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アサヒとキリ「虹の橋渡る」

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アサヒとキリ「虹の橋渡る」
 森きららでお別れ会 長崎・佐世保

2023年2月21日(火) 

長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)で19日、1月に相次いで死んだライオンのアサヒ(24歳、雄)とチーターのキリ(11歳、雄)のお別れ会「アサヒとキリが教えてくれたこと」が開かれ、飼育スタッフが来園したファンを前に2頭との思い出などを語った。


雪の日のアサヒの写真など2頭の思い出を紹介したお別れ会=佐世保市、森きらら

アサヒ、キリが生活していた展示場前などで実施し、家族連れなど約50人が集まった。
担当飼育員の髙尾久美子さん(28)が「献花台に花や手紙をいただき、SNSには追悼の言葉。今まで見守っていただき、ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、写真や動画で2頭の死ぬまでの様子などを説明した。
健康管理のための「ハズバンダリートレーニング」での採血や元気な泣き声、雪の日に撮影したアサヒの写真などを紹介した。
髙尾さんは「動物との向き合い方や来園した人との出会いなど、たくさんのことを教えてくれた。学んだことを今後の動物の飼育に反映させたい」と述べた。
市内の幼稚園に通う甲斐美咲ちゃん(5)は新聞で死んだことを知り、スケッチブックにアサヒとキリの姿を描いた。
冥福を祈るように、アサヒのたてがみはレインボーカラーに色付け。
「虹の橋を渡った。お別れ会は悲しかった」と語った。

 

アサヒ、キリ「ありがとう」 森きららに献花台 長崎唯一のライオンとチーター悼む


ライオン、チーターの展示場前に設置されたアサヒとキリの献花台=佐世保市、森きらら

今月15、16日に相次いで死んだライオンのアサヒ(24歳、雄)とチーターのキリ(11歳、雄)の献花台が、飼育されていた長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)に設置され、県内外の来園者などから寄せられた花束や手紙などが供えられている。
いずれも県内唯一のライオンとチーターだった。
アサヒは1998年に同園で誕生。
人間に換算すると100歳を超える年齢で「国内トップクラス」の長寿ライオンだった。
昨年11月ごろから後ろ足に力が入りにくくなり、今月2日を最後に展示も休止していた。
キリは2011年に東京都の多摩動物公園で誕生し、16年に森きららへ。
21年の冬に腎臓機能の低下が判明、投薬をしていたが昨年11月末ごろから悪化し食欲不振になっていた。
いずれも死因は調査中。
献花台は、ライオン、チーターの展示場前に19日に設置、ペンギン館にも22日に設置した。
来園者からの手紙には、「天国でも幸せにね」「今まで夢をありがとう」「たくさんの思い出をありがとう」などといった言葉がつづられている。
花束を供えに訪れた同市早苗町の主婦、馬場香奈子さんは「いないと思うとさびしい。安らかに眠ってほしい」と悼んだ。
献花台はいずれも今月末まで設置する予定。


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