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犬は同族よりも人間の方が好き

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本当のところ、犬は人間の事をどう思っているのか?

2016/11/15 わんちゃんホンポ

犬は同族よりも人間の方が好き
太古の昔から人間の良きパートナーとして共に暮らして来た犬ですが、彼らは一体人間の事をどう思って生活しているのでしょう?
愛犬家のみなさんは、ぜひ知りたいですよね?
実は最新の脳撮像技術により、犬の本音が解明された!?というニュースが!
米国のエモリー大学の動物認知学者により、最新の脳撮像技術を用いて犬の本音を知る実験が行われたというのです。
その実験は、犬をMRIに寝かせて身近な人や見知らぬ人間、そして犬のニオイを嗅がせて神経反応を調査したそうです。



すると飼い主のニオイを嗅いだ瞬間、『尾状核』という犬の脳の『報酬系※』を活性化させたそう。
  ※報酬系とは・・・ヒト・動物の脳において、欲求が満たされた時、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に『快』の感覚を与える神経系のこと。
実験対象となった犬は人間のニオイに対して強く反応したそうですが、特に飼い主のニオイには強く報酬系を刺激され活性化させたそうです。
このことから犬は同族よりも人間、特に飼い主が好きだと言う事が分かりました。
つまり犬は飼い主のニオイを嗅ぐと欲求が満たされ脳が活性化し、『快』の感覚が得られるということです。
これはハンガリーの『エトヴェシュ・ローランド大学』が行った犬の神経撮像研究の成果とも一致しているそうです!
この二つの実験の結果は、愛犬家にとって非常に嬉しいことです!
こういう話を聞くと、ますます愛犬の事が好きになっていきますよね。
これは私の考えですが、一緒にいる時間が長ければ長い程、飼い主に対する愛情が深まって行くのだと思います。



犬は飼い主の喜びや悲しみを共感できる
近年、犬の脳科学で分かったのらしいですが、犬は飼い主が喜んでいる時や悲しんでいる時、その場の空気を読んでいるのではなく、物理的に感情を共有出来るのだそうです。
例えば飼いに心配事や不安がある場合、飼い主に寄り添う行為は犬の優しさそのものなのです。
また、犬が時折見せる 『助けを求める様な仕草』は、本当に困っているから助けを求めて来るのだそうです。
そして犬は人間とアイコンタクトをしますが、これは自分の親犬とさえアイコンタクトを行なわないのに、人間の目をじっと見つめてアイコンタクトをするのだそう。



これは何を物語るのか?
それは、犬と人間との間に深い絆があるということ。
知れば知るほど、本当に犬って不思議な動物ですね。
人間をここまで愛してくれる動物って他には無いでしょう。

犬は人間の言葉をどのくらい覚えられるのか?
犬は人間の言葉を一生懸命覚えて人間とコミュニケーションを図ろうとします。
これは人間が好きだからこその証です。
犬って、どのくらいの言葉またはシグナルを覚えられるか知っていますか?
個体差にもよりますが、およそ200個くらいだそうです。
世界でも権威のあるドイツのマックスプランク研究所で、犬がどれくらいの数の言葉を覚えられるか実験が行われました。
中でも10年間で200個を超える言葉を覚えたボーダーコリーがいたという研究報告があります。
つまりこのボーダーコリーは、200個のシグナルを聞き分けられると言う事になります。
この実験内容は、初めて聞かされた名前の物を持ってくる様に指示されると、自分が知っている数多くの物の中から全く知らない物を選んで持って来たそうです。
それは、知っている物の中には無いものなので、『これがそうではないか?』と推理したのだそうです。
驚くべき賢さですね!
この様に犬は年数を重ねて行くと、これだけの言葉を覚える事が出来るのです。
飼い主の皆様、愛犬にたくさん出来るだけ短い言葉で話しかけてみては如何ですか?
そうすればお互いの気持ちがどんどん理解できる様になりますよ。

怒るのではなく叱る
犬が飼い主を嫌うケースがあるのですが、それは『怒られる事』です。
よく躾の時に、感情的になって『怒る』方がいますがこれは間違いで、躾は『怒るのではなく叱る』ということ。
怒るのと叱るのとでは全く意味が違うということを理解しましょう。
悪い事をしたら『怒らず』に、愛のムチで『叱り』るようにしてあげてください。
犬は人間の感情を読み取る事が出来ます。
そのため怒った表情や怒りを込めた言葉で叱ると、犬は恐怖感で飼い主が信じられなくなります。
すると犬は『この人は怖い人、自分に危害を加えるかも知れない』と思ってしまいます。
そうなったら信頼関係を築く事などできません。
恐怖支配に未来はないのです。
”叱るのも愛情の一つ”
これは人間にも同じ事が言えます。
我が子を叱るのに憎しみで叱る親はいないと思います。
しかしこの広い地球に、中には幼児虐待や動物虐待をする愚か者もいます。
いや、愚か者と言うよりも悪人ですね。
悪人は『餓鬼畜生になり果てて地獄に落ちる』と仏教で説いています。
悪い事をすると必ず酬いを受けると言う事なのです。
失礼しました。
少し話が本題から逸れてしまいましたので軌道修正をしますね。
飼い主と愛犬の心を繋ぐのは、小さな訓練の積み重ねと愛情です。
それにより、犬は沢山の言葉と人間の気持ち理解し、私達を精一杯愛してくれるでしょう。
それが犬と人間との理想的な関係だと思います。



まとめ
「犬がいなければ人類は存在しなかった」という言葉があるそうです。
最近の研究では犬と人間は10万年前から一緒に暮らしていた事が分かっています。
つまり、犬と人間は共存しながら一緒に進化して来たのです。
人類がここまで高度な文明を築けたのは、犬の助けがあってこそなのではないでしょうか。
太古の人間達は、助けてくれた犬達を心の底から愛したのだと思います。
そして犬達も、嬉しそうな人間達の顔を見ながら喜び尊敬したのでしょう。
それが人間と犬、お互いの脳裏にしっかり焼き付いて絆となって行ったのだと思います。
『全人類が人間と犬との絆を理解していれば、飼育放棄や殺処分は無くなるのに・・・』
そう思うと、やりきれない気持ちでいっぱいになります。
早く『殺処分ゼロ』になる日が来ますように。


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