「毛皮を着る位なら裸でいい」
杉本彩さんは動物愛護活動を20年以上も続けている
Spotlight
女優、タレント、実業家として活躍する杉本彩さん。
セクシーな女性というイメージが先行してしまいがちですが、彼女はある活動に力を入れています。
それは、20年以上も続けている動物愛護活動なのです。
大の動物好き
杉本さんは、大の動物好きとして知られており、シェルターなどから犬や猫を保護しています。
東日本大震災の時も、飼い主と離れてしまった猫7匹の里親になっています。
そんな杉本さんの動物愛護活動の原点は、地域猫活動でした。
最初は地域猫活動だったので、そこで個人でお金を捻出していくのは大変でした。
それと餌やりの時は、やはり地域の方からよく思われず不愉快な話しを耳にしたり、これは私に限らずですが現場の方々はみな嫌な思いをされてきたと思います。
ですが、地域猫活動に必要なお金を捻出するためにみんなでガレージセール行っていたら、次第にその地域の方々が理解を示してくれるようになり、セールの規模がどんどん大きくなっていきました。
当時杉本さんは、20代。
最初は周囲によく思われなかった活動も、次第に理解され輪が広がっていったことがとても嬉しかったそうです。
自宅とオフィスで動物を保護
自宅だけでなく、オフィスでもたくさんの猫を保護しています。
子猫たちもいっぱい！
杉本さんはもちろんのこと、スタッフさんからも可愛がられています。
犬や猫を引き取るだけではなく、里親や一時預かりのボランティアも自身のブログで募集したり、自分の事務所を窓口とした活動を続けてきました。
そんな杉本さんの活動の中でも、特に話題になった活動はPETAのポスターモデルになったことです。
「毛皮を着るくらいなら裸でいいわ」
PETAとは、アメリカの動物愛護団体の一つで世界的に知名度の高い団体です。
同団体の反毛皮広告のモデルに、無償で出演しました。
毛皮について、杉本さんはブログで次のように仰っています。
安価な毛皮は、その生産の現場で、犬猫が使われ、ウサギやキツネのファーとして、生きたまま毛皮を剥がされます。
人間の健康や生死とは無関係なファッションのための毛皮は、ウサギもキツネもすべて、その生産は全面的に無くすこと。
これらを推奨していくことが、今の段階では、最も現実的ではないでしょうか。
ふわふわしたリアルファーの触り心地の裏では、動物たちが生きたまま皮を剥がされるというむごい現実があります。
杉本さんのポスターをきっかけに、毛皮の生産過程が広く認知されました。
私たち人間の使うもので、他にも動物の命が犠牲になっているものがあります。
それは、化粧品です。
研究段階で、動物実験が行われているのです。
この問題に対しても杉本さんは取り組んでいました。
動物実験フリーの化粧品を開発
今回リベラータの製品を作るにあたり、原料の段階から動物実験を行っていないことも、取り引き先の企業に確認をしています。
表向きは動物実験フリーと謳っていても、原料の段階では動物実験が行われているケースもあるのです。
しかし、杉本さんは原料の段階でも動物実験フリーにこだわりました。
化粧品に限らず、医薬品もマウスなどの動物が実験に使われています。
この実験に関して杉本さんは以下のように仰っています。
人間が医療や化粧品や健康食品を安全に使うために、かつては多くの命を犠牲にしてきたわけですが、その犠牲の上に、今は多くのエビデンス（実験による証拠や根拠を示すデータ）があります。
ですから、これから新たな動物実験をせずとも、それらの莫大なエビデンスを生かしながら、新商品を開発できる時代です。
全てがエビデンスだけで開発できるわけではありませんが、化粧品であれば動物実験をせずとも代替法での実験も可能です。
これまで犠牲になった動物たちに感謝しながら、今後は最小限に食い止めることが必要だと杉本さんは訴えています。
こうした活動を続けている杉本さんは、ついに2014年3月に動物愛護団体を立ち上げました。
一般財団法人 動物環境・福祉協会Eva
長年個人で動物愛護活動をしてきた杉本さんが、財団法人という形で活動をすることにしたのは何故なのでしょうか？
私は、どうしても動物たちのこの痛ましい悲劇から目をそらすことができず今日まで動物愛護活動に取り組んでまいりました。
そして気づけば、動物たちの命を守り、その福祉の向上に貢献することが私の人生の目的となっていました。
しかし、数年前から感じていたことは、個人での活動の限界でした。
いくら著名人と言えど、個人での活動に限界を感じていたとのこと。
自分が財団を設立することで、今も個人で活動している方たちの一助になれたらという思いもあったそうです。
杉本さんの活動スタンス
動物愛護の活動をすると付いて回るのが、ヴィーガン（菜食主義者）なのか、医療行為を受けているのかという問題。
動物の命が関わるものを全て排除すべし！という主張を持つ人もいます。
自らの活動スタンスについて、杉本さんが言及しています。
私はベジタリアンやビーガンではありません。
また、動物実験という犠牲の上に成り立ち発展を遂げてきた医療も受けます。
体調不良のときには市販の薬も使います。
私たち人間の暮らしは、動物や植物や海洋生物や、環境汚染の様々な犠牲の上に成り立っているのだと思います。
そのことを改めて考えたとき、人の犠牲になった命に対する深い感謝の念を感じずにいられません。
どの命も大切な命であることを知っているからこそ、人のための食や医療の犠牲になる家畜や実験動物にも福祉の向上は必要と考えます。
ですがEvaは、現時点では、環境省管轄の愛玩動物に重点をおいて、活動するものとしています。
多くの人々が自然に動物愛護を考え、その理想とする人や社会のあり方を特別なことではなく自然に受け入れてもらえるよう突出したマイノリティにならずに発信していくことが、私の役割であると考えています。
動物愛護に対して関心がない人でも、気軽に参加できるような空気作りをしたいという思いが伝わります。
芸能の仕事においても、様々な配慮をしていることを明かしています。
できるかぎり、自分のポリシーに反する内容であるときは、制作サイドに交渉しその部分の収録だけ外させてもらうなど、バランスを考えながら、ご理解をいただけるよう努めています。
もちろん、時には依頼のあった仕事そのものをお断りすることもあります。
依頼された仕事であっても、自分のポリシーに反するものは断る。
これは、並大抵の覚悟ではできないことではないでしょうか。
財団設立後、杉本さんは超党派の動物愛護議連に賛同するなど、ますます精力的に活動をされています。
人間も動物も穏やかに暮らせる社会を目指す杉本さんの活動に、今後も期待したいと思います。
杉本彩さんの公式ホームページ
一般財団法人 動物環境・福祉協会Eva | 一般財団法人 動物環境・福祉協会Eva
杉本彩さんのブログ
杉本彩オフィシャルブログ 杉本彩のBeauty ブログ Powered by Ameba
動物愛護に纏わるトーク You Tube
https://www.youtube.com/watch?v=nq0S1Hh7wVM
https://www.youtube.com/watch?v=qt3Toy55ZWI
https://www.youtube.com/watch?v=t9DMdijfhdA