パリ同時多発テロ:爆発物探知犬が犠牲に 自爆の巻き添え
2015年11月19日 毎日新聞
パリ同時多発テロを巡る18日の治安部隊急襲現場で、特殊部隊「RAID」と爆発物探知犬=ロイター
【パリ賀有勇、ブリュッセル斎藤義彦】
パリ同時多発テロを巡る18日の治安部隊の急襲で、警察側で唯一の犠牲になったのが特殊部隊「RAID」に所属する爆発物探知犬「ディーゼル」号(7歳、メス)だった。
フランス警察は「作戦には必要不可欠な犬だった」と死を悼んだ。
ディーゼルはベルギー産の牧羊犬マリノワ種。
18日の早朝、テロ容疑者を急襲した際、アパートで爆発物を探す任務に当たった。
しかし女の容疑者が自動小銃で発砲した末に自爆した際、巻き込まれて死んだ。
警察からは5人の負傷者が出たが、ディーゼルが唯一犠牲になった。
同警察はツイッターで「ディーゼルはテロリストに殺された」「作戦には必要不可欠だった」と死を悼んだ。
仏 銃撃戦で死んだ警察犬に追悼の声
2015年11月19日 NHKニュース
パリ近郊のサンドニで起きた警察と武装グループの銃撃戦では、警察官5人がけがをしたほか、警察犬1頭が銃で撃たれて死にました。
“殉職”したのは、7歳の爆発物探知犬「ディーゼル」で、13日の同時テロ事件に関連した警察の捜索で、特殊部隊に同行したところ、建物の中にいた女に自動小銃で撃たれたということです。
フランスの警察はインターネットの短文投稿サイトツイッターに「ディーゼル」が死んだことを公表し、在りし日の「ディーゼル」の写真を掲載して特殊部隊の作戦に欠かせなかったと、これまでの功績をたたえました。
このツイートは投稿されてから6時間ですでに1万回リツイートされ、大勢の人が「ディーゼル」の死を悼んでいます。
現場に向かう最後の姿
パリで起きた同時多発テロで多くの死傷者が出ていますが、人間同士のいさかいの中で、命を落とした「ディーゼル」。
世界中の事件・災害などの現場で、懸命に任務に当たっている犬たちがいるんです。
人間の醜い争いのために命を落とした犬、悲しいことです。
胸が痛みます。
人間って何なのでしょうか?
他の動物ではできない素晴らしい文化を築いてきましたが半面、幾多の人間同士の争いで多くの命が失われてきました。
身勝手な人間のために動物たちが不幸になることは許せないですね。
このような世の中が無くなることを切に望みます。
(Fujita)