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新聞掲載「殺処分ゼロ目指し啓発」

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2015年9月27日(日) 毎日新聞

当会が毎日新聞に掲載されました!


北陸ひと模様:動物愛護ボランティア代表・藤田幸雄さん /福井

2015年09月27日 毎日新聞地方版

◇殺処分ゼロ目指し啓発 藤田幸雄(ふじた・ゆきお)さん(64)

捨てられたり飼えなくなったりした犬や猫の自治体による殺処分は全国で毎年10万匹以上に上る。
県内でも500匹前後が殺処分されており、こうした現状を変えようと、子供たちへの啓発活動や行政への提言を行っている。
「動物の殺処分ゼロを目指したい」と意気込む。

会社勤めをしていた2007年、年間30万匹の犬と猫が殺処分されていることを報道で知り、「何か力になりたい」と思い立った。
仲間を集めてその年の9月に敦賀市で動物愛護ボランティア団体「動物たちとの共生を推進する会」を設立した。
会の活動方針は「捨てられる動物をなくす」だ。
殺処分から救うために動物をボランティアが引き取って面倒を見ることは多くの労力と費用が必要で、継続は難しい。
そのため、夏休みに敦賀市内の小学校の児童クラブで啓発教室を開催するなど、紙芝居やクイズ、展示を通して動物を最後まで捨てずに飼育することの大切さを伝えている。
「動物愛護の感性を持った人間に成長してもらえれば」と啓発活動に力を入れる。

熊本市など行政主体で殺処分ゼロに取り組む自治体が増え、全国で13年度に殺処分された犬と猫は約12万8000匹に減った。
環境省も13年にプロジェクトを発足させ、殺処分ゼロに向けた体制作りを始めている。
ところが、県には動物愛護課などの専門部署がなく、民間のボランティアに頼った姿勢が目立つという。
県によると昨年度の県内の自治体による殺処分数は犬と猫を合わせて467匹だ。
「ゼロの目標にはほど遠い」と懸念する。
そこで今年度から民間ボランティアや個人で作る「福井県動物愛護協議会」を設立。
8月に開かれた初会議には県の担当者も招き、県が主体となって動物愛護活動を推進することなどを求めた。
また、廃校となった学校を保護された動物の管理センターとして活用することなども提言していくという。
「不幸な犬や猫がいない社会をつくるために微力ながら尽くしたい」と力強く語る。
【近藤諭】
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■人物略歴


1950年11月、敦賀市生まれ。
毎朝5時から犬の散歩に出かけるのが日課。
活動を報告するブログ(http://blog.goo.ne.jp/wanwan3111/)は、ほぼ毎日更新している。
活動に関する問い合わせは藤田さん(090・9769・3092)へ。



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