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物流基地で箱詰めの犬・猫が大量死(中国)

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物流基地で箱詰めの犬、猫が大量死
 業者にペット宅配断られ放置か 中国・河南省

2020年10月2日 毎日新聞

中国メディアによると9月下旬、中国内陸部河南省の物流基地に約5000匹の犬や猫、ウサギなどの愛玩動物を入れた大量の箱が放置され、その中で多くが死んでいるのが見つかった。
全てインターネット通販で売買された「商品」のペットとみられ、地元の動物愛護団体関係者らは、通販でペットを購入しないよう呼びかけている。
生後間もない子犬や子猫、子ウサギが多く、個別の箱に入れられたまま数日間、餌や飲み水を与えられずに死んだとみられる。
愛護団体は、まだ生存していた約1000匹を助け出した。
中国紙「新京報」(電子版)などによると、ペットは輸送業者が付近の2カ所の出荷元から複数のトラックで運び出し、中継地点となる物流基地で全国配送を請け負う大手宅配業者に引き渡そうとしたが、引き取りを拒絶されたという。
大手宅配業者は最近、生物の配達をしないよう内規を改定していた。
取り扱いに困った輸送業者が、1週間程度、ペットを積んだまま各地を移動し、最終的にこの物流基地でペットを放置したとみられる。
地元当局は経緯の捜査に乗り出している。
中国では宅配便などでの生物の配送は禁じられているが、ネット通販サイトではペット販売業者による「宅配便で送る」などの表示が日常的に見られる。
【北京・米村耕一】


地獄の光景と漂う腐臭─中国、箱詰めで死んだ状態のペットが5000匹以上見つかる

2020年10月4日(日) COURRiER Japon


窒息、脱水、飢餓で死んだペットたち
Youtube(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト)より

中国国内の物流施設で、箱詰めにされた「少なくとも5000匹のペットの死体が発見された」と英「デイリー・メール」などの海外各メディアが報じている。
動物たちは、河南省にある物流施設で、段ボールや金属製の輸送箱に詰め込まれた状態で発見されたという。
中にはウサギや猫、犬、モルモットなどが含まれており、およそ1週間も食料や水を与えられず放置されていた。
動物救援団体「ユートピア」の創設者であるファさんは「一帯が腐敗した死体のにおいでいっぱいだった」と「CBSニュース」に語っている。
そして動物たちが「窒息、脱水、飢餓で死んだのは明らか」と続けた。
苦しみ死んだ動物たちが山積する光景は、まさに地獄と言えるだろう。
なお「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」によると、約870匹のウサギ、99匹のハムスター、70匹の犬、28匹の猫は命をとりとめている。
この悲劇には、運送会社内における連絡の入れ違い、そして運送規制の矛盾が関係しているようだ。
中国の郵便法では、生きた動物を宅配便で輸送することは違法とされている。
一方民間航空規則では、送り主が「予防接種記録」や「健康証明書」などの必要書類を手配し、認可されたペット輸送用の梱包材を使えば、動物を飛行機で輸送できてしまう。
具体的に何が起きたのかは、まだ調査中だ。
だが今回は、物流会社が何らかの理由でペットの出荷を拒否したため、動物たちは何日も倉庫に放置されることになったのではないかとファさん考えている。
「この事件を調査している当局は、中国におけるペットのオンライン販売に関する規制が不十分な点も懸念している。そして、同国で急成長する電子商取引産業は、ほとんど何でも──生きている動物を含め──オンラインで購入できることを意味するのだ」と前出の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」は報じていた。

全産業のなかでダントツの成長率を見せるペット産業
中国では今、ペット産業が爆発的に成長しているようだ。
国家統計局(NBS)のデータによれば、中国のペット産業の成長率は2010年から2016年にかけて49.1ポイント増加している。
これは同国における全産業の中でトップのスピードだ。
同国のTVチャンネル「CGTN」は以下のように報じている。
「オンラインペットフォーラム『goumin.com』の発表によると、中国の都市で最も多く飼育されているペットは犬と猫で、その数は昨年9915万匹に達した」 「『中国ペット産業白書』によると、犬や猫の飼い主たちは2019年だけで2020億元(約3兆547億円)という驚異的な金額をペットに費やしている。前年から18.5ポイントも増加しているのだ」
2019年11月11日に開催された世界最大のオンラインショッピングイベント「アリババ『独身の日(シングルデー』」では、ペットフードが輸入品の中で最も売れていた。
乳児用の粉ミルクをはるかに凌駕するほどだったという。
こうしたペット産業の成長は「中国の富裕化によるところが大きい」と前出の「CGTN」は分析する。
同国のひとり当たりのGDPは1万米ドルを突破しており、こうした中国人の富裕化に伴い、ペットを飼う人が増えているのだという。
なお「goumin.com」の調査によれば、犬猫の飼い主の9割近くが女性だ。
その半数が学士以上の学位を持っており、1980年から1990年以降生まれの世代が占めている。
動物が好きだからという理由のほか、人々が一緒に過ごす『仲間』を求めていることも、ペットを飼う人が増加している大きな理由のひとつだ。
『goumin.com』による2018年のデータによると、約5人に1人が精神的な支えとしてペットを飼ったと答えている。
中国でも少子高齢化が加速し、独身を選ぶ人々が増加している。
そんななか、孤独感を和らげてくれるペットに対する需要がかつてなく高まっているのだろう。


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