日向の野生猿被害:「かみつき猿」1匹捕獲 住民ら、ひとまず安堵 /宮崎
2013年9月10日 毎日新聞地方版
野生猿にかみつかれ、多数のけが人が出た日向市で9日、雄の猿1匹の捕獲に成功した。8日に約500人を動員して大規模な捕獲作戦を実施したものの空振りに終わり、不安を抱えたままだった住民や関係者らはひとまず、ほっとした表情を見せた。
【荒木勲、百武信幸】
生け捕りにされ、麻酔で眠る雄の野生猿
=宮崎県日向市の市東郷総合支所で2013年9月9日午後2時56分、荒木勲撮影
市によると、捕獲した猿は麻酔薬で眠らせてオリに入れ、現在は市東郷総合支所の倉庫で保護している。
フェニックス自然動物園(宮崎市)の専門家に写真を見せ、意見を求めたところ「大きさなどの特徴から市民を襲った猿の可能性はある」。
実際に目撃した職員や消防署員らの意見も同様で、総合的に判断し「住民を襲った猿の可能性が高い」とした。
捕獲成功を受け、黒木健二市長は市役所で記者会見し、「ほっとした。8日の捕獲作戦が今日に結びついたと思う」と語った。
ただ、目撃された猿は大小2匹。
「これで終息したわけではない。24時間態勢のパトロールなどは今後も継続する」と述べた。
同市塩見新財市の主婦、椎葉ヤス子さん(66)は「猿は以前からよく見かけていたが危険は感じなかった。いつからこんなに凶暴になったのか。ようやく1匹捕まって安心したが、まだ油断はできない」と話していた。
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◆8日・大規模捕獲作戦
8日にあった「全国的にも類を見ない」(黒木市長)大規模な捕獲作戦は、早朝から物々しい雰囲気で実施された。半日を振り返った。
◇開始
8日午前6時半、市役所前にずらり整列した捕獲隊を前に、黒木市長が「安全な市民生活を取り戻すには大規模作戦しかあり得ない」と大号令。
隊員は気持ちを一つに、まず住宅街の財光寺山下地区へと向かった。
それぞれの手には細長いこん棒や鎌、金属バット。中には、グラウンドゴルフのクラブやつえを手にした人も。
付近には交通規制がかけられた。
「けが人が出てるからね。敵は1匹だけかわからんし」と語る消防団員の表情には緊張感がみなぎっている。
以上
かみつき猿は人間に飼われていたのではないか、と言われています。
無責任な人間が捨てこのような凶暴な猿にさせたのではないでしょうか・・・
日本の動物愛護はまだまだレベルが低いと思います。