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キャットフードとドッグフードの違いはなに?

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キャットフードとドッグフードの違いはなに?
 それぞれ代用できないワケとは

2018年9月9日(日) ねこのきもち



猫や犬たちのゴハンとなる「キャットフード」「ドッグフード」。
どちらも同じような見た目だったり、カリカリとした食感だったり、魚やお肉の風味だったり・・・「何が違うの!?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、気になる「キャットフードとドッグフードの違い」について解説します!
さらに、フード選びの際に気をつけたいポイントもあわせて見ていきましょう。

犬と猫では、そもそも食べているものが違う
犬も猫も獲物を狩る動物ですが、それぞれ食べているものが違います。
犬は「雑食性」で、植物性の原材料を上手に利用することができるため、必要とする三大栄養素の割合は人と似ています。
しかし、猫は完全な「肉食動物」で、人や犬よりも多くのたんぱく質を必要としています。
人、犬、猫で必要とされる「三大栄養素の割合」は、下記のとおりです。
人に必要な三大栄養素:脂肪25%、たんぱく質17%、炭水化物58%
犬に必要な三大栄養素:脂肪18%、たんぱく質25%、炭水化物57%
猫に必要な三大栄養素:脂肪25%、たんぱく質40%、炭水化物35%
犬と猫で欲している必須栄養素が違うため、フードの作りにもそれぞれ違いが出てくるのです。
さて、おもな違いがわかったところで「フード選びの際にどんなことに配慮すればよいか」を解説していきます。

手作り食だけ与えている飼い主さんは、注意が必要かも!?



栄養に過不足があるとどうなるの?
猫も犬も成長期の栄養状態が悪ければ、病気になりやすいひ弱な体になってしまいます。
ミネラルの量やバランスの乱れが続けば、血液の代謝や老廃物の漏出に関わる肝臓・腎臓などに負担がかかります。
猫の場合、「下部尿路疾患」を引き起こすことも。
そのため飼い主さんは、愛猫・愛犬の健康を長期的に維持できる栄養バランスのいいゴハンを用意する責任があるんです!

「総合栄養食」を主食に!
バランスのとれたゴハンを食べてもらうために、猫にも犬にも「総合栄養食」を与えましょう。
キャットフード・ドックフードも、「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」のいずれかの目的が、パッケージに記載されています。
それぞれの目的の違いを覚えてくださいね。
■総合栄養食
総合栄養食とは、毎日の「主食」として与えることを目的としています。
そのフードと水だけで、指定された成長段階の健康維持できるように、栄養の基準が設けられています。
■間食
間食は、おやつ、ごほうび、またはコミュニケーションの手段として与える目的のものです。
■療法食
療法食とは、特定の病気や健康状態のペットの栄養をサポートすることを目的としています。
獣医師の指導のもと、食事管理に使用されるものです。
■その他の目的食
上記の3つ以外のもので、嗜好促進のおかずタイプのフードや、サプリメントなども含まれます。
パッケージには「副食」「一般食」「栄養補完食」「カロリー補給食」などの表示があります。

手作り食を与えてもいい?
栄養バランスがしっかりと調整された手作り食を与えることは、専門知識を必要とするため難しいでしょう。
ほんの少しの栄養バランスの崩れも、毎日続けば健康に影響が出るからです。
栄養バランスを理解しているならば手作り食を与えてもいいですが、与えてはいけないものに留意しながら「たまのごほうび」感覚で楽しむことをおすすめします。
猫と犬では、必要な栄養素に差があるとわかりましたね!
愛猫・愛犬の食事には、バランスのとれたものを与えるようにしましょう。
くれぐれも飼い主さんの残りのゴハンを与えたり、猫なのにドックフードで代用するなどということのないよう、気をつけてくださいね。

参考/ねこのきもち・いぬのきもち特別編集『キャットフード大事典』『ドックフード大事典』
(監修:ペット栄養学会理事 徳本一義先生)
文/二宮ねこむ
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
ねこのきもちWeb編集室


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