大阪)犬の放置ふん、見つけたら投稿 泉佐野がアプリ
2015年8月24日 朝日新聞
アプリの閲覧用地図のイメージ。犬の放置ふんが多い場所は色を付けて表示する=泉佐野市提供
犬の放置ふんにイエローカードを置いたり、悪質な「現行犯」に過料1万円を科したりしている泉佐野市が、新たなふん対策に乗り出した。
ふんを見つけた市民が写真やコメントを投稿できるスマホ向けアプリ「まちレポ泉佐野 おせチョ~」が完成し、ダウンロードできるようになった。
「おせチョ~」は地元の方言で「教えて下さい」の意味で、アプリ利用者は市内在住や在勤の人を想定している。
ホームページ(HP)からダウンロードしてユーザー登録すれば利用ができる。
ふん発見者が写真などを投稿する際に、スマホのGPSで得た位置情報も一緒に送る仕組みだ。
ただ、環境衛生課の担当者は「投稿があればすぐに回収する、ということではない」とくぎを刺す。
一定の投稿数が集まった時点で、閲覧用の地図上にふんの放置が多いエリアを色付けして表示し、啓発に役立てたり、「放置フンGメン」の巡回ルートの見直しに利用したりするという。
同課によると、Gメンは現在、月200~300カ所でふんを回収する。
活動を始めた3年前の1千カ所と比べれば激減したが、「放置ゼロ」はまだ遠い。
アプリには、犬ふんのほか、「道路・公園の要修繕箇所」「災害による被害報告」の投稿区分もある。
投稿情報は各担当課が受け付け、公開する場合は閲覧用の地図上に印を示し、対応を終えた現場の写真をつけるなどして結果報告する。
アプリは20日に公開し、市によると、21日午後5時の時点で43人がユーザー登録を済ませた。
投稿は3件で、いずれも道路の補修要請という。
アプリとほぼ同じ機能を持つ「おせチョ~」HPも公開を始めた。
アプリとホームページの開発費は約390万円。
(中川竜児)