住宅街の空き地に投げ捨てられた袋の中に子猫が…
猫エイズ陽性だったけど元気いっぱい
「素敵な飼い主さんにつながりますように」
2023年5月23日(火)
「今朝、住宅街の空き地に自転車の男性がやってきて、袋を投げ捨てて行ったそうで、中には子猫が入っていました。2ヶ月のかわいい男の子ですが、血液検査、まずはFIV陽性でした。厳しいと思いますが、どうか素敵な飼い主さんに繋がりますように」というツイッターの投稿が話題になっています。
元気に暮らしているという=トイプードルと猫さん(@S07M0501)提供
投稿したトイプードルと猫さん(@S07M0501)に詳しいお話を聞きました。
――どこに捨てられていたのですか。
「介護事業所の職員の方が、自転車に乗った男性が真ん前の空き地の草むらに袋を捨てるのを見たそうです。保護したのは、その事業所の方々です」
この草むらに捨てられていた
――何か不審だったのですね。
「猫の鳴き声がするのに気がついてびっくりしたそうです。とにかく急いで保護したと聞きました」
――トイプードルと猫さんに相談されたのですか。
「私とその事業所の責任者は、仕事の関係で知り合いなのです。私が以前にも猫を保護したり、高齢者が置いていった猫の里親探しを手伝ったりしたことをご存じで、相談されました。保護して箱に入れたものの、元気がないのか動かず、水も飲まないとのことでした。でも私が遠方にいたため、いつも猫のことで助けてもらっているボランティアさんに電話して相談したら、飛んでいってくれました。ミルクをシリンジで飲み、元気があると報告を受け、まずは安心しました」
――子猫の月齢は?
「土曜日(5月6日)の診察では、生後7週ぐらいとのこと。誕生日は4月3日になりました」
――FIV陽性だったのですね。
「保護した日の検査で陽性になりましたが、子猫ですので疑陽性を疑い遺伝子検査しています。今も少しずつお声がけしていますが、それがはっきりしたら具体的に動いていくことになりそうです」
――今はどうしているのですか。
「保護された日の夕方に事業所に行ったら、話を聞いてやってこられた別の介護事業所の方が『しばらく預かる』と申し出をされました。でも、猫の飼育経験がない方だったので心配で、ちゃんと食べられるまでという約束で、先に駆けつけてくれたボランティアさんが一時的に預かってくれることになりました。食べむらがあるそうですが、元気にしています」
◇ ◇
リプ欄には、
「一日でもはやく、ずっとのお家に安心して行けることを願っています」
「こんなに可愛い子猫ちゃんを投げ捨てるなんて。きっと優しい飼い主さんがすぐに見つかると思います」
「まずは怪我なく、優しい方に一時的保護されて良かったです」
など、子猫の幸せを願うリプライがたくさん寄せられました。
早く里親が見つかるといいですね。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)
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