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検疫探知犬の活躍

検疫探知犬が活躍!禁止食品の持ち込み防げ

2017年8月11日(金) 日テレNEWS24

夏休みに入り、多くの外国人旅行者が日本を訪れるこの時期、本来は禁止されている動物の肉などの国内への持ち込みが後をたたない。
こうした中、特別に訓練された犬が、水際での摘発に活躍している。

日本に入国する際に動物の肉や果物類を持ち込む事は禁止されていることを知っているか、外国人観光客に聞いてみると知らない観光客もいた。
実は動物の肉や卵、果物などの日本への持ち込みは法律で禁止されている。
これは日本でも猛威をふるった口蹄疫(こうていえき)や、鳥インフルエンザのウイルスのほか、害虫などが食べ物に付着している可能性があるからだ。
羽田空港の検疫所では多くの食品が没収されていた。
今年に入って、1日で約300キロを没収した日もあるなど、訪日外国人の増加とともに没収量も増える傾向にあるという。
こうした中、水際での摘発に活躍している犬たちがいる。
「検疫探知犬」と呼ばれ、羽田空港には4匹配備されている。
探知犬のダブ君はターゲットを探して手荷物受取所にやってきた。
すると早速、何かを見つけたようだ。
荷物の横に座るのは食べ物を発見した時の合図。
鞄の持ち主は中国人の女性。持ち込みが禁止されている「果物」と「卵」を持ち込んでいた。
中には肉などを所持している事をなかなか認めない人もいる。
台湾から来た女性の荷物の中から、次々と動物の「肉」が出てきた。
しかし悪びれる様子はまったくない。
袋には「肉」の表記が。
しかし女性はあくまで持ち込みが禁止されていない「魚」だと主張する。
結局、成分表示がないため、疑いのあるものは持ち込めないとしてこの食品も没収となった。
取材した2日間で、没収物は合計130キロ以上もあった。
動物検疫所 羽田空港支所の角田次長は「探知犬とも協力して日本に伝染病が入らないように全力を尽くしたいと思います」と話す。東京オリンピックなどを控え旅行客が増える中で、国は今後も探知犬による取り締まりを強化する方針だ。
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https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170811-00000045-nnn-soci



【特集】関空の検疫探知犬は水際の攻防で大忙し

2017年8月14日(月) MBS

肉の加工品やフルーツを海外から持ち込むことは鳥インフルエンザや口蹄疫など家畜の伝染病や農産物の害虫の侵入を防ぐため、検疫で禁止されています。
これまでは旅行客の自己申告に委ねられていましたが、LCCで海外からの観光客も増える中、さらに忙しさを増している関西空港では、アメリカ生まれの検疫探知犬「セシル」が大活躍しています。

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検疫探知犬は日本に26頭
このビーグル犬のセシル(5歳)は、2年前からここ関空で違反品の持ち込みを水際で防ぐ、日本で26頭しかいない検疫探知犬だったのです。
「失礼します、検疫探知犬です。こんにちは」
続いてセシルが反応したのは、中国人旅行客の荷物です。
「食べ物が入っていますか?」(検査官)
「あります」(中国人男性)
「果物か肉ですか?」(検査官)
「肉です」(中国人男性)
「ちょっと確認させてください」」(検査官)
カバンの中から出てきたものは・・・なんと食べかけのアヒルの煮物でした。
「You can’t take out.(持ち帰れません)」(検査官)
見事、違反品を発見したセシルにはご褒美のおやつが与えられます。

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検疫探知犬向きのビーグル犬
関西空港にはセシルをはじめ6頭の検疫探知犬が活躍していますが、その全てがビーグル犬です。
「小柄でお客様に親しみやすい、愛嬌があるので怖いと思わせない利点ともともと狩猟で使われていた犬種なので嗅覚がすごくいい」(動物検疫所ハンドラー 福田麻衣さん)

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セシルの実力は?
犬の中でも嗅覚が特に優れているというビーグルの検疫探知犬。
その実力を実際に見せていただきました。
まずひとかけらの豚の燻製を密封性の高い袋に入れます。
さらにこれを同じ形の14個のダンボール箱のひとつに隠しました。
果たしてセシルは、無事見つけだすことができるでしょうか?
鼻を利かせながらダンボール箱を次々と探ります。
そして、ひとつの箱の前に座ったセシル。
果たして中身は・・・
「Yes good!Very nice!」
「見つけました。良かったです。ほっとしました」(福田麻衣さん)

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アメリカの野良犬だったセシル
今では日本の検疫になくてはならない存在のセシル。
実は元々アメリカの野良犬でした。
施設にいたところを偶然、検疫探知犬のトレーナーに見初められ、その鼻を高く買われて日本にやってきた、まさに「シンデレラドッグ」なのです。
「もしかしたら生き残れなかった犬だったのが、こうやって日本で使役犬として働けてるっていうことが自分でもドラマティックだなと思います」(福田麻衣さん)

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セシルの暮らしぶりは
そんなセシルが暮らしているのは、空港島の中にある「関西空港検疫場」です。
セシルの部屋をのぞいてみると・・・とても清潔でした。
日頃から、臭いにさらされていると判断力が鈍るため常に犬舎の中は清潔にしているそうです。
さらにこんなものまで・・・
「加湿器です。冬場は特に乾燥するので、鼻が乾いてしまうと探知に影響が出るので」(福田麻衣さん)
そして、ホワイトボードにはこんな文字が。
「お肉やフルーツを見つけるとリワードと言っておやつをあげるんですけど、それでバランスが崩れてお腹を壊さないようにビオフェルミンをあげています」(福田麻衣さん)
ヒト用の整腸剤ですが犬にも効果があるそうで、人間顔負けの徹底した体調管理です。

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日本の安全を水際で守る
それもそのはず、関西空港はアジアからの入国者数が年間550万人以上と日本一。
そのため鳥インフルエンザや口蹄疫などが発生した地域からの便を重点的に、毎日チェックしているのです。
「犬がお座りしました。だからお荷物見せてくださいとお願いした方が、お客さまもそうですねということで、すんなりと見せていただける。本当に犬には私どもも助けられています」(動物検疫所検疫第一課 中原一馬課長)
「こんにちは。お荷物におい嗅がせていただきますね」
「豚の皮ですね、持って来ないでね」(検査官)
この日も、セシルの鼻が冴えわたります。
「お肉とか果物を持って来られても持ち込めないものが多いので、放棄していただいて焼却となると私たちもつらいので、持って来ないでいただきたい。探知犬が活動中は温かい目で見守ってくれると嬉しいです」(動物検疫所ハンドラー 福田麻衣さん)
陰ながら活躍する検疫探知犬。
きょうもその鼻で、日本の安全を水際で守り続けています。


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