熊本市が動物愛護拠点、殺処分ゼロ目指す
2014年1月28日 読売新聞
建設が進む動物愛護棟
熊本市動物愛護センター(東区)は、一時的に保護している犬や猫の新たな飼い主を探すための動物愛護棟を建設している。
殺処分ゼロを目指す取り組みの一環で、動物と引き取り希望者との「ふれあいスペース」などを備える。
3月末の運用開始を目指している。
計画によると、愛護棟は鉄筋コンクリートの平屋(約400平方メートル)。
約2億円をかけて建設する。
「ふれあいスペース」(約120平方メートル)のほか、譲渡に適した犬や猫の飼育・展示部屋、トリミング室、トイレなど室内での飼い方を教える「屋内猫飼育モデルルーム」、研修室などを設ける。
研修室では小学生を招いて命の大切さを伝える教室を開くことなどを検討しているという。
現在のセンターには、管理棟と「犬舎」と呼ばれる収容施設がある。最近の受け入れ数は犬が2011年度503匹、12年度431匹、猫は11年度327匹、12年度376匹。
猫については管理棟の玄関そばなどに置かれたケージで飼育しており、施設が不十分である点も愛護棟建設の理由だという。
センターの殺処分件数は全国的に少なく12年度は犬7匹、猫14匹。
井手真司・愛護係長は「完成後は新たな動物愛護の拠点として、殺処分ゼロへの動きをさらに加速させたい」と話している。
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熊本市が動物愛護拠点施設新設
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