内戦の混乱のなか、命がけで250頭の犬を救出!無名の獣医の熱き想い
2015年11月26日 Tsunayoshi
世界中で勃発する内戦、その国に生きる人々は行き場を求めて近隣の国へと逃亡していきます。
そして戦火の中、飼い主を失い取り残された多くの動物たち。
そんな動物を命がけで救出する一人の獣医師がいました。
どんな方法でも小さな命を救いたい!
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2011年に北アフリカのリビアで内戦が勃発、特に首都であるトリポリはデモや軍隊の激突により生活不可能な状況へと陥っていきました。
そんな内戦の最中、一人の獣医師、カール・ジャラル(Jalal Kaal)氏はトリポリから逃げないことを決意。
ジャラル獣医師という自分の立場を一番に考え、戦火に取り残された250頭もの犬を救出することに成功したのです。
ジャラル獣医師は、救出した犬を飼い主たちが引き取りに戻ってこれるように避難所を設けました。
ここでは犬だけに留まらず、猫やモルモット・亀・オウムなどもケアされています。
そして、ジャラル医師は爆弾によって怪我をした動物も探しに行き救出!
そんな彼を息子と信頼のおける人々が支えたのです。
飼い主の元へ元気な姿を届けたい!
ジャラル獣医師は、リビアで続く内戦によって救出した命が危険にさらされるのを避けるために、隣国チュニジアに引っ越すことを決心。
毎回車に救出した動物を積み込んで、戦火に巻き込まれないことを祈りながら国を行き来したのです。
そしてチュニジアへ渡る度に、避難している飼い主の元へ元気な姿の動物を届け続けました。
あえて悔やまれることと言えば、飼い主の元に届ける途中にオウムが逃げて行ってしまったことだとジャラル獣医師は話します。
無報酬でも喜んで飼い主の元へ向かいます!
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国を越えて救出した犬たちを飼い主の元へと届けるのは並大抵のことではありません。
時には4時間も歩き続けたことも。
だからと言って、交通費などを支払ってくれる飼い主は少なく、彼の努力は無報酬で終わることがほとんどだと言います。
しかしジャラル獣医師は、「お金がもらえなかったとしても、何百回でもやり続けることが本望です」と強い信念を持っているのです。
医師は現在はリビアに戻りクリニックの改修をしつつ、内戦で傷ついた動物たちの救出を続けています。
一人でも救える命がある!「行動を起こす」という大切さ
内戦という状況は日本にいると、なかなか状況を理解することは難しい問題かもしれません。
しかし、「戦火に置き去りにされてしまった動物を何とかして救出したい!」と自分のことをかえりみずに、命がけで挑戦するJalal医師。
その信念は、私たちが学ぶべき大切な勇気の持ち方なのではないでしょうか。
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内戦の混乱のなか、命がけで250頭の犬を救出!無名の獣医の熱き想い
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