忠犬ハチ公82回忌だわん 「幸せと愛、教わった」秋田・大館で慰霊祭
2016/04/12 朝日新聞デジタル
ハチ公像に黙禱する参列者=秋田県大館市
忠犬として知られる秋田犬「ハチ公」の82回忌が8日、生まれ故郷の秋田県大館市であった。
忠犬ハチ公像や秋田犬群像があるJR大館駅前で営まれた慰霊祭には大勢の市民らが訪れて黙禱(もくとう)、献花するなどしてハチ公の生涯をしのんだ。
ハチ公は飼い主の東京帝国大教授・上野英三郎博士(1871~1925)の愛犬。
博士死去後も10年間、東京・渋谷駅で待ち続けたことで知られ、1935年3月8日に死んだ。
慰霊祭は忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会が1991年に始め、今年で25回目。
寒気を避け、毎年1カ月後に開いている。
慰霊祭では、最初に「慰霊の碑」に点火、保育園児らが像に献花した。
有浦小学校5年の虻川颯汰君(10)が「ハチ公に幸せと愛する気持ちを教わった。大人になっても子供たちにハチ公のことを伝えたい」と作文を朗読した。
地元では、国際的な知名度がある秋田犬を観光に活用しようという機運が高まっており、大館市、北秋田市、小坂町が「秋田犬ツーリズム」を設立した。
秋田犬のシンボルとして、ハチ公像を訪れる観光客も増えそうだ。
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忠犬ハチ公82回忌だわん
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