牛を蹴り、目を指でえぐる…虐待動画が拡散
農場の元従業員は「牛に蹴られて腹が立った」「後で動画を見てイライラを解消しようと思った」
2023年7月4日(火)
島根県大田市の農場で、従業員が牛を蹴る動画がSNSで拡散した問題で、大田警察署は3日、動画を撮影した男性と、男性が働いていた農場を動物愛護管理法違反の疑いで書類送検しました。
動物愛護管理法違反の疑いで出雲区検察庁に書類送付されたのは、島根県大田市の無職の男性(26)と、男性が働いていた大田市内の農場です。
大田警察署によりますと、元従業員の男性は6月3日午後5時16分頃から午後5時19分頃までの間、農場の搾乳施設で牛2頭に対し、顔面や首を蹴ったり殴ったりしたほか、目を指でえぐるなどの暴行を加え、愛護動物の虐待を行なった疑いが持たれています。
「SNS上に動物を虐待している動画がある」
6月10日、一般の人からこうした通報が複数あり事件が発覚。
こうした様子が撮影された動画は、SNSで批判の声とともに拡散されました。
農場には、情報を受けた島根県畜産課が6月12日に立ち入り調査を行って事実確認をし、警察への情報提供を行っていました。
男性は外国籍で、動画は自らが撮影し、投稿していたとみられます。
警察の調べに対して男性は、「牛を蹴ったり殴ったりしました。牛がケガをするかもしれないと分かっていました」と話しているということです。
なぜ牛を蹴り、その様子を撮影したのかについては、「作業中に何度か牛に蹴られて腹が立ち、我慢できなかった。後で自分で動画を見て、イライラを解消しようと思った」などと話しているということです。
また、SNSにアップした行為については、「何も考えていなかった」といった内容の供述をしているということです。
農場の会長は以前の取材で、この男性従業員について、次のように話していました。
Q「暴力が日常的にあったかどうかはどうでしょうか」
農場の会長 「いや日常的には、他のスタッフが2人入っていますから他のスタッフが止めますよ。ただ動画は日常、普段でも撮ったことはあったようです、他の作業をしている時に。それで先輩に、「そんなもん仕事中に撮るな」って言って注意はされていたみたいです」
農場は調べに対し「牛2頭への虐待は業務中にしたことである。指導不足、監督不行き届きだったと言われればそうである」と容疑を認めているということです。
農場は6月14日、ホームページに「弊社従業員の著しく不適切な行為及びSNSへの動画投稿について」としたコメントを掲載。
乳牛への虐待があったことを認め謝罪していました。
【写真を見る】牛を蹴り、目を指でえぐる…虐待動画が拡散 農場の元従業員は「牛に蹴られて腹が立った」「後で動画を見てイライラを解消しようと思った」
山陰放送
【虐待行為】「あり得ない行為」牛虐待動画で関係者謝罪 従業員が牛を蹴るなど 従業員の解雇を検討 島根県大田市 - YouTube
「牛を蹴る動画」について解説しました - YouTube