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虹の橋

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『虹の橋』この優しい言葉の由来と込められたメッセージ

2016/10/18  わんちゃんホンポ

『虹の橋』という詩
『虹の橋』という言葉を聞いたことがあるという方は多いでしょう。
犬がこの世を去った時に「虹の橋のたもとに行った」という表現がよく使われます。
『死』という直接的な言葉を使わないための配慮という面もありますが、もともとの言葉の由来は、ある一編の詩なのです。



天国の手前に虹の橋と呼ばれる場所があり、亡くなったペットたちはそこで暮らしている。
一番元気だった頃の姿でみな仲良く幸せに暮らしているけれど、大切な人がいないことだけが寂しい。
そしてある日、その大切な人がやって来た時に、ペットと人は一緒に虹の橋を渡って行くという内容です。
詩の全編はこちらをご覧ください。

You Tube
虹の橋の物語 by いのりオーケストラ(Rainbow Bridge)
https://www.youtube.com/watch?v=flFgoU28_d4

 この優しく素敵な詩の作者は不明なのですが、1980年から1992年の間のどこかで作られたと推測されています。
それは人々の口から口へ、また様々な媒体を通じて広まって行き、インターネットが一般的になってからは様々な言語に訳されて世界中で愛されている詩です。
『虹の橋』はペットが亡くなった後に行く場所というスピリチュアルな雰囲気を持つ言葉なのですが、動物のための死後の世界と、そこでの人間との再会の具体的な描写はメジャーな宗教の中でも確認されていないそうです。
むしろ、どの宗教にも属さない世界観だからそ世界中多くの人の心に訴えかけるのかもしれないですね。

『虹の橋』が伝えること

愛犬がこの世を去るという大きな悲しみに包まれている時、犬たちは亡くなった後も幸せに暮らしていて、いつか自分が来るのを待っていてくれるというストーリーは、泣き疲れた心を優しくいたわってくれます。
そして実はこの詩には第2部と第3部があるのです。
第2部は、捨てられたり虐待されたりして誰にも愛されず『大切な人』を持っていなかった動物がテーマです。
彼らもまた、この世を去った後は愛されていたペットたちと同様に天国の手前の虹の橋に行きます。
そこで愛されていたペットたちと同じように、何不自由なく幸せに暮らすのですが、ペットたちの大切な人がやってきた時には彼らの再会をうらやましそうに見つめています。
そんなある日、虹の橋に現れる人がいます。
その人には再会する動物はおらず、他の人とペットの再会をうらやましそうに見つめています。
動物と暮らしたことがなく、愛されたこともなく苦しい一生を送ったその人は、同じように愛されたことのない動物と出会い、お互いの特別な存在になり、一緒に虹の橋を渡っていきます。
第3部は、虹の橋の『雨降り地区』という場所がテーマです。
あたたかく幸せに満ちた虹の橋ですが、その中に一箇所だけいつも雨が降り、寒くて悲しい「雨降り地区」があります。
そこに降る雨は、この世を去ったペットたちを悼んで地上の人が流す涙です。
飼い主が悲しみから立ち直った時、動物は雨降り地区から暖かい場所に行くことができます。
この第3部では「ペットがくれた幸せや愛を思い出してください、彼らは悲しみを残すためにあなたと一緒に過ごしたのではないですよ。」と呼びかけています。
そして寂しくなった時には『虹の橋』であなたを待つ彼らのことを思い出して、と。
全3部を通じて、この詩が伝えることは動物を愛すること、愛されることの素晴らしさ。
そして形は失われても、永遠に残る大切なものがあると繰り返しています。
またペットロスに苦しむ人や、不幸な一生を送った動物の死に心を痛める人への、励ましや慰めにもなっています。


『虹の橋』への思い
私自身はまだ愛犬を見送った経験がありません。
今そばにいるこの子達がいなくなる日のことを想像しただけで、胸が苦しくなり涙が出そうになります。
私がこの詩を初めて知ったのはもう10年近く前のことですが、その時心がフッと軽くなった感じは今もよく覚えています。
死後の世界が本当にあるかどうかなんて誰にもわかりません。
けれどこの『虹の橋』の詩が届けてくれる優しいメッセージのおかげで、愛犬を見送った後の悲しさや寂しさを乗り越えるのが、少しだけ楽になるような気がするのです。
飼い主として、愛犬を看取ってきちんと見送ってやるという、最後にして最大の務めを果たしたら、自分が世を去った時にあの子たちが待っていてくれる。
そう思うと、死に対する恐怖が影を潜め心が落ち着くのを感じます。
そんな安らぎのイメージをくれた『虹の橋』という詩と、いなくなった後も私の心を支えてくれるであろう犬たちに、ありがとうと言いたい気持ちになるのです。


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