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秋田犬が海外で大人気!しかし人気の影には偽物も・・・

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秋田犬が海外で大人気!しかし人気の影には偽物も・・・

2016/7/17 わんちゃんホンポ





公益社団法人「秋田犬保存会」の海外にある12支部の会員総数が、昨年510人になったそうです。
この数はここ10年間で8倍以上も増えており、このことからも秋田犬の海外での人気がわかりますね。
さらに、秋田犬保存会が血統書のために戸籍として管理している犬籍の登録数も、1267頭と約30倍になっているそうです。
この秋田犬ブームのきっかけは、忠犬ハチ公をモデルとした映画を見て、感動したことだと言われています。
そしてアメリカでは、秋田犬について情報を発信したり、守っている団体があります。

秋田犬保存会ロサンゼルス支部
アメリカのロサンゼルスにある『秋田犬保存会』の支部の会員数は、2015年には99人と、2005年に31人だった頃から3倍以上に増えました。
ロサンゼルス支部は、1960年代後半に活動を開始したアメリカで唯一の支部で、海外の秋田犬保存会の中で最も古い歴史を持ちます。
主な活動として、アメリカ中の会員の親睦のため、各地でのピクニックやバーベキュー、会員限定SNSでの秋田犬の飼い方などをアドバイスするなどしてきました。
登録されている秋田犬の交配は、秋田犬保存会で登録している犬同士と決められており、産まれた子犬も必ず登録することを義務づけるなどの、支部独特のルールがあり血統を重視した内容になっています。

ジャパニーズ・アキタ・クラブ・オブ・アメリカ(JACA)
秋田犬保存会ロサンゼルス支部と連携して活動を行うジャパニーズ・アキタ・クラブ・オブ・アメリカ(JACA)という団体があります。
活動目的は、アメリカで品種固定された「アメリカン・アキタ」との交雑を防ぐ、アメリカン・ケネル・クラブでアメリカン・アキタと秋田犬を別品種として登録してもらうことです。
この団体では、WEB上で情報発信をしたり、品評会で日本の秋田犬を実際に見てもらう活動などを定期的に行っています。

秋田犬の偽物も登場!?
そんな海外での秋田犬ブームの中、中国では雑種の犬が秋田犬として売られているケースが発生しているそうです。
中国では、秋田犬は富裕層が飼う犬で、血統書付きだと秋田犬の子犬1匹で約3万元、日本円で約50万円もの値が付いています。
繁殖のための犬ともなるとそれ以上の値段になるとか。
日本よりもかなり高額な値段で秋田犬は販売されているようです。
ここ10年間の中国では、中産階級でのペットブームが本格化しており、約1億5000万匹ものペットが飼われています。
そのうち62%は犬で、20%は猫です。
中国のペット市場の成長率は20%台と伸びており、将来的には150億元、日本円で2550億円の規模になるといわれています。

中国の秋田犬保存会支部
実は12ある秋田犬保存会の海外支部のうち、5つは中国にあります。
いずれも2013年以降に発足しており、さらに新規設立するための申請がいくつか本部まできているそうです。
2015年12月20日に行われた、中国国家クラブの第1回展覧会では、出展希望者が60人を超え、想定の2倍の数になりました。
日本国内の展覧会に比べ、若い年代が多く、ブリーダーや富裕層がほとんどで高価な秋田犬を購入できる客層が集まりました。
中国での秋田犬ブームにより、偽造血統書や雑種の子犬を秋田犬として販売する事件が起きていますが、この秋田犬保存会に登録されている秋田犬はさらに高値が付きます。
また、繁殖する際も支部のバックボーンがあるだけで付加価値となるため、中国支部での運営に対して、各中国支部の代表への説明会を開く予定のようです。

まとめ
秋田犬のみならず日本犬の海外でのブームの理由は、忠犬ハチ公のような忠誠心を魅力に思う人が増えてきたことが大きな理由のようです。
日本犬は、洋犬に比べ最初の飼い主のことをずっと忘れず、新しい飼い主になつきにくいといわれています。
そんな飼い主想いなところが日本犬の最大の魅力ですね。
しかし、ブームには必ず終わりがあります。
ブームを過ぎたときの犬たちの運命は残酷なものが多いです。
まずブームになった犬種は大量に繁殖され、たくさんの子犬がペットショップに並びます。
そこでブームが終わってしまったらどうなるでしょう?
たくさんの売れ残ってしまった子犬たちは、一体どうなるのでしょう?
ブームが過ぎるとまた別のブームが起きます。
売れ残った子犬を保健所へ連れていき、ペットショップの空いたケージには新たなブームの子犬が並ぶ、この連鎖の繰り返しです。
犬猫の里親サイトを見ても、ブームが過ぎた犬種の掲載が目立ちます。
今も根強い人気のあるトイプードル、爆発的なブーム時に里親掲載サイトには姿が見えなかったはずです。
ですが、ブームが過ぎると突然掲載の数が増えているのが現実です。
犬はおもちゃじゃない!ブームが過ぎたとしても生きています!
どうか一過性の流行りに惑わされないで欲しいです。
自分に合った飼い方のできる子、家庭環境に合った子を探して家族として迎え入れて欲しいと思います。




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