「持ってる犬」わさおと第二の人生 東京から移住の夫婦
2016年4月3日(日) 朝日新聞デジタル
わさお(右)の「押しかけ世話係」の稲村裕さん、智美さん夫妻。左の犬はわさおの妻のつばき=鰺ケ沢町
日本海を望む青森県鰺ケ沢町のイカ焼き店に男女が車で乗り付け、隣接する犬小屋に声をかけた。
「散歩に行くぞ、わさお」
声の主は稲村裕さん、智美さん夫妻。
ふさふさとした毛がトレードマークで、「ブサかわ犬」(不細工でかわいい犬)として全国に知られる秋田犬の「押しかけ世話係」だ。
昨年12月に東京都から移住してきた。
夫妻がわさおを初めて知ったのは2011年。
映画「わさお」を宣伝するテレビ番組に、飼い主の菊谷節子さん(72)と実際に役を務めたわさおが出演したのを見た時だ。
「何の訓練も受けていない犬が主演とは。何か持っているに違いない」と、子供の頃から何頭も犬を飼ってきた裕さんは感じたという。
ドッグシッターの資格を持つほどの犬好きの智美さんも「大きい犬ね」と興味を引かれた。
2人は全線開業したばかりの東北新幹線に乗り、会いに来た。
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「持ってる犬」わさおと第二の人生
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