愛犬との快適で楽しい時間のために!ペットとドライブ旅Q&A
2017年11月6日(月) 旅行読売
旅先で元気いっぱいになるペペ
ペットと一緒に出かける飼い主の多くが車を利用しているといわれる。
愛犬との快適で安全な旅行を提案するウェブサイト「トヨタドッグサークル」を2012年に開設したトヨタマーケティングジャパン取締役で愛犬家の土橋代幸さんに、ワンちゃんとの自動車での親子旅の極意を聞いた。
ワンちゃんと車で旅する時は、ケージに入れて後部座席にシートベルトで固定するのがよい
Q.ペットと車で出かけることのメリットは?
車ならマイペースで旅の計画をたて、ワンちゃんの状況に合わせて休憩場所などにも寄れます。
ワンちゃんにとってやさしいし、飼い主にとっても楽しく旅ができると思います。
高速道路のサービスエリアにドッグランが増えるなど環境整備も進んでいます。
もちろん、まず、犬に社会性を持たせる必要があります。
ほかのワンちゃんと仲良くできて、トイレなどの基本的なしつけができていないと連れていけませんからね。
Q.利便性の一方で、危険もいろいろありますね。
まず、車内では、ケージに入れて後部座席や荷室(荷物スペース)に置くのがベストです。
後部座席では、シートベルトで固定、荷室でも、ベルトで固定してください。
急発進・急ブレーキを避け、カーブもゆっくり回ってください。
いくらケージに入れて、シートベルトで固定していてもガツンとなります。
車酔いの原因にもなります。
家族旅行も子供やワンちゃんが一緒だと荷物も増えてくる
Q.土橋さんも愛犬と暮らし、旅をしていると聞きました。
愛犬は黒い色のラブラドール・レトリバー(黒ラブ)。
名前は、イタリア料理のペペロンチーノからとり、普段はペペと呼んでいます。
フルネームは土橋ペペロンチーノ黒幸。
ボクが代幸(しろゆき)ですから。
15歳なので、人間にたとえれば90歳代といってもいいでしょう。
埼玉県に住んでいるので、行きやすい栃木県の那須高原に年3回ほど行き、1泊か2泊します。
ペット同伴OKの宿や、ペットと一緒に入れるお店、一緒に遊べる施設が多いですしね。
Q.那須高原へは片道何時間ほどですか? 休憩は?
3時間ほどで着きます。
必ず1回以上休憩します。
お水は休憩場所にありますが、飲ませる容器は持っていきます。
慣れないうちは30分に1回くらいが目安です。
落ち着きがなくなったり、よだれが出たりしたら、車酔いを疑い、休憩して外を歩かせましょう。
Q.車に乗りたがらないワンちゃんもいると聞きます。
最初は、近いところに車で出かけます。
そしてドッグランなど楽しいところに連れて行き、「車に乗ると、楽しいところに行けるんだな」という経験を積み重ねます。
すると、うちのペペなんかは、車のドアをあけると、「入りたくてしょうがない」というような仕草を見せるようになりました。
自宅で、私が出かける支度をしているだけで、目がキラキラ輝いて「ボクも行きたい」という顔をするようになっています。
どばし・しろゆき
1984年トヨタ自動車入社。同社財務部を経て1990年から宣伝部。2009年にトヨタマーケティングジャパンが設立され、2013年から取締役。「犬」にとっての快適・安全を求めることが、「人」にとってもより快適で安全なカーライフになると考え、2012年にウェブサイト「トヨタドッグサークル」を開設。15歳のラブラドール・レトリバーと暮らす愛犬家
※旅行読売 臨時増刊「ペットと親子旅 思い出づくり」より