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両後ろ脚失った野良猫にバイオニック義肢

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また自由に走れるニャン 両後ろ脚失った野良猫にバイオニック義肢

2017年1月28日(土) AFP=時事


ブルガリアの首都ソフィアで、おもちゃで遊ぶバイオニック義肢を与えられた猫のプー(2017年1月26日撮影)

【AFP=時事】
ブルガリアで、事故で両後ろ脚を失った野良猫2匹に生物工学技術で生み出された「バイオニック義肢」の移植手術が行われた。
獣医師らによると、この分野で先駆けとなった英国以外で欧州では初だという。

ブルガリア語で「ふわふわ」を意味するプー(Pooh)と名付けられた1歳の猫は、首都ソフィア(Sofia)の中央動物診療所(Central Vet Clinic)の中を動き回り、おもちゃのネズミを追いかけ、棚に置かれた薬瓶のにおいを物珍しそうに嗅いでいた。
その姿は他の猫と変わりない。
唯一の違いは、チタン製の脚の先に取り付けられたポリマーとゴムの足の先が床に接地するときにパタパタと柔らかな音がすることだけだ。
プーは昨年4月、自動車事故か列車事故に遭って後ろ脚を2本とも失ったとみられているが、ブルガリアの獣医師ウラジスラフ・ズラチノフ(Vladislav Zlatinov)氏(35)のおかげで再び歩き回れるようになった。
この手術を欧州で成功させたのは、獣医としてはズラチノフ氏が1人目。
ズラチノフ氏が今回適用したのは、アイルランド人の神経整形外科医ノエル・フィッツパトリック(Noel Fitzpatrick)氏による画期的な方法で、フィッツパトリック氏は英国で2009年にオスカー(Oscar)という両後ろ脚を失った猫にバイオニック義肢を移植する手術に初めて成功し、一躍脚光を浴びていた。
プーは昨年12月に最後の移植手術を受け、その1か月後に第一歩を踏み出した。
ズラチノフ氏は今週、手術は成功したと見なしていいだろうと説明。
AFPに対し、「プーの状態は申し分ない。多少のぎこちなさはあるかもしれないが、歩くことも跳ぶことも走ることもできる」と語った。
ズラチノフ氏によると、万事順調にいけば、そのうちに人工骨と義肢の部分が皮膚でしっかりと覆われ、感染症も防げるようになるという。
ズラチノフ氏は最近、昨年両後ろ脚を失った生後8か月の野良猫スティーブン(Steven)にもプーと同様の手術を行っている。
【翻訳編集】 AFPBB News

【関連写真】バイオニック義肢を付けて床に寝そべる猫のプー


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