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セラピー犬「まるこ」

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セラピー犬「まるこ」は元捨て犬 老人ホームでの活動が児童書に

2017年11月4日(土) sippo(朝日新聞)


老人ホームでのまるこ

兵庫県豊岡市日高町の特別養護老人ホームでセラピー犬として活躍するメスの雑種犬まるこが児童書になった。
まるこの働きぶりを紹介した新聞記事を目にした出版社の担当者が「人の役に立つ犬の存在を多くの子どもたちに知ってほしい」と出版を決めた。

まるこは12歳。
捨て犬だったが、犬の保護活動に取り組むボランティアに救われた。
災害救助犬やセラピー犬を育てる「日本レスキュー協会」(伊丹市)で訓練を受け、2006年1月に特養ホームのたじま荘にやってきた。
談話室でお年寄りと過ごして犬用のお菓子をもらったり、施設のホールで週1回開く「まるこカフェ」でお客さんを出迎えたりしている。


本の出版を祝福されるまるこ

お年寄りの癒やしの存在になっているとして、昨年10月に県動物愛護協会から功労動物の表彰を受けた。
表彰式の様子を紹介した記事を読んだ岩崎書店(東京)の担当者が本にすることを思い立ち、神戸市生まれのフリーライター輔老心(すけたけしん)さんに取材と執筆を依頼。
今月13日、「いやし犬まるこ お年よりによりそう犬の物語」(A5判144ページ、税抜き1300円)を発売した。
たじま荘の上田あゆみ所長(52)は「まるこは芸をすることもない、普通のおとなしい犬です。お年寄りや職員は、その存在自体に癒やされているのだと思います」と言う。
岩崎書店編集部の田辺三恵さんは「捨て犬だったまるこは一歩間違えば殺処分されていたかもしれない。どんな命でも、生きていれば誰かの役に立つし、誰かがその価値を認めてくれるということが伝わればうれしい」と話す。



触れ合うことで癒しを与える「癒し犬」として訓練を受けた犬の「まるこ」が、老人ホームで高齢者を元気する様子を綴った本。

触れ合うことで癒しを与える「癒し犬」として訓練を受けた「まるこ」は、特別養護老人ホームで高齢者を元気する人気犬。
山梨の「犬捨て山」から、動物愛護の活動をするマルコ・ブルーノさんの手で保護された「まるこ」。
日本レスキュー協会(伊丹市)で「癒し犬」としての訓練を受け、兵庫県豊岡市の特別養護老人ホームで暮らします。
入所者から「まること一緒にいると落ち着く」「人なつこくて、やさしてく、生きがいです」とかわがられる人気者で、2016年、兵庫県動物愛護協会から功労動物として表彰されました。
この本では、まるこがホームに来るまでの足跡や日々の活動の様子を通して、一度は人から捨てられ殺処分になりそうだった犬が、今、人のために健気に尽している、という現実を見つめます。

著者:輔老 心
出版社:岩崎書店
対象年齢:小学校高学年
出版年月日:2017/10/25
判型・ページ数:A5・144ページ
定価:本体1,300円+税


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