、県獣医師会は希望者の飼育能力や責任感を確かめて「支援確約書」を発行、手術する獣医師を紹介する。
術前に検査が必要な場合、執刀する獣医師と相談して費用負担を決める。
来年度以降も続ける予定。
問い合わせは県獣医師会(089・948・5367)へ。
(奥村輝)
(朝日新聞2013年10月9日掲載)
動物よけ電気柵で7人感電、2人死亡
動物よけ電気柵で7人感電=男性2人心肺停止―静岡
2015年 7月19日(日) 時事通信
19日午後4時30分ごろ、静岡県西伊豆町一色の仁科川周辺で、動物よけの電気柵で人が感電したと消防に通報があった。
大人5人と子ど2人が病院に搬送され、うち40代の男性2人が心肺停止状態となった。
消防によると、7人は家族連れで遊びに訪れていたとみられる。
子ども2人は小学校低学年の男児で、1人が重傷、1人は軽傷。
他に40代の女性2人と70代女性1人が搬送されたが、意識はあるという。
現場近くの住民によると、付近にはイノシシやシカが多く、みかん畑や野菜畑などで電気柵を使う農家が多い。
動物よけ電気柵漏電2人死亡5人けが 川に電線 西伊豆
2015年7月20日 朝日新聞
19日午後4時40分ごろ、静岡県西伊豆町一色の仁科川支流に人が倒れていると、消防を通じて県警下田署に通報があった。
消防隊員が駆け付けたところ、子ども2人を含む7人が感電しており、川崎市宮前区の男性(42)と別の男性(47)が死亡した。
川の土手には高さ約1メートル、長さ約10メートルの動物よけの電気柵があり、電線の一部が切れて川に入っていたという。
県警は7人が漏電した川の水に感電した可能性があるとみて調べている。
同署によると、死亡した男性のほかに感電したのは、40代女性2人と小学生の男児2人(いずれも8歳)、現場近くの70代女性。70代女性以外は3人家族の2組で、現場では当時、男性(42)と男児2人が川遊びをしていた。
この男性が川で倒れ、悲鳴を聞いて助けに向かった4人も川に入って次々に感電したとみられる。
死亡した2人以外はけがを負い、40代女性と男児1人が重傷という。
川は深さ20~30センチ、幅約10メートル。
消防が駆けつけたとき、父親2人と母親1人が川の中で倒れ、ほかの4人は土手で座り込むなどしていたという。
近くの住民によると、家族2組は親戚の家に遊びに来ていた。
電気柵は、近くの家がイノシシやシカからアジサイを守るために設置していた。
現場は山間部の集落で、多くの家が電気柵を設置している。
近所の男性(70)は電気柵について「仮に触っても普通はぴりっとくる程度の電気の強さ。なぜこんなことになったのか」と話した。
保護・収容動物のお知らせ
二州健康福祉センター(敦賀市)に1匹の成犬が収容されています。
保護・収容日:平成27年7月21日(火)、公示終了日:平成27年7月24日(金)
捕獲場所:美浜町佐田 ファミリーマート付近
雑種、中型犬、性別メス、年齢数歳、毛は茶色で短毛、グレーと赤色の首輪着用
飼い主の方、お心当たりのある方、至急センターへ電話をしてください。
センターへの電話は、0770ー22-3747、です。
どうか皆さまのご協力をお願いします
野良猫200万匹殺処分(豪)
2015年07月21日 The Huffington Post UK
オーストラリアでは、絶滅危惧種の保護を目的として今後5年間で200万匹の野良猫を殺処分する計画だ。
オーストラリアのグレッグ・ハント環境大臣は、この計画は絶滅危惧種を守るために必要な手段だと話す。
具体的には「2020年までに200万匹の野良猫を殺処分し、オーストラリア本土の10カ所と島の5カ所に野良猫のいない新しい保護区を作り、1000万ヘクタールにわたる地域で野良猫の個体数を管理する」とハント環境大臣は述べている。
野良猫たちは、「可能な限り苦痛が少なく、効果的な方法」で処分されるという。
それには、ワナ・射殺・毒殺などの方法が含まれる。
インディペンデント紙によると、オーストラリアでは野良猫が「害獣」に指定されている。
オーストラリア環境省の報告書には、野良猫は「35種の鳥類、36種の哺乳類、7種の爬虫類、3種の両生類の存在を脅かす存在」だと書かれている。
さらに報告書は「猫は小型〜中型の哺乳類の多くや、地上に営巣する乾燥地域の鳥類が絶滅した原因となった可能性があり」「ミミナガバンディクート、コシアカウサギワラビー、フクロアリクイの生存を脅かしており」「絶滅危惧種を増やす取り組みが、野良猫のために脅かされているケースもある」と伝えている。
オーストラリアの公共放送ABCのラジオ番組に出演した、政府の絶滅危惧種コミッショナーのグレゴリー・アンドリュース氏は「我々は猫を嫌っているわけではありません。ただ、野良猫が野生動物に与えるダメージを、これ以上放置するわけにはいかないのです」と述べ、この問題があまりにも長期にわたって放置されてきたと指摘する。
一方、ツイッターなどのSNS上では、計画は「残酷だ」と反発する声も多くある。
殺処分ゼロへ 地域猫活動 長野
殺処分ゼロへ「地域猫活動」現場を見る 長野
2015年07月12日 毎日新聞
譲渡会に出された子猫を抱く子供=飯田市の飯田合同庁舎で
長野県内では昨年度約1500匹の野良猫が保健所に収容され、約6割が殺処分されている。
中でも飯田・下伊那地域を管轄とする飯田保健所は引き取り、殺処分とも最多だ。
譲渡会の開催などが奏功し、最近は年々減少しているものの、依然として他地域と比べ抜きんでている。
上田市などでは地域ぐるみで猫を管理する「地域猫活動」の取り組みが一定の成果を上げているが、飯田・下伊那地域ではまだ認知されておらず、実施の動きもない。
同保健所は対応に苦慮している。
【湯浅聖一】
「人懐っこくて可愛い」。
6月28日に飯田市の飯田合同庁舎で開かれた猫の譲渡会。
1人で訪れた女性が気に入った子猫をケージから取り出し抱き上げた。
女性は主催した飯田保健所の職員にその猫の性格などを聞きながら考えた末、もらうことを決めた。
保健所では譲渡する際に、終生飼養▽避妊・去勢手術の実施▽室内飼育−−の3点を誓約する書類の提出を求めている。
保健所に持ち込まれる野良猫の多くは、望まない繁殖で増えたため、飼い主が困って捨ててしまう例が多いからだ。
女性は書類に署名し、子猫を入れた段ボール箱を大事に抱えるようにして帰って行った。
結局、この日は13組21人が来場し、成猫を含めた15匹のうち4匹が新しい飼い主にもらわれた。
同保健所によると、2007年度に引き取った猫は786匹。
このうち31匹が返還・譲渡され、残り755匹が殺処分された。
同年度の引き取りが339匹、殺処分が315匹の上田保健所と比べて倍以上で、県全体でも25%を占める。
飯田保健所は13年度から年3〜4回の譲渡会を開始。
返還・譲渡数が前年度の81匹から121匹に増加し、殺処分数は452匹から278匹に減少するなど改善をみせている。
しかし、依然として県内11保健所の中では多く、殺処分に至っては6年連続最多だ。
同保健所食品・生活衛生課の松沢寿次課長は「譲渡会も限度がある。地域猫活動も普及させたいのだが」と危機感を募らせる。
地域猫活動は、飼い主のいない猫を地域住民が餌やりや避妊・去勢手術などの面倒を見る取り組み。殺処分を減らす有効策の一つとされている。
県は02年度から避妊・去勢手術費を補助し地域猫活動を支援。
13年度には164地区に広がったが、飯田・下伊那地域では行われていない。
活動を担うボランティア団体がないからだという。
上田市では上田保健所が積極的に地域と関わることで、地域猫活動の浸透を図っている。
保健所の助言で11年に結成された「東前山ネコの会」もその一つだ。
藤極(ふじぎわ)ゆきえ代表は「最初は住民に理解されず、物好きのような目で見られたが、保健所が自治会長にお願いしてからは協力的になった」と話す。
当初30匹以上いた野良猫も現在は10匹程度に減少。
殺処分を減らす一助になっている。
ただ避妊・去勢手術費は雌で2万〜3万円、雄で1万〜1万5000円が相場で、県の補助があってもボランティアの負担は大きい。
上田市や松本市などのように独自に補助制度を創設している自治体もあるが飯田市にはない。
飯田保健所の松沢課長は「猫はネズミ捕りのために飼っているという意識が強い地域。地域猫活動に取り組んでくれるボランティアの育成が必要」と課題を上げる。
「猫も一つの命。人間の身勝手さで増えた野良猫が殺処分されるのは耐えられない」と藤極代表は言う。殺処分をゼロにするには、飼い主の意識を変えるのと同時に、住民の理解と協力、行政のサポートが欠かせない。
保護・収容動物のお知らせ
若狭健康福祉センター(小浜市)に1匹の成犬が収容されています。
保護・収容日:平成27年7月24日(金)、公示終了日:平成27年7月27日(月)
捕獲場所:若狭町 末野
雑種、中型犬、性別メス、年齢不明、毛は白黒色で短毛、首輪無し
飼い主の方、お心当たりのある方、至急センターへ電話をしてください。
センターへの電話は、0770ー52-1300、です。
どうか皆さまのご協力をお願いします
レッサーパンダ「楠」大往生
人間なら108歳 レッサーパンダ「楠」、大往生
2015年7月17日 朝日新聞
24歳の誕生日に、お祝いのリンゴのケーキを食べて横になる楠=到津の森公園提供
北九州市小倉北区の動物園「到津(いとうづ)の森公園」で飼育され、動物園のレッサーパンダとしては世界最高齢だったオスの「楠(くす)」が15日、死んだ。
先月24日に24歳の誕生日を祝ったばかり。
人間の年齢に換算すると、108歳の大往生だった。
同園によると、楠は1998年2月、広島市の動物園からやってきた。
元気にすくすくと育ち、昨年9月には23歳で「世界最高齢」と確認された。
晩年は白内障で視力をほとんど失っていた。
亡くなる3~4日前、いつもよりふらつきながら歩いていたが、栄養剤を混ぜた好物のリンゴのすりおろしを、おいしそうに食べていたという。
15日朝、寝室で死んでいるのを職員が発見。
解剖の結果、老衰と診断された。
園は18日~8月31日、獣舎前に献花台と記帳コーナーを設けるという。
(山根久美子)