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今年も韓国「犬肉スープ祭」開催

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今年も韓国「犬肉スープ祭」開催
 「恐ろしい飼育状況」の食用犬農場から100頭の犬を救出

2020年7月21日(火)  Techinsight

中国や韓国では犬食文化が根強く残っており、先月に中国玉林市で開催された「ユーリン犬肉祭り」に続いて韓国では今月16日、犬肉料理を食べる「ボクナル(犬肉スープ祭)」が始まった。
そして今年も動物保護の活動家により、韓国の食用犬農場から100頭以上もの犬が救われたという。
『LADbible』『VICE』などが伝えている。


韓国の食用犬農場の犬達(画像は『Humane Society International 2020年7月16日付Facebook「2X MATCH: Bok Nal marks the three hottest days in South Korea in which over 1 million dogs will be sold and killed for their meat.」』のスクリーンショット)

韓国では毎年7月から8月の間に、犬肉料理を食べる「ボクナル(犬肉スープ祭)」が開催される。
今年は7月16日、26日と8月15日を中心に韓国のあらゆる地域で犬肉が食され、普段は食べない人も「ボクナル」の時期には犬肉レストランを訪れるため、行列ができる店もあるほどだ。
世界最大級の動物保護団体「ヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナル(HSI)」によると、韓国では毎年国内で年間200万頭の犬が食用犬農場で飼育され、ボクナルの時期には100万頭以上もの犬が屠殺されているそうだ。
そして今年もまたHSIが、韓国の動物保護団体「Save korean dogs」とともに犬の救出のために立ち上がった。
同団体はボクナルの開催前に、数か月を費やして100頭以上もの犬を食用犬農場から救出することができた。
救出された犬はHSIによって今月16日に韓国からアメリカへと空輸され、バージニア州、ペンシルベニア州、ニュージャージー州、メリーランド州、ニューヨーク州の動物保護施設へと送られ、その後は各団体が犬達の新しい家族を探す予定だ。
ちなみにニュースメディア『VICE』によると、韓国では犬をペットとして飼う人が増えているものの、その多くはペットショップやブリーダーから購入しているという。
動物保護団体などから保護犬をペットして迎え入れた飼い主は、昨年で僅か0.8パーセントだったと伝えている。
そのため「Save korean dogs」では、食用犬農場から救出した犬のほとんどをHSIと連携してアメリカやカナダに送っているという。
このたび食用犬農場から救出された犬達は、劣悪な飼育環境に置かれ、ゴミや排泄物が溜まったケージに閉じ込められて必要最低限の餌しか与えられていなかった。
HSIのプレスリリースでは、次のように述べられている。
「犬肉はアジアのいくつかの国で食されていますが、韓国は人間が食するために大規模に犬を農場で繁殖している唯一の国です。毎年200万頭もの犬が国内にある数千の食用犬農場で飼育されているのです。」
「これらの農場では恐ろしいほど劣悪な状況で犬を飼育しています。犬達はワイヤー・ケージの中に閉じ込められ、病気になっても治療は施されず、感電死かまたは残虐な方法で殺害されるまで一生をそこで送るのです。」
HSIやバージニア州を拠点とする「Angels of Assisi」などの動物保護団体のFacebookでは、韓国から無事に到着した犬達の元気そうな姿の写真が投稿され、犬達のセカンドチャンスのために各団体のスタッフらが募金などを呼びかけている。
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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