主演:高橋知美さん(結婚後、姓は「丸山」に)
昭和53年 新潟県松代町莇平(あざみひら)地区生まれ 三姉妹の長女。
小学校に入学した3頭の牛の中で、強子(つよし)を担当。
知美さんいわく3頭の中では「足が長くて色男(ハンサム)」。
牛のシッポをつかむと蹴られる危険があるが、知美さんはよくシッポをつかんで散歩。
牛との信頼感も人一倍強かった。
小学校は、違う学年の子が一緒に授業を受ける「複式学級」。
獣医学部を目指すため、親元を離れての下宿生活で、遠い高校へ通った。
高校入学直後の成績順位が最下位近くだったことにショックを受け、「高校3年間テレビを見ない」と誓って猛勉強。
高校卒業間際には学年トップ15に入るほど成績を上げた。
そして岩手大学農学部に合格、6年間勉強。
国家試験にも合格し、大学卒業後は新潟県上越市にある家畜診療所に勤務、獣医として酪農農家をまわり牛の治療にあたる。
平成20年に結婚して丸山姓になる。
現在では二児の母(2人の男の子)、家事・育児と獣医の仕事を両立させながら、懸命にかつ愉しく働いている。
地域&学校
故郷は新潟県東頚城郡松代町(2005年4月に合併後は十日町市)。
莇平(あざみひら)地区は国内有数の豪雪地。
昭和16年に地区に電気が通る。
山の斜面に棚田や家が点在する日本の原風景的なムラだが、一方で過疎化が急激に進んだ地区。
冬は出稼ぎに出た家が多かったが、20年ほど前、バブル崩壊と共に求人が減り、出稼ぎも途絶える。
昭和14年には75世帯あった家も、2014年には20世帯に減った。
莇平小学校は、昭和34年には93人の児童で賑わったが、牛が入学した昭和62年には9人。
知美さんが卒業後は、女の子4人だけになり平成4年に廃校となる。
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音 楽
オリジナルサウンドトラック
作曲:笛人 本宮 宏美 & ash
笛人 本宮 宏美。新潟県燕市生まれ。
フルートによるオリジナル楽曲のCDを3枚リリース中。
クラシックのジャンルから飛び出したフルートの音色は、あたかも歌声のように奏でられ、その既成概念を超えた技法は、まったく新しい音楽ジャンルを創出している。
この上なく切なくも癒される、そして力強く希望の持てるフルートの音色で映画「夢は牛のお医者さん」の世界観を彩る。
YouTubeより https://www.youtube.com/watch?v=5Hd0F2tGgHU
サウンドトラック製作
「オトノハコ」
新潟県を中心に活動する音楽集団・音楽プロダクション。
郷愁と温かさが込められた本宮宏美のフルートの音色と笠原厚浩のアコースティックな伴奏が、映画本編で主人公の心情を奏でる。
エンディングテーマ「卒業写真」
作詞・作曲:荒井由実 編曲:寺尾敬博 歌:Uru
「卒業写真」は、この映画のメッセージを伝える曲。
♪「あの頃の生き方を あなたは忘れないで」と訴える歌詞は、映画の主人公の半生だけでなく、観客の誰もが自分を振り返り、また、自分の「これから」を考えさせてくれる名曲。
You Tubeより https://www.youtube.com/watch?v=-0aOXpUBvL8
以 上
主演の高橋知美さん(結婚されて今は性は「丸山」)、現在では二児の母、家事・育児と獣医の仕事を両立させながら、懸命にかつ愉しく働いておられます。
大好きな牛の病気を治したい、そして生れ故郷の人々に貢献したい、一途にその夢を追いかけたいへんな努力をもって実現させたひとりの女性の姿に感銘を覚えます。
ある意味ではシンプルな映画なのですが、そこにさまざまな描写が加わり、奥深さと陰影を与えています。
新潟の美しい自然と苛酷な豪雪、それらに命を育まれた動物や植物。
清々しさとともに、いろいろと考えさせられる映画でした。
何度でも観たくなるドキュメンタリー映画でした。
また、バックに流れる音楽、そしてエンディング曲「卒業写真」、映画を引き立てているとってもすばらしい音楽。
「卒業写真」は荒井由実さんのオリジナル曲、私の青春時代に大ヒットした曲でその頃を思い出します。
アニメ映画「風立ちぬ」で流れていた「ひこうき雲」も荒井由実さん。
この曲も「卒業写真」と同時代の曲だったと思います。
いい曲ですね。
早くDVDが発売されることを願って待っています。
(Fujita)