飼い主を亡くした犬 事故現場を探し出し18か月もその場を動かず(ギリシャ)
2019年7月18日(木) Techinsight
亡き飼い主を待ち続ける犬(画像は『The Sun 2019年7月16日付「MAN’S BEST FRIEND Devoted dog ‘refuses to move from spot where owner was killed in car crash 18 months ago after locals try and take him in’」』のスクリーンショット)
愛する人を亡くした傷が癒えるのにどれだけの時間が必要なのであろうか。
ギリシャ西部のある犬は、飼い主を18か月前に交通事故で亡くしている。
飼い主への忠誠心を頑なに貫き通しているのか、それとも忠犬ハチ公のように飼い主が帰ってくるのを待っているのか…。
その犬は事故があった場所を決して離れようとしないという。
飼い主とこの犬との間には不思議な“魂のつながり”があるのかもしれない。
ギリシャのエトリア=アカルナニア県ナフパクトスに地元の人に可愛がられている1頭の犬がいる。
その犬は18か月前に飼い主を亡くして以来、事故現場を棲み処としているのだ。
地元メディア『Nafpaktia News』によると、飼い主のハリスさんは2017年11月9日、ミキサー車に轢かれ40歳で亡くなったそうだ。
車がすぐそばを通り、地面は硬くて埃っぽく決して快適とは言いがたい場所であるが、その犬は事故以来ずっとその場に留まり続けている。
不憫に思った人がこの犬を自宅に連れ帰ったこともあったそうだが、いつも元の場所に戻ってしまうという。
そんなことを繰り返すうち、地元の人々はこの犬のために雨を凌ぐ小さな小屋をこしらえて水や食事を運び、亡くなったハリスさんのために小さな十字架を立てた。
犬は喜んでエサを食べ、暑い夏には草の茂みで暑さを凌ぎ、寒い冬には小屋の中で丸くなり、18か月を過ごしてきた。
ちなみにハリスさんの自宅は事故現場から12キロも離れており、この犬がどうやってこの場所を探し出したのかは謎のままである。
同じような不思議な話を『The Sun』が伝えており、アルゼンチンの15歳になるジャーマン・シェパードの“キャプテン”は飼い主の死後に突然姿を消した。
家族は行方不明になったと諦めていたが、数か月後に飼い主のお墓のそばで発見されたという。
どうやってお墓を探し当てたのかは未だに分かっておらず、キャプテンはその後亡くなるまでお墓のそばで過ごしたそうだ。
このたびのニュースを知った人たちは「これだから犬は好きなんだ」「泣けてきた」「不思議なつながりがあるんだね」「この犬の世話をしている人々も立派」「忠誠心の一言に尽きるよ」「飼い主のことが大好きだったんだね」「ギリシャには野良犬がたくさんいるけど、この犬はある意味幸せなのかもしれないね」などのコメントを寄せている。
なお地元ではこの犬を“ギリシャの忠犬ハチ公”と呼ぶ人もいるようで、今やハチ公は世界各地に存在するようだ。
今年3月にはアルゼンチンで、昨年にはブラジルで二度と帰ることのない飼い主を病院前で待ち続けた犬が話題になった。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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