東京・板橋で首のない猫の死骸 周辺でも続発、練馬の小学校も
2015年7月2日 産経新聞
2日午後4時5分ごろ、東京都板橋区蓮根のマンションで、「首がない猫の死骸がある」と110番通報があった。
警視庁志村署員が、首がない子猫の死骸を発見。
同署が動物愛護法違反などの疑いで捜査するとともに、隣接する練馬区などでも4月に猫やハトの死骸が相次いで発見されており、関連を調べる。
同署によると、死骸はマンションの駐輪場で見つかった。
胴体部分しか残っておらず、首から上は刃物で切断された可能性がある。
死後それほど時間が過ぎていないとみられるという。
練馬区の区立旭丘小(同区旭丘)では4月9日、校舎裏の倉庫前で首を切られて頭部と胴体が分かれた猫の死骸を学校職員が発見。
同15~25日にも、周辺で猫の死骸が見つかった。
同27日には、旭丘小から約5キロ離れた板橋区赤塚新町の団地敷地内で、首のないハトが発見されていた。
練馬、板橋で猫やハトの死骸相次ぐ 首が切断されたものも
2015年5月8日 産経新聞
東京都練馬区や板橋区で4月、猫やハトの死骸が相次いで見つかった。
発見された死骸の中には首が切断され、虐待を受けたとみられる死骸もあり、練馬署などは動物愛護法違反などの疑いもあるとみて捜査。
区教育委員会などは、子供らの安全確保に向け、小中学校に注意を呼び掛けて警戒を強めている。
練馬区教委によると、4月9日午前、区立旭丘小(同区旭丘)の校舎裏にある倉庫前で、首を切られて頭部と胴体が分かれた猫の死骸を学校職員が発見。
区教委は練馬署に通報し、翌日から民間の警備員を同校に配置した。
また、同15日午前には同校から約300メートル離れた住宅地で、猫が死んでいるのを飼い主が発見。
同25日夜には、区立開進第三小(同区桜台)校門付近で、教員が猫の死骸を見つけた。
ただ、同校で発見された死骸は交通事故にあった可能性もあるという。
だが、同27日朝には、旭丘小から約5キロ離れた板橋区赤塚新町の団地内の駐車場で、首のないハトが見つかった。
胴体には粘着テープが巻かれており、高島平署が調べている。
猫やハトの死骸が見つかった学校などの地域の住民は不安を隠せず、旭丘小の近くを生後10カ月の長女を連れて歩いていた30代の女性は「怖い。区などにはしっかり対応してもらいたい」。
近くに住む主婦は「みんなぞっとしている。この辺にそんなことをする人はいないと思うが」と表情を曇らせた。
練馬区教委は、開進第三小にも警備員を配置し、区内すべての保育所や幼稚園、小中学校などに不審者対応の指導を行うよう周知するなど、注意を呼び掛けている。
同区教委は「子供たちの安心安全を確保できるように、しっかりと対応していきたい」と話した。
猫などの小動物を狙った犯行は後を絶たず、大田区では昨年4月以降、公園などで40匹以上の不審死した猫が見つかった。
犯行は農薬や不凍液を混ぜた“毒餌”を置くなどの手口で繰り返され、同9月に警視庁が動物愛護法違反容疑で区内の30代男を逮捕している。
東洋大の桐生正幸教授(55)=犯罪心理学=は「小動物に虐待を加える人の中には、まれにしかないが、対象が大きな動物や人間にエスカレートするケースもある」と指摘。
その上で、「連休が明けて登下校も始まったので、区教委などは場所や時間帯を気を付けて目を光らせ、子供たちを過度に不安にさせないことが大事だ」と強調した。