「ムツ牧場」今後も継続へ 動物愛を娘夫婦が受け継ぐ
2023年4月8日(土)
「ムツ牧場」での乗馬の様子(同牧場の公式サイトから)
「ムツゴロウ」の愛称で親しまれた作家の畑正憲さんが、5日に87歳で死去したとの悲報を受け、一夜明けた7日、畑さんが設立した「ムツ牧場」(北海道中標津町)が今後も継続することが分かった。
関係者が明らかにした。
畑さんが設立した動物と触れ合える施設で、現在も残っているのは同牧場が唯一とみられ、故人が大切にした動物への思いが受け継がれる。
公式サイトによると、ムツ牧場は1978年開設。
72年に“建国”された「動物王国」(北海道浜中町)とは別の施設で、同牧場から程近い場所には、畑さんの自宅ログハウスも建設された。
「道産子」と呼ばれる北海道の在来馬「北海道和種」という品種で、畑さんがほれ込んだ愛馬の「ゴンベ」と「ポンコ」の血統を引き継ぐ馬など11頭が飼育されている。
施設では、森林や野原に囲まれた大自然の中で乗馬体験ができる。
競馬が趣味で乗馬好きとして知られた畑さん。
晩年は病気のために大好きな乗馬をすることはかなわなかったが、80歳ごろまで、同牧場で乗馬を楽しんでいたという。
関係者によると同牧場は今後、これまでも実質的に運営を担ってきた娘夫婦が引き継ぐ。
また、畑さんの孫の津山風花さんが6日夜「ムツゴロウ動物王国のブログ」を更新。
亡くなった畑さんについて「本当に今にも“どっきりでしたー!”と起き上がりそうなぐらい安らかな表情です。犬や猫たちが“遊んでよー”と寄り添っております」と明かした。
お別れの会を東京で開く予定といい、日程については「追って皆さまには、何かの形でご連絡させていただきたいと思います」とした。
畑さんの死後、公式ショップにグッズなどへの注文が集中していることも明らかにした。
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