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保護猫にかかる意外な費用。譲渡会で確認しておきたい3つのポイント

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保護猫にかかる意外な費用。譲渡会で確認しておきたい3つのポイント

2022年5月5日(木)  

最近、保護猫という言葉をよく耳にします。
皆さんの中には、新しく飼う猫を保護猫にしようと考え、譲渡会の日程などチェックされている方もいるのではないでしょうか。
保護猫には譲渡費用が発生するのをご存知でしょうか。
今回は、保護猫の譲渡にかかる費用、また、実際に譲渡会で確認しておきたいポイントをまとめます。


写真:LIMO [リーモ]

◆保護猫の譲渡費用はどのくらいかかるの?
保護猫というのは、自治体の保護施設やボランティア団体などが保護している、ノラ猫、捨て猫、飼育放棄された猫のことをいいます。
そして、その保護猫の新しい飼い主となるのは、里親です。
保護猫は、主に譲渡会や保護猫カフェを通じて希望者に譲渡されますが、インターネットで飼い主を募る保護猫紹介サイトを通じてのケースもあります。
実際に保護猫を譲渡してもらうには、まず猫の里親になりたいと希望を出します。
そして、面談・書類審査などを経て、譲渡会の条件をクリアすれば、保護猫と里親の相性をみるトライアルになります。
保護猫との生活に特に問題がなければ、正式に譲渡されます。
大概の場合、この譲り受けの際に「譲渡金」とよばれるお金が発生します。
 一般的に2万円~6万円ほどが目安といえます。
しかし、そもそも保護猫は、もともとは捨て猫やノラ猫。譲り受けるのに、どうしてお金が必要となるのでしょうか。

◆保護猫の譲渡に「費用がかかる」理由
保護猫を譲り受けるときは、猫そのものに値段がついているわけではありません。
しかし、保護団体に捕獲されたとき、栄養状態が悪かったり、病気だったりするかもしれません。
また、人に懐かず、シャーシャー威嚇する猫だったのかもしれません。
いろいろな背景を持つ猫たちが、ヒトと生活できるようになるには、獣医師による医療ケア、保護団体のボランティアによる親身の世話などが欠かせません。
このような費用が前もってかかっていたため、譲渡の際にお金が必要となるのです。
保護猫になってからかかる費用あれこれ 猫が保護されてからかかる費用にはいろんなモノがあります。
例えば、病気にかかっていないかの検査、ノミや寄生虫の駆除、伝染病予防のワクチン接種、避妊・去勢などの手術代。
キャットフード、猫トイレ、猫砂、ペットシート、消毒などの衛生用品、猫を保護する場所の家賃、水道光熱費などいろいろなことにお金がかかります。
つまり譲渡金というのは、猫の生活費の元になるお金であり、次に保護を待っている猫たちの命をつなぐ循環資金ともいえます。
保護猫を譲渡してもらうときは、家に迎えた後の飼育費用以外に、譲渡金もかかることを覚えておきましょう。

◆次は、保護猫の譲渡で確認しておくポイントを3つ説明します。

保護猫譲渡で確認すべきポイントその1:猫が自身のライフスタイルにあっているかどうか
保護猫の年齢は、子猫、成猫、高齢猫まで幅広いのが特徴です。
猫の性格も愛嬌たっぷり、遊び好きで活発、人見知りでおとなしいなど、いろいろです。
どうしても目が行くのは、子猫です。
しかし、子猫は概して落ち着きがなく、予想外の行動もあり、目が離せません。
体が小さいため、気温の変化やちょっとしたストレスなどで体調をくずすこともあります。
なるべくなら、常に誰かが家にいて見てあげられる環境が望ましいです。
一方、成猫になれば落ち着いているため、静かな環境を好みます。
共働きで日中家を空ける場合でも、特に問題ないでしょう。
猫との生活は長く続きます。
一目ぼれの猫も良いですが、自身のライフスタイルにマッチした猫かどうかを、ボランティアスタッフに確認してみるのがよいでしょう。

保護猫譲渡で確認すべきポイントその2:猫の健康状態
保護猫によっては、もしかしたら猫エイズや猫白血病ウィルスキャリアかもしれません。
または、遺伝性の病気、それ以外の病気などを抱えているケースもあるかもしれません。
健康状態について確認しておきましょう。
もし、猫に健康上で問題があったとしても、必要な治療、病状にあったフードなど確認しておくことで、その後、元気に過ごすことができます。
また子猫であれば、ワクチンが未接種、避妊・去勢手術がまだという場合があります。
必ず、適した時期を確認しておくようにしましょう。

保護猫譲渡で確認すべきポイントその3:猫の性格
猫の性格は千差万別です。
人懐きの良い猫、好奇心旺盛な猫であれば、早いうちに環境に馴染んでくれます。
 一方で、警戒心が強かったり、小心だったりすると、新しい家族に慣れるまでは時間がかかる場合もあります。
猫の性格については、保護猫ボランティアが把握しているはずです。
譲渡を受ける前に確認しておきましょう。

◆まとめ
猫が家にやってきたら、まずは安心できる環境を整えてあげましょう。
構い過ぎず、静かに様子を見守り信頼関係を築きましょう。
この先保護猫との生活には、それなりの費用がかかったりお世話の時間がかかったりと大変なこともあります。
とはいえ、猫のカワイイ姿、オモシロイ行動などには、癒されることも多々あります。
保護猫は、大切な家族の一員。
幸せな一生となるよう、最後まで責任を持ちましょう。

例:東京都動物愛護相談センターの場合

参考資料  ・東京都動物愛護相談センター「東京都動物情報サイトワンニャンとうきょう」

舟本 美子

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