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災害救助犬を目指す「じゃがいも」の奮闘

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災害救助犬を目指す姿 「じゃがいも」の奮闘が児童書に

2015年01月23日 岐阜新聞


初の著作を手にする山口常夫さん(右)と犬の「じゃがいも」
 =岐阜市日野南、日本動物介護センター

福島第1原発事故後に福島県飯舘村で生まれ、災害救助犬を目指す雑種犬の奮闘ぶりが、1冊の児童書になった。
タイトルは「めざせ! 災害救助犬 被災犬『じゃがいも』の挑戦」(岩崎書店刊)。
執筆した岐阜市のNPO法人「日本動物介護センター」理事長の山口常夫さん(63)=同市藍川町=は「何度不合格になっても頑張る姿から何かを感じてほしい」と話す。

◆飼い主との絆も紹介
「じゃがいも」は原発事故から3カ月後の2011年6月、飯舘村の民家で生まれた6匹のうちの1匹。
全村避難という事態を受け、同村の飼い犬を預かる活動を始めた山口さんが、飼い主から里親探しを頼まれた。
「福島生まれの災害救助犬が誕生すれば、被災地の励みにならないか」。
そう考えて訓練を始め、これまで6回試験に挑んだが、いずれも不合格。
それでも里帰りのたびに「福島から応援してますよ」と声援を受け、訓練を続けているという。
児童書では、試験で本番さながらにガレキの山での捜索などの課題を一歩ずつ克服していく姿や、震災で離れ離れになった犬と飼い主との絆、災害時のペットの状況を紹介している。
A5判、144ページ。
県内主要書店で取り扱っている。
山口さんは「6月には7回目の試験にも挑戦する。大人から子どもまで幅広く読んでもらい、人と犬のつながりの深さや、今も避難生活が続く福島の現状に関心を持ってもらいたい」と話している。


めざせ!災害救助犬 被災犬「じゃがいも」の挑戦



著者:山口常夫
出版:岩崎書店
対象年齢: 小学校中学年 ~ 中学生向け
価格:1,404円(税込み)/本体1,300円+税
判型:A5判 21.6×15.4
ページ数:144 頁
初版年月日:2014年12月10日

東日本大震災直後に飯舘村で生まれた「じゃがいも」。
今、人を助ける「災害救助犬」を目指し、故郷を離れて特訓中です。
その様子とともに、被災地の復興の実態も伝えます。
災害救助犬として、福島の希望の星としてがんばれ、じゃがいも!災害救助犬をめざす、被災犬「じゃがいも」の物語。

【目次】
プロローグ 犬をあずかってください!/1章 福島・飯舘村の子犬たち/2章 災害救助犬をめざして訓練開始/3章 東日本大震災ではなればなれの人と犬/4章 きびしい訓練と試験の毎日/5章 がんばれ、じゃがいも!/エピローグ じゃがいもの活躍、おたのしみに
【著者情報】
山口常夫(ヤマグチツネオ)
NPO法人日本動物介護センター理事長。
現在、東日本大震災の被災犬21頭をあずかるほか、全国の小中学校で、人に役立つ犬の活動を知ってもらう講演などをして、犬の活動の啓蒙に努めている。


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