不幸な猫を救いたい センター設置へ署名活動 盛岡市の猫カフェ
2015年09月03日(木) 河北新報(岩手)
署名への協力を呼び掛ける工藤さん(左端)
飼い主のいない猫の里親を探す活動に取り組む盛岡市菜園2丁目の猫カフェ「もりねこ」が、行き場のない猫や犬を保護する動物愛護センターの設置を目指し、署名を呼び掛けている。
3万人を目標に集め、市議会に請願を提出する。
工藤幸枝代表(30)は「不幸な猫や犬を1匹でも減らしたい」と話す。
スタッフやボランティアが6月上旬、街頭で署名集めを始め、8月末までに約1万人分を集約した。
盛岡市議会10月定例会に「動物愛護センターの設置を求める請願」を署名簿と共に提出する。
保護した猫や犬に適切な治療を施して里親へ譲渡するほか、ペットの正しい飼い方を啓発する役割を求める。
市保健所によると、2014年度に市に持ち込まれた迷い猫や捨て猫は112匹。
うち飼い主に戻ったり、里親が決まったりしたのは47匹で、残りの猫は殺処分となった。
市生活衛生課の担当者は「センターがあれば、動物と里親をつなぐ窓口は広がる。できることなら全ての命を助けたいが、財源や立地先の確保が難しいのが現状だ」と説明する。
「もりねこ」は昨年1月にオープン。
捨てられたり、保健所から引き取ったりした約30匹を保護している。
工藤さんは「罪のない猫たちが人間の都合で不幸になっている。命を救うチャンスを広げたい」と願う。
今後の市内での署名活動は5、12日にクロステラス盛岡前、9、13日にカワトク前で行う。
署名用紙はもりねこのホームページからダウンロードできる。
連絡先はもりねこ019(613)7773。
猫カフェ「もりねこ」 http://morinekocafe.wix.com/morineko
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