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“繁殖”卒業した犬・猫を新しい家族に

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“繁殖”卒業した犬・猫を新しい家族に 値段はつけず…
獣医師「ペット産業が責任として取り組むべき」【石川発】

2022年2月13日(日) FNNプライムオンライン

コロナ禍で人気が高まっているペット。
12月に金沢市内にオープンした「パートナープラス」は、普通のペットショップではない。
こちらで扱われているペットは、みんなある役割を終えた犬たちだ。
その役割とは…?

◆“繁殖”を卒業した犬・猫と飼い主をマッチング
金沢市のショッピングセンターに、2021年12月にオープンした「金沢・パートナープラスもりの里店」。
犬や猫を扱っているが、ペットショップではない。
店員: この子は、シーズーのわたちゃんといいます。お母さん犬として、今まで頑張ってくれていた子です
パートナープラス 山口和輝さん: ブリーディング(繁殖)を卒業したワンちゃん、ネコちゃんたちが、店舗で新しい家族を見つけるという取り組みとなっています
全国にペットショップを展開する会社が始めた、この取り組み。
一頭一頭の性格や健康状態を詳しく伝えて、新しい飼い主とのマッチングを目指す。
ここでは、犬や猫に値段はつかない。
新しい飼い主は、検査やケアなどにかかった代金の一部だけを支払うことになっている。
客: かわいいね。チワワかわいい~
店員: 絶対かんだりしないので、そのあたりはいい子です。本当に個性さまざまなので、それをご理解いただいて…という形になります
客: 本当なら最初から最後まで飼育された方が1番ベストなんでしょうけど、多頭飼いとかで崩壊するよりはいいのかなって思います

◆子犬・子猫を販売するペット産業の責任
この取り組みを始めたきっかけは、2019年の動物愛護管理法の改正。
劣悪な環境での飼育をなくすため、1人の従業員が飼育できる頭数や繁殖回数などの数値基準が定められた。
人と動物の共生センター 奥田順之代表: 一方で、(法改正により)ブリーダーが飼養できなくなってしまう犬猫に関して、積極的に新しい飼い主を探していかなければいけないというニーズが生まれています
こう話すのは、NPO法人「人と動物の共生センター」の代表で、獣医師の奥田順之さん。
この取り組みにアドバイザーとして参加している。
人と動物の共生センター 奥田順之代表: これまで飼育してきた繁殖引退犬に新しい飼い主を探すっていうのは、子犬・子猫を販売するペット産業が責任として取り組むべき部分。そういった背景を、消費者が知るきっかけの1つになるんじゃないか。情報公開していくっていう意味でも、重要な店舗なのかなと思います
12月のオープン以降、この店で新しい飼い主が見つかった犬や猫は19匹。
かわいい動物たちを守るため、店ではペットと新しい家族との懸け橋を目指す。
お店にいる犬や猫の写真や情報は、「パートナープラス」のウェブサイトから見ることができる。

【画像】新しい飼い主を待つ繁殖を引退した犬・猫たち

(石川テレビ)


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