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声が掛からず2年間も愛護センターに収容された30キロの保護犬

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声が掛からず2年間も愛護センターに収容された30キロの保護犬
 日なたをぐいぐい歩くのが好き 引っ張られたスタッフは筋肉痛に 

2023年7月13日(木)

東京・足立にある保護犬カフェ・PETS(以下、PETS)のスタッフが、宮崎の愛護センターに見学に行った際のこと。
大半のワンコたちが鳴き中、30キロ以上はあると思しき巨体で悠然としたワンコと目が合いました。
聞けば、あられという名のこのワンコ、2年間も愛護センターに収容されたままで、どの団体からも声がかからなかったそうです。
スタッフは、多くのワンコを保護し新しい里親さんへと繋げてきた経験から、「この子は絶対いい子」と確信。
あられを引き出すことをすぐに決め、東京に連れて帰ることにしました。


かなりの巨体で、目が合うと一瞬ドキッとしますが、実はとてもかわいいあられ

■散歩が大好きで「私帰るのイヤ!」とゴネることも
あられがどんな経緯で愛護センターに保護されたのかはわかりません。
ただ人馴れしており、保護した当初から上手に散歩できたことから以前は飼い犬だったのかもしれません。
あられが好きなのは「日なた」です。
散歩に出かけると、日の当たるところばかりを歩き、家に帰ろうとすれば「帰るのイヤ!」というアピールします。
巨体でありながら、愛らしいそぶりを見せるのでした。

■おっちょこちょいで素直な一面も
といってもやはりこの巨体です。
散歩中は、「自動車か?」というほどのパワーでリードを引っ張るため、スタッフは連日筋肉痛に悩まされたそうです。
さらにデコボコした石段などを歩くことを好みますが、スタッフが「そんな端っこを歩いたら危ないよ」と思っていると、石段から落ちてしまうことも。
他のワンコのオモチャを「ちょっと借りる」つもりで遊んでいたところ、あまりの強さから破壊してしまいスタッフから叱られてシュンとするなど、おっちょこちょいであり、すごく素直なところもまたあられのチャーミングなところです。

■第2の犬生を送ることに
エピソードに事欠かないあられですが、先日「迎え入れたい」という優しい里親希望者さんが現れ、PETSを巣立っていくことが決まりました。
スタッフは大喜びですが、存在感が半端なかったあられがいなくなることには寂しさも伴いました。
2年間も愛護センターで過ごしたあられです。
これからの第2の犬生では、いつまでもあられがあられらしく過ごし、絶対に幸せになってほしいと願って送り出しました。
たまにはまたPETSに顔を見せてね、どすこいあられちゃん!


大きな体を小さく小さく丸めて眠ります


ついに幸せをつかんだね。おめでとう!

保護犬カフェ・PETS https://ameblo.jp/pets-adachi203/

(まいどなニュース特約・松田 義人)


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