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保健所で毎週"命のボタン"を押す職員の心中

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「金曜日の朝、どうかシッポを振らないで」
 保健所で毎週"命のボタン”を押す職員の心中

2016年7月28日 ツナヨシ

保健所には、様々な理由で犬や猫が持ち込まれます。
譲渡会によって里親が見つかった犬たちはほんの一握りです。
残った犬や猫は人間の都合の犠牲となり、安楽死の名のもとに命を奪われるのです。
今回は、保健所で動物たちの「命のボタン」を押す職員さんの気持ちをご紹介するとともに、最後の最後の手段ではありますが、愛犬たちを飼育してくれる保護施設が利用できることをお伝えします。

保健所の現場で働く職員さんの本当の気持ち


かつて大分県北部保健所 衛生課 生活衛生環境班に勤務していた、渡辺徹さんが綴った現場での悲痛な思いをご紹介します。
愛犬と暮らしている私たちだからこそ、今一度、現場の人の声を真摯に受け止めたいと思います。

犬を飼ったら絶対に最期まで共に過ごす


愛犬家であれば、犬か自分のどちらかが天国に逝くまで、ずっと一緒に暮らすのは当然のことで違和感はないですよね。
しかし、日本という豊かで戦争もない国であっても、いまだに多くの犬や猫の命が軽んじられているのが現実です。
犬が年老いて病気になったから、引越しで犬が連れて行けないから、離婚して犬の行き場がなくなったから、こんな自分勝手な都合で愛犬を手放すことだけはしないでください。
万が一、飼い主が死亡したり高齢になったりして愛犬が飼えなくなったら、残された人たちがサポートして、何とかして犬が安心して暮らせる場所を探してあげてください。

飼えなくなったら安楽死しかない?


複雑な事情によって、愛犬を好きで手放すわけじゃないと涙する人もいることでしょう。
悩んだあげく出た答えが安楽死だとしたら『飼えない→保健所で安楽死』この方法だけではないことを知ってください。
みすみす愛犬を安楽死をさせるのではなく、犬や猫を保護し飼育するNPO団体も増えています。
しっかりとした施設であれば、愛犬の世話をちゃんと看てくれますし、里親も探してくれます。
犬や猫の孤児院的な保護施設は、インターネット検索によって探すことができますので、例えば「犬 保護施設」などと入力してみてください。
全国から引き取ってくれる施設もあります。
保健所に連れて行って安楽死させるしか選択肢がないと悩んでいた方は、ぜひ愛犬の未来のために命を繋ぐ道を作ってあげてください。

※この記事は、保健所代わりに安易に施設を利用することを薦めるものではありません。犬を飼ううえで、飼い主による犬の終生飼育は大前提です。


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