両陛下パラオ訪問控え現地で歓迎の準備
2015年4月5日 NHKニュース
天皇皇后両陛下が、太平洋戦争の戦没者の慰霊などのため、太平洋の島国・パラオを訪問されるのを3日後に控え、現地では訪問を歓迎する準備が進められています。
両陛下は、今週水曜日の8日から1泊2日の日程で、東京から南におよそ3200キロ離れた太平洋の赤道に近いパラオを訪問されます。
パラオは第1次世界大戦後、およそ30年にわたって日本の統治下にあったため、日系人も多く、親日的な国として知られています。
かつて太平洋戦争の激戦地となり、日本軍だけでおよそ1万人が亡くなったペリリュー島では、地元の小学校で子どもたちが両陛下を歓迎するための横断幕を作っていました。
日本では中学2年生に当たる8年生までの72人が協力して、日の丸とペリリュー州の旗や両国の人が握手する様子などを描いていました。
横断幕を作るための布や絵の具は、子どもたちが家から持ち寄った空き缶やペットボトルを売って用意したということです。
6年生のチャッド・キムさんは「興奮しています。沿道でこの横断幕を掲げて歓迎したいです」と話していました。
5年生のシャミラ・クルーズさんは、「両陛下には世界遺産の島々とペリリューの海を見てほしいです」と話していました。
また、両陛下の車列が通る道路などの整備も進んでいます。
パラオの中心部を走る道路では、炎天下、「パラオをきれいにしましょう」という標語が書かれたベストを着た作業員が、ペンキで横断歩道やセンターラインを塗り直していました。
現場監督は「天皇陛下のパラオ訪問は初めてのことなので、おもてなしの心を表現するために頑張って作業しています」と話していました。
ペリリュー島では、島の南端にある日本政府が建てた戦没者の慰霊碑の復旧工事が行われました。
慰霊碑は、3年前の台風による高潮で土台の一部が流されるなどしましたが、先月まで4か月余りかけて元の姿に戻し、高潮を防ぐ、コンクリートの壁が設置されました。
穴だらけだった周辺の道路も補修され、道幅も以前より広くしたということです。
一方、警備などの準備も進んでいます。
今月1日には、渋滞の影響や警備面の課題を検証するため、両陛下の特別機が到着する空港から、両陛下の車が通るのと同じ時間に車列を走らせていました。
パラオ政府は、およそ70人の警察官に加え、税関職員なども集めて警備を強化するということです。
警備責任者のイスマエル・アグオン公安局長は「去年から準備してセキュリティー面の懸案事項に対応しています。両陛下には滞在を楽しんでいただきたい」と話していました。
パラオでは、両陛下の宿泊先などとして、海上保安庁の巡視船が使われる異例の対応が取られることになっています。
4日の朝、パラオ沖に到着した巡視船「あきつしま」では、早速、両陛下の移動に使われるヘリコプターの飛行訓練が行われていました。
両陛下は8日夕方にパラオに到着して、大統領夫妻との会見や晩さん会に臨み、翌9日、ペリリュー島で慰霊のため日本とアメリカ軍の戦没者の慰霊碑を訪れて、その日の夜、帰国されることになっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150405/k10010039391000.html
以 上
子供たち横断幕を準備・費用は・・・リサイクルで・・・
天皇皇后両陛下の訪問を待つペリリュー島では、島民たちがリサイクル活動により歓迎しようとしている。
古タイヤを再利用しフラワーポットを作り、両陛下の休憩場所に置かれる予定。
ペリリュー小学校では歓迎するため両陛下の写真が飾られ、子供たちは歓迎の横断幕を作ろうとしていた。
横断幕は子供たちがペットボトルなどを集めリサイクルしたお金で買われた。
子供たちの代表は両陛下に会えることになり、横断幕は金曜日に完成した。
パラオは決して豊かな国ではなく、むしろ貧しい国です。
島民たちが、リサイクル活動により、両陛下を歓迎しようと準備している姿、お国柄を感じ感動しました。
動物たちにも優しい国なんでしょうね。
それに引き換え、日本では国会議員などによる不祥事の多発、情けないことです。
また、犬・猫の殺処分、年々減少傾向にはありますが、現在でも欧米先進国に較べるととてつもなく殺処分の多い国です。
終戦70年、日本はどこへ向かっているのでしょうか?
日本は戦争で300万人以上の人が亡くなっていったのです。
この事実を風化させてはいけません。