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たま駅長社葬

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たま駅長、「名誉永久駅長」に 社葬で3千人が追悼

2015年6月28日朝日新聞


  三毛猫駅長「たま」の歩み

22日に16歳で死んだ和歌山電鉄の三毛猫駅長「たま駅長」の社葬が28日、和歌山県紀の川市の貴志駅で営まれ、ファンら約3千人(同社発表)が別れを惜しんだ。

駅長室に遺影と陶人形、遺骨が並べられ、小嶋光信社長が「たまちゃんは、地方鉄道の救世主として、神のようにこの世に現れてきたのではないかと思っている。(出会いから)9年間も一緒に働けたことを誇りに思う」と述べた。
また、「名誉永久駅長」の辞令を出し、「これからも『たま大明神』として、和歌山電鉄はじめ、世界の地域の公共交通を守ってください」と語った。
同社はたま駅長の像を建てることも検討中という。
和歌山市の中学2年細川大輔さん(14)は「10年以上前から知っている。たま駅長がいつもいたところが空っぽなのを見ると、何かが欠けたような気持ち」と寂しがった。
社葬には、仁坂吉伸知事も出席、海外メディアも取材に訪れた。
貴志駅で生まれたたま駅長は、貴志川線が南海電鉄から和歌山電鉄に移管された翌年の2007年1月に駅長に就任。
利用客数は移管前の最終年度は年間192万人だったのが、昨年度、移管後過去最高の227万人を記録した。
「招き猫効果」が評判を呼び、アジアを中心に外国人客も多く訪れて、地方鉄道活性化の立役者と評された。
(広津興一、真田嶺)





「たま」の写真が飾られた献花台の前で、手を合わせる人たち
 =28日午後、和歌山県紀の川市(共同通信)


葬儀後、励まし合う喪主の住友利子さん(左)と葬儀委員長で和歌山電鉄の小嶋光信社長
 =28日午後1時18分、和歌山県紀の川市、森井英二郎撮影



和歌山知事:たま駅長に県民栄誉賞検討 銅像建立も

2015年06月30日 毎日新聞

和歌山県の仁坂吉伸知事は30日の定例記者会見で、和歌山電鉄貴志川線貴志駅(同県紀の川市)の駅長として人気を集め、22日に死んだ三毛猫の「たま」について、「私の気持ちとしては県民栄誉賞をあげたい」と述べ、和歌山の知名度向上や観光客増に貢献したたまのため、県民栄誉賞制度の創設を検討していることを明らかにした。
銅像建立も検討中という。
同県によると、2013年時点で全国28都道府県に県民栄誉賞に類する制度があったが、人間以外に授与したケースはなかったという。
【稲生陽】


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