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犬の殺処分を減らせ、茨城県

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<犬の殺処分>減らせ 全国第2位の県、子犬を静岡に提供へ /茨城

2015年06月23日 毎日新聞

犬の殺処分数が全国で2番目に多い茨城県が、引き取った子犬を、引き取り希望者の多い静岡県に提供する取り組みに着手した。
全国で年間3万匹近い犬の殺処分の削減を目指す環境省のモデル事業の一環で、同省は自治体間の広域譲渡体制の構築につなげたい考えだ。
県は「静岡との取り組みを成功させ、日本全体で殺処分を減らそうという機運を高めたい」と話している。
県内で捕獲された犬が集められる笠間市の県動物指導センター。
今月上旬には、犬舎内の五つのおりに、計約30匹の犬が収容されていた。
こちらをじっと見つめたり、近寄ってきてしっぽを振ったり。
首輪をしたままの犬もいる。
「飼い主さえいれば、まだまだ生きられるのに・・・」。
女性職員はつぶやく。
県生活衛生課によると、2013年度に同センターに収容された犬は3115匹。
センターはホームページで写真や特徴を公開して飼い主を捜したり、譲渡会を開いたりしているが、県の条例によって、原則1週間以内に引き取り手が見つからない場合、殺処分となる。
病気やけがをしている犬もいるほか、施設の収容能力にも限りがあることから、殺処分自体をなくすことは難しいという。
県内の殺処分数は13年度2158匹で、都道府県別では香川(2360匹)に次いで2番目に多い。
12年度までは、8年連続で最多だった。
民家の庭が広いため、放し飼いにされているケースが多く、そうした犬同士が子供を作り個体数が増える、気候が良く、農畜産業が盛んなため、野良犬が生き延びられる−−ことなどが主な要因だという。
一方、静岡県は13年度、収容数は1075匹、殺処分数は225匹と少ない。
県主催の子犬の譲渡会では、引き取りを希望する人が後を絶たないという。
このため静岡側が昨年11月ごろ、茨城県に、子犬を引き取ることを提案。
全国に先駆けて広域譲渡に取り組むことが決まった。
現在は担当者レベルで、譲渡する子犬の数や輸送方法について調整中だという。
両県は今年度内に、茨城県で収容された子犬を静岡県の譲渡会に出す予定だ。
県生活衛生課は「一時的に殺処分数を減らすのではなく、飼い主に対する普及・啓発活動にも取り組み、収容数自体を持続的に減らしたい」と話している。
【松本尚也】……………………………………………………………………………………………………

◆2013年度の犬の収容数と殺処分数上位5県(県生活衛生課まとめ)

◇収容
1.茨城県 3115匹
2.沖縄県 2921匹
3.千葉県 2850匹
4.広島県 2770匹
5.熊本県 2748匹

◇殺処分
1.香川県 2360匹
2.茨城県 2158匹
3.沖縄県 1965匹
4.広島県 1708匹
5.山口県 1340匹


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