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犬の殺処分ゼロを達成

犬の殺処分、ゼロを達成 神奈川の保護センター

2014年4月19日 朝日新聞

横浜、川崎、横須賀の3市以外で捨てられたり逃げたりした動物を預かっている神奈川県動物保護センター(平塚市)で昨年度、殺処分された犬がゼロだった。
1972年のセンター開設以来、初めてのことだ。
川崎市内の動物を預かる市動物愛護センター(高津区)でも、昨年度の犬の殺処分数が初めてゼロになった。
いずれも病死など収容中の死亡を除く。県内にセンターは四つあり、横浜市動物愛護センター(神奈川区)と横須賀市動物愛護センターは昨年度の殺処分数を集計中だが、ともにゼロではないという。
動物愛護の観点などから、殺処分の数が年々減っているのは全国的な傾向だ。
環境省の統計によると、40年前の殺処分数(収容中の死亡を含む)は年間115万9千匹以上だったが、2012年度は30分の1の約3万8千匹に。
県内でも1992年度には約6300匹だったのが、2012年度は217匹まで減っていた。
県動物保護センターはゼロ達成に向けて、様々な取り組みを進めてきた。
手っ取り早い方法は、センターに来る犬を減らすことだ。
飼い主が高齢化や転居などの事情で「もう飼えない」と持ち込んできても、しつけ方をアドバイスしたり新しい飼い主を探すよう促したりして、簡単には引き取らない。
また、迷い犬を確実に飼い主に返すため、狂犬病予防法で義務づけられた鑑札(登録証)の装着も推進してきた。
保護した子犬は避妊去勢手術をした上で、月1回の「譲渡会」で新しい飼い主を探す。
成犬の引き取りは主にボランティアが担う。
30を超えるNPOなどの団体・個人が登録し、犬を引き取って世話をしたり、新しい飼い主を見つけたりしている。
センターから譲り受ける際、1匹当たり1220円かかっていたのを昨年9月に無料化。
ボランティアが協力しやすくした。
センターの秋山雅彦業務課長は「センターばかりが頑張ってもゼロにはできない。ボランティアの協力や、飼い主の意識も大切。ゼロを続けられるよう取り組んでいく」と話す。
猫の殺処分数も、1989年度には全国で約32万8千匹だったのが、2012年度は約12万3千匹に減っている。
県内でも1992年度に約2万匹だったのが、2012年度は2600匹余に減少した。
ただ、県によると、猫は繁殖しやすく、親猫がいないと子猫を育てるのが難しいことなどから、一定数は殺処分せざるを得ないという。
(神宮桃子)


網走保健所 猫の殺処分ゼロ

網走保健所、猫の殺処分ゼロ 昨年度、犬に続き 情報発信で新しい飼い主

2014年4月18日(金)北海道新聞

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 【網走】
網走保健所が2013年度に殺処分した猫が、記録の残る02年度以降初めてゼロとなった。
保護した猫に関する情報発信や、飼い主との話し合いの強化などが功を奏し、12年度には犬の殺処分ゼロも達成している。

担当者は「多くの人の協力のおかげ。今後も続けたい」と意気込んでいる。
同保健所の管轄は、網走市と、大空、小清水、清里、斜里の4町。
「飼い主に捨てられた」「迷子になった」―などさまざまな事情の犬猫を収容。
保護4日目以降、飼い主が見つからなければ殺処分の対象となる。
10年度は犬5匹、猫54匹、11年度は犬5匹、猫12匹を殺処分した。
しかし11年度以降、人間の都合で死ぬ命を少しでも減らそうと、保護した犬猫の写真を掲載するホームページの開設や、スーパーや動物病院へのポスター掲示など情報発信を強化。
元の飼い主や新たな引き取り手が見つかるケースが増え、12年度の殺処分は犬0匹で、猫は飼い主の希望で安楽死させた高齢の1匹だけ。
13年度は猫0匹で、犬も同様の安楽死が1匹だった。
同保健所には、引っ越しや高齢者施設への入所を理由に、ペットの引き取りを依頼する電話が年間50件以上あるが、職員は殺処分の可能性を依頼者に説明。
ペット可の物件探しや譲渡先の探し方を提案すると、思い直す依頼者が増えた。
10年度は犬29匹、猫67匹を引き取ったが、13年度は犬10匹、猫11匹と大幅に減少。
殺処分ゼロに大きく貢献している。
引き取り数の減少により、譲渡先が見つからない犬猫を長期間保護できるようになった。
現在同保健所に収容している捨て猫1匹も、片目が不自由でもらい手がなかなか見つからず、80日間以上保護していたが、札幌圏の住民が新たな飼い主になることが決まった。
同保健所は「殺処分ゼロへの動きがより広まってほしい」としている。
(米田真梨子)

土佐犬の被害者の夫が語る

<土佐犬襲撃>飼い主逮捕で被害者の夫「長かった」 北海道

 2014年 4月25日(金) 毎日新聞

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妻トミ子さんが可愛がっていた愛犬「マイちゃん」を抱きながら、「ほっとした気持ちにはなれない」と語る橋場さん=北海道白老町で24日

北海道白老町の海岸で2月、散歩していた町内の女性が土佐犬2匹に襲われて死亡した事件で、女性の夫で無職の橋場和義さん(65)が24日、自宅前で取材に応じ、「容疑者が逮捕されても、ほっとした気持ちにはなれない。一体何があったのか、明らかにしてほしい」と沈痛な表情で訴えた。
事件は2月26日に起きた。
橋場さんは午前10時ごろ、妻トミ子さん(当時59歳)と車で近くの海岸へ行き、橋場さんは浜辺で家の庭用に小石を拾い、トミ子さんは1人で散歩に行った。
しかし、トミ子さんが1時間たっても待ち合わせ場所に現れないため、橋場さんは何度もトミ子さんの携帯電話にかけた。
午後6時過ぎ、道警苫小牧署から「海岸で身元不明の女性が見つかり、携帯電話にあなたの着信があった」と電話で知らされた。
同署の調べでは、トミ子さんの死因は水死だった。
だが、橋場さんは住民の話などを基に「海岸で土佐犬を放している者がいるのを近くの人が見ている」と訴えてきた。
事件から56日後、土佐犬の飼い主で近くに住む無職、佐治清容疑者(65)が重過失致死容疑で逮捕された。
橋場さんは「あんなに元気な妻が転んで水死するわけがない。とても納得できなかった」と話し、「長かった」とため息をついた。
トミ子さんが犬に襲われたのは午前10時半ごろとみられている。
橋場さんは「(佐治容疑者が)午後1時になって『人が倒れている』と第1発見者を装って交番に届けている。事件から2時間半、何をしていたのか。すべて話してほしい」と求めた。
橋場さん夫婦はペットのシーズ犬「マイちゃん」を可愛がってきた。
マイちゃんは、人が家に訪ねて来るとトミ子さんが戻って来たと思うのか、窓際に駆け寄るという。
橋場さんは「この子がさみしがって」と、マイちゃんを抱きしめた。
【斎藤誠】

3本足の犬と難病少年

全英感動!奇跡の出会い 3本足の犬と難病少年

奇跡体験!アンビリバボー 5月1日(木) オンエアー

今年2月、イギリスで出版された1冊の本が 今、大きな話題を呼んでいる。
そこに記されているのは、虐待を受け足を失った犬と、難病に苦しみ、生きる事に絶望してしまった少年のエピソード。
傷を抱えた両者の出会いは、後にイギリス中を感動の渦に巻き込む奇跡を起こす。

今から3年前、ロンドンの動物病院に一頭の犬が救急搬送された。
生後半年ほどのアナトリアン・シェパードという大型犬が瀕死の重傷を負っていた。
その日、動物病院に鉄道会社の運転手から、とても大きな犬が電車に跳ねられ横たわっていると連絡があった。
だが、長年様々な動物を治療してきた獣医にとって、それはとても奇妙なことだった。
成長すると体長80cmにもなるアナトリアン・シェパードは、堂々たる外見に反して非常に慎重な性格で知られている。
そんな犬が注意不足で列車事故に遭うとは考えづらかったのだ。
後に出版された本によると、飼い主から虐待を受けていたというこの犬は線路に固定されていた可能性があるという。
その後、犬は医師たちの懸命の努力により一命を取り留めた。
だが、損傷の激しかった左の後ろ足はやむなく切断された。
超大型犬が足を失うと、成犬となった時、自らの体重を支える事ができず、寝たきりになってしまうケースが多い。
そのため、なかなか引き取りたいという人も現れないのだ。
それでも保護団体は、この可哀想な犬を救おうと「ハチ」という名前をつけ、様々なサイトで飼い主を募集。
しかし、引き取ってくれる人は中々現れなかった。
引き取り手がなければ、殺処分の処置をとらざる得ない場合もあった。
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だが、呼びかけを始めてから およそ半年後。
ドックトレーナーのコリーン・ホーキンスさんが「ハチ」の飼い主募集の記事に目を留めた。
しかし・・・コリーンさんとウィルさん夫妻には、オーウェン君という一人息子がいた。
だが彼は、ある問題を抱えていた。
それは、『シュヴァルツ・ヤンペル症候群』。
全身の筋肉が常に硬直してしまう先天性の難病である。
筋肉は通常、力を入れることで硬直するが、この症候群の場合、意思とは関係なく、常に筋肉が緊張し、硬直した状態になる。
そのため、骨の成長が妨げられ、歩行も困難になる。
世界でも約100例しか報告されておらず、治療法も分かっていない。
それが彼が持って生まれた病気だった。
小学校に通い始めたオーウェン君は、この頃から自分が他人と違う事に悩み始めた。
中でも一番の悩みだったのが・・・ 「なんでオーウェンっていつも変な顔をしてるの?」と友達にからかわれることだった。
実は、顔の筋肉も硬直しているため、常に目が開けづらく、口を尖らせた顔つきになってしまうのだった。 いつしか他人の視線を極端に怖がるようになってしまったオーウェン君は、やがて学校も休みがちになり、ついには家の外に出る事さえ嫌がるようになってしまったのだ。
さらに、薬を飲む事を嫌がり、飲まなくなってしまった。

夫婦がインターネットで3本足のハチと出会ったのは、そんなある日のことだった。
実はこの家には、すでにピクセルという犬がいた。
息子はもちろん、ピクセルにとっても大きな障害犬は恐怖ではないか?
不安は大きかった。
しかし、コリーンさんの強い願いで、一度見に行くことにした。
ハチは虐待を受けたトラウマで人間不信に陥っていた。
だが、とりあえず2週間だけあずかり、試してみる事にしたのだ。
いよいよ、ハチを迎える日がやって来た。
だが、警戒心からか、ハチは玄関先で足を止めてしまった。
そこで、コリーンさんはまず ハチの警戒心を解くためにリードを離して、家の中を自由に探検させることにした。
するとこの時、とても不思議な事が起こった。
初めてやって来た家にも関わらず、まるで元々知っていたかのように、一目散にある場所に向かっていったのだ!!
1階にハチの姿が見当たらず、心配になった両親は慌ててオーウェン君の部屋へ駆け込んでいった。だが、そこには・・・驚くべき光景が!!
オーウェン君の膝に頭を乗せて甘えるハチと、ハチをなでているオーウェン君がいたのだ!!

それが全ての始まりだった。
ハチはこの家に来た最初の日から、片時もオーウェン君のそばを離れようとしなかった。
ぴったりと寄り添うハチ。
それは、人間不信になった犬とは思えない姿だった。
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そして、そんなハチの存在は、やがてオーウェン君にある変化をもたらすようになった。
それは・・・ハチが足のために薬の混ざった食事をとるのを見て、再び薬を飲み始めたのだ。
どんなに大変な状況でも、前向きに生きる姿勢をハチから学び取ったオーウェン君。
こうして、失いかけた笑顔をハチと一緒に少しずつ取り戻していったのである。

だが1つだけ、どうしても取り戻せないものがあった。
外に出て行く事だけはどうしてもできなかった。
そこで コリーンさんは、足を失い人間が信じられなくなったハチが自分からオーウェン君と友達になろうとしてくれた・・それが、どれだけ勇気の要ることだったかを話した。
人間不信だったはずのハチが勇気を出して自分を信じてくれた。
それなのに、自分は過去のトラウマを引きずりあと一歩が踏み出せない・・・。
しかし・・・オーウェン君はある日、ウィルさんに「ハチを散歩に連れて行きたい」と言ったのだ!
オーウェン君はついに、自らの意思で外の世界に飛び出していったのだ!
すると・・ハチに惹かれて、見知らぬ子供たちが集まって来た。
そして、足が1本ないハチに「かわいそう」という子供たちに、オーウェン君は今までにないほど はっきりとした口調でハチがどんなにスゴイのかを話して聞かせた。
どれだけハチがスゴイ犬なのかをただ伝えるために。
すると・・・子供たちの親が「スゴイのはあなたも一緒よ。そんな犬を散歩させてあげるなんて偉いわね」とオーウェン君をほめてくれた。
最初は大好きなハチの話を誰かに聞いてもらいたいだけだった。
だが、つい最近まで他人の目を見ることもできなかった少年は、その時、生まれて初めて他人と関わる喜びを知ったのだ!!

その後、オーウェン君はハチと一緒に出かける先々で、色んな人にハチの話を聞かせることが何よりの楽しみになり、ついには、多くの人が集まるドッグショーにも出場。
そして 昨年3月、彼らは世界最大のドックショー、Crufts(クラフト)で犬と人間の友情に与えられる賞、『Friends for Life賞』の最終候補にノミネートされたのである。
そして・・・『Friends for Life賞』を見事に受賞。
そこには、外を出ることを恐れ、生きることに絶望していた少年の姿はどこにもなかった。

あれから1年、オーウェン君とハチはどうしているのか?
彼らの家を訪ねると、何と家族揃って出迎えてくれた。
現在は、毎日学校にも通っているというオーウェン君だが、ハチとの友情は今も当然変わっていない。
最後にオーウェン君に将来の夢を聞いてみると・・・。
「ハチと一緒に世界中のいろんな所に行ってみたい」

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社民党 福島みずほさん 犬猫殺処分質問主意書を提出

社民党の元党首をされていた福島みずほさんが犬猫殺処分に関する質問主意書を提出されました。
以前、自民党・民主党が動物愛護議員連盟(名称は異なっているかも)なる大組織を編成し活動方針を掲げていましたが、知らないうちに消滅、何をやったのか不明、期待していただけにガッカリしました。
動物愛護活動には政党は関係ないんです。
私は政治そのものにも政党や派閥は必要ないと思っています。
無駄はやめて欲しい。
この件についての私の思いは後日別の時に。
今回の福島みずほさんに期待しています。
以前、松野頼久議員がいろいろやってくれました。


福島みずほのどきどき日記

福島みずほのオフィシャルHP

2014年05月01日(Thu)

5月1日(木) 
犬猫殺処分に関する質問主意書を出しました。
政府からの答弁書は、2週間後になると思います。
またこのブログに報告します。


犬猫殺処分に関する質問主意書

<質問主意書の内容>

所有者や拾得者等から持ち込まれた犬猫は、合計で年間約二十一万匹が全国の自治体に引き取られ、そのうち約十六万匹が殺処分されていると環境省が報告している。
この殺処分される犬猫を少しでも削減しようと、各自治体が取り組んでいるが、その対応策及び成果は自治体ごとに異なっているのが現状である。
そこで、犬猫の殺処分問題を、自治体に任せるだけではなく、国が積極的に取り組むべきではないかという視点から、以下質問する。

一 犬猫殺処分ゼロを目指すために、その全体数の約七十五パーセントを占める猫の殺処分数ゼロを目指すことも大変重要である。
平成二十五年九月に改正された動物の愛護及び管理に関する法律(以下「改正動物愛護法」という。)が施行されたが、平成二十四年八月の衆議院環境委員会及び参議院環境委員会の附帯決議(以下「衆議院及び参議院の附帯決議」という。)第十一項では、「飼い主のいない猫の不妊去勢手術の促進、(中略)を着実に実施するため、地方自治体に対する財政面での支援を拡充すること」とされている。
飼い主のいない猫に対する避妊や去勢の助成を自治体や一部のボランティアに任せるのではなく、国が自治体を支援するべきと考えるが、具体的にどのような支援策を立案、または実施しているのか。

二 衆議院及び参議院の附帯決議の第八項では「地域猫対策は、猫に係る苦情件数の低減及び猫の引取り頭数の減少に効果があることに鑑み、官民挙げて一層の推進を図ること」とされている。
そこで、所有者のいない猫に不妊去勢手術を施し、地域住民の理解の下に餌や糞の管理をする地域猫活動が行われているが、猫の引き取り数削減や地域の環境トラブルの解消に効果があると確認できる事例があれば、その内容を示されたい。
また、地域猫活動で成果を挙げている自治体の事例を集めて成功事例集として公表するなどの啓発活動を政府は行っているのか。行っている場合には、どのような方法で公表しているか示されたい。

三 改正動物愛護法第三十五条第四項で、引き取った犬猫について「殺処分がなくなることを目指して、(中略)譲り渡すよう努めるものとする」ことが明記された。
この主旨を実現する場合、各自治体の動物愛護センターをこれまでの殺処分施設から、新たな飼い主を見つけるための譲渡施設へと転換することが必要であると考えるが、政府の具体的な対応策を示されたい。

四 改正動物愛護法第三十五条第四項により各自治体で、譲渡数を増やす取組が続々と行われている。
佐賀県動物管理センターでは、月に一回、日曜日に譲渡会を開催、熊本市動物愛護センターで譲渡専用施設が完成、岐阜県動物愛護センターで譲渡専用施設が開所という動きがある。
このような、譲渡専用施設の建設の動きを全国各地に広めるために、国は助成金を支出しているのか。
していない場合には、今後支出する予定、計画はあるのか。
加えて、各自治体の動物愛護センターの建屋の増改築等を進めるために国は助成金を支出すべきと考えるが、いかがか。

五 「動物の殺処分方法に関する指針」(平成十九年十一月十二日環境省告示第一○五号)では、殺処分方法は、動物に苦痛を与えない方法を用いる旨が記載されている。
しかし、現在広く実施されている二酸化炭素を使用した処分方法では瞬時に意識を失うわけではなく、動物個体によっては、意識を失うまで数分から数十分かかると言われており、その間、動物は苦しむことになる。
したがって、安楽死とは言えないのではないか。
この二酸化炭素を使用した殺処分方法について、安楽死との認識を持っているのか、政府の見解を明らかにされたい。

六 現在、全国の動物愛護センターにおける殺処分方法には、二酸化炭素による窒息死、その他の殺処分方法も含めて、どのような方法がとられているのか、政府は処分方法の実態を把握しているのか。
把握している場合には、政府の承知するところを示されたい。
把握していない場合には、今後実態把握に努めるべきと考えるが、いかがか。

七 改正動物愛護法第二十二条の四で、犬猫販売業者に対して、売れ残った犬猫について、「終生飼養の確保」が義務付けられた。
さらに、同法第十条第三項において、犬猫販売業者は「犬猫等健康安全計画」の提出が義務付けられ、その中で、売れ残った犬猫の取扱について記載しなければならないことになった。
右規定が正しく実践されているか否か、犬猫販売業者で売れ残った犬猫がどのような状態であるのか、実態調査をする必要があると考える。
政府又は自治体は、実態調査をしているのか。
実態調査をしている場合には、その結果を示されたい。
実態調査をしていない場合には、国が率先して行うべきと考えるが、いかがか。

八 改正動物愛護法第三十五条第一項で定められた、終生飼養の義務に反するような飼い主からの犬猫の持込みの拒絶や同条第四項の殺処分がなくなることを目指す努力義務の実践により、国立市では犬猫殺処分ゼロを実現し、滋賀県では動物管理センターの収容数が過去最少となり、神奈川県動物保護センターでは犬の殺処分ゼロを達成し、網走保健所では猫の殺処分ゼロを達成するなど各自治体で実績をあげている。
このような殺処分ゼロに向け努力している自治体をモデルケースとして、広く全国の自治体へ同様の取組を広げるべきと考えるが、政府はモデルケースの紹介活動に取り組んでいるのか。

九 改正動物愛護法第四十一条の四で、「国は、(中略)地方公共団体の部局と都道府県警察の連携の強化(中略)に関し、(中略)必要な施策を講ずるよう努めるものとする」という規定が設けられた。
平成二十四年度に同法で起訴されたのは全国で僅か十六件しかない。
同法で起訴されたケースについて平成二十五年度の実績を示されたい。
また、なぜこのように起訴件数が少ないのか、現状を適正と考えているのか、政府の見解を明らかにされたい。

十 改正動物愛護法の罰則規定が適正に適用され、さらには、動物殺傷罪、動物虐待罪、動物遺棄罪が適切に運用されるよう施策を講ずるべきであると考えるが、政府はどのような方策を実施しているのか。
具体的には、現場での告発などに警察がどのように対応していくかが重要になると考えるが、いかがか。

十一 動物がその命を終えるまでしっかり飼育するという飼い主の義務があることを啓発していく活動について、政府はどのように行っているのか。
また、その義務を怠った場合には罰則があるのだということを広く普及させる努力を政府は行っているのか。
加えて、飼い主の責任義務の啓発及び当該義務を怠った場合の罰則の存在の周知に関して、今後の政府の考え方と対応策を具体的に示されたい。

十二 多くの動物を飼いすぎて、世話をしきれず、その結果、飼育放棄して多くの動物が自治体に収容されるという、多頭飼育の崩壊事件が毎年各地で起きている。
最近でも、浜松での猫九十四匹を残したまま飼い主が転居した事件や栃木県で犬六十匹を飼いきれず、県に引取りを求めた事件が起きている。
こういった、多頭飼育の崩壊に対する対策について、政府の見解を明らかにされたい。
改正動物愛護法第二十五条第三項で、飼育状態が動物虐待といえるような場合は、自治体が飼い主に対して改善命令を出すことができるようになったが、そのような規定が全く機能していないのではないか。
また、こういった沢山の動物を飼う人たちは、米国では「アニマルホーダー」と言われ、心のケアが必要とされている。
日本でもこのような多頭飼育をする者に対し、専門家による心のケアが必要と考えるが、政府の見解を明らかにされたい。 

http://mizuhofukushima.blog83.fc2.com/blog-entry-2538.html?fb_action_ids=272111086304832&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B624694860952395%5D&action_type_map=%5B%22og.likes%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

保護・収容動物のお知らせ

若狭健康福祉センター(小浜市)に1匹の成犬が収容されています。

保護・収容日:平成26年5月6日(火)、公示終了日:平成26年5月9日(金)
捕獲場所:?
雑種、中型犬、性別オス、年齢不明、毛は白色で短毛、黒色首輪着用
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飼い主の方、お心当たりのある方、至急センターへ電話をしてください。
センターへの電話は、0770ー52−1300、です。
どうか皆さまのご協力をお願いしますImage may be NSFW.
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保護・収容動物のお知らせ

二州健康福祉センター(敦賀市)に1匹の成犬が収容されています。

保護・収容年月日:平成26年5月7日(水)、公示終了年月日:平成26年5月10日(土)
保護・収容場所:敦賀市中郷交番付近
雑種、中型、メス、年齢数歳、毛は薄茶白色で短毛、首輪:黄色首輪着用&青引き綱付き
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飼い主の方、お心当たりの方、センターへ至急電話をお願いします。
センターの電話は、(0770)22−3747、です。 
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映画「南極物語」

先日久しぶりに、映画「南極物語」をDVDで観ていました。
何度観たか数え切れないくらいです。
犬たちが懸命に生きた姿、何度観ても感動し泣けてきます。
主演の高倉健さん、今まではやくざ映画の俳優、というイメージしかなかったのですが、この映画を観てからは大きく変わりました。
バックに流れるヴァンゲリスの音楽、映画のシーンに良くマッチして映画の良さに大変貢献しています。
この映画、今から30年以上経過しているんです。
このような素晴らしい映画、今後作ることができるのでしょうか・・・
稚内市のホームページに詳しい南極物語の出来事が掲載されていますのでご紹介します。


南極物語

『南極物語』(なんきょくものがたり)は、昭和58年(1983)公開の映画です。
出演者は、高倉健、渡瀬恒彦、夏目雅子、など。
音楽は、ヴァンゲリス。
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稚内市のホームページより

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日本が国際地球観測年を機に、南極観測に参加することが決定されたのは昭和30年(1955)年のことです。
当時は、サンフランシスコ講和条約調印のわずか4年後のことで、日本には国際的な地位など無いに等しい状態でした。
ですから国際会議で日本が、南極観測に参加したいと申し出ても、第2次世界大戦で日本に恨みをもつオーストラリア等が猛烈に反発し、「日本にはまだ国際会議に復帰する資格などない」という大変激しい態度が表明されました。
日本から代表として会議に参加していた永田氏は(後に南極観測隊の隊長となる)、「100人近い出席者は自分以外がすべて白人でしかも戦勝国の国民だった。その心の衝撃は今でも忘れられない」と語っています。
しかし、会議場から一歩でるとアメリカもソ連も激励してくれ、会議場での会話のかけひきのテクニックまで忠告してくれたといいます。
こうした、陰での援助もありようやく日本が参加できることが決定し、戦後意気喪失していた日本は、国際的な規模で行われる一大事業に参加するという明るいニュースに湧きました。

さて、南極観測に参加するにあたっていよいよ観測隊が結成されることとなりました。
その中で学術関係者は着々と決定していきましたが、もう一つの重要な仕事、すなわち基地設営の責任者を決めなければならなくなっていました。
この役目には、子供の頃、白瀬中尉の南極探検の報告会に出席し、その時見た真っ白な氷の世界に憧れてきたという登山家であり一人のエンジニアでもある、西堀栄三郎氏に白羽の矢があたりました。余談ではありますが、彼はあの有名な“雪よ岩よわれらがやどり”の「雪山讃歌」の作者でもあります。
そして、この西堀氏が南極に行くことを決意した時から構想を持っていた輸送手段が航空機と犬だったのです。
極地探検に犬ぞりが必要不可欠なものであったことは、歴史の教えるところであり、ピアリーの北極初到達、アムンゼンの南極初到達にもやはり犬ぞりが使用されていました。
犬ぞりの必要性を何とか関係者に説き伏せ、犬ぞり隊が編成されることが決定したのが昭和31年(1956)1月のことでした。
その時点で、11月の出発までもう残すところ10ヶ月足らずです。
優れた犬を探し出し、雪が消えないうちに、一日でも早く訓練を始めなければなりません。
しかし、ここで一つの問題が持ち上がりました。
それは、犬ぞりをひかせる犬は何を使うかということです。
外国が使っていたソリ犬はハスキーかサモエドに限られており、シベリアやアラスカ等に行くと、訓練された犬が一組になって売られていることもわかりました。
だが、「日本には樺太犬という立派な犬がいるではないか。ひとつ世界にその素晴らしさを見せてやろう」という意気込みから、結局、犬ぞりには樺太犬が選ばれることとなり、西堀氏はすぐさま北海道へと飛び、犬集めがはじまりました。
樺太犬は、体力があり、粗食と寒さに耐え、指の間に密生して毛があるなど、特に雪の上での労働に適した特徴を持っています。
苦労した甲斐があり、少しずつ犬達が集まりはじめ、中には無償で提供を申し出てくる人もありました。(当時の金額で1頭3千円から1万5千円で購入。当時20代のサラリーマンの給料が1万ほどだった)こうしてようやく訓練が出来る体制が整ったのが3月も末のことでした。
稚内市はもちろんこの事業に、いち早く裏山の公園を提供しましたが、市の協力はこれに止まることなく、訓練所の建物を用意したり、犬達の食料の買いつけ、搬入、訓練にたずさわる隊員への便宜をはかるなど、細部にわたり協力を惜(お)しみませんでした。
しかも、この稚内は、雪が多く、風も強く、その上犬の餌である魚も豊富で、犬ぞりのための広いコースもとれるなど訓練には最適の地でした。
それから、犬ぞり隊は稚内公園で約8ヶ月間、樺太からの引揚者・後藤直太郎氏の調教で厳しい訓練を受けました。
犬達の勢力争いから序列ができにくい場合には、ケンカをさせて決めていくという具合に、訓練は手際よく行われていきました。
昭和31年(1956)11月8日、いよいよ出発の時を迎えました。
数えきれない程の人々でごったがえす東京・晴海埠頭から観測船“宗谷”が静かに港を離れていきました。この時、宗谷に乗っていたのは観測隊員53名、船の乗組員77名、樺太犬22頭(うち2頭は子犬)、ねこ1匹とカナリアが2羽でした。
南極へ到達するまでは長い道のりです。
最も心配だったのは犬達の健康でした。
犬達は寒さには強いが、果して赤道の暑さを乗り切れるだろうか、白瀬隊は最初の年、連れていった樺太犬のうちほとんど全てを暑さで失ったといます。
そのため犬達の部屋には、当時としてはまだ珍しい冷房が備えられたそうです。
そして隊員たちもこっそりその特典にあやかったというこの冷房のおかげで、みな無事、赤道を通過することができました。
東京を出てから2ヶ月以上がたった昭和32年(1957)1月18日、ついに観測船“宗谷”は南極大陸を見つけました。
そして、前人未踏のプリンス・ハラルド海岸の一角にあるオングル島へと犬ぞりと雪上車で到達した観測隊は、そこを昭和基地と命名、その日から、宗谷と基地の間の荷物輸送が寝る間も惜しんで行われ、住居や観測のための建物が建設されていきました。
そして、2月15日、宗谷は11人の越冬隊と19頭の樺太犬を残して、故国へと帰っていったのです。
残された越冬隊による活動がいよいよ本格的にはじまりました。
南極の気象は、想像通り厳しいもので、食料や貴重な燃料を置いた氷原が、一夜にして切り離されて流れていったり、ブリザードの時など外に置いてあった食事の材料を取りにいく係員は、1m進むのに、内地の4kmくらいを進むのと同じだとこぼしていた程です。
ところで、基地の風下には、太い1本のワイヤーロープに2〜3m毎に鎖が固定され、犬達が繋がれていました。
犬舎も作られたのですが、犬達はこの南極の厳しい気候の中でも用意した犬小屋に入ることなく、ほとんど大半の犬達はついに1年間を外で頑張り通したというから驚きです。
南極は北半球とは季節が逆です。
5月31日には太陽とお別れの日を迎え、太陽のない暗黒の冬が訪れました。
再び太陽が顔を出したのが7月13日のことで、日一日と温かくなりいよいよ大陸奥地へと進む時がきました。しかし、雪上車は寒さのために不調でした。犬ぞりが、それに代わりました。
樺太犬達は、生まれながらにしてソリをひくことに喜びを感じるらしく、朝係員の姿を見つけると、今日は自分を連れていけといわんばかりに総立ちになりワンワンと吠えるのです。
指名された犬はいかにも嬉しいという風で、尾を振り得意気にソリに繋がれますが、居残り組は寂しげにいつまでも吠えています。
また、ただただ白い氷原に鎖を解き放ってやっても10kmもの距離を走り抜け、彼らはちゃんと昭和基地まで帰ってきたといいます。
いよいよ調査の中でも特に重要とされる、ボツンヌーテンまでの調査旅行が行われる日がやって来ました。これには、多くの機材が必要とされるため、犬ぞりではなく雪上車が使われることとなっていました。
ところが、肝心な時に頼みとする雪上車が動こうとしてくれません。
結局犬ぞりで調査を行うことになりましたが、犬達は重荷と登り坂にあえぎ、5m引いては止まり、1m行っては休むという状態が続きました。
マイナス30度の寒さと烈風の吹く中で、心まで凍え、凍傷にも悩まされました。
時には恐ろしい氷の割れ目に落ちそうになり、ブリザードにも耐え、犬達の足の裏は割れてアカギレがひどくなり、雪の上には点々と血の滲む後が残るということもありました。
隊員達は余りにその姿が痛々しいのでガーゼをあてがいバンソウコウで止めて、その上に毛の手袋をはかせたといいます。 

結局この旅は、435km、27日にも及びましたが、ソリをひいた15頭の犬達はいずれも脱落(だつらく)することなく、見事この難事業をなし遂げたのです。
日本を出発する前から、議論された犬と雪上車の問題ですが、結局は、非科学的だと言われていたにも関わらず犬の圧勝だったわけです。
そして、隊員は彼らと苦楽を共にしてきたこの南極での生活の中で、ある種の確信を持つようになりました。
それは、犬達にも人間と同じように意思があり、感情があり、そして自尊心があるということです。
氷山との戦いに疲れ果てて動けなくなったとき、1頭1頭の犬達に話しかけたところ、それまで動きそうになかった彼らが一斉に立ち上がり、ついに難関を乗り越えたこと。
彼らはきっとこちらの気持ちに応えてくれたのでしょう。
また、病気で死んでいった犬達は、調査旅行に出掛けた仲間が無事帰ってくるのを見届けた後に安心したかのように息を引き取っていきましたが、これも偶然とは思えません。
死線をさまよう人の生死を決めるものは、その人の気持ちだとよくいわれますが、彼らを見ているときっと人間と同じような意思があるとしか思えなかったのです。
そして、犬達にも人間と同じような気持ちや心の動きがあるとすれば、犬の能力を最も引き出すのは力ではなく、やはり心ではないでしょうか。
酷寒(こっかん)の地で人と犬達は一体となり頑張り抜きました。
南極での1年間、可愛い犬達を少しずつ失いましたが、嬉しいニュースもありました。
唯一のメス犬・シロが子犬を産んだことです。
結局、犬ぞりが走った距離は1年間に1,600kmにもおよび、雪上車の走行距離1,200kmを上回りました。
昭和32年(1957)12月、第2次南極観測隊を乗せた宗谷は確実に昭和基地へと近づいていました。
基地では、1年間の事業の後片付けに追われ、人々は慌ただしく立ち働いていました。
しかし、例年以上に氷が多いという状況の中、31日の大晦日から吹き出したブリザードは、氷海に突入していた宗谷の周辺の氷の状態を一変させてしまいました。
3日間吹き荒れたブリザードが去った後、宗谷は氷のぎっしり詰まった20km四方ほどの大きな氷盤(ひょうばん)に囲まれ、全く身動きができない状態となってしまったのです。
ようやく46日ぶりに氷海から脱出した時、既に宗谷は傷つき、もはや単独では再び氷海に突入することは無理でした。
救助を求めたところアメリカのバートン・アイランド号が宗谷の行く先を砕氷してくれることとなり、無線で状況を知った昭和基地では、大喜びでした。
しかし、喜んだのも束の間、2月10日の通信は、越冬隊にとっては信じがたい内容でした。
宗谷から送られてきた通信は、とにかく先に西堀越冬隊を宗谷に収容するというものでした。
しかし、誰の目からみても、交代要員がまず来てから第1越冬隊が引き上げるのが常識です。
考え抜いた挙げ句、越冬隊長だった西堀氏は宗谷から迎えに飛んでくるという飛行機・昭和号に、一人ずつ乗せて時間かせぎをし、その間に再び昭和基地に戻ることを説得しようと考えました。
昭和号が帰ってきた宗谷では、1名ずつしか乗せてこない昭和基地の行動にピリピリしていました。
実は、もう既に宗谷とバートン・アイランド号を囲む海の状況がのっぴきならぬところまで来ており、いくら力のあるバートン・アイランド号といえども、これ以上宗谷に付き合っていては脱出不可能になるという状況にまでなっていたのです。
一方、昭和基地の方では、誰もが第2次越冬隊がやって来ることを信じて疑いはしていませんでしたが、それでも万が一に備えて、ソリ犬ではないメスのシロと子犬8匹だけは連れていこうと相談しました。
そして、1度の飛行で運べる重量が厳しく制限されているにもかかわらす、隊員達は自分の荷物を犬の体重分だけ減らして飛ぶことを決意していました。
結局、こうして11名の隊員は次々と宗谷へ収容され、一時的にしろ昭和基地には鎖が繋がれたままの状態で15頭の犬だけが残ることになりました。
隊員達が基地を飛び立つ時、犬達は一斉に吠えました。
その時、犬係だった北村隊員は、必ずまたやって来るからな・・・と話しかけましたが、いやな胸騒ぎを覚えたといいます。
しかし、この時でも、宗谷は決して第2次越冬隊を昭和基地に送り込むことを断念していたわけではありません。
ぎりぎりのところまでバートン・アイランド号の力を借り、なんとか成功させたいと必死だったのです。
先に到着した北村隊員は、宗谷の船上で昭和号が基地に飛ぶのが最後だと知るともう一人の犬係であった菊地隊員に相談を持ちかけました。
それは、パイロットに頼んで、犬の鎖だけでも放してやろうというものでした。
しかし、意外なことに菊地隊員からは反対の意見が述べられました。
それは、もし第2次越冬隊が基地に無事到着してその任務を果たそうとするとき、新しい雪上車を持っていない現状からすると、犬ぞりはますます重要になる。
第2次越冬隊が基地にいける可能性が1%でもある以上、それはできないというものでした。 

宗谷が必死に格闘(かくとう)している時、本国では既に置き去りにされた犬のことが報道されたらしく、連日「犬を必ず助けて」「もの言わぬ隊員を殺すな、万難(ばんなん)を排(はい)して連れて帰れ」「犬殺し、犬を残すなら隊員達は日本に帰るな」といった非難の電報が多く届きました。
しかし、努力の甲斐なく、運命は無残にも計画を断念させたのです。
「われわれは、涙をのんで、第2次越冬観測計画をここに断念せざるを得なくなった。互いに傷心をいたわりあい、帰国の途につこう」そう語った永田隊長の目からは、光るものがこぼれました。
そして、1年後、宗谷は第3次越冬隊のメンバーを乗せ、再び南極の海を航海していました。
1月14日、昭和基地に近づいた宗谷から、いよいよ無人の昭和基地に向けてヘリコプターが飛び立つ日を迎えました。
飛び立った2機の大型ヘリコプターは、船の上を旋回すると、しだいに遠ざかりました。
氷原は白い炎のように見えます。
基地までは約163km、1時間あまりの飛行時間はとても長く感じられました。
残されたカラフト犬達は、もちろんすべて死亡していることでしょう。
無人の昭和基地にはブリザードが吹き荒れ、放置されたままの建物がどうなっているかもとても心配でした。
14時45分、なつかしいオレンジ色の建物が見えてきました。
「あっ、昭和基地だ」その時です。
第1次越冬隊員でもあった大塚隊員の目に、氷の上で動く黒い物体が映りました。
「犬だ!」
「まさか、1年間も生きているはずがない」「アザラシだろう」ヘリコプターが地上に着くのももどかしく隊員達はどっと機上から飛び下りました。
みるみる近づいてくる2つの黒い点。
犬と人間が、走りより接近しました。
大塚隊員は犬に抱きつくと黒々とした毛に顔をうずめました。
そして、大自然との戦いに勝って生き延びた2つの命を抱きしめました。
ほのかな体のぬくもりが人から犬へ、犬から人へと通い合うのがわかりました。
地球に生きているもの同士の尊い命が響き合って、人と犬をしっかりと結んでいたのです。
無人の昭和基地で1年もの間逞(たくま)しく生き延びていたのは、タロとジロの兄弟犬でした。
そして、このニュースは、すぐさま宗谷に、宗谷から日本へと伝えられました。
タロとジロの元気な姿も電光写真で送られ、この感動の出来事は、日本のみならず世界中に伝えられ、人々の胸を強くゆさぶったのです。


大震災3年 不明の愛猫戻る

大震災3年:不明の愛猫戻る 首輪の電話番号が絆に 岩手

2014年05月10日 毎日新聞

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「ちょっと早い『母の日』のプレゼント?」。
飼い猫のスイカと約3年2カ月ぶりに再会した山岸剛郎さん(右)と一子さん夫妻
=岩手県大船渡市で2014年5月9日、根本太一撮影

東日本大震災で行方不明になった猫が9日、約3年2カ月ぶりに岩手県大船渡市の家に戻り、飼い主の山岸剛郎(たけお)さん(67)、一子(かずこ)さん(64)夫妻と再会した。
子ども2人が独立し、寂しい生活を潤わせていた雄の黒い雑種で名前はスイカ。
首輪に小さく書いておいた電話番号が絆になった。
「お帰り!」。山岸さん夫妻は優しく抱き締めた。
県大船渡保健所によると、スイカは4月初め、山岸さん宅から南に約15キロ離れた陸前高田市の杉林で保護された。
見つけた人が哀れんで連れ帰ったが、仮設住宅住まいのため周囲に迷惑がかかると同10日、保健所に託したという。
保健所は、引き取り手のない野良猫は処分するが、人懐こく、首輪も着けていたため「飼い主が現れるかもしれない」と待ち続けた。
そして今月8日、里親募集のため写真を撮ろうとした時、首輪の汚れと思っていた部分に、剛郎さんの名前と携帯電話番号が書かれていることに気付き連絡した。
スイカは約15年前、山岸さんの長男(34)が大船渡市内で拾った。
子ども2人が就職して家を出てからは夫妻の生きがいになり、剛郎さんは日曜大工で、庭に日傘付きの寝床を作るほどかわいがった。
しかし、震災当日、2人が外出先から帰宅すると、高台の自宅は津波に遭わず無事だったがスイカは消えていた。
この年の夏には、諦めて寝床も解体したという。
そして、3年2カ月ぶりの対面。
スイカは着けた覚えのない鈴を3個、首輪に下げていた。
保健所の獣医師は「餌もない被災地で、厳しい冬を3回も越すのは無理」と話しており、この間、誰かに飼われていたとみられる。
スイカを抱きしめた一子さんは「半分ぐらいに小さくなっちゃって。毛も薄くなったね」とねぎらった。
剛郎さんは、さっそく新しい寝床作りにとりかかる。
【根本太一】

犬猫殺処分に関する答弁書

福島みずほのどきどき日記

福島みずほのオフィシャルHP


犬猫殺処分に関する答弁書

2014年05月13日(Tue)

5月13日(火)
犬猫殺処分に関する答弁書が提出されました。
犬猫の殺処分問題について、政府に質問主意書を提出していました。
それに対する答弁書が本日提出されましたので、以下のリンクからご覧ください。

犬猫の殺処分問題に関する質問に対する答弁書(PDFファイル)

念のために、元の質問主意書のPDFファイルも以下に張り付けておきますので、ご覧下さい。

犬猫の殺処分問題に関する質問主意書(PDFファイル)

チワワなど5匹の死体捨てる

チワワなど犬5匹の死体、公園に捨てた2人逮捕

2014年05月17日 読売新聞

5匹の犬の死体を公園に捨てたとして、北海道警札幌豊平署は17日、札幌市豊平区月寒東1の7、無職星正吾(23)、同区月寒東1の9、契約社員秋庭正幸(20)の両容疑者を廃棄物処理法違反容疑で逮捕した。

発表によると、2人は今年3月14〜15日の間に、同区の西岡公園の駐車場付近で、チワワやボーダーコリーなどの成犬5匹の死体を捨てた疑い。
犬は段ボール3箱に分けて入れてあったという。
犬はいずれも、星容疑者がインターネットを通じて無料で譲り受け、飼っていたものだった。
2人は容疑を認めているといい、同署では、星容疑者が犬を虐待した可能性もあるとみて調べている。

保護・収容動物のお知らせ

若狭健康福祉センター(小浜市)に1匹の成犬が収容されています。

保護・収容日:平成26年5月22日(木)、公示終了日:平成26年5月25日(日)
捕獲場所:おおい町名田庄井上
ダックスフント、小型犬、性別オス、年齢不明、毛は茶色で長毛、首輪無し
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飼い主の方、お心当たりのある方、至急センターへ電話をしてください。
センターへの電話は、0770ー52−1300、です。
どうか皆さまのご協力をお願いしますImage may be NSFW.
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広がる大学猫サークル

広がる?大学猫?サークル 共生の環境づくり目指し

 2014年5月8日 Msn 産経ニュース

広がる?大学猫?サークル 共生の環境づくり目指し 大学構内に住み着いた野良猫を、地域猫ならぬ?大学猫?として世話するサークル活動が全国に広がりつつある。
1999年、東京・早稲田大にできた「わせねこ」が始まりとされ、猫と人間が共生できる環境づくりを目指す。
先輩から後輩へ、学生ならではの活動の継続性も強みだ。
活動はまじめかつ地道だ。
8匹の大学猫一匹一匹に名前を付け、増減を把握する。
餌やりでは適量に気を使い、ふんの処理も日課。殺処分につながる繁殖を防ぐため不妊去勢手術はするが、猫を?ペット?のように慣らすことはせず、適度な距離を置いて見守る。
立命館大衣笠キャンパス(京都市北区)で活動する「RitsCat」は2011年の発足。
初めは職員数人が世話していたのを、学生が引き継いだ。
こちらも猫好きに人気で、今春も四、五十人の入会希望があった。
ほかにも千葉大の「ちばねこ」、横浜国立大の「ネコサークル」など大学公認のサークルも増えており、今後も広がりそうだ。

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キャンパス内にすむ猫にえさをやる「わせねこ」メンバーの学生=東京都新宿区の早稲田大

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老ペット施設

川でおぼれる老犬を救助

高知県でおぼれる老犬を救助 四国銀行員が迅速に対応

2014年04月24日 高知新聞

助かって良かったね―。
高知県安芸市中心部を流れる江ノ川で3月、おぼれる老犬を四国銀行安芸支店の行員たちが救助した。
犬は一時、心肺停止状態に陥り衰弱していたが、無事に回復して飼い主の元へ。
行員らは「長生きしてほしい」と見守り続けている。

3月19日夕方。
外回りから四国銀行安芸支店に帰った杉藤望さん(27)がミニバイクに施錠していたところ、動物の鳴き声が耳に入った。
「『うわぉー』って最初は犬とも分からなかった」が、安芸支店南側の江ノ川沿いを少し歩くと、ぐったりして流される犬を見つけた。
走って支店に戻り、「犬がおぼれている。助けてください」。
同僚4人が駆け付け、山崎隆義副支店長が「私が行かないと…」と、率先してスーツのまま川の中へ。びしょぬれになりながら引き上げた。
だが、心臓は止まり目も開いたまま。
誰もが「間に合わなかった」と肩を落としていると、犬は徐々に呼吸を取り戻した。
すぐさま、動物病院に搬送。
一命を取り留めた。
同じころ、安芸支店近くに住む看護師、中真貴さん(48)は雌のシバイヌ、メリーがいないのに気付き、家族で捜し回っていた。
16歳と高齢。
白内障で認知症もある。
大丈夫かと心配な夜を過ごした翌日、安芸福祉保健所に問い合わせると、川に落ちたシバイヌが入院したとの情報が入っており、所在が分かった。
後日、中さんが病院に行くと、驚きの出会いが待っていた。
杉藤さんら安芸支店メンバーが「飼い主がいないだろうから」と治療費持参で来院。
杉藤さんは「飼い主が見つかるまで飼おうと思っていた」とも言った。
中さんは「そこまで手を尽くしてもらって…」と感激しきり。
「これで最期まで世話ができます」と頭を下げた。
杉藤さんは今も時々、元気になったメリーの様子を同僚と見に行っている。

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人と動物との共生を

人と動物の共生を 女優・杉本彩さんが愛護団体

2014年5月29日 中日新聞

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動物の虐待を阻止するために力を尽くしたいと語る、Eva理事長の杉本彩さん=東京都内で

今や子どもの数より多いといわれる日本のペット。
家族の一員として愛される一方、不適切な飼育や遺棄の犠牲になる犬や猫も少なくない。
女優の杉本彩さん(45)は今年二月、一般財団法人「動物環境・福祉協会Eva(エヴァ)」を設立。
人と動物の共生社会の実現に向け、働き掛けを始めた。
国内の犬と猫の推計飼育数は約2062万匹(2013年、ペットフード協会調べ)。
一方、15歳未満の子どもは推計1633万人(総務省)で、過去最低を更新した。
ペットが大きな存在になっている半面、環境省によると、12年度には16万2千匹の犬と猫が殺処分された。
「最終目標は殺処分ゼロですが、飼い主のモラルに訴えるだけでは無理。販売業者のあり方を変えねばならず、法規制なども必要。まずは『アニマルポリス』の設置を呼び掛けたい」と杉本さんは話す。
アニマルポリスは動物虐待や飼育放棄などを扱う機関で、英米などでは法的権限を持つ。
今年一月、兵庫県警が動物虐待事案に対応する初の専門相談電話「アニマルポリス・ホットライン」を設置したが、日本での広がりはまだまだだ。
杉本さんは「動物に関する事柄は自治体が対応するが、問題があっても注意する程度。最近は異常な多頭飼育をする『アニマルホーダー』が問題になったり、劣悪な環境の繁殖場があったりするのに積極介入する機関がなく、警察も動物愛護法を十分理解していないのは問題」と指摘する。
さらに「ひどい環境で犬や猫を“大量生産”するブリーダーがいたり、飼育状況の分からない犬が売買されるオークションがあったり。
行政も流通過程を把握しておらず、対応できないのが現状」と唇をかむ。
ペットショップのショーケースに犬や猫がいる「生体展示販売」も日本ではよく見る光景だが、「先進国からは、ひどい国との印象を持たれる。20年の東京五輪までに絶対になくすべきです」と言う。
また、各地の保健所や動物愛護団体は保護した犬や猫を譲渡している。
大きくなった猫や犬の引き取りを敬遠する人もいるが、「施設を回れば『この子だ』と思える子にきっと出合える。購入する前に、譲渡という方法を考えて」。
自身も東日本大震災の被災地で保護された猫5匹を含め、引き取った猫10匹と犬3匹を飼っている。震災直後から被災地の動物保護施設や個人のボランティアを訪れ、救援物資を渡したり、保護された猫の新たな飼い主探しを手伝ったり。
「被災地から来た猫が出産し、一時は子猫が20匹以上。自宅も会社もシェルターでした」と笑う。
今後は啓発活動やシェルターづくりに加えて、「声を上げる人たちを増やしていきたい」と力を込める。
動物を取り巻く状況は目に見えにくいが「『おかしい』と思ったら声を上げて。人を支え、変える力を持っているペットを大切にしてほしい」。
「動物環境・福祉協会Eva」では、賛助会員を募集している。
詳細はホームページ(団体名で検索)で。
(竹上順子)

保護・収容動物のお知らせ

若狭健康福祉センター(小浜市)に1匹の成犬が収容されています。

保護・収容日:平成26年6月5日(木)、公示終了日:平成26年6月8日(日)
捕獲場所:?
雑種、中型犬、性別メス、年齢不明、毛は黒茶白色で短毛
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飼い主の方、お心当たりのある方、至急センターへ電話をしてください。
センターへの電話は、0770ー52−1300、です。
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犬猫の殺処分ゼロを目指す

犬猫の殺処分ゼロ目指す 環境省、行動計画を発表

2014年6月3日(火) 朝日新聞

環境省は3日、犬や猫の殺処分ゼロを目指す行動計画を発表した。
飼い主やペットショップに責任ある行動を求め、殺処分の原因になっている保健所などへの持ち込みや放棄を減らすことを訴える。
各地でモデル事業なども進めるという。

発表会には、愛護活動に取り組む女優の杉本彩さんと浅田美代子さんも出席。
杉本さんは「命がこのように扱われているのは許し難く、みなさんに知ってほしい」。
浅田さんは「1日400頭も殺されている。私も自分のできることをやりたい」と話した。
犬猫の殺処分数は昨年度で約16万頭。

環境省が調査している1999年度以降減少を続けているが、プロジェクトを立ち上げた牧原秀樹政務官は「2020年の五輪までにゼロにしたい」と意気込んだ。
(奥村輝)

環境省は3日、引き取り手がなく殺処分されている犬や猫について、将来的にゼロにするための行動計画を発表した。

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写真は、同計画を発表する環境省の牧原秀樹政務官(中央)、浅田美代子さん(右)、杉本彩さん。
【時事通信社】

「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」(環境省)http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/project/

滝川クリステル 動物保護団体を設立

滝川クリステル 動物保護団体を設立 長い間、夢見ていた

2014年5月29日(木) デイリースポーツ

フリーアナウンサーでタレントの滝川クリステルが29日、動物保護と生物多様性保全を目的とした一般社団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」(東京都港区)を設立したことを発表した。

主な活動内容としては「2020年も目標に犬猫の殺処分、放棄、虐待行為についてゼロを目指す」としている。
また、「生態系の頂点にいる絶滅の危機に瀕した野生動物を救い、生態系を守ることをミッションに活動していきます」としている。
ヴィ・アンサンブルとはフランス語「VIE ENSEMBLE」のことで、「ともに人生を歩む」「一緒の命」という意味。
滝川はブログで報告し、「長い間、この日を夢見ていました。声を出して何も訴えることのできない弱い立場の動物たちを守ろうと声をあげる人々・・・私はこの少数派の人々の声が少しでも世の中で当たり前の声となれるよう、このような決断をするに至りました」としている。

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滝川クリステルさんと考えるチャリティイベント

「滝川クリステルさんと考える動物愛護」チャリティイベント

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オリンピック開催決定の興奮冷めやらぬ9月15日。
六本木ヒルズのハリウッドビューティプラザには、意識の高い素敵な女性たちが集まりました。
「滝川クリステルさんと考える動物愛護」チャリティイベント。
このイベントは、滝川クリステルさんはゲストではなく、発案者。
日頃から関心のある動物愛護について、スライドを見ながらの小誌編集長山本由樹とのトークショーで、大切なことを教えてくれました。
オリンピック招致プレゼンの秘話もちょっぴり聞きながら。 

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■アリスが運んでくれた想像以上の幸せ
私は2年前にラブラドール・レトリーバーのアリスを家族に迎えました。
アリスは福島県浪江町に残されていたのですが、震災の1か月後くらいにレスキューが通りがかり、たまたま吠えたところを気づいてもらえて保護されたんです。
当初はやせ細って怯えていたのですが、今ではすっかり元気になって、やんちゃになって、私にはもう欠かせない存在です。
元々、シェルター(※)の犬を引き取りたいと思っていて、かつ、大型犬は場所も取るので施設の方も大変なので、できれば大型犬を引き取りたいと思っていたところ、震災が起きて気持ちが決まりました。
これ以上不幸になる動物たちを増やしたくなかったのです。
最初の2,3か月は飼い主に権利があるので「預かり」となるのですが、アリスの場合は飼い主さんは見つかったのですが、避難所で大型犬を飼うことができないということもあり、私が責任を持って、里親になることになりました。
アリスという名前も元々の名前、そのままです。
飼い主さんの想いも背負っています。
アリスが来てから私のライフスタイルは随分変わり、多くの人とのコミュニケーションが増え、見えてきたこともたくさんあり、想像以上の幸せをもたらしてくれました。
そして、アリスがいることで、1日たりとも福島のことを忘れないことも、意味があったと思います。
日本は年間約17万5000頭の動物が殺処分されています。
数年前までは30万頭だったことを考えると、多少改善されてきているのかもしれませんが、先進国でこの数字は異常です。
震災で残された動物も相当数に上ります。
ただ、実際、取材をしていく中で、希望も見つけました。
数年前から、熊本にある、熊本動物愛護センター(保健所)は殺処分をするのではなく、真逆の「殺処分ゼロ」を目指し始めたのです。
ここは『殺処分ゼロの理由−熊本方式と呼ばれて』の著者であり元獣医、熊本市動物愛護推進協議会の会長を務められている松田光太郎さんが所長に就いてから変わり始めたのです。
殺処分ゼロを実現するのは、魔法ではありません。
里親が見つかるまで面倒を見続ける、どんな状態の子たちもです。
その苦労も費用も果てしないのですが、動物たちは庭で日向ぼっこをして、皆で飼い主が現れるのを待っていました。
狭いケージに詰め込まれて最終処分を待つ動物たちとは全然違います。
簡単ではありませんが、人間の意識でそれができるんだという、素晴らしい例を見せていただくことができました。

■「パピーミル」という現実
皆さんは、商品を買う時にそれがどのように作られ、どう処分されるかをご存知でしょうか。
トレーサビリティとは、物品の生産段階から廃棄段階まで追跡が可能な流通の形でをいいますが、動物の世界には、トレーサビリティの考えがまだ浸透していません。
「パピーミル」という、販売目的のために動物に無理に繁殖をさせる個人や業者があります。
日本はブリーダーになるのに、免許制ではなく、登録制なので、誰でも簡単に繁殖させることができてしまうのです。
本来ならば、正しいブリーダーがきちんと育て、ブリーダーから直接貰い受けるというのが理想の形ですが、昨今はパピーミルが溢れ、悪しき環境で動物たちを繁殖させて、ペットショップやインターネットで販売しているという現状です。
ペットショップに小さな子犬や子猫が売られているのを見たことがあると思いますが、海外では産後8週以内の赤ちゃんの販売は禁止されています。
生まれてすぐに親から引き離され、精神的にも不安になり、病気の状態もわからない。
そこにトレーサビリティはありません。
命は商品ではないし、ましてや展示されるものでもない。
買う側は命の最後まで看取る覚悟がないとダメなのです。
もうひとつ、ボルネオでの印象的なお話を。
パーム油採取のために原生林を切り倒し、パームヤシのプランテーションが作られています。
本来は動物の棲家だった原生林が伐採され、食べ物を失った動物たちは人間社会に現れ、銃で撃たれて命を落としているのです。
しかもパーム油の1/4は日本が輸入しています。
ペットの殺処分とはまた違う話ですが、これも動物虐待のひとつ。
ボルネオの動物愛護団体は、絶滅危惧種になったオランウータンの種の保存のために、断絶された森と森に橋を架けました。
オランウータンのための橋。
現地のスタッフから「オランウータンが橋を渡りました!」という報告とともに写真が届いたときは、感動して泣いてしまったことも。
私もボルネオに行き、オランウータンに会ってきましたが、思い出深いシーンがあります。
彼は、手に持っていた大好物のお花を、私におすそ分けしてくれたんです。
自分が食べるよりも先に。動物の純粋な思いやりの心ですよね。
人間は彼らから色んなものを奪っているというのに。
我々の生活が、どんな犠牲の上に成り立っているのか、疑問を持つことからでも、社会貢献は始められるのです。

■ファッションと動物愛護
動物愛護に関して、熱心に取り組んでいるモデルでハリウッド女優のマギー・Qさんがいます。
テレビシリーズの「NIKITA」にも出ていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
彼女は毛皮はもちろん、革製品も使わず、ベジタリアンという徹底ぶり。
ハリウッドまで会いに行きました。
海外はシェルターが充実していますが、彼女はこの問題を全米に広げようと活動しています。
ファッション界では、ステラ・マッカートニーが動物愛護に尽力しています。
レザーは樹脂で作られ、ファーは一切使用しません。
ファッション業界ではありえないことですし、手間も費用も掛かりますが、彼女はそれが代替できることを証明して見せました。
ファッションは表現の一部です。
生き方の中に、ファッションがあるのは素敵だと思います。
エシカルな活動が求められるこの時代、こんなに洗練されたブランドが生まれているのは、イギリスという国の意識が高いのだと思います。
そして今回、チャリティのために、オリジナルのネックレスを作りました。
売上げはすべて動物愛護団体(シェルター)に寄付します。
今回は、KDP、SORAの2団体に。
KDPは神奈川県で殺処分ゼロを目指しているNPOで、SORAは福島のアニマルシェルターです。
寄付はいろいろな形があると思いますが、ネックレスを販売して動物愛護を支援するという新しい形ができたこともよかったと思います。
7年後の2020年、日本はインフラも整備されていくと思いますが、同時に心身ともに健全である国であることを提示しなければなりません。
日本が自信をもって世界をお迎えできるように、この活動がひとつのきっかけになればと思います。 

※シェルター:殺処分前の動物を保護し、里親探しを行う施設

 

(プロフィール)
滝川クリステル Christel Takigawa
フリーアナウンサー。
WWF顧問。
環境省地球いきもの応援団。
東京2020オリンピック・パラリンピック招致での大活躍は周知のところ。
帰国後の週末は野生動物に会いにボルネオに飛ぶ予定。

Yuki Yamamoto 山本由樹
DRESS編集長。DRESS編集長。

(参加者コメント)
身近な問題のはずなのに、何も知らないことがわかりました。
海外と日本の取り組み方の違いなど、お話を伺う機会が出来てよかったです。
自分でもできることから始めたい。
―主婦(31)

パピーミルの話は衝撃でした。
今後は、買い物をするときもトレーサビリティを意識したいし、寄付すべき団体についてもインターネットなどで勉強したいと思います。
―パソコンインストラクター(42)

自分も動物愛護に興味があり、ドイツのシェルターを見学に行ったこともあります。
何から手を付けていいのか分かりませんが、今回のようなイベントで、よい選択のための情報提供がなされるのは素晴らしいと思います。
―インターネットサービス会社(37)

以前から消費者の意識に興味がありました。
ファッションの話は特に興味深かったです。
ネックレスという形のドネーションもいいですね。
好きなものを身に着けて社会貢献ができるなんて、素敵です。
―サンゴ保護プロジェクト(30)

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