Quantcast
Channel: 動物たちにぬくもりを!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3575

ロシア人、野良犬を助ける様々な方法

$
0
0

ロシア人、野良犬を助ける様々な方法

THE Voice of Russia



ロシアの野犬保護センターには飼い主が現れる日をひたすら待つかわいそうな犬がたくさんいる。
そのうちの多くは最後まで家族を見つけることができないが、それでも家族に受け入れられ、家庭の温かみに恵まれることのできる犬もやっぱりいる。
一匹でも多くの犬に家族の優しさを味わって欲しいと願うボランティアたちは様々な、同時にオリジナリティーにあふれた方法をとっている。
「躾けのよい若者があなたと知り合いになりたがっています。きれい好きで好意的で攻撃的ではありません」こんな広告文を掲載しながら、人にも動物にも家族作りのチャンスを開いている。

大の犬好きで知られるロシア人だが、それでも野良犬に飼い主を見つける作業はなかなか難しい。
野良犬を家庭に受け入れるということはヨーロッパ諸国ではよくあり、好意的に受け止められている一方で、ロシアには習慣として根付いていないせいだろう。
野良犬を家庭に受け入れるというのは、人間が単に友達を作るということにとどまらず、それによって命ある存在を救うことになる。
難しい場面はあるにせよ、養子、養犬縁組のボランティアたちはロシアの状況も近いうちに変化するだろうと信じて、やれることは何でも行なっている。
第1にボランティアたちが努力しているのは、野犬センターの犬たちは病気持ちで、しつけが悪いという根拠のない噂をはらうことだ。
センターに入れられると去勢手術が行なわれる。
みんな予防接種もされて元気な状態で暮らしている。
畜犬学者らも可能な限り野犬たちとかかわっている。
第2に街角に犬を書いた看板をたて、ソーシャルネットには写真とともに犬の特徴を書き込んでいる。
こんな効果は次第に現れてきており、犬を飼いたいとセンターとコンタクトをとる希望者が増えているのだ。
それでも、まだ家族として受け入れるまでの決心はつかないけれど、野犬保護センターを支援したいという人もいる。
えさを買ってくれる人、薬を持ってきてくれる人、資金援助をしてくれる人など、いろいろいる。こんな変わった支援方法を考え出した人もいる。
いくつかの都市では貯金箱の形をした記念碑が出現した。
シベリアの町、チュメニではそんな貯金箱が2つ現れた。
この貯金箱に市民が入れたお金はボランティアらによって集められ、センターの維持費に使われる。
数週間でひとつの記念碑だけでおよそ3万ドルが集まった。
これだけの費用があれば、シベリアの寒さで死にかけている数百匹の犬を救ってあげることができる。
こんなチュメニの貯金箱、ブロンズ製の犬「ドゥルジョーク(お友だち)」に続いてコストロマ市の中心部にも貯金箱を携えた犬の像が現れた。
この記念碑だが、地元の実業家の手で建てられている。
設置して数時間で貯金箱のサイズが小さすぎたことがわかり、その日のうちに貯金箱は口までいっぱいになってしまった。
そんなわけで現在、優しい実業家の特注で彫刻家らは新しい、もっと大きなサイズの貯金箱を製作しなおしている。
ありがたいことに、コストロマ市の野犬保護センターでは、貯金箱の資金のおかげで医薬品とえさ代にことかかないという話だ。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3575

Trending Articles