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里親さがしに獣医さんが猫カフェ運営

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里親さがしに獣医さんが猫カフェ運営 4年半で200匹縁ぐみ

2016年2月10日(水) sippo(朝日新聞)


村山真知子院長とカフェの「猫スタッフ」

福岡県行橋市門樋町にある原田動物病院の院長、村山真知子さん(62)が、里親探しを目的にした猫カフェ「ゆくねこ」の運営に取り組んでいる。
4年半前に開設して以降、世話をした猫は200匹を超える。
猫カフェは動物病院内の約8平方メートル。
シャンプーやトリミングの部屋を半分に仕切って改造し、2011年7月にオープンした。
ガラス張りで、外からも猫の様子がうかがえる。
現在は2匹と少ないが、多い時期には十数匹が愛らしいしぐさで人の心を癒やす。

村山さんの病院では原則として、飼い主の都合で「不要」になった動物は引き取っておらず、いずれも特別な事情があって病院に来た猫ばかり。
その事情を村山さんが理解できた猫だけを引き取っている。
子猫たちは健康診断をして元気になると、病気の予防注射などを受ける。
人になついてかわいがられるようにしつけもする。
中には猫カフェのメンバーに加わるのに2年半もの年月を要した猫もいたという。
里親に出した子猫は昨年が39匹、一昨年は68匹で、1年平均で50匹前後にのぼる。
村山さんは以前から里親探しに取り組んでいる。
猫カフェだと、里親を希望する人が触れ合いながら相性の良い猫を見つけられる。
提案したスタッフの松本絵美さん(42)は「猫もオリの中より楽しそう」。
猫には1匹ずつ違った名前を付けている。
現在の2匹のうち1匹は村山さんが引き取ったメスの三毛猫「ミーコ」。
もう1匹はオスで白と黒の「おー」。
里親が現れるのを待っている。
村山さんは「カフェに来られる方は若いカップルや子ども連れ、飼いたいけれど事情があって飼えない猫好きの人たちで、皆さん、『満足しました』と言われます」。


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