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命の授業

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命の授業:捨て犬の運命を知って 児童文学作家・今西乃子さん、300人の前で殺処分説明−−船橋・中野木小 /千葉

2013年10月29日 毎日新聞 地方版


会場に来た「未来」と触れ合う児童。中央が今西さん=船橋市立中野木小学校で

市原市在住の児童文学作家、今西乃子さん(48)が、船橋市立中野木小学校(同市中野木2、大久保俊輝校長)を訪れ、5、6年生の児童約300人の前で飼い主に見捨てられた犬たちの運命を知ってもらう「命の授業」を開いた。
「身近な生き物でもある犬の姿を通して、子どもたちにこれからの生き方について考えていってほしい」と話した。
千葉市動物保護指導センターの職員やボランティアの取り組みに光をあてた作品など、児童向けノンフィクションを中心に発表してきた今西さん。
命の授業は2007年から開始し、全国の小、中学校など、これまでに訪れた学校は100校を超える。
25日にあった授業では、動物愛護センターに収容された犬がガスで殺処分され、火葬される画像を紹介。
今西さんが「かわいそうだけで済ませないでほしい。死ぬ直前まで自分を捨てた飼い主を信じて待ち続けていた」と語りかけると、児童は真剣な表情で聴き入っていた。
さらに右目付近を切られ、後ろ脚を一部切断される虐待を受けて捨てられた柴(しば)犬「未来」が人間に引き取られるまでの物語を話し、「命の可能性を与えるのは人間しかいない」と力説した。
授業の終盤では、すっかり元気になって成長した「未来」が登場。
「未来」の飼い主でもある今西さんは「命と真剣に向かいあってほしい。誰かを幸せにすることは自分を幸せにすることでもある」と締めくくった。
6年生の宮下真衣さん(12)は「犬が殺処分されているということを初めて知って衝撃を受けた。大人になったら犬を守っていけるような人間になりたい」と話した。
【松崎真理】


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