口永良部島噴火:避難長期化に備え ペットと再会に笑顔
2015年06月05日 毎日新聞
飼い犬と再会して喜ぶ避難者ら
=鹿児島県屋久島町の縄文の苑で4日午後5時47分、平川昌範撮影川昌範撮影
鹿児島県・口永良部島(くちのえらぶじま)(屋久島町)の新岳(しんだけ)(626メートル)の爆発的噴火から5日で1週間となった。
新岳は火山活動の高まった状態が続いている。
全島避難した137人のうち、47世帯73人(4日午後6時現在)が屋久島の3カ所の避難所で過ごし、他は親族宅などに身を寄せている。
町によると、避難所の73人の4割近くが高齢者で、避難所外も含め4人が体調を崩して入院した。
急な避難で所持金不足の人もいるため、町は避難者の世帯主に10万円、扶養家族1人につき5万円の見舞金を1回限りで支給することを決めた。
避難の長期化が予想され、島に残したペットを心配する避難者も少なくない。
4日に停電復旧作業などで島に入った消防団員らが犬猫4匹を連れ帰った。
「元気だったか。よく頑張ったな」。
中学校教諭の権藤桐人(きりと)さん(40)は飼い猫の「マロン」と「タマコ」と屋久島の避難所で再会を果たした。
「避難先で他の人に迷惑をかけるといけない」と大量のキャットフードなどを置いて避難した。
心配でたまらなかっただけに「無事でよかった」と顔をほころばせた。
飼い犬と再会した家族も「よかった」と涙を浮かべた。
【柳瀬成一郎】
↧
口永良部島噴火:ペットと再会に笑顔
↧