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現代の「ハチ公」 飼い主のいる天国へ

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<現代のハチ公>飼い主のいる天国へ 病院で衰弱死

2015年 7月30日(木) 毎日新聞


飼い主のもとに旅だったシロ=2015年6月20日、祝部幹雄撮影

急死した飼い主を、空き家となった北九州市小倉北区の自宅で待ち続けて注目された「現代のハチ公」シロが29日、入院中の田川郡の動物病院で死んだ。
30日、みやこ町勝山池田671の西日本動物霊園・動愛園行橋霊園で葬儀がある。

【シロの里親募集の記事はSNSでたくさん共有されました】

白の紀州犬ミックスで3歳の雄。
飼い主の女性が今年5月に急死した後、2カ月近く自宅に1匹で住み続けていた。
その後、赤村のボランティア女性が預かったが、飼い主を思うあまりか、ほとんど餌も食べずに衰弱。
入院して点滴や輸血を受けていた。
【祝部幹雄】


※以降は生前の「シロ」の記事です。

小倉の忠犬シロ:亡き主人を空き家で待ち続け 里親募集

2015年07月02日 毎日新聞


沼山さんに体をなでられるシロ。今も飼い主の帰りを待つ。
=北九州市小倉北区のJR小倉駅南口で2015年6月20日午後2時43分、祝部幹雄撮影

二度と帰ることのない飼い主を待ちながら、空き家となった自宅に1匹ですみ続ける忠犬が北九州市小倉北区にいる。
週末の日中、里親探しボランティアにJR小倉駅前へ連れて来られるが、夕方帰ると全速力で自宅に駆け込み、大好きだった飼い主を捜す。
周囲は「現代のハチ公」に胸を痛めながら、優しく育ててくれる里親を探している。
白の紀州犬ミックスで、3歳の雄「シロ」。
飼い主の1人暮らしの高齢女性は今年5月に亡くなった。
遺族が対応に困っているのを知ったボランティア団体「アニマルライフプロジェクト」(福岡県赤村)の沼山喜代香代表(67)が里親を探すことになった。
シロは基本的に誰にでもなつく性格だが、飼い主への愛着はひとしお。
沼山さんが車で約1時間かけて赤村の自宅に連れて行った時は「24時間ほえ続け、疲れ切った顔になった。小倉に帰ったら安心してぐっすり眠った」と言う。
今は遺族やボランティアが交代で家を訪ね、餌やりなどの世話をしている。
玄関を開けると飼い主が帰ってきたと思ってしっぽを振りながら飛び出すが、違ったと分かるとしっぽを下げてがっかりするという。
飼い主は救急車で搬送されてそのまま帰らぬ人となったためか「救急車の音には今でもすごく反応する。『帰って来るかも』と思うのでしょう」。
とはいえ「しっかりとした新しい飼い主が見つかれば、賢い犬だし、なつくはず」と沼山さん。
小倉駅前でたたずむシロの頭をなでながら「ね、シロ」と声をかけた。
問い合わせは沼山さん090・1979・6924。
【祝部幹雄】



帰らない飼い主を待ち続ける“小倉の忠犬ハチ公”

放送日 2015/07/06 テレビ朝日

大好きな飼い主の帰りを待つ犬のシロ

アニマルライフプロジェクト
animal_life_pj@yahoo.co.jp
※お問い合わせは上記メールアドレスまでお願いします。

福岡県の小倉駅前で先日行われたペットの譲渡会。
身寄りのない犬や猫の里親を探すための催しです。
しかし、その中の1匹である紀州犬ミックスのシロ(オス・3歳)は、なぜか元気がありません。
動物ボランティア団体「アニマルライフプロジェクト」の沼山喜代香さんによると、シロは飼い主だった倉田美千子さんと今年5月に死別したのですが、無人となった自宅から離れようとせず、いまも倉田さんの帰りを待っているというのです。
シロはもともと、亡くなった倉田さんの家の前に捨てられていたのだそうです。
拾われて倉田家の飼い犬になり、愛情いっぱいに育てられたのだといいます。
しかし倉田さんが突然倒れて病院に運ばれ、そのまま帰らぬ人となったため、再び身寄りを失ってしまったのだそうです。
シロは倉田さんが搬送される現場を見ていたため、今でも救急車には過剰な反応を示すといいます。
譲渡会には、シロを飼いたいという方も来場されます。
すでに4人の希望者がおられるそうですが、沼山さんは、シロが最も幸せになれる家に引き渡せるよう、慎重に見極めるのだそうです。
「一時的な感情だけでは世話は続かない」と語る沼山さんは、今後は希望者宅に実際にシロを連れて行き、譲渡するか否かを決めていくつもりだといいます。


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