溶岩で孤立の犬4匹、姿消す 現場に謎のメッセージ スペイン
2021年10月23日(土)
スペイン領カナリア諸島ラパルマ島で、クンブレビエハ火山から流れ出る溶岩。スペイン軍緊急事態対処部隊提供(2021年10月9日撮影、公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】
先月から火山噴火が続くスペイン領カナリア諸島(Canary Islands)のラパルマ(La Palma)島で、溶岩流の間に取り残され、ドローン(小型無人機)を使った救出作戦が準備されていた犬4匹が、こつぜんと姿を消した。
現場には、犬は無事だという謎めいたメッセージが残されていた。
取り残されていた犬たち
犬たちはやせ細った姿で、溶岩に囲まれた二つの空の貯水槽の中に取り残されていた。
その映像が地元の動物保護団体「Leales.org」によって公開されると、救出を求める声が高まった。
周辺には溶岩に覆われていない区域もあるものの、地上からは近づけず、ヘリコプターも高温の火山灰や火山ガスで回転翼が損傷する恐れがあるため使用できなかった。
そこで、犬たちをドローンで救出するという大胆な計画が持ち上がった。
だが、複雑で前例のない救出作戦の準備が進められていた21日、ドローンが現場を飛行したときには、すでに犬たちは消えていた。
夜間に何者かにより救出されたとみられ、貯水槽のうちの一つには大きな白いシートに「がんばれ、ラパルマ。犬たちは無事。Aチームより」とのメッセージが残されていた。
この名前は、大胆不敵な作戦を遂行する特殊部隊の活躍を描いた1980年代の米人気ドラマ『特攻野郎Aチーム(The A-Team)』からとったものとみられる。
犬を救出した人物やその方法は不明。
現場周辺は立ち入りが禁止されているが、21日に上空を飛行したドローンは人の足跡とみられるものを発見したという。
【翻訳編集】 AFPBB News