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国内初のファシリティードッグ「ベイリー」天国に旅立つ

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闘病の子ら励ました国内初のファシリティードッグ、「ベイリー」天国に旅立つ

2020年10月2日(金) 読売新聞

闘病中の子供に寄り添う「ファシリティードッグ」として、横浜市内などの病院で活動したゴールデンレトリバー「ベイリー」(オス)が1日、天国に旅立った。
12歳だった。


ファシリティドッグのベイリーと森田さん(2013年3月撮影、県立こども医療センターで)

ベイリーは米・ハワイで訓練を受けた後、2010年に国内初のファシリティードッグとして静岡県立こども病院で活動をスタート。
12年7月に横浜市南区の神奈川県立こども医療センターに移り、18年10月に引退するまで延べ2万2585人の子供たちを、添い寝やリハビリの付き添いなどを通して励ました。
引退後はハンドラー(調教師)森田優子さん(39)の横浜市の自宅で暮らしていたが、先月中旬に体調を崩し、1日午後に息を引き取った。
散歩などで頑固な一面も見せたが、病棟に向かうことは一度も嫌がらなかったという。
森田さんは「子供たちが喜んでくれることをわかっていた。大好きな仕事だったからこそ、ベイリーも元気に過ごせたのだと思う。皆さまに『ありがとう』と伝えたい」と語った。

療養児支えた「ベイリー」永遠の別れ ファシリティ犬として活躍

2020年10月3日(土) 静岡新聞


療養する子どもに勇気を与え続けたベイリー(シャイン・オン!キッズ提供)

病院で療養する子どもを支える「ファシリティドッグ」として静岡市葵区の県立こども病院などで活動したゴールデンレトリバーの「ベイリー」が1日、12歳9カ月で死んだ。
ファシリティドッグの先駆けとして計8年半活躍したベイリーとの別れを関係者が惜しんだ。
ファシリティドッグを派遣する認定NPO法人シャイン・オン!キッズ(東京都)が2日までに公表した。
同病院は2010年、国内で初めてファシリティドッグを導入し、ベイリーはパートナーで同法人の森田優子さん(函南町出身)と一緒に約2年半勤務した。
処置や検査を受ける子どもに寄り添い、勇気を与える存在となった。
当時、看護副部長だった県立病院機構の望月美貴子さんは「薬を嫌がる子もベイリーがそばにいれば頑張って飲み、寝たきりで動けなかった子も毛を触りたいと一生懸命体を動かし…」と涙ながらに思い出を振り返り、「病院にとってかけがえのない存在だった」と話した。


2018年10月17日付 東京新聞朝刊  (福浦未乃理) 抜粋
病気と闘う子どもを元気づけるファシリティドッグとして神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)で活躍してきた「ベイリー」(ゴールデンレトリバー、十歳の雄)の引退セレモニーが16日、センターであった。
これまで勇気をもらってきた患者や元患者ら多くの人が集まり、感謝の気持ちを伝えた。


これまで触れ合った子どもたちやその家族らに囲まれるベイリー(中)と森田さん。左はアニー=横浜市南区で


【関連記事】
ファシリティ犬 静岡県立こども病院「ヨギ」引退視野に後継準備

2020年1月18日(土) 静岡新聞

静岡市葵区の静岡県立こども病院で、療養中の子どもを支えるファシリティドッグ「ヨギ」の引退を視野に、後継犬への引き継ぎに向けた準備が始まっている。
国内で初めて同病院にファシリティドッグが導入されてから10年。
処置や検査などの場で欠かせない存在となった。
同病院と派遣事業を行うNPO法人シャイン・オン・キッズ(東京)は、円滑な移行を目指している。


ヨギと病棟を回る鈴木恵子さん=2019年12月20日、静岡市葵区の県立こども病院

ヨギはオーストラリア生まれのゴールデンレトリバー。
2012年から同病院に常駐し、検査や手術に付き添うなど医療チームの一員として活動している。
現在8歳。
同NPOは、引退時期を身体機能の低下が顕著になる10歳前後を目安としている。
同時に、ヨギと生活を共にするハンドラー(指導者)の鈴木恵子さん(56)も引退することになるため、後継犬のハンドラーの募集を開始。
昨年11月には院内で説明会が開かれた。
鈴木さんによると、ヨギの健康状態は良好。
一方で、作業を早く始めたのには理由がある。
応募資格である看護師とチャイルド・ライフ・スペシャリストは人手不足のため、勤務先などに影響がないよう転職してもらうため。
技術習得と犬との信頼関係構築のため、採用後に十分な研修を行う必要もある。
院内では、病棟を回るヨギと鈴木さんの姿は日常になっている。
寝たきりの子が起き上がったり、ヨギの付き添いで治療がスムーズに進んだりする様子を見てきた鈴木さんは、「子どもの前向きな気持ちを引き出せる」とやりがいを語った。
ハンドラーの募集は1月末まで。
問い合わせは同NPO<電03(6202)7262>へ。

■国内育成を試行
NPO法人シャイン・オン・キッズは2019年度から、ファシリティドッグの国内育成事業を試行している。
育成中の2頭のうち1頭が、ヨギの後継犬として県立こども病院に派遣される可能性があるという。
国内でのファシリティドッグ事業は、米ハワイ州の団体と開始。
家系をさかのぼって気質や病気の有無などを確認した候補犬を、ハワイで育てていた。
近年、国内で導入する病院が3施設に増えるなど認知度が高まったことで、病院や空港などの施設での実地研修が可能に。
専属トレーナーを招いて育成を進めている。
同NPOの担当者は「導入問い合わせが増えている。安定的に派遣できるような体制を整えたい」と話した。


左からハンドラーの鈴木恵子氏、ヨギ、ベイリー、森田 優子氏(SOK提供)


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