<鳥取地震>被災地で続く車中泊 避難所避け愛犬と一緒
2016年10月22日(土) 毎日新聞
車内で夜を明かす高羅泰一さん、紀恵子さん夫妻。
震災で家の中が散乱し、片付けが終わるまで夜は自宅近くの駐車場に止めた軽乗用車内で寝泊まりする=鳥取県倉吉市で2016年10月22日、平川義之撮影
鳥取県で最大震度6弱を観測した21日の地震で、被災地では車中泊をする人も出ている。
倉吉市立図書館などが入る倉吉パークスクエアの駐車場に軽自動車を止める高羅泰一さん(88)と妻の紀恵子さん(81)夫妻は、6歳の愛犬「みみ」とともに地震の初日夜から車中泊を続けている。
自宅は屋根瓦と壁の一部が壊れたが、住むのには問題のない状態という。
しかし、十分に片付いていない屋内で揺れに遭うのは怖いと、夜は駐車場で過ごすことにした。
避難所は愛犬と一緒に入れないため、車での避難を選択したという。
泰一さんは「ここが一番安全。この子(みみ)もいるしね」と説明する。
紀恵子さんは「なんの気兼ねもなくいられるからいい」と話すが、夜は揺れ以外にも、他の車のライトが気になって何度も起きてしまったという。
【後藤由耶】
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鳥取地震、愛犬と車中泊
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